まだ決まってないの?エントリーシートで絶対ウケる趣味・特技と例文

ES

「エントリーシート(ES)の趣味・特技欄には何を書けばいいんだろう?」と、悩んでいる就活生も多いのではないでしょうか。就職活動で避けては通ることができないエントリーシート(ES)。そのなかでも、何を書けばいいのか迷ってしまうのが趣味・特技欄ですよね。趣味・特技欄は評価の対象になるのか、どんな趣味や特技を書けばいいのか、そもそも趣味・特技がないから困ったなど、多くの疑問や悩みがあると思います。

そこで今回は、多くの就活生が迷っているであろう、エントリーシート(ES)に使う趣味・特技の選び方や書き方、その例文までご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

趣味・特技を考える前に。そもそもエントリーシートとは?

エントリーシート(ES)に書く「趣味」を考えるにあたって、まずはエントリーシート(ES)とは何かを理解しておきましょう。

エントリーシートは応募書類のひとつ

エントリーシート(ES)とは、選考を受けるにあたって企業から提出を求められる書類のことです。特に、大手企業になるにつれて提出を求められる傾向にあります。

エントリーシート(ES)などの書類選考に受からなければ、その後の一次選考や面接に進むことすらできません。そういった意味でエントリーシート(ES)は、企業から内定を獲得するための第一関門だと言えます。そのためエントリーシート(ES)対策は、就職活動の対策の中でも、優先順位が非常に高い対策のひとつだと言えます。

様々な記入項目がある

問われる質問や書く内容は企業によって様々ですが、よくある項目としては、「ガクチカ(学生時代に力を入れて取り組んだこと)」や「志望理由」、「自己PR」などがあります。就活生ならば一度は聞いたことがあるものばかりですよね。もし、「ガクチカ」や「自己PR」の書き方・選び方について知らない、聞いたことがないと言う人は以下の記事を参考にしてください。

いづれも対策は必須です。もちろん、今回ご紹介していく趣味・特技欄もほぼ全てのエントリーシートに含まれています。様々な記入項目がある分、趣味・特技欄など記入が簡単そうな項目はどうしても気を抜いてしまいがちですが、決して気を緩めてはいけません。エントリーシート(ES)の質問項目に不必要な項目などひとつもありません

趣味・特技欄だけでなく、エントリーシート全体の書き方について悩んでいる方はこちらの記事を参考にしてください。

エントリーシートの趣味と特技の違いとは?

エントリーシート(ES)ではほとんどの場合、趣味と特技が一緒の項目に並べられています。ここでひとつ疑問が生まれるのではないでしょうか。

趣味と特技の違いって何だろう?」といった疑問です。ここでは趣味と特技の違いについて詳しくご紹介していきます。

エントリーシートに書く趣味って?

趣味とは、人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこととされています。

つまり、自分が好んで行なっているものであれば、それは全て「趣味」の範囲になります。身近な趣味で言えば、音楽鑑賞や映画鑑賞、ランニングや読書などが挙げられるでしょう。いづれも、自分が好き好んで行なっている行為のことを指していますよね。

エントリーシートに書く特技って?

趣味とは違い特技とは、その人が自信をもつ特別の技能のこととされています。

つまり、自分が人より秀でた技能や才能を持っているのであれば、それは全て「特技」の範囲になります。身近な特技で言えば、部活動のスポーツや接客、節約や早食いなどが特技として挙げられるでしょう。いづれにせよ、人よりも得意なものであれば特技に当てはまるでしょう。

エントリーシートの趣味・特技欄は評価の対象なの?

