今回の記事ではコンサルタント(コンサルティング)が働くコンサルティングファームの種類や、コンサルタント(コンサルティング)の仕事内容について解説します。
どんな仕事か詳しく知れば明確な目標を持って就活を進められるでしょう。
- コンサルタント(コンサルティング)の仕事内容を知ってイメージしたい!
- コンサルタント(コンサルティング)の仕事内容って何?業種別に紹介!
- コンサルタント(コンサルティング)の仕事の流れ
- コンサルタント(コンサルティング)の仕事ってきついの?
- コンサルタント(コンサルティング)の仕事を理解して就活に挑もう!
コンサルタント(コンサルティング)の仕事内容を知ってイメージしたい!
コンサルタント(コンサルティング)業界は毎年、多くの学生が就職を目指す業界です。
コンサルタント(コンサルティング)は若いうちから企業の運営に関われる仕事なので、「将来的には起業も視野に入れている」といった明確なキャリアパスを持つ就活生には特に人気を集めています。
しかし、コンサルタント(コンサルティング)とはどんな仕事をするのか、それを明確に理解していなければ会社で知識を蓄え、将来の成功に繋げることは難しいでしょう。
まずコンサルタント(コンサルティング)とは、中立的な立場を持って企業の問題や課題を洗い出し、解決策を提案することで報酬を得る仕事を指しています。
企業が持つ悩みは財務、IT関連、戦略面など非常に幅が広く、コンサルティングファームも専門性が高いいくつかのジャンルに分かれています。
今回は世界中で活躍するコンサルティングファームを7つの業種に分けて、各コンサルタント(コンサルティング)の仕事内容や特徴、向いている人材について調査しました。
コンサルタント(コンサルティング)の仕事内容って何?業種別に紹介!
コンサルタント(コンサルティング)は企業内の様々な問題・課題に取り組みます。
そのため、コンサルティングファームはいくつかのカテゴリーに分類されています。
それぞれのカテゴリーについて詳しく調査したので、就活の参考にして下さい。
戦略系(コンサルタント)コンサルティングファーム
1つ目のコンサルティングファームは「戦略系コンサルティングファーム」と呼ばれる業種です。
戦略系コンサルティングファームは大手外資系に多く、コンサルティング業界でもトップクラスに知名度が高い分類といわれています。
特徴
「戦略系コンサルティングファーム」は経営戦略に特化したコンサルト(コンサルティング)行う業種です。
従来の戦略系コンサルティングファームでは戦略の提案までを請け負う場合が多かったのですが、近年では提案した戦略の実行までコンサルタント(コンサルティング)が手を入れて企業の持つ課題を解決するスタイルが増えています。
戦略系コンサルタント(コンサルティング)では、企業の軸となる経営戦略を担うため規模の大きな案件を取扱うことが多いのが特徴で、そのため企業のトップとの関わりも深くなりがちです。
仕事内容
- 企業の経営戦略・事業戦略のコンサルティング
- 新規事業計画の立案
- M&Aによる事業統合サポート
戦略系コンサルティングファームの仕事内容は、企業の経営戦略や新規事業立ち上げなど、事業の中枢を担う部分の問題や課題についてコンサルタント(コンサルティング)です。
例えば、あるアパレル企業の新規事業案件を依頼された時には「どのジャンルで展開するべきか」「どの地域をターゲットにするべきか」など新規事業を立ち上げるためのデータをまとめ、企業に対してコンサルタント(コンサルティング)を行うのです。
従来の戦略系コンサルタント(コンサルティング)では計画の立案のみを行い、実際に計画を進めるのは企業の手によってでした。
しかし近年では、計画の実行サポートまで手を入れて総合的なコンサルタント(コンサルティング)を行う企業が増えています。
向いている人
戦略系コンサルタント(コンサルティング)に向いている人は「責任感とプロ意識を高く持てる人」です。
戦略系コンサルタント(コンサルティング)は企業の明暗を分けるような大規模な案件を担当することも少なくありません。
どんな状況でも顧客の期待に沿う結果を生み出す意欲を持つ人が戦略系コンサルタント(コンサルティング)として成長していけるでしょう。
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外資系が多く、「マッキンゼー・アンド・カンパニー」「べイン・アンド・カンパニー」「ボストンコンサルティンググループ」の三社は世界三大戦略系コンサルティングファームMBBと呼ばれています。
年収はコンサルタント(コンサルティング)業界内でも高い水準で、約1,500~1,900万円程度です。
