エントリーシート(ES)では、ゼミのことを記入させる欄を多く見かけます。とかく、就活では、学業以外のことの方が聞かれがちなので、いざ学業やゼミについて問われると思考がフリーズしてしまう学生もいるかもしれません。

しかしながら、学生の本分である学業面、特にゼミについても聞かれることはあります。理系や専門職の場合は、研究テーマや指導教員の名前まで書かせたりすることもあるでしょう。一方、文系や総合職採用でも、ゼミについての質問があります。

ここでは、例文を参照しながら、ポイントや注意点を確認していきましょう。

エントリーシートのゼミは何を書く?【例文あり】

エントリーシート(ES)のゼミ欄には何を書けば良いのでしょうか?ここでは、まず企業はエントリーシート(ES)のゼミから何を見ているのか、学生は何を書くべきか、さらにゼミに入っていない場合の秘策をご紹介します。

1企業はエントリーシートのゼミの何を見ているか?

企業はエントリーシート(ES)でなぜゼミを記入させ、何を見ているのでしょうか?

エントリーシート(ES)では、「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」や「研究テーマ」、「所属ゼミ」などの記入欄が設けられています。一般的に、就活では学業以外のことを掘り下げられることの方が多いかもしれません。

ただし、ゼミについては、自己PRにする学生も多く、企業もゼミのことを深く聞いてくる場面があります。ゼミは人事採用担当者が自分の専門外だったとしても、イメージが湧きやすいという特性があります。普段の授業に比べて、課題や発表、目的や目標、結果などが表面上、浮き上がりやすくもあるのです。つまり、ゼミを通して、学生の特性や人柄を感じ取れるのですこれがエントリーシート(ES)のゼミを問う理由です。

2エントリーシートのゼミに入れるべき項目

では、エントリーシート(ES)のゼミ欄に入れる項目は何が適切でしょうか?

企業はあなたの経済学、法律学、歴史学など、専門分野に興味があるわけではありません。そのゼミの専門分野を起点に、目的や目標、課題設定から考え方や取り組む姿勢を知りたいだけです。そこから、人間性を読み取ろうとします。であるならば、必然的にエントリーシート(ES)のゼミに盛り込むべき項目は決まってくるでしょう。

  • ゼミのテーマ
  • ゼミの加入年数
  • ゼミに入った理由
  • ゼミでの状況
  • ゼミでの目標や問題意識
  • ゼミでの課題
  • ゼミでの行動
  • ゼミでの結果や学び、得たことなど

文字数によって変わってきますが、概ね盛り込むべきことは、上記の点です。OpenESでは、250文字以内で「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」を書かせます。ここでは、250文字の場合、どう書くか例文を参照してください。

250字:エントリーシート(ES)のゼミの例文

「1年から『行動経済学』のゼミに所属しています。研究テーマは、『人間の行動選択に関する予測』です。ゼミに入った理由は『現実の人間行動を分析すること』に興味があったからです。ゼミは約20人のメンバーで構成されています。私は役職にはついていません。ただ、ゼミではムードメーカーを担っています。ゼミの内容は、各自の卒論に向けて発表を行い、それぞれの課題や論点整理などの意見交換をすることです。私の課題は偏りのない市場分析を行うことです。常に多角的に考えて、客観性を意識してきました。幅広い視野を養っています。(250字)

上記の例文では、OpenESの250文字以内に合わせていますが、実際はもう少し多めに書くことをおすすめします。面接で採用担当者が、ゼミの話に食いついた場合は、掘り下げてきますので、深く考えを巡らせ、一度長めに文章化しておきましょう。人間は急に話を振られたり、とことん掘り下げられた場合、短時間で簡潔に伝えるのは苦手です。普段から、問題意識を持っていたり、準備を怠らなければ、対応力は上がります

いくら正々堂々と面接に臨んでも、中身が薄っぺらければ、すぐに底の浅さを露呈してしまいます。馬脚を現す前に、自分の論理をきちんと組み立てられる力を育んでおきましょう。

