就活には基本的に派手なパーマは避けるのが無難です。その理由と、パーマが残っている人の対処法を解説します。就活におすすめの髪型や、就活中でも大丈夫なパーマも紹介します。
就活中のパーマは緩いパーマでもダメ
就活の髪型について、「パーマはどの程度なら許されるのか」「天然パーマは大丈夫なのか」などは、おしゃれや見た目に気を遣う人なら当然の疑問です。
就活時のパーマは、様々な理由でマイナス要素になる危険性もあります。
パーマがマイナス要素になる状況や、天然パーマの対処法などを解説します。
また、就活時に好印象を与える髪型も紹介します。
就活でパーマがダメな4つの理由
就活でパーマがマイナス要素になりえる場合を、4つにわけて紹介します。
ただし、天然パーマの人は当てはまらない項目もあります。
また、自分の就職したい企業の特色にもよります。
見た目の流行への情報が必須のファッション業界や、自分の個性を武器に戦うクリエイティブな業種などは、基本的に「パーマNG」としていません。
パーマをどうするかは、自分の就職したい企業のリサーチを重ねてから決めましょう。
今回は、パーマがマイナス要素になりえる企業への就活について解説します。
清潔感に欠ける
就活の時にパーマをかけていると、清潔感に欠けているという印象を与えてしまうことがあります。
髪にパーマをあてるのは、一度だけでも髪の毛には相当のダメージがあります。
日々の手入れを怠っている場合は、どんどん毛先から傷んでいき、バサバサに広がって艶もなくなります。
第一印象は、佇まいで決まることもありますが、ほとんどは、まず見た目で判断されます。
艶のある髪の毛の人と、手入れをせずバサバサになったパーマの人が並んで面接室に入ってきたら、どちらに清潔な印象があるか、客観的に考えてみましょう。
また、企業側の目線にも立って想像してみましょう。
バサバサの髪の毛の人を自分の会社で働かせることになり、取引先の会社やお客様の元へ伺わせた場合、バサバサの髪の毛で取引先やお客様に「あの会社から来た人は、清潔感がない」と思われたら、会社全体のイメージダウンになりかねません。
基本的に、企業側はそういう「清潔感のない人を企業で働かせるリスク」を負ってまで、パーマなどでちりぢりになった髪の毛の人を採用したいとは思いません。
パーマで傷んだ髪の毛のまま就活に臨むのは、それだけで相当なペナルティになってしまうことがあります。
ただ、パーマでもきちんと手入れをして清潔感を出すことを意識していれば、好印な場合もあります。
真面目さ・誠実さが感じられない
情報が見た目だけの場合、真面目さや誠実さを感じられるのはどんな人でしょうか。
真面目さや誠実さは、「まごころのある様」とも言い換えられます。
「まごころのある様」が大事な接客の要素となっている、高級旅館の女将やホテルマン、料亭のスタッフたちを想像すれば、どんな人物像が「真面目で誠実な見た目」となるか、イメージが湧きやすいでしょう。
パーマの具合や髪の毛の色味にもよりますが、面接時に自分の「真面目さ・誠実さ」をアピールしたいのに、見た目がド派手なカラーでくるくるのパーマをかけていたら、残念ながら真実かどうか疑われてしまいます。
説得力に欠ける言葉を述べても、面接のときに響きません。
自分の就職したい企業が「真面目・誠実さ」をどこまで重視しているかにもよりますが、真面目で誠実な印象を与えたいなら、就活時に派手なパーマと染色は控えることを考えなくてはなりません。
もちろんパーマでも真面目で誠実な人はいます。
ですが、「真面目で誠実な人柄」を印象づけるために、わざとパーマを巻いて染色している人は、ほとんどいないのです。
学生気分が抜けていないように見える
就活は、「自分は社会で働くための準備ができています」と企業にアピールする期間でもあります。
そんな就活時に、企業から「この人は社会で働く準備が未完成である」と思われるのはマイナス要素でしかありません。
目立つパーマをあてている人は、まだ「学生気分が抜けていないのかな」「会社で働く準備をしていないな」と思われてしまう場合があります。
場に合った服装・髪型ができない人と判断される