会社名 | 年収 |
マッキンゼー・アンド・カンパニー | 約1,800万円 |
ベイン・アンド・カンパニー | 約1,900万円 |
ボストンコンサルティンググループ | 約1,800万円 |
ローランド・ベルガー | 約1,430万円 |
ドリームインキュベータ | 約1,100万円 |
総合系(コンサルタント)コンサルティングファーム
2つ目のコンサルティングファームは「総合系コンサルティングファーム」です。
総合系コンサルティングファームは企業全体にかかわる課題や問題に取り組む業種で、その他の分類を全て総括した総合的なサポートを請け負っています。
特徴
「総合系コンサルタントファーム」は経営層から一般部署まで、会社全体で起こる課題についてコンサルタント(コンサルティング)を行う業種です。
インダストリー(業界)とファンクション(機能)で部門を分けているため様々な業界・課題に対しての対応力があるという特徴があります。
現代の事業が複雑化していくのに比例して細分化したコンサルティングファームに対して、企業を一気通貫でサポートするコンサルタント(コンサルティング)業務を行うと考えましょう。
仕事内容
- 経営戦略・戦略立案
- ITシステム導入のサポート
- オペレーション機能の改善
- 企業全体の幅広い問題や課題の解決
総合系コンサルティングファームの仕事内容は、企業内で発生する様々な課題に対するコンサルティングです。
運営層の経営戦略やマーケティング戦略などの企業全体を支えるコンサルタント(コンサルティング)はもちろん、人事の課題、ITシステムの導入など上流から下流まで、川の流れのように企業全体を成功へと導くのです。
企業のジャンルにもこだわらないため、ある一般企業からシステムの構築案件を依頼されれば、ITコンサルタント(コンサルティング)を行い、他の運送企業から人事管理の改善案件を依頼されれば、人事や財務の面から最適なアドバイスを提供します。
総合的サポートという特色から、クライアントは1,000人以上の社員を持つ大企業が多く、一つの企業に対して長く深く付き合っていける仕事でもあります。
向いている人
総合系コンサルタント(コンサルティング)に向いている人は、「臨機応変に立ち振る舞える人」です。
総合サポートを担う業種なので、どの有名企業も規模が非常に大きく時には「自分がやりたい専門とは違う部署に配属される」ということもあり得るでしょう。
そんな時にもモチベーションを下げず、新しいことを積極的に学び、柔軟な思考で仕事に取り組める人ほど総合系コンサルティングファームでの活躍が期待できます。
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総合系コンサルティングファームでは、デロイト・トーマツ・コンサルティングやアビームコンサルティングなど日系コンサルティングファームが大手として知られています。
どの企業もグローバル経営を積極的に行っており、特にデロイト・トーマツ・コンサルティングは世界最大規模の売上を生み出している企業として注目を集めています。
会社名 | 年収 |
日本IBM | 約950万円 |
アクセンチュア | 約900万円 |
アビームコンサルティング | 約1,000万円 |
デロイト・トーマツ・コンサルティング | 約830万円 |
PwCコンサルティング | 約1,200万円 |
金融系(コンサルタント)コンサルティングファーム
3つ目のコンサルティングファームは「金融系コンサルティングファーム」です。
金融系コンサルティングファームとは、企業の財務・金融関係をメインにコンサルタント(コンサルティング)を請け負う業種を指します。
特徴
「金融系コンサルティングファーム」は他企業の吸収合併(M&A)や事業再生計画、コスト問題の解決など、金融面に関する課題を解決するための業種です。
コンサルタント(コンサルティング)として働く社員は会計士や税理士など金融や財務関係に強い専門家が多く、他にも銀行や証券での実務経験者、経理経験者が多い傾向にあります。
また、金融系コンサルティングファームは総合系コンサルティングファームのグループ企業として活動しているところが多いという特徴があります。
仕事内容
- 資金調整・アドバイス
- 税関係のコンサルティング
- M&A支援
- バランスシート改善案の立案
金融系コンサルティングファームの仕事は、企業を運営する上での資金や資産について洗い出し、問題の解決のためにアドバイスを行うことです。
よりコストが低くなるようにバランスシートを改善したり、節税に繋がるようなプランの提案したりもします。
