留年は就活シーンにおいて不利だと思われがちですが、実際にはどんな影響があるのでしょうか?
今回の記事では、留年してから就活することについてのメリット・デメリットや、留年を就活で有利にするテクニックなどを解説しています。
留年すると就活で内定はもらえないの?
留年すると就活で内定がもらいにくいという噂を聞いたことがある就活生は多いでしょう。
確かに、学校をストレートに卒業できなかったというのはあまり印象が良くないと感じるでしょう。
しかし、実際に留年という経歴は就活に悪影響をもたらすのでしょうか?
今回は留年してから就活をすることについて、本当に内定がもらいにくいのか、留年のメリット・デメリットは何なのかを学んでいきましょう。
留年しても就活には意外と影響しない
大学生の留年率は全体で約1割程度といわれています。
留年の理由は単位不足や病気や事故などによる休学、学外での勉強を優先したからなど様々です。理由はどうあれ、留年した生徒の中には「内定に影響が出るのではないか」と不安に思う人も少なくないでしょう。
しかし、今回の調査の結果では大学留年は内定にさほど影響を及ぼさないということが分かっています。
留年に対するネガティブな印象を捨てて、就活へのモチベーションを高めましょう。
- 留年しても内定がもらえる
- 留年についての質問はあまりない
- 明確な理由があれば問題ない
留年しても内定がもらえる
留年すると就活に不利だ、と考える人は多いでしょう。
しかし、実際のところ留年の有無は就活に大きな影響は与えません。
企業は就活生の「今」と「未来」を重視して採用を決めるので、就活に対して真摯に向き合っていれば努力は実るでしょう。
留年したことをフォローすることを考えるより、企業に自分を売り込む意欲的な姿勢の方が大切なのです。
留年についての質問はあまりない
そもそも、就活の面接で留年の理由について掘り下げてくるケースはあまり多くありません。
就活生一人一人の面接時間が限られているため、留年理由よりも会社が気になる志望動機やアピールポイントなどを重要視するからです。
質問を受けた場合もしっかりと自分なりの説明をできれば問題ないので、安心して面接に挑みましょう。
明確な理由があれば問題ない
とはいえ、就活で提出する履歴書では留年を隠したりはできません。
面接官の中には「なぜ留年したのか」と質問してくる人もいるでしょう。
しかしその時に重要なのは「留年した理由そのもの」というよりも、「留年した理由を明確に説明できるか」です。
留年に対して自信を客観視し、理論的な説明ができれば有能な人材として評価される確率が高くなります。
就活時には、自身の留年理由を見直して冷静に説明できるように組み立てておきましょう。
留年して就活するメリット・デメリット
留年が就活に影響しない、といってもやはり留年することにはメリット・デメリットが存在します。
記事を読んでいる人の中には、就活を目前に控えて留年するかに悩んでいる人も就活に失敗して就職を選んだ人もいるでしょう。
今後自分が留年した時に起こるさまざまなメリット・デメリットを分析して、どうするべきなのかじっくり考えてください。
メリット | デメリット |
リラックスして面接に臨める | 理由が明確でないと悪い印象を与えてしまう |
先に入社した人から社内の実情が聞ける | お金が掛かる |
リファラル・リクルーティングを利用できる | 大学生活で孤独を感じることもある |
留年して就活をするメリット
まず、留年して就活した時のメリットを3つ紹介します。
それぞれ就活に有利に働くポイントばかりなので、今後の計画と照らし合わせてみましょう。
リラックスして面接に臨める
留年して就活する大きなメリットはやはりリラックスして就活に臨めることです。
留年すると、次の就活までに1年間の余裕が生まれます。
また、一度就活の時期を経験しているのでいつ何をすればいいか、どんなペースで就活に取り組めばいいかがを知った状態で2回目の就活を始められるのです。
これは初めて就活をする学生に比べると非常に有利な点です。
余裕があれば準備も念入りに行えるので、2度目の就活の成功率は格段にアップするでしょう。
先に入社した人から社内の実情が聞ける
留年して就活をすると、すでに会社に入った知人や友人から有意義な情報や社内の内情を得られるというメリットもあります。
先輩やOBには聞きづらいことでも同世代の知人・友人になら気軽に質問できるので、リアルな企業の情報を手に入れられます。
就活の際に複数の企業や業種で悩んでいるという場合は、留年した1年間で先に入社した人達から情報収集しもっとも魅力的な会社に志望先を絞り込んでいくという方法も取れるでしょう。
リファラル・リクルーティングを利用できる
留年してから就活すると、リファラル・リクルーティングという手法が利用できるようになります。
リファラル・リクルーティングとは会社の社員や社外の関係者の推薦・紹介で行われる採用活動です。
例えば、会社で優秀だと認められた社員が「この人はこの会社で戦力になる」と感じた人を自社に推薦することで入社が決まるといった流れとなります。
会社側は信頼できる人脈によって戦力になる人材を獲得でき、紹介される側は就活を飛び越えて内定を得られる制度で、SNSが活発化した現在では多くの企業がこの採用形式を取り入れています。
留年していれば同期や先輩が会社に入社している場合が多いので、リファラル・リクルーティングでスムーズな内定獲得も期待できるでしょう。
留年して就活をするデメリット
では、一方で留年して就活する場合のデメリットとはなんなのでしょうか?
