就活生の皆さんは、1分間で自分の自己紹介ができるでしょうか?

面接で必ず聞かれる最重要質問の1つである「自己紹介」。自己紹介から面接の話題に派生することもしばしばです。その際端的に、できれば1分以内に伝えるテクニックをお持ちでない方は内定を獲得することが難しいかもしれません。

1分間と言うと十分に時間が与えられているような気がします。しかし、いざ話してみると1分という時間は非常に短く感じ、伝えたいことをほとんど伝えられないことに気がつくと思います。

では面接などで、自己紹介を端的に、できれば1分以内に伝えるにはどうしたら良いのでしょうか。今回は、そんな疑問にお答えすべく、大事なことを1分間で伝える技術をご紹介していきたいと思います。

なぜ自己紹介は1分で話すべきなのか

伝え方テクニックをご紹介する前に、そもそも1分間で自己紹介を話さなければならない理由をご紹介していきます。

1論理性のない人間だと思われるから

1分間で自己紹介を行わなければならない1つ目の理由は、面接官に「論理性のない人間」という烙印を押されないためです。論理性のある伝え方とは以下のようなものです。

  1. 結論
  2. 根拠
  3. 具体例
  4. 結論

この順序で話すことができて初めて論理性のある話し方になります。しかしながら自己紹介が1分間でできない人の多くは、この順序で話すことができていません。その結果、1分間で話すことはできず、「印象に残らない」「論理性のない」自己紹介になってしまうのです。

もちろん面接では話し方も評価の対象ですから、論理性のない話し方で自己紹介をしていたのでは選考通過は難しくなってきます。

2伝えたいことが曖昧になるから

これは論理性のない話し方の結果とも言えますが、1分で自己紹介ができないと、伝えたいことが曖昧になってしまいます。また、話している自分としても、段々と何を伝えたかったのかが分からなくなってきます。面接のように緊張感あるシチュエーションであれば尚更です。

伝えたいことが曖昧な自己紹介を聞いている面接官からすればうん。それで結局何が言いたいの?と突っ込みたくなってしまいます。

伝えたいことが伝えられない人は、社会人になっても役立ちませんから企業も欲しくありません。その後の自己PRや志望動機云々に関わらず、自己紹介の時点で選考から省かれてしまうことでしょう。

3長々と話してもメリットが何1つないから

1分以上話し続けることにはなんのメリットもありません。

おそらく、1分以内に自己紹介を終えられない人は様々な要素を盛り込もうとしているのでしょう。「あれも話したいし、これも話したい」と、自分をPRできる要素をできるだけ沢山話そうとします。しかし実はこれ、全く意味がありません。

例えば、最近受講した学校の講義を思い浮かべてください。皆さんはその講義で教授が話していた内容を覚えていますか?おそらく、一言一句覚えている人は少なく、むしろ大事な話以外はどんな話をしていたか思い出せない人がほとんどだと思います。

人間は相手の話を聞いているようにみえて、実は話のうち20%程度しか内容を把握できていないと言われています。つまり、80%以上は右から左に流れていっているということです。

できるだけ多くの要素を自己紹介に盛り込んでも、面接官の耳に入るのはたったの20%です。そして、その20%のほとんどは話の冒頭についてです。1分以上話し続けたとしても、面接官の耳には全く届いていませんので、なんのメリットもないのです。

1分以内に自己紹介をするための伝える技術

ここからは本題である、面接で自己紹介を聞かれた際に1分でまとめて話すにはどうすれば良いのか、そのテクニックについてご紹介していきます。

1“PREP”を意識する

1分で自己紹介をするために何よりも大切なのが、PREPを意識した話し方です。PREP以下のような順序で構成する話法です。

"PREP"とは?
  1. Point・・・一番伝えたいこと
  2. Reason・・・伝えたいことの根拠
  3. Example・・・根拠を示す具体例
  4. Point・・・話の結論

Point

自己紹介での1番伝えたいことは、おおよそ「私は〇〇な人間である」ということでしょう。

例えば、「私は協調性のある人間です」「私は粘り強い人間です」「逆境をものにできる人間です」などがありますね。

Reason&Example

そして、1番伝えたいことには付随して根拠や具体例が必要です。

例えば、協調性なら「ゼミナールのメンバーをまとめた経験」、粘り強い人間なら「資格試験でなんども挫折を味わったが諦めなかった経験」などでしょう。こうした根拠・具体例を付随させることで自己紹介の説得力が増します。