また、M&Aの支援では交渉サポートや企業価値算出だけではなく、実際に吸収・合併が行われた後のサポートも請け負っています。
向いている人
金融系コンサルティングファームに向いてる人は「責任感と倫理観が高い人」です。
企業を支える資金面を分析し、金銭と密に触れる仕事のためどんな細かな違和感や問題も見逃さない強い責任感が求められます。
また、税金関係に関わることも多く、法的順守を貫いて企業を正しく導く倫理観も必要です。
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特に、「KPMG FAS」「PwCアドバイザリー合同会社」「デトロイト・トーマツ・フィナンシャルアドバイザリー合同会社」「アーンスト・アンド・ヤング」という外資系4社は世界BIG4と呼ばれています。
会社名 | 年収 |
KPMG FAS | 約1,100万円 |
PwCアドバイザリー合同会社 | 約1,100万円 |
デトロイト・トーマツ・フィナンシャルアドバイザリー合同会社 | 約1,200万円 |
ダフ・アンド・フェルプス株式会社 | 約1,000万円 |
アーンスト・アンド・ヤング | 約1,100万円 |
人事系(コンサルタント)コンサルティングファーム
4つ目のコンサルティングファームは「人事系コンサルティングファーム」です。
人事系コンサルティングファームは人事に関わる仕事を請け負う業種で、人材開発だけでなく給与制度や福利厚生制度などのコンサルタント(コンサルティング)もここに含まれます。
特徴
人事系コンサルティングファームは外資系が多い分類の一つです。
専門性が高いことから、日本国内での会社規模はあまり大きくなく100人程度の規模で運営されている企業が多くなっています。
しかし、国内企業グローバル化が進む今、人材や報酬制度に深く関わる人事系コンサルティングファームは企業の改革期には欠かせない存在として注目を集めています。
仕事内容
- 人材開発戦略
- 給与・評価制度の改正提案
- M&A時の組織統合支援
- 人材育成・研修
- 福利厚生・年金・退職給付制度の問題解決
人事系コンサルティングファームで提供している仕事内容は主に人材育成や開発、給与や福利厚生についてのアドバイス・サポートです。
例えば、働き方改革や外国人労働者の受け入れによって報酬制度を変えたいという企業に対して、「従来の社員も新しい社員も納得し、会社の損害にならない報酬制度」を提案するといったコンサルタント(コンサルティング)を行います。
また、M&Aで企業の吸収合併が起こった時にも人事系コンサルティングファームが活躍します。会社の吸収合併では、それぞれの企業の報酬・福利厚生制度を合わせて作り直さなければならないので、より専門的な知識があるコンサルタント(コンサルティング)の力が欠かせないのです。
向いている人
人事系コンサルタント(コンサルティング)に向いている人は「プレゼンテーションスキルが高い人」です。
人事系コンサルタント(コンサルティング)は企業が持つ人事の悩みに対して解決案を提示しますが、それを顧客に理解してもらうには「物事を分かりやすく解説するスキル」が重要となります。
例えどんなに効果的な案でも、顧客の理解が得られなければ実現へは繋がりません。
常に人への伝え方を意識して、誰に説明しても分かるようにかみ砕いて話せる人なら顧客との打ち合わせもスムーズに進むでしょう。
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人気の大手人事系コンサルティングファームは以下の5社となります。
外資系は総じて年収が高く、平均1,200~1,400万円程度となっています。
国内企業はやや年収が下がりますが、それでも平均1,000円と平均水準より高い数値です。
会社名 | 年収 |
コーンフェリーヘイグループ | 約1,500万円 |
フロンティア・マネジメント | 約1,400万円 |
マーサージャパン | 約1,200万円 |
みらいコンサルティング | 約1,000万円 |
GCAサヴィアン | 約1,500万円 |
IT系(コンサルタント)コンサルティングファーム
5つ目のコンサルティングファームは「IT系コンサルティングファーム」です。
IT系コンサルティングファームは企業の課題解決にIT技術を用いる業種です。
特徴
IT系コンサルタントファームの特徴は、名前にあるとおりIT技術を中心としたコンサルタント(コンサルティングを行うことです。
その幅は非常に広く、経営層でのIT戦略立案から、実際の導入サポート、研修などIT部門の全てを請け負っています。