嫌なことからは目を背けたくなりますが、しっかりと向き合って対策を練ることが重要です。
理由が明確でないと悪い印象を与えてしまう
留年して就活した時のデメリットで挙げられるのは、明確な説明ができないと不利になるという点です。
面接などで留年の理由を聞かれた時、「単位が足りなかった」といったネガティブな答えはNGです。
留年して就活するからには、会社側が「それならしょうがない」と思うような前向きな理由が説明できるようにしておかなくてはならないのです。
いざ質問された時、まごついて上手く答えられなかったり、自分の能力を下げるような説明をしたりしてしまうと評価が下がってしまう可能性があります。
お金が掛かる
留年して就活するとお金がかかるというデメリットも見逃せません。
留年するということは、半年から1年分の学費が余計に発生するということです。
学費は私立なら100万以上かかる場合もあるので、予算と相談して留年しなければ途中で学費が払えなくなる可能性もあります。
奨学金を借りるという手もありますが、将来の返済額が増えることも視野にいれなければなりません。
学生にとっての学費問題は自分だけではなく、家族の問題でもあるので事前によく話し合いましょう。
大学生活で孤独を感じることもある
留年して就活をすると、大学生活で孤独を感じるかもしれません。
今まで同じ学年で慣れ親しんできた友人が先に卒業してしまい、周囲は年下ばかりになってしまうので話が合わなかったり、気の合う仲間を作れなかったりする可能性があります。
ただし、今は年齢を重ねてから大学に入り直す人や数年留年して学業に専念する人も多いので、視野を広く持てばまた違った人間関係を作れるでしょう。
留年した人必見!留年生のための就活のコツ
留年した時は、留年生なりの就活を行うことで内定獲得の確率を高められます。
ここでは留年生のための就活テクニックを4つ紹介するので、今後の就活ではこれらのコツを上手に使って留年したことを有利に働かせましょう。
- 留年について明確な答えを用意しておく
- 留年して学んだこと・得られたことを伝える
- 失敗を乗り越える過程や克服法も伝える
- 事実を隠さず正直に伝えることも大切
留年について明確な答えを用意しておく
まず大切なのは、留年した理由を明確に伝えるということです。
それが良い理由であってもあまり良くない理由であっても、話のイメージを決めるのは話し方や表現力、話している人の態度などです。
留年の理由は事前に自分の中で整理し直して、話す内容や話し方を計算して明確に伝えられるように練習しておきましょう。
留年して学んだこと・得られたことを伝える
もしも留年の理由があまり良くないものだったとしても、それを隠す必要はありません。
大切なのは留年によってどんなことを学び、何を得られたかだからです。
留年生活の中で、就活の面接で語れそうな出来事や学びを得たらノートに書き留めておきましょう。
就活シーズンになったらノートを見直して話すことをまとめれば、留年したからこそ語れる自分だけのアピールポイントが出来上がります。
失敗を乗り越える過程や克服法も伝える
留年する人の中には学業を疎かにしてしまったり、単位が取得できなかったりといった失敗を体験している人もいるでしょう。
そういった理由はネガティブな印象を持たれがちですが、これも説明の仕方で武器になる要素です。
社会人生活では、学生時代とは比べ物にならないほどの失敗や苦境を体験します。
留年を失敗と捉え、1年間の留年生活でその失敗をどう乗り越えたのか、辛さを克服したのかを面接でアピールすれば逆境に強い有望な人材という評価を得られるでしょう。
事実を隠さず正直に答えることも大切
留年の理由がネガティブなものだった場合、隠して誤魔化そうとする人もいます。
しかし、付け焼刃の嘘は話し方や態度に出てばれやすいためあまりおすすめできません。
例え悪い内容だったとしても、正直に話し、そんな自分とどう向き合ったのかを堂々と語った方が面接官からの印象は良くなります。
