思い立ったら即行動の精神の明治大学政治経済学部の高橋あやさん。当初はソーシャルビジネスに興味があったものの、独自の企業分析で人材業界を目指すことを決意。個人で勝てるビジネスパーソンになりたいと語る彼女がパーソルキャリアに内定をもらうまでの意思決定プロセスをお伝えします。果たして彼女が貫いてきた就活マイルールとは!
行動力の塊
平川
本日はよろしくお願いします。
高橋
よろしくお願いします。
平川
大学ではどのような勉強をしていたか教えてください。
高橋
政治経済学部で東南アジアの政治経済に特化して、比較政治論というのを勉強していました。例えば、フィリピンとタイの政治体制はどう違いがあるのかを、地域や宗教、文化などを関連させながら、東南アジアの政治経済のあるべき姿を考えるというものです。
平川
見た目からは想像できないワードが数々出てきました、、、(笑)。その勉強を通じて就活に活きたことはありますか?
高橋
その勉強を通して、実際に東南アジアに行きたいと思って、半年間フィリピンにインターンをしに行きました。それが直接就活を考えるきっかけや軸に繋がっていたので、かなり活きました。
平川
繋がっているのですね。フィリピンの話詳しく聞きたいのですが、それは学校のプログラムでしょうか?
高橋
ソーシャルビジネスという、ビジネスを通して社会問題を解決しようというものがあって、その分野に興味を持ちました。ネットで調べていくうちに、ゼミの先生が繋がっているプログラムがあり、気がついたらフィリピンにいました(笑)
平川
知り合いだったんですね。そして突撃!すごい行動力です。
高橋
行ったらまずインターンやろうかという感じで働き始めました。

留学先での1枚
平川
もう一度言いますが、すごい行動力です(笑)向こうでは具体的にどのようなことをしていたのですか?
高橋
フィリピンではせっかく教育を受けていても、仕事に就けなかったりホームレスになってしまう人が多いです。それを改善するために建てられた飲食店があり、そこで働くことになりました。
平川
なるほど、飲食店を建て雇用を促進するという感じですか。
高橋
ただ働く先を与える訳ではなく、スキルを身につけてもらい、さらには飲食店自体もビジネスとして成功させたいという形です。社会性と事業性が両立するのが本当に可能なのか疑問に思っていたため、それを実際に経験してみたいと思っていました。
平川
2つの両立は確かに難しそうではありますね。実際に現地に行ってみて大変なことはありましたか?
高橋
大変なことだらけでした。私は貧困層の力になりたいという気持ちで行ったのですが、実際うまくいっていなかったんです。今まで50人雇って続いているのは3人ほど。
平川
3人!少ないですね。
高橋
だから私は3人にビジネスのこと、例えば研修や事業戦略などについて、一緒に考えるお手伝いをしたいと思いました。
平川
そういう教育や文化はなさそうですよね。お手伝いは順調でしたか?
高橋
手伝いたいと思っているのに、仲間には入れてもらえませんでした。言葉の壁ももちろんですが、いきなり来た若い子がマネジメントするって向こうから見たら、理解できない部分がある。実際店は成り立っている訳ですし。
平川
そうだったんですか、、、。その後はどうなったんですか?
高橋
歯がゆい気持ちのまま、体調を崩してお金もなくなり、私が貧困になりました。でも逆にお店の人たちがご飯をくれたり、お薬をくれたりして、私は何をしに来たんだろうと考え直しました。
平川
聞いているだけで大変さが伝わります。考えた後どんな結論が出たんですか?
高橋
私は同じ目線に立てていなかったんだなと気づきました。むしろこっちが一緒に学ばしてください、という気持ちで作り方や接客を習っていきました。そこから信頼が構築されていきました。あとはフィリピン特有の英語も教えてもらいました。
平川
そういった努力の積み重ねで信頼を築いていったのですね。
高橋
最後にはサプライズしていただけるほどの信頼関係を築くことができました。
平川
この出来事を通して一番学んだことは何でしょうか?
高橋
社会性と事業性の両立の大変さです。社員に対してはゆっくり丁寧に教えてあげたいけど、お店としてはビジネスだからお客さんが来たら対応してもらうしかない。そうすると満足度も双方下がってしまう。この2つの両立は人生における課題だなと思いました。
平川
ぜひ挑戦し続けて欲しいと思いました。

