就活時、面接や説明会の服装案内でクールビズを指定されたらどんな服装をすればいいのでしょうか?
今回の記事では就活におけるクールビズの適切なルールを解説します。
人事担当から見た就活クールビズの服装マナーに対する本音も調査したので、参考にしてください。
就活のクールビズの服装ってどんな服装なの?
クールビズは2005年から始まった環境省による「冷房節約」のキャンペーンです。
近年では国内でも浸透し就活での服装案内でもクールビズを指定されるケースが目立ってきました。
しかし、就活でのクールビズは既に働いている人たちのクールビズと同様に考えていいのでしょうか?
「通常の就活服装マナーは学んだけれど、就活の時にクールビズを指定された場合どんな服装をすればいいのか分からない」という人は多いでしょう。
今回は男女別クールビズマナーと人事の服装マナーに対する本音を調査したので、就活クールビズの準備に役立ててください。
就活における男性のクールビズで失敗しない5つのポイント!
まず、男性の就活クールビズについて、押さえておきたい注意点を解説します。
クールビズの意味を誤って捉えると就活で会う採用担当者や面接官への印象を下げてしまう恐れがあるので、正しいクールビズを理解しましょう。
ジャケットは着なくても大丈夫!
就活の服装案内でクールビズを指定された場合、ジャケットは着用しなくて大丈夫です。
クールビズの基本マナーがノージャケット・ノーネクタイなのでネクタイも必要ありませんが。
しかし、就活で訪れる面接や説明会などの会場でネクタイを着用している就活生が多い場合は浮いてしまう恐れのあるので、念のため鞄に用意しておくと万全です。
服装マナーはその場その場での臨機応変な対応力が試される要素なので準備万端で挑みましょう。
なるべくYシャツは長袖を着よう
就活におけるクールビズでは長袖のYシャツを着用しましょう。
企業によっては社員のクールビズ時の服装規定で半袖シャツやポロシャツを許可している場合もありますが、クールビズは企業毎に振り幅が違うルールが適用されています。
一般的に、フォーマルなシーンでは長袖のYシャツが適切とされています。
これは就活はもちろん、クールビズのシーズンでも例外ではありません。
就活時には最もスタンダードなクールビズルのルールを取り入れましょう。
パンツは黒か紺の無難な色でまとめる
クールビズはあくまで涼しい服装で冷房を節約するための活動です。
服装の見た目まで涼しげにする必要はないので、就活で履くズボンは黒や紺色のリクルートカラーにしましょう。
就活用のリクルートスーツを購入した時に用意したズボンを流用する形で充分です。
生地が厚くて不快になる場合はクールビズ用の夏用就活ズボンを別途用意するのもおすすめです。
尚、夏場のパンツは汗を吸って汚れたり臭くなったりしやすいのでなるべくウォッシャブルタイプを選びましょう。
かばんは自立するビジネスバッグがベスト
就活の服装案内でクールビズ指定を受けても、鞄は変える必要はありません。
面接時には椅子の横に鞄を置く場合が多いので、中身が少なくてもしっかりと自立するビジネスバックを利用しましょう。
自立するバックなら面接中に倒れてペースを乱されることもなく、ジャケットを持って行った場合にも上に置きやすいからです。
就活の場合、色は黒色で揃えるのがベストです。
靴はスニーカーではなく革靴にしよう
就活時にはクールビズでの服装案内があっても革靴の着用が原則です。
革靴は傷や汚れが目立たないようにケアして、常に清潔な状態を維持してください。
就活では多数の会場を回ることもあるので、どうしても蒸れたり靴擦れを起こしたりしてしまう場合には最寄の駅までスニーカーで行って革靴に履き替えるという方法もあります。
就活における女性のクールビズで失敗しない5つのポイント!