常識的な範囲の趣味・特技であれば、趣味・特技欄の内容自体は評価に全く関係ないと考えて良いでしょう。というのも、企業はあなたの趣味・特技に興味はないからです。あくまで企業が趣味・特技欄から知りたいことはあなたが企業に入った時に活躍できる人間かどうか、それだけです。

ですから、趣味・特技欄の内容の出来栄えによって選考に優劣がつくことはほとんどないと考えて間違い無いでしょう。大切なのは、次の章からお伝えする「なぜ企業はエントリーシート(ES)に趣味・特技を書かせるのか」を理解した上で、企業に合った趣味・特技を選択していくことです。

無論、企業に合った趣味・特技を洗濯するためには、企業研究が必須ですよ。

 

なぜエントリーシートで趣味・特技を書かせるのか?

ではここから本題に移りましょう。採用担当者は何故あなたのエントリーシート(ES)を書かせるのでしょうか。趣味・特技欄から何を知り、どういった評価を下そうとしているのでしょうか。

そこがわからなければエントリーシート(ES)の趣味・特技欄を埋めることは不可能ですよね。ここでは採用担当者がエントリーシート(ES)に趣味・特技を書かせる理由を3つご紹介します。

1アイスブレイクのため

採用担当者がエントリーシート(ES)に趣味・特技を書かせる1つ目の理由として、学生の緊張をほぐす狙いがあることが挙げられます。

エントリーシート(ES)などの書類選考に通過した後に待ち受けているのは面接です。その面接の際に学生の緊張をほぐすため、まずは趣味・特技から聞いてくる採用担当者は多いです。面接が始まって早々、「なんでうちの会社を志望しているの?」などと聞かれても、唐突すぎて上手く返答できないことが考えられますし、何よりそれでは会話になっていませんよね。

なので、面接でも最初に軽い雑談を交えることが多いです。その際に、採用担当者はエントリーシート(ES)に書かれている趣味・特技について質問することで学生の緊張をほぐす狙いがあるのです。

2あなたの人柄を知るため

採用担当者がエントリーシート(ES)に趣味・特技を書かせる2つ目の理由は、あなたの人柄を把握するためでしょう。趣味・特技から、あなたがどういった事柄に関心を示す人物なのかを採用担当者は知ろうとしています

例えば、初対面の人に趣味を聞いたとしましょう。その人の趣味が仮に読書だった場合、どういったイメージを抱きますか?「勤勉である」と感じるかもしれませんし、「内向的」と感じるかもしれません。どう感じるにせよ、相手に対して何かしらのイメージを湧くと思います。

面接の場でも同じことが言えます。採用担当者は初対面のあなたの人柄を、趣味・特技を通じて知ろうとしています。

3自社との適性を測るため

採用担当者がエントリーシート(ES)に趣味・特技を書かせる2つ目の理由に、自社との適性を測っていることが挙げられます。近年、マッチングミスが原因で会社を早期退職してしまう人の割合が増加しています。

マッチングミスによる退社は、退職者はもちろん、企業からみてもデメリットでしかありません。こうしたマッチングミスを少しでも減らすため、採用担当者は趣味・特技を聞くことで適性をみているのです。

どういった部分から適性を測っているのかは以下の通りです。

  • 趣味・特技を通じてストレス発散ができるか
  • 趣味・特技への取り組み具合
  • 趣味・特技から何を得ることができたか

企業に「適性あり」と判断してもらえるように、以上3点は面接ではっきりと解答できるように対策しておきましょう。

「趣味」「特技」を工夫するメリット

人間の脳は、具体的なことやエピソードに興味を持ちやすく、また印象にも残りやすくできています。「趣味」「特技」欄も多少工夫をしてみましょう。過剰な工夫は逆効果になりますが、「趣味」「特技」にプラスαを記入する程度であれば有効でしょう。

エントリーシート(ES)や履歴書のスペースにもよりますが、例えば括弧書きなどでプラスαを書いてきましょう。

  • 読書(週3冊、年間100冊以上は読みます。好きなジャンルは脳科学)
  • サッカー(8歳から続けて中学・高校は部活所属。現在は息抜きで社会人サークルに参加)
  • 体力には自信がある。(毎年フルマラソン挑戦中)
  • 人の名前をすぐに覚えられる。(スポーツクラブの受付のアルバイトで人と名前を関連して覚えています)