3③ゼミに所属していない場合の対処法

大学生の全員がゼミに所属しているわけではありません。OpenESであれば、「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」という設問のため、学業のことを書けば、問題は解消されます。しかし、それ以外のエントリーシート(ES)で「ゼミについて書いてください」など「ゼミ」に限定されていた場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか?ポイントは2つあります

なぜゼミに入らなかったのか答えられるようにしておく。

人事採用担当者も大学生の全員がゼミに入っているとは思っていません。ただし、なぜゼミに入らなかったのか理由を聞くことがあります。「必修じゃないから」だけでは、あまり印象は良くありません。何より、アピールになりません。就活はアピールする場所です

「自宅が遠くて、ゼミには所属していないけれど、近所のスーパーでのアルバイトではこういう目的意識を持って取り組んでいます」などプラスになる言葉が出てくるか出てこないかで、印象はずいぶん変わってきます。

エントリーシートなので、空欄ではなく何か書く。

「ゼミに所属していない学生は記入しなくてもよい」などの但し書きがないのであれば、空欄にせず何か書きましょう。

エントリーシート(ES)もアピールの場に変わりありません。空欄で出すのはもったいないでしょうゼミの代わりに、書けそうなことを探しましょう。エントリーシート(ES)に同じことを書くのは避けたいので、全体の項目で聞かれなかったけれど、アピールできることなどを書きましょう例えば、留学やボランティアは書く場所がなかったら、それを書けばいいのです。

ゼミに所属していない場合のエントリーシートのゼミ欄の例文

「ゼミには所属していません。部活で日本一を目指しているため、また生活費を稼ぐために法律事務所でアルバイトも週三回行っています。そのため、ゼミには参加していません。毎日の部活と週三回のアルバイトは大変ですが、通常の授業には毎回出席しております。私は法学部法律学科に所属していますので、特に法律の授業は興味深く、一生懸命取り組んでいます。部活の練習、アルバイト、授業で大変な日々ですが、充実した日々を過ごしてきました。その結果、刑法や民法などの成績では、S評価をいただいております。」(238字)

エントリーシート(ES)のゼミというテーマと大きく内容が乖離してなければ、是非アピールできることは書いてください。万が一、圧迫面接で「ゼミに所属していないんですね?」「ゼミ以外のこと何で書いたのですか?」と問われても冷静に対応してください。決してゼミに入っていた、入っていないがポイントではありません採用はあくまでも、学生時代や今までの経験から、その学生の特性を知り、あとは企業とマッチするかだけです。

エントリーシートのゼミはこう書く!【例文あり】

エントリーシート(ES)のゼミには、何が問われているのかを理解して、盛り込むべき項目を知った上で、次に書き方のポイントを押さえましょう。

1エントリーシートのゼミの【書き方のポイント】

意図を汲んで、読み手を意識する。

エントリーシート(ES)のゼミは、学業面において絶好のアピールの機会です。

理系や専門職であれば、企業や職種との関連性を盛り込みましょう。文系や総合職であれば、企業で働いているイメージが喚起できるかが重要です。

わかりやすく書く。

エントリーシート(ES)のゼミの欄は、場合によっては、専門的な用語も登場します。極力わかりやすい表現を用いて書きましょう。エントリーシート(ES)のゼミは、知識をひけらかすところではありません専門職でもない限り、直接、ゼミの研究内容が役立つわけでもありません。ストレスなく読んでもらえるよう文章を目指しましょう。

少しでも興味を持ってもらえるように、訴求力を高める。

偶然、人事採用担当者があなたのエントリーシート(ES)のゼミ欄に書いたことと同じことを学んでいた可能性は限りなく低いでしょう。仮に同じ分野でも、読み手が興味があることは限りません。

であるならば、少しでも興味を持ってもらえるような書き方を目指しましょう。わかりやすいテーマを入れることをおすすめします。テーマとは、研究や卒論、発表でもかまいません。分量にもよりますが、欲張らずに一つのテーマに絞って書いた方が、イメージは定着しやすくなります。

