就活(文系)にプログラミングが必須な2つの理由!各社・市場の傾向も分析!

プログラミング

「文系だから就活でプログラミングを勉強するのはちょっと…」という方も多いかもしれません。しかし、あえて言いましょう。文系だからこそ就活でプログラミングを勉強すべきです。文系の就職先としてIT業界を選ぶという人も増えているこのご時世、プログラミングを学ぶことによって、今よりももっと高みを目指した就活が可能となる可能性もあるのです。

今回は文系の就活にプログラミングが必須な理由について解説をするだけではなく、プログラミングスキルのランクによってどの程度の待遇になるのかプログラミングを学習する際の注意点などについて解説をしていきます。

文系の就活にプログラミングが必須な2の理由

まずは文系の就活にプログラミングが必須な理由について詳しく解説をしていきます。その理由とは以下の2点です。

・各社がこぞってプログラミング人材を起用している
・社会的に深刻なプログラミング人材不足

それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

各社がこぞってプログラミング人材を起用している

1つ目に挙げる文系の就活にプログラミングが必須な理由は「各社がこぞってプログラミング人材を起用している」ということです。これは就活における有効求人倍率を参照すればすぐ分かります。以下の表をご覧ください。

業界 有効求人倍率
IT・通信 7.85
メディア 2.01
金融 1.96
メディカル 2.39
メーカー 2.05
商社・流通 1.18
小売・外食 1.01
サービス 3.03

(参考:2019年10月発行 doda転職求人倍率レポート 業種別・職種別に読み解く転職市場動向 https://www.saiyo-doda.jp/report/6471 )

 

上記の表を見ても分かる通り、IT・通信業界の有効求人倍率は他の業界と比べても圧倒的に多いことが分かります。つまりIT業界は就活生にとって有利な売り手市場であるということです。

しかし、このような声も聞こえそうです。「IT業界で有利なのは理系だけじゃないの?」と。そんなことはありません。以下はIT業界における専攻ごとの割合です。

情報系 理学系 工学系 その他の理系 文学系 社会学系 法学系 経済学、経学系 その他の文系 教育、芸術、体育、家政科 普通科 商業科・工業科 その他
38.9% 7.9% 14.9% 2.2% 5.9% 2.4% 4.1% 14.7% 1.6% 3.5% 1.2% 0.6% 2.2%

(参考:IT人材白書2017 デジタル大変革時代、本番へ 〜ITエンジニアが主体的に挑戦できる場を作れ〜 独立行政法人情報処理推進機構 IT人材育成本部編 https://www.ipa.go.jp/files/000059086.pdf )

上記を見ると、たしかにIT業界における専攻ごとの割合に対して理系が60%程度を占めていますが、残りの約40%は理系以外の学部を卒業した学生たちです。このようなデータから鑑みても、文系がIT業界において不利であるという事実はほぼ見て取れないといっても相違ないでしょう。

社会的に深刻なプログラミング人材不足

2つ目に挙げる文系の就活にプログラミングが必須な理由は「社会的に深刻なプログラミング人材不足が発生している」ということです。先ほど有効求人倍率も挙げましたが、日本社会としてもプログラミングができるIT人材の不足が深刻化しています。以下は、「IT企業のIT人材の“量”に対する過不足感」に関する推移を表にまとめたものです。

大幅に不足 やや不足 過不足なし 過剰である 無回答
2012年 12.2% 59.8% 24.1% 2.8% 1.1%
2013年 19.0% 63.2% 16.1% 1.4% 0.4%
2014年 22.7% 64.7% 10.8% 1.5% 0.2%
2015年 24.2% 67.0% 8.1% 0.3% 0.4%
2016年 20.3% 66.6% 11.9% 0.3% 0.9%

(参考:IT人材白書2017 デジタル大変革時代、本番へ 〜ITエンジニアが主体的に挑戦できる場を作れ〜 独立行政法人情報処理推進機構 IT人材育成本部編 https://www.ipa.go.jp/files/000059086.pdf )

上記の表を見て分かる通り、「大幅に不足」「やや不足」と答える企業が慢性的に80%以上存在しているのです。つまりプログラミングができるIT人材であるというだけで社会的な意義もあり、企業からのオファーもかかりやすいというのが昨今の状況であるということ。文系でもIT業界で十分に活躍できる時代であることがわかるでしょう。