Point

最後に話の総論を持ってきます。

例えば、「協調性を活かして御社でもメンバーをまとめて活躍していきたい」や、「御社でも逆境を逆手にとって頑張っていきたい」などです。

このように、まとめ→詳細→まとめの順序で話を展開させることで、1分間で自己紹介を行うことができます。自己紹介に限らず、就活の様々な場面でこの手法は役立ちます。例えばグループディスカッション(GD)です。以下のグループディスカッション(GD)に関する記事でもPREPについて触れています。併せて参考にしてください。

2結論を頂点にマインドマップを作成する

1分間で自己紹介をまとめるためにはもちろんPREPが必要不可欠ですが、それだけでは不十分です。なので、加えてピラミッド型のマインドマップを作成することをオススメします。以下の画像のように作成し考えを可視化すると良いでしょう。

このマインドマップの良い点は、根拠と具体例が明確化することにあります。画像では3つずつ根拠と具体例が並んでいますが、これがキモです。ここで3つ以上の根拠・具体例を並べることで、結論の説得力が増します。また、自己PRや志望理由にも流用することができるようになります。

自己紹介・自己PR・志望理由の3つに一貫性があると、面接での説得力が増し評価が格段に上がります。自己紹介を1分で話すことも大切ですが、こうしたポイントにも注意して自己紹介の内容を考えましょう。

3根拠・具体例はロジックを意識して考える

上記のマインドマップで根拠・具体例を3つ以上並べるべきとご紹介しましたが、何も考えずに並べるのはナンセンスです。論理的な根拠・具体例になっているか確かめましょう。

例えば、以下の2つを見てどちらがより論理性のある文章でしょうか?

例文①
私は部活動で組織改革を主導してきた経験から、主体性を持った人間である

例文②
私は部活動で組織改革を主導してきた経験から、粘り強さを持った人間である

どちらがより意味が通じていますか。例文①の主体性は具体例に通じるのがわかりますよね。対して、例文②の粘り強さについてはどうでしょう。組織を導いてきたというこの具体例からでは意味不明です。

このように結論と根拠・具体例の間は意味が繋がっていなければなりません。ですから、自己紹介を考える際にも、結論と根拠・具体例は繋がっているかをよく確認してください。

4中学生でもわかる言葉で話す

自己紹介は中学生でもわかる言葉で話します。これは1分で話すテクニックとは少し異なりますが、自己紹介をする上で大切なテクニックです。

聞き手は、専門用語や横文字(カタカナ)などには強い抵抗を感じるものです。というのも、非言語専門用語や横文字を多用されると話の意味を理解し辛くなってしまうからです。例えば以下のような話し方をされて内容がスッと頭に入ってくるでしょうか。

インバウンド化を考えるにあたって大切なのはダイバーシティである。

もちろん、こういった用語を普段から使っている人からすればスッと入ってくるかもしれませんが、「どういうこと?」と思う方もいると思います。

このように、難しい用語は出来るだけ噛み砕いて分かりやすい言葉で伝えることが大切になってきます。

この点は面接時はもちろん、エントリーシート(ES)を書く際にも気をつけましょう。以下の記事でエントリーシート(ES)を書く際に専門用語や外来語を使ってはいけない理由をご紹介しています。参考にしてみてください。

自己紹介を1分で話すには?例文とポイント

〇〇大学〇〇学部〇〇学科から参りました、〇〇 〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします。私は相手への思いやりを忘れず、メンバーと協力しあって高みを目指せる人間です。

そう考えるのは、私が中学から10年間、野球部に所属していた経験からです。野球部では常に「キャッチャー」をつとめてきました。キャッチャーは扇の要とも言われているように、チームを勝利に導く大切なポジションです。ですから、仲間との連携や周りへの気配りが大切でしたし、周りを鼓舞できるような行動を取ってきました。

こうした経験から、私は周りに対して気配りができ、チーム一丸となって目標に近付くことができる人間だと自負しています。御社でもこの強みを発揮していきたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。

この例文でのポイントは3つあります。

ポイント
  1. 結論→根拠(具体例)→根拠の順序になっている。
  2. 自己紹介に自分の強みを盛り込めている
  3. 1分間におさまる適切な文量である

自己PRと自己紹介は違いますが、自己PRに繋げられるような自己紹介ができていると、一貫性のある話し方と考えられるため、評価は高くなります。「自己紹介と自己PRの違いがわからない」という方は以下の記事を参考にしてみてください。

1分で自己紹介ができるようになる練習法

テクニックを知るだけでは1分間という限られた時間で自己紹介をすることはできません。「百聞は一見に如かず」ですから、日々の練習が何よりも大切です。ここでは、その練習法についてご紹介していきます。