ITによるコンサルタント(コンサルティング)という比較的専門性の高いカテゴリーですが、今後、IT技術の発展が進むにつれて欠かせない存在となるでしょう。
仕事内容
・IT戦略の立案
・新システムの導入・テスト
・新システムの動作検証や運用プランの作成
・IT部門の最適化
ITコンサルティングファームの仕事は、IT戦略の立案や新システム導入だけではありません。
企業内で常にヒアリングを行い、企業にもっとも適したIT技術を導入するために分析を行うのです。
その分析結果を元に、企業が最も必要としているシステムを洗い出したら次はそのシステムを開発・導入するための仕事を行います。
実際にシステムを開発するのはSEやプログラマーの仕事となりますが、その橋渡し的存在がITコンサルティングファームなのです。
向いている人
IT系コンサルタント(コンサルティング)に向いている人は「好奇心が旺盛で積極的な人」です。
今、IT技術は日進月歩の進化を続けており、常に新しい技術・スキルが誕生しています。
企業にITを用いたコンサルタント(コンサルティング)を適切に行うためには、常に新しい技術・スキルに対して興味関心を高く持ち、それらを学ぼうとする積極的な必要なのです。
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ITコンサルティングファームで有名な企業をまとめました。
年収平均は約900~1,100万円と、コンサルティングファーム業界の中では比較的水準が揃っている印象です。
会社名 | 年収 |
フューチャーアーキテクト | 約900万円 |
シグマクシス | 約1,100万円 |
ワークスアプリケーションズ | 約600万円 |
オラクル | 約1,100万円 |
マッキンゼー | 約1,000万円 |
シンクタンク系(コンサルタント)コンサルティングファーム
6つ目のコンサルティングファームは「シンクタンク系コンサルティングファーム」です。
シンクタンク系コンサルティングファームとは、専門的な研究をもとにコンサルタント(コンサルティング)を行う業種です。
特徴
そもそも「シンクタンク」とは、政治や社会の調査や研究、分析を行う機関を指します。
通常のコンサルティングファームが人によるコンサルタント(コンサルティング)を重視しているのに対し、シンクタンク系コンサルティングファームは研究データを元にしたコンサルタント(コンサルティング)を行います。
また、シンクタンク系コンサルティングファームは民間企業だけではなく、政府が母体となった組織も多く存在します。
この2つはシンクタンク系コンサルティングファームの中でも、政府系シンクタンクと民間系シンクタンクと区別されています。
仕事内容
- 依頼された特定分野の調査・研究
- データに基づいたプラン・政策の立案
- 一般企業に対するコンサルタント(コンサルティング)
シンクタンク系コンサルティングファームの仕事内容は、案件に関わる分野についての調査・研究と、コンサルタント(コンサルティング)業務の2つに分かれています。
調査・研究の中には会社で独自に行う「自主研究」と、顧客から依頼を受けて行う「受託研究」があります。
自主研究は直接コンサルタント(コンサルティング業務)に関わるというよりも、専門性を周囲にアピールすることが目的です。
企業へのコンサルタント(コンサルティング)業務も、まずは依頼に内容に関わる分野について研究し、その分析結果を元にして最適なプランを提案する方法が取られています。
向いている人
シンクタンク系コンサルティングファームに向いている人は「一つのことに熱中できる人」です。
シンクタンクでは一つの案件に対して膨大な数・時間を使った調査・分析を行います。
そのためには高い専門性と根気良く長期間取り組む意識が大切です。
一つのことを突き詰めて研究するのが好きな人や一つのことに熱中できる人なら、シンクタンク系コンサルティングファームでも一目置かれる存在となれるでしょう。
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就活で人気の大手シンクタンク系コンサルティングファームを一覧にしました。
シンクタンク系の多くは総合研究所という名称が名付けられます。
年収は企業によって差がありますが、およそ900~1,200万円程度となっています。
会社名 | 年収 |
三菱総合研究所 | 約950万円 |
野村総合研究所 | 約1,200万円 |
大和総研グループ | 約1,100万円 |
日本総合研究所 | 約800万円 |
日本経済研究所 | 約700万円 |