プログラミングスキルごとの待遇4ランク

さて、ここまで文系の就活にプログラミングが必須な理由を見ていきました。以下は、プログラミングスキルごとの待遇についてランク分けしたものです。以下を参照した上で、どこまでのスキルを身につけていくべきか考えてみましょう。

プロ級:初任給600万円〜
即戦力級:初任給500万円〜
ベーススキルあり:320万円〜
未経験同等:企業ごとによる

各社の待遇

各社のプログラミング人材を含めたエンジニアへの待遇についても一覧で見てみましょう。

企業 対象 待遇
クックパッド リサーチエンジニア

ソフトウェアエンジニア

初任給450〜600万円
リクルート エンジニア

データサイエンティスト

初任給427万円〜
サイバーエージェント エンジニア 初任給450万円〜

 

プログラミングを学習する際の注意点3選

さて、ここまで文系の就活にプログラミングが必須な理由やプログラミングスキルごとの待遇について紹介しました。「プログラミングを学んでみようかな」と興味を持ち始めた方も多いのではないでしょうか。しかし、プログラミングを学ぶ上での注意点を知っておかなければ、学習を失敗してしまうかもしれません。以下にプログラミングを学習する際の注意点を紹介していくため、参考にしてください。

・挫折率が高い
・ニーズのない言語を勉強すると就職が有利になりにくい
・勉強時間ではなく成果物をアピールする

それでは各ポイントについて見ていきましょう。

挫折率が高い

1つ目に挙げるプログラミングを学習する際の注意点は「挫折率が高い」ということです。プログラミングは学習コストが高く、始めたとはいえ途中で挫折してしまうという人が多いのが現状です。

「プログラミング学習の際に、挫折や行き詰まりを感じたことはありますか?」という質問に対し「はい」と答えた割合は87.5%もあるとのこと(プログラミングスクール「侍エンジニア」調べ)。

特に独学などではわからないところを聞く人がおらず挫折しやすい環境となります。もしプログラミングを学習するのであれば、オンライン学習ツールやプログラミングスクールなどを活用し、着実に学習を進められるようにする工夫が必要でしょう。

ニーズのない言語を勉強すると就職が有利になりにくい

2つ目に挙げるプログラミングを学習する際の注意点は「ニーズのない言語を勉強すると就職が有利になりにくい」ということです。プログラミングには数多くの言語が存在し、その中でもニーズがあるもの、ニーズがないもので分かれています。企業が多く採用している言語が扱える方が就職時にも有利になりやすいため、ニーズが高い言語を選ぶことがおすすめです。以下に利用者数が多いプログラミング言語のランキングを掲載するので、プログラミング言語を学習する際の参考にしてください。

順位 プログラミング言語 回答者数
1位 C/C++ 136人
2位 Python 127人
3位 JavaScript 110人
4位 SQL 106人
5位 C# 96人
6位 Java 94人
7位 VBA 91人
8位 HTML/CSS 58人
9位 PHP 42人
10位 VB.NET 42人

(参考:プログラミング言語人気ランキング2020、2位に「大躍進」したあの言語 – 日経 XTECH https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01068/111100001/ )

勉強時間ではなく成果物をアピールできるようにする

3つ目に挙げるプログラミングを学習する際の注意点は「勉強時間ではなく成果物をアピールできるようにする」ということです。プログラミングに限らず「どれだけ頑張ったか」ということをアピールする際に「何時間勉強した」「何時間練習した」ということを押し出そうとする人がいます。しかし、時間帯効果は人それぞれであるため、説得力のあるアピール方法とはなりません。

おすすめのアピール方法はプログラミングで成果物を作成するということ。自分の功績や略歴などをまとめたポートフォリオサイトや、架空のECサイトなどを作ってもいいでしょう。目に見える形で成果物を提示できれば、面接などのアピール材料ともしやすいのです。

まとめ

今回は文系の就活にプログラミングが必須な理由について解説をしてきました。文系の就活だけてみるとIT業界、特にエンジニアとしての採用という選択肢を自分で消してしまいがちですが、未経験者の積極採用を行なっている企業も多く、文系・未経験からエンジニアを目指すということも十分可能です。ぜひ、就活の可能性を狭めずプログラミングスキルを身につけ、IT業界への進出も視野に入れていきましょう!

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