工夫の仕方は、様々ですが、話を盛らないように注意しましょう。墓穴を掘る可能性があるからです。「趣味」「特技」は、面接官が食いつくか、スルーするか分かれます。特に集団面接や限られた時間内で面接を行わなければならない場合は、聞かれないこともよくあります。「趣味」「特技」は話が及べば、ラッキー程度の感覚で臨みましょう。だからといって、折角何か書くことがあるのに、面倒くさくて書かないのももったいないです。「野球」好きのおじさんがいれば、話が盛り上がり、ホーム感が出ます、アウェーよりも、ホームで試合をしたいですよね?そういう可能性もありますので、何も書かないのはもったいないです。

「趣味」や「特技」の絞り方

趣味や特技が割と多く思いつく学生もいるかもしれませんね。そうした場合は、どのように趣味や特技を絞っていけばいいのでしょうか?本質は、自分が心から趣味・特技と思えるもを、書けばいいのです。趣味や特技が多いのであれば、優先順位を洗い出しましょう枠内に書ける範囲で記入しましょう。ただし、客観性も保ちたいので、誰かに確認してもらうとさらに良いと思います。

もちろん、以下のような絞り方もあります。

1企業や社員の求める人物像につながる趣味や特技

多く趣味や特技があれば、企業の雰囲気や社員の求める人物像につなげられるものを書きましょう。

2仕事の内容から考えられる趣味や特技

事務職などはイメージがしやすいかもしれませんね。あとは、サービス業などであれば、礼儀正しさを求められるでしょう。仕事の内容に合わせて書く方法です。

3自分のアピールしたいスキルから趣味や特技

抽象的な概念を、趣味や特技などの具体的なことでアピールすることもできます。独りよがりのアピールにならないような注意も必要です。

以上のような、アプローチもないわけではありませんが、企業におもねるくらいなら、正直に書くことをおすすめします結局、面接に進めば、掘り下げて聞かれることもあります。(もっとも、最重要な要素ではないので、聞かれないこともしばしばあります)掘り下げられたときに、魅力的な表情で生き生きと話せることを書いた方が絶対にプラスに働きます。張りぼては、すぐにばれますし、魅力を感じません。さらに言えば、新卒で採用するため、アピールしたいスキルや関連性の高い趣味や特技にしたところで、相手にすれば「なるほど」くらいしか思わないのが関の山です。

エントリーシートの趣味・特技欄の例文

ここからはエントリーシート(ES)の趣味・特技欄の書き方とポイントを例文とともにご紹介します。参考にしてみてください。

1ランニング

私の趣味はランニングです。大学に入学してから4年間継続しています。ランニングを始めた当初は、体力が十分になくランニングコースを感想することができませんでしたが、継続したことで完走できるようになりました。今ではフルマラソンにも出場しています。ランニングは社会人になってからも趣味として続けていければと考えています。

ポイント
ここでのポイントは、数字が盛り込まれていることです。「4年間」という具体的な数字が入っているのと入っていないのでは相手に与えるイメージは大きく変わってきます。これはエントリーシート(ES)全体に共通して言えることです。なので、趣味・特技を書く際には数字をできるだけ盛り込むようにしましょう。

2映画鑑賞

私の趣味は映画鑑賞です。時間があれば映画を鑑賞していて、週に5本鑑賞する時もあります。中でも好きな映画は「タイタニック」です。

ポイント
ここでのポイントは、具体例が述べられている点です。映画のタイトルを伝えればそこから話題に発展すること間違いなしです。また、「週に5本」と数字が盛り込まれている点も良いです。

3料理

私の趣味は料理です。大学に入ってから一人暮らしを始め、その際に料理を始めました。当初は嫌々ながら料理をしていたものの、料理の技術に磨きがかかることが次第に楽しくなり今では趣味となっています。得意料理は「ロールキャベツ」です。社会人になってからも時間があるときには料理をしていきたいです。

ポイント
ここでのポイントは、始めた当初と現在の心境の変化が明確になっていることです。心境の変化を明確にすることは他のエントリーシート(ES)の項目、例えば「ガクチカ」や「自己PR」でも使えるポイントです。
また、具体例が出ている点もGOODです。

エントリーシートで書いてはいけない趣味・特技とは?