1鏡を前にして模擬練習を行う

まず、1つ目の練習方法は鏡を前にして1分間で自己紹介ができるように練習することです。面接と同じように、椅子を用意して行いましょう。

最初は「自分の姿を見つめながら自己紹介をするのは恥ずかしい」と思うかもしれません。しかし、実際にやってみるとこれが以外にも効果的なのです。というのも、話している最中のクセや姿勢がわかるからです。

しかも、この練習を続けていると本番で自信がつきます。嘘だと思う人は一度試していただきたいですが、自分の姿を鏡で見て完璧だと思えるようになると、他人に見られていても恥ずかしくないものです。

1分間で自己紹介ができるようになるためには、まず本番の緊張感を払拭し悪い癖を治すことから始めましょう。やり手のビジネスマンも、大事なプレゼンテーション前にはこの方法で練習を重ねるようです。皆さんもこの練習法を通じて「デキる就活生」になってください。

2ある程度慣れてきたらタイマーを用意する

鏡の前での練習に慣れてきたら、タイマーを用意します。スマートフォンのタイマー機能などを使うと便利です。

タイマーで時間を計ってみると、意外にも時間が経過していることに気がつくでしょう。最初のうちは2分ほど話し続けてしまうことも珍しくはありません。もし、1分を大幅に超えているようであれば、無駄な話のボリュームが多いということです。徐々に削ぎ落としていきましょう。

もちろん、1分以内におさめようと早口になってはいけません。普段の会話と同じペースを保ちつつ、1分で自己紹介をできるように内容を削っていきましょう。

3数回に一度は録音して聞いてみる

自己紹介を1分以内におさめることができるようになったら、次は話し方にブラッシュアップをかけていきます。その方法は、録音して聞くことです。

話し方は棒読みになっていないか。話の速度は適切か。どもってはいないか。録音をすることで話している時には気づかなかった「弱点」が見えてきますので、それを都度修正していきましょう

英会話の練習でもしばしば録音することが推奨されたりしますが、それだけ自分の話し方を客観的に評価することは大切です。必ず録音をして、それを聞き改善する練習をしましょう。

4「これ以上はできない」と思うくらい何百回も繰り返し練習する

上記でご紹介した練習方法で納得いくまで何百回も練習することをオススメします。そうやって練習を重ねるごとに、自信がついてきます。

「そんなに練習して、やりすぎじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、そのくらい練習を重ねてちょうど良いのです。人生で一度きりの就活、中には「普通じゃない」就活生がいます。例えば、OB・OG訪問にしても100人を尋ねる就活生がいます。

そうやっていかに「普通」ではなくなって練習を重ねることができるかが、内定を掴み取る鍵になってきます。本気で就活に取り組めた人が第一志望への切符を手にします。やりすぎて無駄なことはありません。本質を見失ってはいけません。

ですから、自分で納得がいくまで繰り返し練習を行うようにしましょう。

自己紹介を上手く伝えられない就活生へ薦める書籍「1分で話せ」

最後に、2019年卒内定者の筆者が自己紹介を上手くまとめられない就活生にオススメしたい1冊をご紹介します

それが、「伊藤羊一(2018)『1分で話せ』SBクリエイティブ株式会社」です。

この本は、出版早々に2018年Amazonのビジネス書ランキングで上位にランクインしたもので、現在も社会人を中心に人気を博しています。ビジネスマン向けに執筆された本ですが、広く一般に読まれていることからも人気を伺えます。

内容は、伝え方のまとめ方やコツ、ポイントを良い例と悪い例の両者を比較する形で紹介されており、様々なシチュエーションに応用できるのが特徴です。もちろん、就活の面接にも応用が利きます。まさに、自己紹介を1分間で簡潔に伝えようとする就活生にはもってこいの1冊です。

話し方・伝え方のコツは、自己紹介のみならず、面接全般に活かすことができます。1分間で話をまとめることが不得意な就活生は、是非一度本屋で手にとってみてください。きっと参考になることが書かれているはずです。

まとめ

今回は面接における自己紹介を1分で話すコツについてご紹介してきました。いかがだったでしょうか。「1分」という限られた中で自己紹介をすることは思った以上に難しいことです。始めからできる人はいないでしょう。だからこそ、日々の練習や習慣が大切になってきます。

1分で自己紹介をまとめられるようになったあなたは、きっと他の就活生から一歩抜きんでた存在になることができるはずです。日々の努力を惜しまず、実りある就活になるよう頑張ってください。

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