まだ悩んでるの?就活の業界研究に必ず役立つおすすめ本を4冊ご紹介

業界研究

業界研究に最も効果的な本は何でしょうか?

志望業界が決まっている人も、これから調べようという人も就活で内定を獲得する為には業界研究は非常に重要です。意外かもしれませんが業界研究は面接と直結します。業界研究がしっかりと出来ている人と、そうでない人では面接で明らかな差が出てしまうのです。

業界研究はめんどくさいと思っている就活生の方も多いと思いますが、面接対策と割り切って業界研究を行いましょう。その際に、効率的に業界研究ができる4冊の本を紹介しながら業界研究について解説していきます。

業界研究は「本」でとことん調べよう

なぜ業界研究が必要なのか

業界研究が必要な理由はつあります。一つ目は知らない業界の中にあなたのやりたい仕事があるかもしれないという事です。つまり、業界研究をする中で「この業界で働いてみたい」という新たな発見があるかもしれないという事です。就活を始めたばかりの方によくあるケースです。

二つ目としては志望業界は決まっているけど、その業界の役割や成長性、更には関連する業界などについて深く調べたいというケースです。業界研究は志望動機を作る上で重要で、面接を優位に進めるためにも強力な志望動機が不可欠です。

例えば、金融業界に絞ったという方はあなたのやりたいことが本当に金融業界でないとできないのか、他の業界でも出来るのではないかなど面接対策としてより深く調べる必要があります。

業界研究は広く浅く調べて興味のある業界を見つけたら、次はその業界と関連する業界について深く調べる必要があるのです。

業界研究はこの4冊の本を活用するべき

「そうは言っても業界の数はたくさんあるし全部の業界を調べるのは大変そう」

そう感じている就活生の方も多いと思います。今はネットでもある程度の情報が得られますが、全てが正しい情報とも限りません。

業界研究を正確に効率よく行うための王道はやはり業界研究の本を活用することだと思います。次項で就活生が良く使うおすすめの4冊の本を紹介していきます。本屋で立ち読みをして自分に向いていると思う本を1冊は購入しておくとエントリーシートや面接前に読み返すと効率よく対策が出来ます。

自分に合った業界研究本を探す際の参考にしてみてください。

業界研究 おすすめ本① 「会社四季報 業界地図」

「会社四季報 業界地図」の特徴

多くの就活生が業界研究で利用するのがこの「会社四季報 業界地図」です。

数ある業界研究の本の中で長年売上ナンバーワンを誇っています。投資家の為の会社四季報の姉妹本ですので経済記者が客観的な視点で分析しているのが特徴です。全部で173もの業界について書かれているので自分の知らない業界を発見することもできるかもしれません。

また、業界の勢力関係が図でわかりやすく書かれているため、あなたの志望業界と近い業界についても同時に理解することができるので効率よく業界研究ができるのはメリットです。また業界のトレンドの解説も記載されているため、将来性を分析するのにも役立ちます。

「会社四季報 業界地図」が向いている就活生とは?

この本はとにかく見やすいです。

オールカラーでメインとなる地図の他にも、図や表によるトレンド解説、業界の勢いが矢印で記載されているので、業界の動向などを視覚的にイメージしやすいです。これから業界研究を始める就活生や、知らない業界についても短時間で理解したいという就活生の方にオススメの一冊です。

また総資産や純利益なども掲載されているため効率的に情報を入手できます。さらに、各企業の業務上の協力・提携関係がわかるだけでなく、資本の結びつきも一目瞭然となっているため業界内で志望企業を絞る際にも参考になります。

業界研究 おすすめ本② 「日経業界地図」

「日経業界地図」の特徴

タイトルの通り日本経済新聞の記者が出版している業界分析本です。

日本経済新聞では業界ごとに記者がわかれており、その業界を何十年と経験しているベテランの記者が分析しているため、内容がより深く精度も高くなっています。対応している業界も180業界と上記で紹介した会社四季報より多く、その業界に精通したベテラン記者ならではの裏情報も記載されています。

「日経業界地図」の最大の特徴は、充実した巻頭特集です。2019年版では、トップコンサルタントによる平成30年間の企業の興亡を振り返る特集を収録。メガバンクや証券会社、生損保など、企業の統廃合の流れが分かる折り込み付録も付いています。

さらに、日本経済新聞の独自調査「世界シェア調査71品目」も掲載されています。本編と合わせて見ることにより、世界の勢力関係を多面的に把握できるため面接対策にも効果的です。

「日経業界地図」が向いている就活生とは?