次に、女性の就活クールビズでの注意点を解説します。
女性のクールビズは捉え方を間違えるとカジュアルな服装になりすぎる傾向があります。
就活にふさわしい服装マナー守りながら快適なクールビズを取り入れましょう。
スカート・パンツは落ち着いた色合いで
女性の就活での服装案内でクールビズといわれてた時にも、基本的にジャケットの着用は必要ありません。
パンツやスカートにシャツというスタイルで問題ありませんが、就活で履くパンツ、スカートは黒や紺などの落ち着いた色を選びましょう。
スーツにはいろいろな色がありますが、就活では無地の黒を選ぶのが一番無難です。
柄物はカジュアルなイメージが強くなってしまうのでなるべく控えましょう。
白いシャツで清潔感を出そう
就活のクールビズにおける服装ルールでは、白色のシャツがスタンダードです。
クールビズでもなるべく第一ボタンはつけて着用しましょう。
ただし、スキッパーブラウスなどの第一ボタンがないシャツを使用する場合はその限りではありません。
白いシャツは汗染みや汚れが目立ちやすいので就活で出かける前には全身の服装を確認して清潔なものを身につけましょう。
肌が透けないようにインナーにも気をつけよう
就活でクールビズの服装を取り入れる場合、インナーにも注意が必要です。
白いシャツはインナーが透けやすいので、柄物や派手な色の下着を身につけているとだらしないイメージになってしまいます。
例え暑い時期の就活でも素肌の上にシャツを着るのではなく、ベージュやグレーなど透けにくいインナーを重ね着しましょう。
また、薄すぎる素材は肌の色が透けやすくなるのであらかじめ透け感を確認してください。
スカート丈にも気を付けて
就活の服装案内でクールビズ指定を受けても、スカート丈を短くするのはNGです。
短いスカートはカジュアル過ぎたり、不真面目な印象を与えやすかったりとデメリットが多くあります。
クールビズであっても就活時のスカート丈は膝下丈で座った時に膝頭が見えない程度を守りましょう。
ストッキングはビジネスマナー
女性のストッキングはビジネスにおける服装マナーの一つなので、例え就活でクールビズを指定されても必ず着用しましょう。
色はヌードカラーで厚すぎないものがマストです。
伝線した時用に控えのストッキングを数枚持っておきましょう。
夏場の就活で蒸れて暑い時は涼感ストッキングなどが便利です。
季節に応じた最適なものを準備しましょう。
就活のクールビズに対する人事担当の本音とは
就活でクールビズを指定する人事担当者は増えていますが、本音では就活生にどんな服装を求めているのでしょうか?
相手の本音と建前を読み取るのも社会人には欠かせないスキルです。
人事担当者の就活クールビズに対する本音や注目しているポイントを押さえて「この就活生は分かってるな」と思われるクールビズを目指しましょう。
人事担当者が想定しているクールビズとは
人事担当者の多くは就活でのクールビズに対して「ノージャケット・ノーネクタイ」程度を想定しています。
一部の外資系やアパレル業界など比較的服装ルールが緩い業種では就活時のオフィスカジュアルも許容しているケースは見られます。
しかし第一印象を良くするためには、どんな業種の就活であってもある程度フォーマル寄りのクールビズを意識しておく方が無難でしょう。
面接中の注意点
就活時のクールビズではジャケットは着なくてOKですが、念には念を入れたいという場合は持っていっても大丈夫です。
就活でジャケットを持っていく時には内側が表になるように畳んで、腕にかけましょう。
これは表面に付着した汚れや埃を出先に持ち込まないビジネスマナーです。
面接時には椅子の横に置いた鞄の上に乗せるかかけるように置いてください。
人事担当は就活の案内で指定したクールビズの規定に沿っているかはもちろん、正しいビジネスマナーに沿った行動ができるかもチェックしています。
慌てて粗雑な行動をとるよりも、落ち着いて丁寧な動作を心がけましょう。
人事担当者が見てるポイント
その他に人事担当者が就活クールビズでチェックする点は清潔感です。
シャツは洗濯の仕方でシワが目立ちやすく、綺麗に洗ってあっても不衛生な印象を持たれがちです。
クールビズの時には普段以上にシャツのケアを丁寧に行いましょう。
また、就活での印象を高めるなら、汗染みが浮き出た状態もあまり良くありません。
夏でも涼しげで清潔な印象を保てるようにクールビズ中でも暑さ対策は徹底しましょう。
就活のクールビズに真夏の就活対策5選!
