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就活は船旅とよく似ています。就活生は、先の見えない海原に漕ぎ出す一艘の船です。ここで、「就活の軸」を持っていない就活生は、羅針盤を持っていない船と等しいことになります。吹きつける風に任せて、波間に漂っている状態です。要するに、どこに向かうかという目標も見えないまま、手探りで就活を進めていくことになってしまいます。「就活の軸」を定めずに、突き進んだ場合どうなるか?一度暗礁に乗り上げてしまった船は浮上が難しいように、就活全てが悪い方向に向かう可能性が高くなっていまいます。

先が見えない不安の中を手探りで就活しないためにも、しっかりと「就活の軸」を持って、前に突き進んでください。

1.「就活の軸」とは?

そもそも就活でよく聞く「就活の軸」とは何でしょう?実態のない「就活の軸」の正体を明らかにすることで、就活を円滑に進めましょう。ここでは、「就活の軸」を三つの観点から探っていきます。一点目は、羅針盤としての役割です。二点目は、歯車としての役割です。三点目は、推進力の役割です。以下、詳しく説明します。

①「就活の軸」は、就活を行う上での羅針盤

羅針盤は、船や飛行機が方位を知るために欠かせません。「就活の軸」は就活において、この羅針盤の役割を果たしてくれます。どんな方向を目指せば、自分が求めるキャリアを築けるのかを示してくれる道しるべの役割です。

就活には、マニュアルがありません。十人いれば、十通りの就活があります。羅針盤としての「就活の軸」を考える際には、自分の経験に裏打ちされた価値観から考えてみると良いでしょう。

 

〈どんなことを重視しているか?〉

  • 仕事をしたい業界がある
  • やりたい仕事(職種)がある
  • 自分と価値観が似ている企業で働きたい
  • 仕事を通して社会貢献がしたい
  • 職場環境に望む点がある
  • 勤務地に希望がある
  • その他

②「就活の軸」は、就活を有効に回す歯車

「就活の軸」は就活を有効に回す歯車の役目も担います。就活は、採用側も学生側も限られた時間のなかで選考を進めなければなりません。「就活の軸」を持っていれば、どの段階でどの方向に進めばいいのか、効率的に就活を進めることができます。自分のことを客観視しながら、自分には今、何が必要なのかを考えながら行動してください。

就活では思い切って決断しなければならない場面も多々あります。その際に「就活の軸」がブレていなければ、決断力も発揮することができるでしょう。

 

〈決断時に「就活の軸」が役立つ場面〉

  • 何を自己PRにするのか?
  • どの業界・企業を受けるのか?
  • 選考が重複した場合、優先順位をどうするか?
  • 公務員(教員)に絞ってしまってよいかのか?
  • 複数内定した場合、どこに入社するべきか?
  • その他

③「就活の軸」は、就活を円滑に行うための推進力

就活を行う上で、学ぶことが多々ありますが、時には挫折することだってあります。そのようなときに、「就活の軸」があれば、再浮上するための推進力にもなります。就活は上手くいかないことの方が多くて当然です。どこでも入社できればいいという考えであれば別ですが、そうでないならば、自分と徹底的に向き合わなければならないからです。しかし、正解がない問題であるがゆえに、悩みんだり壁にぶち当たることもあります。

「就活の軸」がブレていなければ、例え立ち止まったとしても、次の一歩を踏み出すことができるのです。

2.「就活の軸」が欠かせない訳

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「就活の軸」の輪郭が見えてきたと思いますが、就活に欠かせない要素があります。この要素が欠けてしまうと就活はおろか、入社後も自分自身の力を最大限に発揮することができなくなってしまいます。ここでは、欠かせない要素を理由とともに二つに絞ってお伝えします。

①「就活の軸」は、キャリアの道しるべ

就活は、内定が最終的なゴールではありません。一つの目途として、内定を目標にすることは悪くありませんが、就活後も人生は続いていきます。つまり、入社後にキャリアをどう形成していくのかもまた重要です。「就活の軸」はキャリアを形成する上での、道しるべでもあります。「就活の軸」をしっかりと保てば、就活中もまた入社後にも、極力苦労を避けることができます。自分に合った企業を見つけ、入社後のミスマッチを防ぐ予防線でもあるのです。

