就活生がエントリーシートを書く際に悩みがちな項目の1つとして、自己PRがあります。
その中でも、自分の長所に関して責任感を入れたいという就活生も多いのではないでしょうか?
今回はそんなエントリーシートの自己PRで、責任感を書く際の書き方など幅広く解説します。
自己PRの責任感をアピールする書き方を知ろう
就活において、試験の第1関門とも言えるのがエントリーシートです。
そんなエントリーシートには様々なことを書きますが、その中でも自己PRは何を書こうか悩む就活生も多いのが現状です。
その自己PRで王道な表現とも言える1つが、責任感です。
責任感は1度聞くとしっかりした人というイメージが先走りがちですが、その責任感も使い方を間違えると周りからは異なった捉え方をされてしまう場合もあります。
今回は、自己PRで責任感を就活生自身の強みとして書きたい場合の書き方や、責任感を使ったその例文を解説していきます。
自己PRの責任感を推す6つの書き方
まずは、エントリーシートにおいて、自己PRの責任感を自分の強みとして推したい際の書き方を、以下の6つをピックアップしてご紹介します。
・フレームワークを使い、自己PR文を書く
・300~400文字以内に文章を収める
・責任感がある事のデメリット部分も意識して文章を作成する
・企業においての責任感はどのような事かを考える
・責任感があるはありきたりなので、可能であれば自分なりのキャッチフレーズを書く
実際のエピソードを通じて、責任感がある事をアピールする
自己PRに責任感を推して書く方法の1つとして挙げられるのが、就活生自身の過去に経験した実際のエピソードを通じて責任感があるということをアピールすることです。
責任感という言葉は、自己PRにおいても響きの良い言葉のようですが、ただ単に守ったことを守り抜けます、最後まで成し遂げることができますといったような一般論の言葉を周りに並べても意味はありません。
企業側はあくまでエントリーシートの自己PRなどを通じてどのような人なのか知りたいので、就活生自身の実際の経験談を書いて、そこからどのような責任感が生まれ、以後どのようにその責任感が就活生にとっていい影響を与えているのかなど、そうした責任感を通じた一連のエピソードを書くといいでしょう。
実際のエピソードとしては、部活でキャプテンをしていてチームをただ勝利に導くだけでなく、部員たちの気持ちを常に1つにまとめるという強い気持ちが責任感を生んだ、などそうした具体的なエピソードがあると就活生自身のことをまったく知らない企業側も知ることができます。
フレームワークを使い、自己PR文を書く
自己PRに責任感を推して書く方法の1つとして挙げられるのが、フレームワークを使用し自己PR文を書くことです。
就活におけるフレームワークとは、大切な要点となるポイントとなるもので、簡単に表すと文章に用いる起承転結によく似ています。
その起承転結の就活バージョンとも言える表現が、例えば「結論」であったり、「概要」や「行動」、「結果」といったようなものが挙げられます。
エントリーシートの書き方として、自己PRを含め、まずは結論から書きます。
結論の次になぜそう思ったかなどの理由や実際のエピソード、そこからどのようなことを経て今の自分があるという結果を書くことで、すっきりとした文章になります。
先程の部活での例を自己PRの箇所で出すと、自分の強みは責任感があるという結論から、実際にあった責任感に繋がる部活でのエピソードを書き、そこからその責任感が自分にどのような影響を与えて成長できているのかを書きます。
そして今後入社できたら、その責任感をどのように発揮したいかなどを書いてまとめても綺麗にまとまります。
300~400文字以内に文章を収める
自己PRに責任感を推して書く方法の1つとして挙げられるのが、300字〜400字以内に文章を収めて書くことです。
自己PRは責任感を推すことも含めて、だいたい400字詰めの原稿用紙1枚分に収めるように書くということを頭の中にイメージしておくのがポイントです。
直接エントリーシートに自己PRに関してこの文字数内に書くというのは、かえって就活生の頭を悩ませ混乱させてしまいますので、まずは予備の原稿用紙などにあえて文字数を気にせず、自分の書きたいがまま書いてみましょう。
そこから小論文のように要約をするように、余分な文章や表現を削っていくとすっきりとした自己PRの文章になります。
もし自分で要約することが苦手な就活生は、家族や学校で添削してもらい最終的に分かりやすい自己PRの責任感推しの文章にしましょう。
責任感がある事のデメリット部分も意識して文章を作成する
自己PRに責任感を推して書く方法の1つとして挙げられるのが、責任感があることのデメリット部分も意識して自己PRの文章を作ることです。
責任感があると聞くといいことだけをイメージしがちですが、責任感がありすぎるとどうなるのか、などそうした責任感に関するデメリット部分を意識して自己PRの文章を書くことが大切です。
ですが、ここで大切になるのが、この自己PRにおいて責任感があることのデメリットをネガティブなこととして捉えないことです。
責任感のデメリットとして、例えば責任感が強すぎるあまり自分1人で行動しがちだというデメリットがある場合には、そうならないためにこまめに周囲と意見交換をしたり常に周りの意見も聞き入れて大事にするようにしているなど、それをフォローするような書き方もいいでしょう。