6月を超えると夏日が増え、就活にクールビズを取り入れていても汗をかいてしまうことも多いでしょう。
就活では企業への第一印象が命です。
対面した時に汗だくでシャツもじっとりと濡れている、なんて状態ではせっかく万全に整えた就活用の服装も台無しになってしまいます。
暑い日でも爽やかさをキープできる対策を5つ紹介するので、真夏の就活を乗り切りましょう。
①会場まではジャケットを着ない
就活でクールビズを指定される時は基本的にジャケットの着用は不要ですが、もし持っていく場合でも会場に着くまでは手に持って移動しましょう。
ずっと羽織ったままでいると暑さと蒸れで汗が増え、シャツが濡れたままになってしまいます。
また、匂いの原因にもなるのでジャケットを着るのは会場に入る直前まで待ちましょう。
②冷却スプレーや制汗シートを持っていく
制汗シートや冷却スプレーも就活のクールビズをより快適にしてくれる便利アイテムです。
肌の表面温度を下げる効果があるものを使用すれば、発汗を抑えられます。
制汗シートでこまめに汗を拭き取ればベタつきや匂いの予防にもなり一石二鳥でしょう。
汗が出やすい人は頸動脈や首の周りを冷えピタやアイスノンで冷やすと体温を下げて発汗予防になります。
ただし、アイスノンは結露でカバンを濡らす恐れがあるのでしまう時はジップロックなどに密封し、タオルで巻いてください。
③インナーを着て肌が透けないように
汗でシャツが濡れると肌が透けやすくなります。
就活時のクールビズにおいて清潔感というのは非常に重要なので、必ずインナーを着用して汗による透けを防ぎましょう。
インナーを着用するのは汗がシャツに染みることの対策にもなります。
また、インナーには速乾性の高い化繊素材がおすすめです。
④小まめな水分補給
真夏の就活では、こまめな水分補給を欠かさずに行ってください。
暑い時期に長時間外移動をしていると発汗によって体内の水分が奪われて熱中症になったり、体調を崩してしまう恐れがあります。
水分補給には体液に近い糖分とミネラル分が配合されているスポーツドリンク類や経口補給液がおすすめです。
カフェインが含まれた飲み物は利尿効果を促進するので、脱水症状になりやすく面接時や説明会時の急な尿意の原因にもなるので控えてください。
自身の体調管理もしっかり行ってこそ、就活で良い結果が残せるのです。
⑤カフェでクールダウンしてから向かおう
すっきりとした見た目で就活会場に行くには、早めに会場近くまで行ってカフェやファミレスでクールダウンする方法がおすすめです。
汗を乾かしたり髪型を整えたりできますし、女性の場合は崩れたメイクを直す時間も取れるからです。
また、ゆったりとした気持ちで就活に対する緊張をほぐすのにも最適です。
気持ちを落ち着けて全力の状態で面接に挑めるように、30分〜1時間前には会場近くに到着しておきましょう。
事前に落ち着いて涼める場所があるか確認しておくのも重要です。
懇親会でのクールビズの服装の注意点!
会社勤めしてからのクールビズではシャツの色やデザインで変化をつけることもある程度許容されていますが、就活時は無難なものでまとめましょう。
シャツにパリッとアイロンがけするだけでも見た目の印象は全く異なります。
就活時のクールビズ指定はラフでだらしない服装をしていいという意味ではありません。
自分が行く場所が就活会場で、将来一緒に働くかもしれない会社の人々と顔を合わせる場所であることを忘れずに気を引き締めて服装を選びましょう。
とはいえ、就活の案内でクールビズ指定を受けたのにかっちりとジャケットやネクタイをつけていくというのも考えものです。
就活に関わる人事担当者の中には「説明をしっかり見ていない」と判断する人もいるからです。
就活におけるクールビズとは、就活服装マナーを守って適度なクールビズを取り入れるバランス感覚が重要なのです。
就活だからクールビズでも気を抜かないように
日本でも大分浸透してきたクールビズですが、明確な決まりが制定されているわけではありません。
キャンペーン開始から様々な企業が感覚的にルールを導入している面があるのでどれが最適解であるという指標がないのも就活生を悩ませる要因となっています。
時には涼しさを追求しすぎてだらしない格好になってしまう人もいますが、人事担当者は見ていないようで服装や身だしなみにも目を光らせています。
就活でクールビズを指定された時は「ノージャケット・ノーネクタイ」を基準に清潔感があって涼しげな服装を考えていきましょう。
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