当然ながら、就職することになったら会社の一員として働くことになります。
その会社の中で、パーマは浮かないでしょうか。
会社のHPに働く人たちの写真があれば、そこにパーマの人はたくさん居るのかどうか、再確認してみるのもいいでしょう。
どんな企業に就職したいか、その会社はどんな印象があるか、どんな人が働いているか、きちんと狙った企業のイメージを把握してみましょう。
その企業のイメージの中に「パーマの人」が居なければ、それは「場に合っていない」ということです。
自分の個性を髪型や服装で主張しなければならない職業に就くのなら、パーマの人も多いでしょうし、虹色の髪色の人もいるかもしれません。
「場に合った服装・髪型」とは、「職業・会社のイメージに合った服装・髪型」とも言い換えられます。
パーマは自分の就きたい職業に合った髪型か、再考してみてください。
就活なのにパーマが残ってる・天然パーマの人の対処法
就活が近いけどパーマをしてしまった人や、天然パーマの人の対処法を紹介します。
ここで紹介するのは、その場しのぎの応急処置のようなものになります。
基本的に、パーマを施した髪の毛を傷ませずに対処するのは難しいので、髪の毛を大事にしたい人は「失敗したパーマもキレイに戻せる」実績のある美容室へ相談しましょう。
整髪料でビシッと固めてしまう
ショートヘアの人は、オールバックにしてまとめて撫でつけ、パーマが目立たないようにしてしまうのも一つの解決策です。
ただし、大量の整髪料を使わないと撫でつけられない場合は、テカテカになって返って悪目立ちする可能性も有ります。
オールバックは、少量の整髪料でもなんとかなる程度のパーマに限ります。
また、オールバックが嫌な人や長い髪の毛の人は、ヘアアイロンでストレートに伸ばしてから整髪料で固定してしまう手もあります。
これは乱暴な処置なので、日常的にやると髪の毛がひどく痛むリスクがあります。
整髪料で髪の毛がガチガチに固定されてしまい、不自然になる可能性もあります。
コツを掴むまで練習することも必要です。
女性は1つにまとめる
長い髪の毛の人は、パーマが見えないように一つにまとめて背後に隠してしまうのもひとつの手です。
パーマヘアの人は、シニヨンにすればほとんど目立たなくなります。
整髪料も併用すれば、さらにパーマが目立たなくなります。
就活時は、肩よりも長い髪は結んでまとめてしまう、という人が多いです。
さらに、顔まわりの短い毛がある場合は、すべて耳にかけるかピンでとめる人もおり、髪の毛が一本も顔にかからないようなヘアスタイルが目立ちます。
縮毛矯正をする
就活中の大事な時間を、整髪料の扱い方や見えないように結ぶ練習などで使い潰してしまうのは勿体ない、と考える人は、縮毛矯正がおすすめです。
縮毛矯正は、上手な美容師の施術ならば美しいストレートになるため、パーマに対するすべての手間を捨てられます。
デメリットとしては、縮毛矯正には安くないお金がかかることと、一度の施術時間が長いこと、髪の質によっては施術を継続する必要があります。
一度、美容師に相談してみましょう。
パーマが目立たないようにカットする
毛先だけのパーマの人は、パーマをあててしまった部分を、思い切って切断するのもいいでしょう。
ただし髪の毛は、切るのは簡単ですが、伸ばすのは時間がかかります。
ロングヘアなら、結んで目立たなくすることも可能です。
自分のロングヘアが好きな人は、後悔しないように覚悟を決めてから切りましょう。
また、切ったあとでも、エクステなどでロングヘアを楽しむ方法もあります。
美容液などでパサつき・広がりを抑える
パーマはヘアオイルなどの美容液を馴染ませれば、少しカールを落ち着かせることができます。
美容液は、髪の毛を傷ませることもありません。
ただし、就活でウェットなスタイリングにすると、おしゃれではなく「雨降ってたの?」と感じてしまうため、ファッションや美容系の企業への就活でないのなら、避けるのが無難です。
オイルは着けすぎるとベタベタになって不潔な印象になるため、適量を把握できるまで、練習してみましょう。
就活中のパーマでOKなラインはあるの?