「就活の軸」を定めて就活を進めていけば、自分自身の人生の方向性にブレが生じにくくなるため、延いては、人生をより良いものすることができるでしょう。

②「就活の軸」は、選考で問われる

「就活の軸」は持とうが持つまいが、就活それ自体は行うことができます。ただし、今まで見てきたように、「就活の軸」を持つことのメリットは、自分自身の人生の方向性に一貫性を持たせることでもあります。企業も選考の中で、「就活の軸」についてしばしば問うことがあります。学生がどのような信条を持って就活を進めているのかを知ることは、企業が学生を見極める際にも大いに役立つのです。企業は、できるだけ自社で活躍できる可能性のある学生を採用したいと考えています。選考で「就活の軸」を問う意図は色々ありますが、主なものについて以下四点あげました。

 

  • ミスマッチを防ぐことができる
  • 学生の一貫性を問うことができる
  • 学生がどのような準備や気持ちで、この選考に臨んでいるかわかる
  • 企業選びがイメージだけではないことが確認できる

3.「就活の軸」の具体例

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前述したように、就活は十人十色です。とはいえ、きっかけとなる具体的な目安があった方が、「就活の軸」を考える際にも、有効かもしれません。いくつか「就活の軸」の例を挙げましたので、参考にしてください。「就活の軸」を考える際には、二つの視点から見る必要があります。「自分が求める視点」と「相手(企業)に対して求める視点」です。

 

  • 自分が求める視点

・人に直接サービスを届けたい

・人と人の間に入った間接的なサービスをしたい

・先進的な業界で働きたい

・歴史のある老舗の会社で働きたい

・リーディングカンパニーやグローバルカンパニーに入社したい

・中堅・中小企業に入社したい

・今まで学んできた専門知識を活かせる企業で働きたい

・これだけはやりたくない(特に理由が重要)

 

  • 相手(企業)に対して求める視点

・福利厚生が充実している

・ワークライフバランスが優れている

・企業理念や事業内容が自分の理念に合っている

・社風や社員の雰囲気が良い

・職種や転勤についての希望が一致している

・昇進や自己成長における希望が一致している

 

二つの視点から、これ以外にも様々な「就活の軸」のタネはあるでしょう。注意点としては、自分本位ばかりではなく、能動的な姿勢かどうか、くわえて、就活で最も大切と言っても過言ではない、根拠がそこにあるかということです。

「就活の軸」もただの思いつきではなくて、自らの体験との擦り合わせが肝になります。くわえて、受ける企業との整合性も保つ必要があります。どこでも、成り立つようなものではなく、自らの体験と擦り合わせように、企業との接点も必要になります。

4.「就活の軸」のまとめ

「就活の軸」とは何か。その役割と欠かせない要素があることがわかりました。また、「就活の軸」を決める上では、いくつかの具体例もあげています。

就活では、目標やとりあえずのゴールを設定したり、ときには自分にご褒美を設定するなど、工夫しながら乗り越えましょう。そのときに「就活の軸」があるかないかで、結果は大きく左右され、その後の人生(キャリア)にも影響を与えかねません。

しかし、「就活の軸」がすぐに見つからないからといって焦ることはありません。就活の序盤では漠然としていた「就活の軸」が、就活を進めていく中で、しっかり定まってくることも往々にしてあります。焦らずに、長いキャリアを見通せる「就活の軸」を見つけられると良いでしょう。

最後に「就活の軸」がブレそうな場合はどうすればよいかについてふれておきます。結論から言うと、就活をしていれば「就活の軸」がブレることはあります。頭で思っていたことと、実際に経験したことに乖離があって当然だからです。インターンシップや会社説明会、OBOG訪問などを経験する中で、当初の「就活の軸」が変わってくることもあります。「就活の軸」は修正可能だということを念頭に置いておくと気持ちが楽になります。

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