国内独立系(コンサルタント)コンサルティングファーム
7つ目のコンサルティングファームは「国内独立系コンサルティングファーム」です。
国内独立系コンサルティングファームとは、日本国内での活動を中心に行うコンサルティングファームです。
顧客の対象やコンサルタント(コンサルティング)の方法が他のコンサルティングファームとは少し異なる点があり、扱うカテゴリーというよりも業務形態でのカテゴリーとなっています。
特徴
国内独立系コンサルティングファームには、「国内の中小企業をメインターゲットとしている」点と「顧問型のコンサルタント(コンサルティング)を行っている」という2点の特徴があります。
まず、ターゲットである国内中小企業ですが、その中でも特に国内独立系コンサルティングファームが得意とする業界が小売や流通です。他に、製造業の案件も多くなっています。
次に、「顧問型」というのは、一つの課題に対してプロジェクトを発足する従来の方法ではなく、会社に対して一人の社員が担当し、問題が発生したら都度相談・コンサルタント(コンサルティング)を行うという方式です
そのため、報酬は毎月の顧問料が基本となります。
仕事内容
- 経営戦略
- 新人研修・人材育成
- 生産性改善案の提供
- 品質向上対策の立案
国内独立系コンサルティングファームの仕事内容は中小企業に対して、主に新人研修や人材育成など人事的なコンサルタント(コンサルティング)と、生産性・品質面の実務的なコンサルタント(コンサルタント(コンサルティング)です。
企業に対して密接にかかわる仕事なので、時には経営戦略自体の改善プランを提供し企業の軸となる案件を取り仕切る場合もあります。
向いている人
国内独立系コンサルタント(コンサルティング)に向いている人は「人の話を親身に聞ける人」です。
顧問型で長期間企業の様々な問題と向き合う国内独立系コンサルタント(コンサルティング)は、顧客に対して「人と人との付き合い」を築き上げなければなりません。
そのためには、顧客の話を親身に聞いて理解を深めるという行為が重要なのです。
いつでも真剣に話を聞いてくれるコンサルタント(コンサルティング)に対してなら、顧客も信頼を寄せて企業の問題を任せてくれるでしょう。
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国内独立系コンサルティングファームで有名な企業は以下の5社です。
外資系や他カテゴリーのコンサルティングファームに比べると年収はやや低めで、平均500~800万円程度となっています。
会社名 | 年収 |
インタープライズ・コンサルティング | 約700万円 |
タナベ経営 | 約680万円 |
船井総合研究所 | 約570万円 |
リブ・コンサルティング | 約800万円 |
日本経営システム | 約600万円 |
コンサルタント(コンサルティング)の仕事の流れ
7つの主なコンサルティングファームについて解説しましたが、次は実際にコンサルティングファームで働くコンサルタント(コンサルティング)がどんな流れで仕事を行っているのかを見ていきましょう。
コンサルタント(コンサルティング)の役割や仕事の流れを把握すれば、就活へのモチベーションも高まるでしょう。
コンサルタントの仕事の大まかな役割
- 顧客の悩みについてヒアリング
- 企業状況の分析
- 適切なアドバイス・サポート業務
コンサルタント(コンサルティング)の仕事は大きく分けて3つあります。
まず1つ目は、顧客が持つ悩みを聞き「何を改善したいと思っているのか」を明確にすることです。
企業運営の対して行き詰まりを感じている顧客の中には、何らかの問題があることは分かっていてもそれを適格に説明できないという場合も少なくありません。
コンサルタント(コンサルティング)は面談で彼等の話を聞きその内容を整理しながら、顧客が本当に求めているものは何なのかを探り当てなければいけないのです。
2つ目は企業の現状を分析し、なぜ問題や課題が発生しているのかを分析することです。
顧客の話を聞いただけでは掴み切れない問題の原因を、独自のリサーチや調査によって明確にすることで効果的なプランを提案できるようになります。
3つ目はプランに基づいたアドバイス・サポート業務です。
コンサルティングファームの仕事は課題に対する改善案を提案するところまで、というイメージを持つ人の多いでしょう。
しかし実際にはプランを実施し、一定の効果が生まれてこそのコンサルタント(コンサルティング)です。
顧客の悩みを共有し、企業の今を分析し最前の改善プランを提案、そして顧客企業との二人三脚でプランを成功に導くことこそがコンサルタント(コンサルティング)の大切な仕事なのです。