今後の業界の動向が「業界天気図」として、晴れや曇りなどで予想されています。

業界の現状だけでなく今後の動向予想も知っておくことは、面接への不安を減らすことにつながります。ある程度業界を絞った就活生はこちらの本の方が良いかもしれません。業界全体を俯瞰することができ、更には志望業界について深く調べることが出来ます。

業界研究おすすめ本③ 「図解!業界地図2019年版」

「図解!業界地図2019年版」の特徴

業界研究 おすすめ本② 「日経業界地図」と同じく「業界地図」というタイトルですが、こちらはプレジデント社が出版している書籍のため日経業界地図とは全くの別物です。

まだ業界を絞り切れていない、自分がどのような業界に合っているのか・興味を持っているのか分からない人は、まずは業界全体のことを勉強するのが良いでしょう。上記の本は、業界ごとに

  • 市場規模 
  • 主力企業と事業内容
  • 仕事内容 
  • ビジネスモデル 
  • 業界天気予報 
  • 働く環境(年収)

などの項目がまとめられています。

「図解!業界地図2019年版」が向いている就活生とは?

他の業界地図と比べると図解でわかりやすくなっています。四季報業界地図や日経業界地図を使って比べてみても良いかと思います。業界同士を比較し、特徴を理解していきましょう。

向いている学生は、日経業界地図と同様に、ある程度業界を絞った就活生でしょう。日経業界地図と図解!業界地図2019年版のどちらが自分に合っているかはネット上では判断しづらいので、一度本屋に行って確認することをお勧めします。

業界研究おすすめ本④ 「就職四季報」

この本の特徴

続いて有名な就活四季報です。ステップ1で幅広く業界を学び、ステップ2で志望業界について詳しく研究した後は、選考を受ける企業を決めなければいけませんね。

就職四季報では、採用実績、有休取得状況、離職率、待遇などのデータが企業ごとに詳しく掲載されています。説明会や企業のパンフレットには載っていない情報を入手することができるので、四季報を使って色々な企業を比較することができます。

また、上記のリンクの通り、

  • 総合版
  • 優良中堅企業版
  • 女子版

と3つシリーズがあり、自分に合ったものを選ぶことができます。

この本が向いている就活生とは?

特に女子版は、女性の働きやすさや勤続年数など女性が働くうえで気になる情報が盛りだくさんなので、女性はそちらを参考にするのも良いかと思います。

業界研究の本は業界限定版もある

業界研究の本には業界限定版のものもあります。それが、業界大研究シリーズと図解入門業界研究です。

「業界大研究シリーズ/図解入門業界研究」の特徴

様々な業界について知り、自分の行きたい業界が絞れたらその業界について深く学びましょう。

こちらの『業界大研究シリーズ』と『図解入門業界研究』は業界ごとに出版されており、業界地図よりも詳細なデータが載っています。その業界の成り立ちや、業界内の仕組みなども学べるので活用してみてください。本格的に面接に入る前に、業界の動向や問題点を把握するのに役立つでしょう。

また、産学社からは「産業と会社研究」シリーズもあり、こちらも業界研究に活用できます。「IT・Web」「フランチャイズ」「塾・予備校」「人材サービス」など、比較的新しい業界も含まれています。更に業界の仕組みだけでなく、各企業の人事部による採用データや求める学生のタイプなども掲載されているため、業界研究だけでなく各企業の面接対策にも使えるかと思います。

「業界大研究シリーズ/図解入門業界研究」が向いている就活生とは?