ストレートヘアが似合わない人や、パーマが好きな人は、就活のために自分のヘアスタイルを崩すこと自体がストレスになります。
就活時でも大丈夫なパーマもあるため、紹介します。
毛先だけのワンカール
毛先にパーマをあてるだけでも、ストレートヘアと比べると全く違う印象になります。
毛先だけのワンカールは、かかってるかかかってないかの違いがわかりにくいです。
就活中でも、毛先だけのワンカールなら、あまり目立たないのに印象や雰囲気がかなり変わるので、とてもオススメです。
場合によっては、伸ばしっぱなしのストレートヘアよりも、清潔感のある髪型になります。
ナチュラルな印象のゆるいパーマ
色味を選んで、派手なカールにしなければ大丈夫な企業もあります。
ロングヘアでもショートヘアでも、ナチュラルなゆるいパーマなら、悪い印象を残すことはないでしょう。
暗めの茶髪や黒髪にすれば、よりナチュラルな印象になります。
ストレートパーマ
ストレートパーマは、縮毛矯正と同じような効果が得られるパーマで、癖のある髪の毛をストレートヘアにします。
縮毛矯正との違いは、ストレートパーマはお手ごろな価格で施術を受けられることと、施術時間自体が少ないことです。
ストレートパーマは癖が弱い髪の毛にしか施術できないので、癖の強い人は縮毛矯正を薦められると思われます。
気になる人は、美容室に相談してみましょう。
パーマがダメならどうすれば?就活に最適な髪型のポイント
完全にパーマがNGと思われる企業への就活は、どんなヘアスタイルにすればいいか、男女の共通点を紹介します。
髪色は黒か地毛に近い自然な色
就活には、黒か暗めの茶色がおすすめです。
黒髪か暗めの茶色は、ナチュラルな印象になります。
男性は短髪・女性は肩より長い髪は結ぶ
男性は短髪がおすすめです。
女性は、髪の毛が肩より長い場合は、ひとつに結んでまとめましょう。
清潔で快活な印象になります。
もし髪を伸ばしたまま就活したい男性も、結べる長さならひとつに結びましょう。
眉毛にかからない前髪
目がよく見える前髪の作り方は、眉毛にかからないくらいの長さがベストです。
横に流して目が見えやすくするか、オールバックにするのも良いです。
男性も女性も、前髪は眉毛にかからないくらいの長さになるようなヘアスタイルを心がけましょう。
お辞儀をしたときに崩れないヘアスタイル
説明会のときは俯いて手元の資料を見たり、面接時なら入退室の際にお辞儀をしたり、就活時は必ず頭を下げる動作が入ります。
頭を下げたときにヘアスタイルが崩れると、頭を上げてから一度、髪の毛を整えなくてはなりません。
髪を手で弄る、頭を振って整える、などの動作も就活時に厳しく見ている企業もあります。
俯いたりお辞儀をしたりすることの多い就活では、髪の毛を一切触らずに済む髪型を心がけましょう。
前髪を整えたり、顔のサイドの髪を弄ったりするのも気をつけましょう。
パーマにも合う!就活におすすめの髪型
就活中の男性と女性におすすめの髪型を、それぞれ3選ずつ紹介します。
ストレートヘアはもちろん、ナチュラルなパーマや、毛先だけのワンカールなどとも組み合わせられます。
男性におすすめの髪型
就活中の男性におすすめの髪型を、3選紹介します。
リクルートカット
リクルートカットは、特定のヘアスタイルを指しません。
就活やスーツに合う髪型を、総じて「リクルートカット」と呼んでいます。
ソフトモヒカンショート、マッシュショート、アップバングショートなどを、リクルートスタイルにカットします。
そのため、美容師に「リクルートカットにしてほしい」と頼んでも、自分の思い描くものとは違うリクルートカットになる可能性があります。
完全にお任せの場合はともかく、希望するヘアスタイルがあるなら写真を見せたりして、どんなリクルートカットにしたいのかコミュニケーションを図りましょう。
熟練の美容師は、就活生の髪型も数多く手がけています。
どういう髪型が効果的か、相談してみるのもいいでしょう。
リクルートカットの共通点としては、耳が見えるくらい短いヘアスタイル、目がよく見える前髪、暗い髪色であることなどが挙げられます。
ツーブロック
ツーブロックは、耳が見えるスタイルだと爽やかな印象になるため、就活の髪型の選択肢に入ります。
ただし派手なイメージになると逆効果なので、自分の顔立ちに合うかも大事になります。