コンサルタント職の社会人の1日の流れ
コンサルティング企業での仕事は案件ごとにプロジェクトチームを作って行う場合がほとんどです。
そのため、取り掛かる案件や顧客の仕事内容によって1日の働き方は微妙に異なってきます。
今回は入社数年目の若手社員を参考に、平均的なコンサルタント(コンサルティング)の1日の流れをまとめました。
まずは1日のタイムスケジュールを見てみましょう。
- 6:00〜7:00…起床
- 8:00〜8:30…出社
- 9:00〜12:00…社内ミーティング・デスクワーク
- 13:00〜14:00…昼食
- 14:00〜16:00…担当案件のミーティング・案件分析
- 16:00〜19:00…議事録やクライアント用資料作成
- 19:30〜20:00…退社
コンサルティングファームの多くは9時始業です。
特に若手社員は始業時間と同時に仕事に取り掛かれるよう、少し早めに出勤しデスク周りの整理や仕事のスケジュールの確認を行います。
その後、午前中は社内で担当案件についてのミーティングを行います。
午後にクライアントとの面談やミーティングが入っている場合はここで分析内容や資料の最終確認を行います。
昼食は12時頃に取りますが、資料作成やミーティングが押した時はデスクで軽い食事を済ませるという場合もあります。
繁忙期と閑散期でも仕事の忙しさは変わってくるでしょう。
午後は主にクライアントとのミーティングが行われます。
案件の状況や今後の取り組み、スケジュールの確認などをクライアントと共有した後は自社に戻り議事録や翌日必要な書類を作成、平均して19時半〜20時頃の退社となります。
コンサルタント(コンサルティング)は激務という話はよく挙がりますが、確かに他の業種に比べてもハードな仕事です。
しかし、スケジューリングを徹底して効率的に動けばゆとりをもって働くことも可能でしょう。
コンサルタント(コンサルティング)の仕事ってきついの?
様々な企業へのサポートを請け負うコンサルタント(コンサルティング)ですが、実際に仕事内容はハードなのでしょうか?
就活をしているとコンサルタント(コンサルティング)は激務で大変だ、という意見を耳にすることも多いでしょう。
実際はどうなのか、コンサルタント(コンサルティング)として働く人々の口コミや噂を調査しました。
自分が開発したシステムで顧客の悩みが解決できたときにはとても嬉しく、達成感を味わえました。
自分自身のことも上手くコンサルしなければならないため、管理能力が鍛えられるだろう。
私は会社から一人のコンサルトとして尊重されていると思い、モチベーションが維持できている。
だけど、案件や残業時間によって左右されるので、積極的に仕事に取り組まなければ年収も伸び悩むと思います。
外資系なので、あくまで「自分の力量」で評価も報酬も決まります。
コンサルタント(コンサルティング)として働く多くの人は、顧客を助け成功や問題解決へ導く仕事にやりがいや喜びを感じています。
確かに、自分が受け持った担当顧客の喜ぶ姿を間近で見られるのは仕事をする上での大きなモチベーションとなるでしょう。
一方で、年収が高く満足度が高いイメージの給与面ではマイナスな口コミも挙がっています。
特に外資系企業の場合、仕事の成功が評価へ直結するので意欲的に取り組まなければ「思ったよりも給与が上がらない」という状態になるのでしょう。
コンサルタント(コンサルティング)として成功し安定した生活を送るには、どんな案件でも真剣に取り組み、上司や経営陣に認められるような立ち振る舞いが必要なのです。
案件をいくつも成功させれば、会社内でも一目置かれる存在となりよりやりがいがある案件にアサインされたり、給与の増額幅が大きかったりと、コンサルタント(コンサルティング)ならではの喜びを味わえるでしょう。
コンサルタント(コンサルティング)の仕事を理解して就活に挑もう!
コンサルタント(コンサルティング)の仕事は、企業の課題、問題に対してリサーチを行い、最適な解決法や改善案を提示する「企業を助ける縁の下の力持ち」です。
自分が考えたプランで顧客の満足度を高められれば、より難しくやりがいがある仕事がどんどん舞い込んでくるでしょう。
それは仕事への意欲を高めるだけではなく、自身のコンサルタント(コンサルティング)としてのスキルを高めてくれます。
就活でコンサルタント(コンサルティング)を目指している人は、自身が強めていきたいカテゴリーが何なのかをよく自己分析して、その分野を掘り下げていけるコンサルティングファームへの就職を目指しましょう。
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