「広告業界って倍率高くて、内定が取れる志望動機を考えるのも難しそう」
このように考えている就活生の方は少なくありません。そして広告業界の内定獲得も志望動機をしっかりと考えなければ確かに難易度が高いですね。
そこで今回は、広告企業の面接官に「おっ」と思わせるような志望動機を考えるコツについて解説をしていきます。この記事を読めば面接官にウケる志望動機の書き方を考えることができるようになりますよ!
志望動機を考える前に…広告業界の規模を理解しよう
まず志望動機を考える前に広告業界の規模を正しく理解しましょう。自分の就活先の状況をしっかりと掴んでおくことで就活の際の志望動機を考える際にも役立つはずです。
広告業界は平成21年から平成27年にかけて業界規模全体が成長しています。特に平成27年から28年にかけてはその規模約「6兆8,500億円」と莫大です。特にネット広告市場がテレビ広告市場の規模を抜き去ろうとしている現在、テレビや雑誌、ラジオなどの広告費が縮小していく中でインターネット広告だけは広告費が1割以上も増加しているのです。
つまり広告業界の動向を正確に捉えている就活生の多くがインターネット広告市場へ向かう傾向にあるということとなります。
その中で他媒体の広告市場に向かう方はそれなりの志望動機があるでしょうか。そしてインターネット広告市場に向かう方は「成長傾向」ということ以外に志望動機があるでしょうか。熟考して広告業界の面接官を唸らせる志望動機をこれから考えていきましょう。そうすれば、自ずと志望理由がないと悩むこともなくなります!
広告業界の志望動機を考えるための3つのポイント
それでは以下に広告業界の志望動機を考えるためのポイントを3点、見ていきましょう。
1なぜ広告業界で働きたいのか
最も大切なのは、広告業界でなぜ働きたいのかという理由です。当然ですが「有名だから」「かっこいいから」ということではほぼ確実に内定を獲得することはできません。
「広告業界でしかできないことをやりたい」と言えることがあれば面接官にとっても印象に残る志望動機となるので、そこを念頭に置いて考えておきましょう。
例えば広告企業として基本的なのは「セールスプロモーション」ですね。セールスプロモーションとは、消費者が商品やサービスを購入したくなるように宣伝(販売促進)をし、消費活動を活発にする狙いのあるものです。
コマーシャルを作ったり、ポスターを製作したりすることなどがそれに当たります。自分の担当したセールスプロモーションでヒットが出ればやりがいを感じられますし、そのようなことは広告業界でしかできないことですね。
2なぜその広告企業なのか
広告業界の中にはたくさんの広告企業があります。おそらくいくつかの広告企業を受けることとなるでしょうが、それぞれの企業ごとに志望動機がなければなりません。
その際に注目すべきポイントは、
- 企業理念で共感できるポイント
- その広告企業でしかできないこと
- その広告企業の特徴
などです。
例えば「インターネット広告を担当したい」と考えているのに、インターネット広告市場への参入ができていない広告企業に就職しても仕方がありません。大切なのは「自分が広告業界でしたいこと」と「広告企業がしてること」がマッチしているということです。
ただ、「広告業界やその企業を選んだ理由を述べる」と言うのは簡単ですが、実際にはそう簡単に志望理由が見つかるものではありません。徹底的な業界研究・企業研究無くして志望動機は完成しないのです。必ず業界研究・企業研究を行うようにしましょう。業界研究・企業研究のやり方については以下の記事を参考にしてみてください。
3広告業界でどのような仕事をしたいのか
広告業界、広告企業に入社すると、その中でいくつもの仕事に分かれていきます。広告業界での志望動機には、広告業界でどのような仕事をしたいのかについてもしっかりとアピールしていきましょう。
以下に代表的な仕事をご紹介していきます。
プロデューサー
プロデューサーの仕事は、他の部署(デザイナーやディレクターなど)との折衝や配役、広告作成企画の進捗管理などを一手に引き受けるというものです。
プロデューサーの仕事は入社してすぐに引き受けられるわけではありませんが、将来を見据えたビジョンとして就活でアピールすることは可能です。
ディレクター
ディレクターの仕事は広告を製作するにあたり、その製作現場での管理をする役割です。プロデューサーはいくつもの現場がかけ合わさった企画全体を管理しますが、ディレクターは製作の際の進捗状況を1つの現場で監督するということとなります。
デザイナー
デザイナーはその名の通り広告制作にあたってのクリエイティブな制作を担当する役割です。
広告業界ではデザイナーは「デザイン」と「コピー」に分かれます。
「デザイン」は広告のイラストや写真などの視覚的な分野での広告制作にあたります。そして「コピー」はいわゆるキャッチフレーズの制作などをする役割です。
どちらも消費者の購買意欲を向上させるようなデザインをするということで人気のある仕事です。
営業
営業は「広告を作りたい」という人からの依頼を受けたり、作られた広告を売りにいったりする役割があります。
またクライアントとデザイナーの意思をつなぎ合わせるという役割もあり、プランニング能力やコンサルティング能力が必須となる仕事となります。
広告業界の志望動機でアピールすべき力
次に広告業界の志望動機でアピールしていくべき力について解説をしていきます。
創造性
創造性がある人はぜひ広告業界の志望動機でアピールをしていきましょう。
広告業界では常に流行を反映させつつ、人々を「あっ」と驚かせるようなクリエイティブな発想が求められていきます。
広告業界では形あるものを売るわけではなく、形のない「アイディア」を売るわけなのでその創造性が売りとなります。
実行力
広告業界では常に新しいことに挑戦する行動力が求められます。
広告業界では企画を実行するのに数年がかかる場合もあり、その数年をかけてでも確実に実行するという意思を持った人材が必要だからです。
学生時代の経験から自分の実行力をアピールすることができるエピソードがあればそれをしっかりとアピールしていきましょう。
分析力
最終的には広告業界の顧客は消費者である国民全体であると考えてください。その国民が今何を考えているのか、何を求めているのかは鋭い分析をしていくことでしか明らかにすることはできません。
「ヒットするものには必ず理由がある」と言われますが、その理由を分析する力があれば広告業界で求められる人材となれるでしょう。
【そのまま使える】広告業界の履歴書での志望動機の例文
それでは最後に広告業界の履歴書での志望動機の例文をご紹介していきます。
私は広告業界で「良い物を世間に広げ、世の中を良くする」ということを目指していきたいと考えています。現在インターネット広告市場の規模が拡大しておりインターネット広告分野に積極的に参入している御社でぜひ働きたいと考えています。私は大学時代に学校祭運営委員としてポスターやデザイン制作に携わっていきました。そこから「どのような広告が人々の心を動かすのか」を学ぶことができました。その力を生かして御社で人々の生活を改善する良い商品を効果的に販売促進していきます。
履歴書の志望理由は文字数の関係上、詳細に述べることができません。その分、面接では履歴書に書いた志望動機をもとに深掘りされるでしょう。面接時の志望動機対策はしっかりとできているでしょうか。以下の記事では面接で志望動機を伝えるポイントをご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回の記事では、広告業界の志望動機を考えるポイントについて詳しく解説をしていきました。
倍率の非常に高い成長業界ではありますが、しっかりと広告業界で求められる力や面接官が聞きたいポイントを押さえて志望動機を考えていくことで「面接官にウケる志望動機」を必ず考えることができます。
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