清潔感のある印象に受け取ってもらえるよう、ヘアセットに気をつけつつ、落ち着いた言動も心がけましょう。
アップバング
アップバングは、前髪なしのヘアスタイルです。
前髪を分けたり、上に持ち上げるなどして、額まで見えるようにセットします。
顔がしっかりと見られる髪型なので、エネルギッシュなイメージにつながりやすく、清潔感も印象づけられます。
女性におすすめの髪型
就活中の女性におすすめの髪型を、3選紹介します。
ピンを使う場合は、ピンが見えないように髪の毛で上手に隠すことも必要になります。
使うヘアピンやヘアゴムのデザインも、派手なものにならないよう選ぶことも重要です。
ポニーテール
結べる長さの髪の毛は、ポニーテールにまとめることが推奨されます。
お辞儀をしたり俯いたりしたあと、髪の毛を整える仕草も見ている企業があるためです。
また、ナチュラルなパーマなら、後ろにまとめていれば悪目立ちしにくいので、パーマの人にもおすすめの髪型です。
就活時には、女性はポニーテールにまとめて、さらに顔のサイドの髪もピンで留め、髪の毛が一切顔にかからないようにする人が多いです。
シニヨン
シニヨンは今風の「お団子の髪型」になります。
髪の毛をまとめてしまうので癖毛が目立ちにくくなるため、パーマヘアの人の強い味方です。
自分のパーマヘアが気に入っている、オフの日はパーマを楽しみたい、髪の毛を切りたくない人は、ぜひ選択肢のひとつに加えてください。
ショートカット
ショートカットは、就活では総じて好印象です。
顎のラインまでのショートボブや、さらに短めのショートヘアでも良いイメージになります。
ベリーショートも、顔立ちと合う場合や、快活な経歴がある場合など、自己アピールが効果的になるなら基本的にOKです。
ショートカットの注意点としては、風が吹いたり、お辞儀などの動作のたびに、口の中に顔のサイドの髪の毛が入るヘアスタイルは避けるべきです。
ロングヘアの女性がお辞儀のあとに髪の毛をかき上げる仕草がチェックされるように、ショートヘアの女性が口の中に入った髪の毛を指で引き出す仕草も、見られている場合が多いです。
ロングヘアもショートヘアも「一切髪の毛に触らないで済むヘアスタイル」が理想的です。
顔まわりの髪の毛は耳にかけるか、短いならピンでとめるのがおすすめです。
もうひとつの注意点として、女性のショートカットはツーブロックや剃り込みがあるなど、過度に短くすると悪目立ちする場合もあります。
ツーブロックや剃り込みは「清潔感」ではなく、「派手」と悪く受け取られることが多いです。
こちらもパーマ同様、おしゃれや流行をビジネスにするファッション業界や、個性を出すことが重要な業界、「完全実力主義のため、見た目の規制は一切なし」の方針を取る企業以外では、避けるのが無難です。
就活中のパーマはメリットもある!
どんな髪型の人も、櫛を通しただけで出かけるより、少しでもヘアセットをした方が清潔感が出ます。
男性も女性も、ヘアアイロンやアイテムを使って、髪の毛にボリュームを出したり、癖を直したり、または癖をつけたりする方が見栄えが良くなります。
身だしなみに気を使える人、というのも「清潔感」の要素です。
出かける前に、毎回ヘアセットをするのは大変です。
ストレートヘアを巻くのに一時間かかる、という人も少なくありません。
身支度の手間をなくすための手段として、パーマをかけることは良い選択です。
ナチュラルな印象のパーマは、身だしなみに気を使える人という印象になることも多く、伸ばしっぱなしのストレートヘアより清潔感が出ることもあります。
自分の顔立ちに合う髪型・髪色は、人を魅力的にみせてくれます。
顔立ちや佇まいによっては、ストレートヘアがどうしても似合わない人や、髪色を落ち着かせると暗い印象になる人は、当然います。
パーマでボリュームを出したり明るめの髪色にすることで、あか抜けて清潔感も出る人も多いです。
自己アピールにプラスに働く要素なら、積極的に取り入れていきましょう。
就活中のパーマは避けるのが無難
自分の就職したい企業の特色に合った就活スタイルがあります。
もし自分の就職したい企業が、パーマは合わなそうなところなら、就活時のパーマは避けるのが無難です。
パーマが目立ちにくい髪型や、清潔感の出るヘアスタイルを意識して、就活に効果的な自分を演出しましょう。
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