前述したように、自分の志望する業界を完全に絞った就活生に向いています。

逆に言えば、業界を絞る前からこの本を購入したとしても、効果は薄いでしょう。

図解入門業界研究シリーズで志望業界をしっかり調べよう

重ね重ねになりますが、このシリーズは特定の業界についてより深く調べることができます

最新アパレル業界の動向とカラクリとか、最新アニメ業界の動向とカラクリなどと言ったように学生に人気の業界から不人気の業界まで様々な業界について1業界1冊の構成で作られています。

特定の業界についてとことん調べたいという方には向いています。特にコンサル業界などは意外と幅が広いのでITコンサルなのか会計コンサルなのか人材コンサルなのかなど、コンサルと言っても何をコンサルタントするかで役割や勢力図が変わってきます。

このように複雑な業界を志望している方はこのように特化している業界研究の本を使うと良いでしょう。

業界研究は本だけでなく、ネットも積極的に活用しよう

業界研究に上記で挙げた本を活用することはもちろん、ネットを活用することも非常に効果的です。

本から得た情報とネットから得た情報の双方を利用することでより就活を優位に進めることができます。本による業界研究は時間をかけてじっくりと研究を行いたいときに、ネットによる業界研究はサッと情報を入手したいときにといった具合に、それぞれ用途を分けて使うと良いでしょう。

ネットを活用した業過研究のやり方については以下の記事で詳しくご紹介しています。参考にしてみてください。

業界研究の本を使う時に注意したいこと

業界研究は面接対策だと思って取り組むべき

業界研究は志望動機と直結するため、特に面接対策となります。

例えば面接で志望動機を聞かれた時に業界研究が浅いと志望動機も浅くなります。例えば、「金融と証券」や「商社と広告」は業務内容が一見するとわかりづらいため、しっかりと業界研究をしないとその違いがわかりづらいため、入社後にやりたいことや志望動機が語りづらくなってしまいます。

また、メーカーやインフラ業界は保守的な企業が多いため面接の質問も業務の理解度が評価基準として高い傾向があります。志望動機から業務の理解がどのくらい出来ているかを結構しつこく質問されたという就活生も多いです。業界によって面接で聞かれる内容や評価基準も変わってきます。そういった観点からも業界研究は面接や選考結果に直結する非常に重要なパートになってきます。

業界研究は差がつきやすいのでしっかり取り組もう

多くの就活生が一番苦戦する面接での質問のひとつが、「あなたのやりたいことは他社でも出来るのではないですか」というような類の質問です。

例えば、テレビ局を受けていた人が「それって新聞社でも出来るよね」とか、地方銀行を受けている人が「うちはこの地域では業界で2番手だけど何で1番手の〇〇銀行に行かないの?」という質問です。こういった質問でどう回答するかで大きく差がつきます。

こうした他業種他企業との差別化を理解できているか試した質問への回答の基礎となるのが業界研究なのです。テレビ局と新聞社の役割や業界での位置づけの違いを明確に理解していないと面接官を納得させる回答はできません。

このように就活では難関企業ほど「なぜ当社か?」をしつこく聞いてくる傾向があります。志望動機を強力なものにして内定を獲得するために業界研究をやると目的をはっきりさせて取り組むようにしましょう。

業界研究本は何冊も買う必要はない

業界研究の本は書店に行けば多くの本が山積みされています。しかし、1冊持っていれば十分です。重要なのは「どの1冊を選ぶかという事です。

これから業界研究を始める人と、志望業界がある程度決まっている人では選ぶ本が変わってきます。横断的に数多くの業界を効率よく見たい人は「見やすさ」に重きを置いて自分に合った本を探すと良いでしょう。

一方で、志望業界が決まっている人は、その業界と似ている業界の違いがわかりやすい本を選びましょう。あくまで本は業界研究のためのツールです。本を買うことや、本を読むことが目的ではありません。より深みをもった業界研究をするために自分に一番合った本をツールとして利用しましょう。

本を使った業界研究のまとめ

業界研究に関する本はたくさん出版されています。ただ業界研究をするうえでのツールでしかありません。業界研究は志望動機と密接に関係し、志望動機は面接で必ず聞かれます。業界研究の目的は本を読むことではなく、面接で志望動機を聞かれた時に面接官に強力な回答をすることです。業界研究は面接対策と割り切ってしっかりと対策をしていきましょう。

 

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