「サマーインターンへの参加は必須です」「早速インターンに参加しましょう」
このような言葉を就活サイトや大学の就活セミナーで聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ただそうは言うものの、インターンシップに参加することで何かメリットが得られないのであれば、その時間をアルバイトに使ってお金に変えたほうがいいですよね。今回はこのようにインターンに参加することを迷っている学生に向けて、インターンシップに参加する必要性や意味についてご紹介していきます。
インターンシップ参加は意味がないのか?
結論から言えば、インターンシップに参加する意味はあります。
というのもインターンシップに参加することで多くのメリットを享受できるからです。ただし、メリットを理解した上でインターンシップに臨まなければ得られる成果は少なくなります。肝心のメリットについては後述しますので、その前にまずは「インターンシップとは何か」を理解しましょう。
インターンシップの種類
インターンシップと一言で言っても様々な種類があるのはご存知でしょうか。実は、参加するインターンシップの種類によって参加する意味があるのか、ないのかは変わってきます。ですので、まずはインターンシップの種類と特徴をつかんでいきましょう。
内容 | 参加する意味 | |
1dayインターンシップ | 説明会 グループディスカッション |
△ |
短期インターンシップ | 説明会
グループディスカッション 業務体験 支店訪問 |
○ |
長期インターンシップ | アルバイト形式で実際に業務に携わる | ◎ |
インターンシップは上記の表のように、大きく分けて3つに区別することができます。
表をみると短期インターンシップと長期インターンシップの内容の違いは明確ですが、1dayインターンシップと短期インターンシップの内容の違いはよくわからないと思います。ですので、以下でそれぞれのインターンシップの特徴を詳しく見ていきましょう。
1dayインターンシップ
1dayインターンシップでは多くの場合、企業説明会が開催されます。大手企業や有名企業がまた中には、GD(グループディスカッション)を行う企業もあります。1日で完結するインターンシップなので、効率的に情報や知識を身につけることができます。業界・企業を知る機会としてはとても良いですが、一方である程度業界・企業研究ができている場合には、参加する意味は薄れるでしょう。
短期インターンシップ
短期インターンシップでは説明会やGD、その他簡単な業務体験や支店訪問が行われることが多いです。こちらも大手企業が開催することが多いですが、1dayインターンシップと違い定員数が少ないためいわゆるインターンシップ選考が行われることがあります。数日間かけて企業について知ることができるため、志望度が高い企業であれば非常に良い機会だと言えます。
長期インターンシップ
長期インターンシップでは基本的には業務経験が行われます。報酬が発生するため、アルバイトの代わりに長期インターンシップで活動する学生が多いです。ベンチャー企業で行われることが多い形態です。参加することができれば、内定にも繋がりますし、自己成長することでき就活でも有利になりますが、数カ月〜1年スパンのインターンですので2〜3年生の時点で参加しておく必要があります。
インターンに参加するメリット
「インターンシップに参加する意味はないんじゃないか」
そう考えている学生も多くいると思います。「その時間を自己分析なり業界、企業研究に使ったほうがいいでしょ。」とインターンに参加したことがない方であれば、そう思うのも仕方ありません。仮にインターンに参加した上でそう思っているのであれば、やはり同様にここでメリットを再確認する必要があるでしょう。ここでは、インターンに参加するメリットを明確化して、インターンシップに参加する意義を探りましょう。
具体的な働き方をイメージできる
1つ目のメリットは、働き方に関して自分なりの考えを導き出すことが出来る点が挙げられます。このメリットについては似た例で考えてみましょう。
例えば飲食店のアルバイトを探しているとします。アルバイトを探すにあたってインターネットで「飲食店のアルバイトは大変かどうか」についてレビューを調べたり、「時給は高いか、福利厚生はどうか」を見たりしますよね。でも実際は、そのアルバイト先に出向き働いてみないと、本当に良いアルバイト先かはわからないですよね。なぜなら、ネットの情報だけでは人間関係や職場の雰囲気など働くに当たって核となる部分は測れないからです。
同じことが就活でも言えますよね。具体的な働き方をイメージするためには、インターンシップしか方法はありません。
効率的に業界・業界研究ができる
2つ目のメリットとして、効率的に就活を進めることが出来る点が挙げられます。就活で一番時間がかかる作業の1つに業界・企業研究があると思います。こうした研究を、「四季報」や「業界地図」で行っている人も多いのではないでしょうか。
もちろん、こうした会社情報本を利用するのも1つの手です。簡単に業界の将来性や景気を調べることが出来るため便利ですよね。ただ、それよりも効率的に研究を推し進めることが出来る方法があります。それが、インターンシップへの参加です。
「百考は一行にしかず」というように、毎日家業界で研究を重ねるよりも、たった一度インターンに参加するほうが効果的です。これは多くの先輩が口を揃えていうことですから間違い無いでしょう。効率的に業界・企業研究したいのであれば、インターンに参加しましょう。
面接時の自信につながる
3つ目のメリットとしては、本選考の面接時に堂々と話すことが出来る点が挙げられます。インターンでは常識的なことから業界に関する専門的なことまで様々なことを学びます。もちろん面接で知識を問われることは稀ですが、「俺はインターンでこれだけ知識を身につけたんだからどんな質問にも答えられるぞ!」という強気な姿勢で面接に挑むことが出来ることはが大切です。
自信は面接で非常に重要です。ある意味インターンに参加するメリットで一番大きいのは、自信がつくことではないでしょうか。
「インターンなんて意味ないし行かない!」でも本選考は大丈夫?
もちろんインターンシップに行かなくとも本選考を通過することは可能です。しかし、インターンシップに参加することで、本選考の通過率を高めることができるのも事実です。
例えば、1dayインターンシップは企業説明会と大差はないですし、確かに本選考の評価にもかかわらないため行かなくても大丈夫だと思うかもしれません。しかし、たとえ1dayインターンシップでも、多くの社員や社会人の方と関わることができます。こうした人々の話のネタは志望理由として使うこともできるのです。こうしたちょっとした出来事が、後々の本選考で大きく響いてくることがあります。
ですから、全く興味のない企業のインターンシップに参加する必要はありませんが、少しでも興味があるのであれば参加すべきでしょう。参加することで本選考が多少有利になるかもしれません。
インターンシップに参加する意味はない?のまとめ
今回はインターンシップの種類と参加するメリットについてご紹介してきました。いかがだったでしょうか。
前述の内容を踏まえ、筆者はインターンシップに参加することを強くオススメします。というのも、あるアンケート結果によると「インターンに参加して良かったか」という問いに「よかったと思う」という回答した人は8割を超えるようです。アンケートが全てではないですが、新卒におけるインターンというまたとない機会に足を運んでみるといいでしょう。
コメント