大切な仲間との1枚
就活の軸
平川
では次に就活の話に入っていきます。就活はいつ頃から始めましたか?
高橋
フィリピンに行ったのが4年の前期だったんですが、行く前に少し始めていました。その時はとりあえずコンサルを受け、落ちまくり、やりたいことを考えるきっかけになりました。結果東南アジアに行きたいと思い、実際に行きました。
平川
なるほど、帰国してからまた就活を?
高橋
10月くらいから再開しました。業界などは絞らず、社会性と事業性を軸に見ていたので、かなり多くの会社を見ていました。この時期だからインターンが中心でした。
平川
インターンは結構参加しましたか?
高橋
大手電機メーカーや大手食品メーカー、システムインテグレーターに参加しました。あとは、1dayインターンなどです。
平川
インターンに参加してみての感想はありますか?
高橋
色々な人の思考を知れるので超楽しかったです。後は社員さんの話も聞けたので、良くも悪くも雰囲気は味わえました。
平川
インターンを通して就活の軸はどのように変わっていきましたか?
高橋
社会性だけでなく、だんだんと人の生き方とか選択、働き方に関わりたいという思いが出て来ました。
平川
少しずつアップデートされていったのですね。他にもありますか?
高橋
もう1つは、自分のありたい姿とこうなりたい人物像の2つが実現できる場所に行きたいと思いました。
平川
どんな理想でしょうか?
高橋
自分を育ててくれた両親に、血を受け継いだ子供を見せたい。その時に産休・育休を取得すると思うんですが、その後にまた社会復帰したいと思っています。
平川
働き続けたいということなんですね。
高橋
そして、また働くとなった時に自分のバックグラウンドなどがなくなっても生きていけるような人材になりたいと思いました。
平川
具体的にはどんなイメージでしょうか?
高橋
「高橋あや」という名前で売っていきたいなと思っています。そのために出産をするまでの何年間かでキャリアをはやく、濃く、積まなきゃいけないと考えました。だったら、3〜5年位の早いスパンでステップアップ出来る、そして個の力が鍛えられる業界がいいなと考え始めました。
平川
人生設計まで含めての就活の軸ですね。

嫌いな理由を好きな理由に
平川
高橋さんは説明会はどのくらい行きましたか?
高橋
業界を絞らずに多くの企業を見ていたため、3月にある学内合同説明会を活用して、1ヶ月間毎日5社ずつ話を聞きました。
平川
すごい数聞きましたね。多くの数の会社の話を聞いてみてどうでしたか?
高橋
まず全部の業界を見ることができます。そこで、「ここいいな〜」だけでなく、「ここはなんか嫌だな、違うな」というポイントをメモしていきました。いくつかの項目を自分で作り、数値化して、点数を足していきました。
平川
面白い!会社の評価を可視化していったんですね。
高橋
そうしていく中で、この業界は点数が低いな、とか高い傾向はどんなだろうというものがわかって来ました。
平川
その結果は?
高橋
IT業界と人材業界に絞られていきました。結局、嫌いな理由を探すことで、好きな理由が見つかっていきました。
平川
素敵な言葉です。その2つの業界は上で言っていた軸の部分にも関わりますね。
高橋
やっぱり会社のあり方だけでなく社会に対してこうしたいという目標があって、それを伝えてくれる会社は魅力的でした。後は多くを見ることで自信を持って2つの業界に絞れました。
平川
多くを見たからこそということですね。説明会で多くの会社の話を聞くメリットもたくさんあるということがわかりました。
選考のコツ
平川
選考に進んで行く中で最初に自己分析は行いましたか?
高橋
モチベーショングラフを使って行なっていました。自分が情熱を注いだことが分かるので、それらの共通点を探したり、文章にするよりも動きが見られるのでよりわかりやすく感じました。
平川
確かにわかりやすいですね。他には何か行なっていましたか?
高橋
人材業界を受けていたというのもありますが、かなりフィードバックをもらえることが多かったので面接を通して色々考えていきました。
平川
なるほど。面接に対して気をつけていたことや意識していたことはありますか?
高橋
まず面接の前にOBOG訪問で話をたくさん聞いたり、逆に聞いてもらったりしていました。やりたいことを伝えることで突っ込んでもらい、ブラッシュアップしていきました。
平川
面接の前の面接ですね。他はありましたか?
高橋
スキル面ではないんですが、必ず朝一で面接に行くようにしていました。
平川
なぜでしょうか?
高橋
2つあって、1つ目は思い込みかもしれませんが、一番印象に残るのかなと思っていました。2つ目は夕方だとそれまで色々と考えてしまうので朝のうちに、先にやってしまおうとも思っていました。
平川
ありがとうございます!