専門職の場合の例文

「私のゼミでは、画像診断の技術解析について研究しています。専門分野は医療技術についてです。技術の進歩により、画像処理能力は進化してきました。医療分野においても、さらなる可能性が高まり、需要も増えています。ゼミでは医療機関への実習も必ず行います。実習先の病院では、医師や看護師の方々、患者から最新医療の現場を肌で感じてきました。そこでは、いかに患者目線を取り入れることの重要性も学びました。これからの卒論に向けて、示唆に富む実習でした。今後も相手の気持ちに寄り添える視点や感情を持ちながら、研究を進めていきます。」(254字)

テーマを絞った例文

「私は国語学のゼミで『日本語と人工知能』をテーマに研究をしております。日本人にとって、国語はあらゆる教養の底をなすものです。AI時代において、『国語力』の重要性が高まっています。AIは原理的に日本語を理解できません。AIには代替できない力がまさに『国語力』です。ゼミは少人数のため、必ず毎回一人5分発表の場が設けられています。論理的思考力を鍛えられる絶好の場所です。そのため、毎回準備に余念はありません。議論に参加できるように『日本語と人工知能』に関する自前のノートも作成しています。発表に向けて、ストップウォッチで測りながら練習もしています。AI時代に要請される日本語とは何かを追求していきたいです。」(300字)

エントリーシート(ES)でゼミを聞かれているからといって、プランもなく読み手のことを考えずに延々と綴るのはマイナス効果です。エントリーシート(ES)のゼミを書く際に、注意したい点を確認しておきましょう。

2エントリーシートのゼミを書く際の注意点【例文あり】

専門的なことを書きすぎる。

読み手は、あなたのゼミの専門的なことに興味があるとは限りません。歴史学のことや経営学のこと、あるいは工学について、冗長に書くと読む気さえ失せてしまいます。

事実のみを伝えている。

エントリーシート(ES)のゼミでは、前述したように、学生の専門性を知りたいわけではありません。そこから、人間性を知りたいわけです。面接で聞かれたら答えればいい、というようなスタンスではなく、自ら必要な要素を盛り込みましょう。

悪い例文

「私は歴史学科に所属しているため、幕末維新のゼミに入っています。ゼミの教員は〇〇〇〇先生です。研究テーマは『坂本龍馬』です。坂本龍馬は暗殺されましたが、犯人は定かではありません。私はその歴史の闇に埋もれた英雄の死の謎を解き明かしたいと思っています。一般的には、佐々木只三郎率いる見回り組の今井信郎などの犯人説が有力とされていますが、新撰組犯人説も根強く残っています。様々な文献を当たって、自分なりの解釈で、坂本龍馬の犯人像に迫りたいと思っております。」(224)

書いた本人は熱意を持って、ゼミに取り組んでいることでしょう。しかしながら、読んだ相手の頭の中は「だから何?」の一言で終わりです。目的意識を持って、ゼミに取り込む姿勢は素晴らしいことでしょう。ただし、就活のエントリーシート(ES)のゼミでは、それが聞きたいことではありません。

常に何が問われているのかを意識してエントリーシート(ES)は作成しなくてはなりません。

うして書く!エントリーシートのゼミ【例文あり】のまとめ

現在の就活では、面接でもエントリーシート(ES)などの書類でも、学業以外のことを掘り下げられることの方が多くなっています。しかしながら、OpenESには、「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」の記載欄もあります。学業面においても自信を持って、語れる準備は必要になってくるでしょう。ここでは、エントリーシート(ES)のゼミについて、例文を参考に書き方を指南してきました。

念頭に置くべきことは、読み手が誰であっても理解でき、意図に沿った内容になっているかです。エントリーシート(ES)のゼミにおいても、読み手の好奇心を引き寄せられるような文章を是非目指しましょう。

またエントリーシートは書類審査だけでなくその情報を元に、あなたがどういった人なのか面接官は注目して質問していきます。そこで魅力的に伝えるためには練習が必要です。
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