上記ではエントリーシート(ES)でウケる趣味・特技の例文をご紹介してきました。ここからは、逆にエントリーシート(ES)に書いてはいけない趣味・特技についてご紹介します。

1ギャンブル系

まず一つ目のジャンルとしては、ギャンブル系の趣味・特技です。パチンコ、スロット、競馬、競艇などがこれに当たるでしょう。こうしたものは社会的に見てネガティブな印象を受けます。

エントリーシート(ES)は自分を売り込む、いわば広告です。そのような機会に相手にネガティブな印象を与える趣味・特技は明らかに不適切といっていいでしょう。

2政治・宗教系

次に、政治や宗教に関連した趣味・特技です。政治・宗教の話題はタブーとされています。

エントリーシート(ES)を評価する採用担当者や面接官など、によっては嫌な顔をされる(評価を落とされる)こともありますので政治、宗教に関する話題はできるだけ控えましょう。

3特になし

これも趣味・特技欄に書いてはいけないことの一つです。上記でも説明したように、選考は自分をアピールする場です。エントリーシート(ES)の貴重な項目の一つに「特になし」と書いてしまっては、自らアピールポイントを一つ潰してしまうことになります

ですから、「特になし」と書くことはせず、できる限り項目を埋める努力をするようにしましょう。

「趣味」「特技」がない場合は?

エントリシート(ES)や履歴書で、趣味や特技がない場合はどうしたらよいのでしょうか?あるサイトでは、「今から作るのが正解」とありました。果たして、そうでしょうか?過去は変えようがありません。仮にあなたが一年生であれば、これから作っても良いでしょう。しかし、就活直前や就活中であれば、おすすめしません。なぜか?二点理由があります。

1にわかな趣味・特技では、化けの皮が剝がれる

面接では、人柄や人物像を知りたいのが一番です。また、ほとんどの企業は、学生がすぐに活躍してくれるとは思っていません。もちろん、逆のスタンスの企業もあります。ただ、割合でいったら少ないでしょう。

2確かに趣味や特技はアピールできる要素だが、最重要ではない

あなたが企業の人事だとして、趣味や特技で人を判断しますか?就活における本質ではないことが良くわかると思います。

とはいえ……。

趣味・特技があれば、幅は広がります。そこで、ここでは、本当に趣味や特技がないのかを改めて考えることを提案します。往々にして、ヒアリングしてみると、「これ書いていいと思わなかった」「これ趣味(特技)と言えるのか不安」などの答えが多いものです。

3掘り下げていくと、実は趣味や特技として書けることがある

大学のキャリアセンターには、それを引き出すのが上手いスタッフがいます。そもそも、キャリアコンサルタントの勉強をや資格取得していれば、それができて当然です。自分では袋小路の学生は、頼れる人にお願いして、引き出してもらいましょう。視点を変えれば、まず見つかります。そもそも、就活にも人生にも正解はありません。

エントリーシート趣味・特技欄のまとめ

今回はエントリーシート(ES)の趣味・特技欄についてご紹介してきました。いかがだったでしょう。エントリーシート(ES)にどんな趣味や特技を書けばいいのか、ヒントは見つかったでしょうか。

趣味・特技は就活生の悩みのタネのひとつですが、実は選考の評価にはあまり関係がありません。ですので、決して嘘はつかずに、自分のありのままの趣味・特技を書くことをオススメします。もし、エントリーシート(ES)に書くような趣味・特技が無い、見つからない等で悩んでいるようであれば、今からでも遅くはありません。自分の興味があるジャンルから趣味・特技を作る努力をしてみましょう。

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