ネガティブな内容を前向きに語れるようなスキルを身に着けて、独自の体験として就活の強みに変化させましょう。
留年して就活する人におすすめの本3選
留年して就活する人に、留年生活やその後の就活で役立つ書籍を3つご紹介します。
実際に留年した人の体験談や就職留年に関する情報、また、面接で役立つ戦略など得ておいて損はない情報ばかりなのでぜひ読み込んでみてください。
商品名 | 価格 |
失敗なんか全部ネタ〜赤点・留年・就活失敗・転職3回・パワハラ・うつ病、全部ネタに変えたホテルマンの記録〜 | 500円(Kindle価格) |
就留して分かった就活の方法2019年度版 | 99円(Kindle価格) |
面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略 | 1,430円(単行本価格) |
失敗なんか全部ネタ: 〜赤点・留年・就活失敗・転職3回・パワハラ・うつ病、全部ネタに変えたホテルマンの記録〜
商品名 | 価格 |
失敗なんか全部ネタ〜赤点・留年・就活失敗・転職3回・パワハラ・うつ病、全部ネタに変えたホテルマンの記録〜 | 500円(Kindle価格) |
「失敗なんか全部ネタ〜赤点・留年・就活失敗・転職3回・パワハラ・うつ病、全部ネタに変えたホテルマンの記録〜」は様々な苦境立たされながらも自分の人生を歩み続け、ホテルマンとして活躍している作者のnoteをKindle書籍化した一冊です。
留年後の就活では辛いことや苦しいこともあるでしょう。
そんな時にこの本を読めば人生をどう生きていけば後悔しないで過ごせるのかが理解できるでしょう。
就留して分かった就活の方法 2019年度版
商品名 | 価格 |
就留して分かった就活の方法2019年度版 | 99円(Kindle価格) |
「就留して分かった就活の方法2019年度版」は実際に留年してから就活した社会人2年目の作者による体験記です。
リアルな就活のやり方やアドバイスが等身大の目線で語られているので、親しい知人や先輩からの助言を聞いているような気分で就活と留年について学べる内容となっています。
面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略
商品名 | 価格 |
面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略 | 1,430円(単行本価格) |
「面接官の心を操れ!無敵の就職心理戦略」はメンタリストDaiGoさんが書いた、就活の面接におけるテクニックをまとめた書籍です。
日本唯一のメンタリストとして注目を集めたDaiGoさんだからこその独特の面接テクニックを一冊で存分に学べるので、「留年をうまく説明できる自信が無い」という人にはうってつけの一冊でしょう。
就活のために留年した人の心構え
留年は就活において必ずしも不利になるものではありません。
しかし、就活のために留年するというのは強い覚悟と意志が無ければ初志貫徹が難しい行為でもあります。
留年すれば周囲から親しい友人がいなくなり、学校で孤独感を感じることもあるでしょう。
自分の目標や目的がはっきりしていなければ状況に耐えられずだらだらと過ごしてしまったり、そのまま退学してしまったりする恐れもあります。
就活のために留年すると決意したら、まずは「自身がなぜ留年を決意したのか」を自覚し、「留年生活で何を得て就活に活かすのか」を模索していきましょう。
志をしっかりと持って真剣に留年生活を過ごせれば、その後の就活でも留年で得た体験が有利に働くでしょう。
留年しての就活は覚悟が必要
留年してからの就活は、やはりそのままストレートに就活するよりは大変です。
しかし、目的を持って留年生活を過ごせば人生にとって価値のある時間となるでしょう。
留年する時には、就活時に留年について胸を張って話せるように自分が何をしたいのかよく考えながら一日一日を過ごしてください。
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