就活マイルール
平川
高橋さんの就活ルールを教えてください。
高橋
私は1人ではなく友達と一緒に進めていました。考えても仕方がない部分、例えば何で落ちたんだろうとか、何で答えられなかったのだろうとか。だからそれを溜め込むのではなく友人と話してフィードバックをお互いにしていました。
平川
いいですね。一人よりも捗りましたか?
高橋
私は一人でいるよりもその友達といる方が頑張れました!マイナス思考にもなりすぎないかなと思います。
平川
他にもありましたか?
高橋
面接は出来るだけスーツ以外で行っていました。自分らしくいられるように、自分らしい服装で行きました。それも人材を選んだ理由の1つだったかもしれません。
平川
自分らしさですか。ありのままでいることも大切ですよね。
内定先の確定
平川
内定先をパーソルキャリアに決めた理由を教えてください!
高橋
理由は軸が満たされていることと、社会性が強いことはもちろんのこと、ここで働いている未来が直感的に見えたことですね。
平川
おお。そのきっかけとかはありますか?
高橋
内定先の佐藤裕さん(新卒採用部 リクルーティングディレクター)のお話です。あれが本当に刺さりました。後はOBOG訪問でも多くの社員さんとお話しして熱い人が多いなと感じました。そしてここで働きたいという思いが強くなりました!
平川
どのようなお話でしょうか?
高橋
私自身はHRの社会課題の解決を目的にしていました。その目的と、佐藤さんがこれからこの会社でやっていきたいことがドンピシャだと感じました!
平川
なるほど、それは心に響きますね。では、そんな第一志望にどうして内定をもらえたと思いますか?
高橋
負けず嫌いな点です。まだまだスキルは足りないねと言われました。ただ行きたいという思いだけは誰にも負けない自信はあってそこはしっかりと伝えていました。「もっとこうじゃない?」とアドバイスされたことに対してやってやるぞと思っていました!
平川
強い気持ちが伝わったのですね。

後輩に伝えたいこと
平川
後輩に伝えたいことはありますか?
高橋
名前とか企業の大きさ、知名度に引っ張られるところはあると思います。だけどその時に一度立ち止まって、本当にやりたいことを考えた方がいいと私は思います。
平川
自分を見つめ直すということですね。
高橋
後は、働いている姿をイメージすることです。どこの環境で毎日何をしていたいのかをイメージしてください。そのために多くの人と会ってイメージを膨らませることが大切です。
平川
では、来年ぜひパーソルキャリアに興味を持っている後輩がいたらOBOG訪問を受けてあげてください!(笑)
高橋
ぜひ来てください!!
4月からのわたし
平川
では最後に、4月から入ってどんなことをやっていきたいと思っていますか?
高橋
目標は1番です!1年目には与えられる賞が2つあって1つは実績、もう1つは努力賞。私はその実績の賞を狙っていきたいと思います。
平川
そのためにはどうしたらいいと思いますか?
高橋
お客様の期待に応えるだけでなく、お客様が気づいていない課題を抽出して、提案・解決していきたいと思っています。そのために自分は今どの段階にいるのかを冷静に分析して、考えながら行動し、結果として1位になれればいいなと思っています。
平川
目指すなら上ですね。その後のビジョンもありますか?
高橋
とにかく最初はがむしゃらに働きます。その後、結婚や出産もあると思うし、それを独身の期間にやりたいか子供産んでからやりたいかはまだわからないけど、東南アジアで自分らしく新しいことをやってみたいとも思います。
平川
いいですね。すごい楽しそうです。本日はありがとうございました。
高橋
ありがとうございました。
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