そうした責任感に関するデメリットを克服、もしくは打開策をフォローとして付け加えておくことで企業側の責任感に関する懸念を打ち消しやすくなります。
企業においての責任感はどのような事かを考える
自己PRに責任感を推して書く方法の1つとして挙げられるのが、企業においての責任感がどのようなことなのかを考えて自己PRを書くことです。
責任感といっても、実はその責任感に繋がるものは1つだけではありません。
就活生が考えている責任感と企業側が考えている責任感は、時として似ているが異なるという場合があり、それは捉え方や考え方からくる相違もあります。
そのため、自己PRで責任感を書く際には、あえて企業側の視点から見て責任感を書くことで、そうした捉え方の相違も起こりにくくなります。
もう少し分かりやすく言うと、自分が企業側の採用担当者であった場合、どのような責任感を持っている就活生を採用したいと思うかなど、そうした考えを持っていると就活生自身がどのような責任感を自己PRで使えばいいか分かりやすくなる場合もあります。
その例としては、例えば自己PRにおける責任感を推す王道な理由として、有言実行や最後まで仕事をやり遂げることなどが挙げられます。
責任感があるはありきたりなので、可能であれば自分なりのキャッチフレーズを書く
自己PRに責任感を推して書く方法の1つとして挙げられるのが、責任感があるではありきたりなので、可能であれば自分なりのキャッチフレーズを書くことです。
就活におけるキャッチフレーズが何かというと、分かりやすく言うと就活生自身の強みや長所を比喩表現などを使用して例えることです。
自己PRにおける責任感をキャッチフレーズにするとすれば、例えば「1人はみんなのために、みんなは1人のために精神の塊」です。
このキャッチフレーズの意味としては、自分自身が周囲の1人1人に対してしっかりと責任を持った関係を築くということと、その逆にそれが独りよがりにならないように周りからも同様にしてもらえるような信頼と責任を築ける人、という意味があります。
責任感に関するデメリットとして独りよがりになりがちなことや、1人で抱え込んでしまうということを打ち消すことができるこの言葉は、責任感があると同時に視野が広いということも同時にアピールできます。
自己PRで責任感を推す例文
ここからは自己PRで責任感を推す文章の例文を、実際の自己PRの文章の流れで以下の5つのポイントをピックアップしてご紹介していきます。
・「そのように感じたきっかけは・・・」と、なぜ責任感があるのかエピソードを書く
・そのエピソードでの課題を解決させるために行ったことを書く
・その結果、どのようになったかを書く
・「もし、御社に入社しましたら・・・」と入社後のアピールをする
最初は、「私は、責任感があると自負しています。」から始める
自己PRで責任感を推す文章を書き始める書き方の1つとして、「私は、責任感があると自負しています。」から始める書き方があります。
自己PRでは責任感を推す文章をはじめ、このような言葉で始めるというルールはありませんが、1つポイントとなるのが先程でも少し解説した結論から書くということです。
この責任感を推す自己PR文では、「私は、責任感があると自負しています。」が何が伝えたいかという結論になります。
「そのように感じたきっかけは・・・」と、なぜ責任感があるのかエピソードを書く
自己PRで責任感を推す文章において、まず先程のような結論を書いた後に書く項目が、なぜ責任感を推すのかというその理由になります。
自己PRで責任感を推すその理由の書き始めとしては、「そのように感じたきっかけは」といったような表現を使用します。
例文としては、「そのように感じたきっかけは、長い間テニス部のキャプテンとして仲間を活かし束ねて、いい方向に導くことができたという経験からです。」といったようなものが挙げられます。
自己PRで責任感を推す理由も、最初から長々話さずにまずはあえて、こういうことが責任感を推せるようになったきっかけですといったような結論のような書き方をしましょう。
そして、その次の文章から責任感を推す理由となったエピソードを書くと分かりやすい文章になります。
その際のエピソードの書き始めの例文としては、「私は中学生から今までテニス部を続ける中でずっとキャプテンをしており、長い間仲間たちと苦楽を共にしてきました。」といったようなものが挙げられます。
そのエピソードでの課題を解決させるために行ったことを書く
自己PRで責任感を推す文章において、なぜ責任感を推すのかという理由を書いた後には、その実際のエピソードでの課題を解決するために行ったことを書きましょう。
その際の例文としては、「大会が多く、その中で負け試合が続いた際には、チームの雰囲気が悪くなることも多々ありました。
その中で私は部員1人1人としっかりと向き合い、積極的に部員たちに声をかけて繰り返しミーティングをして、その都度今の自分たちに足りないものは何か、とことん話し合いをしました。」といったようなものが挙げられます。
自分の責任感を養うきっかけになったエピソードをしっかり自己PRに入れておくことで、企業側にとってはどのような場面で就活生自身が責任感を発揮してくれるのか判断しやすくなります。
その結果、どのようになったかを書く
自己PRで責任感を推す文章において、その課題を打開するために行ったことを書いた後は、その行ったことの結果を書くようにしましょう。
例えば、「そうして部員たちの気持ちが1つになるように、部員たちの声や想いを聞いてまとめ続けた結果、大会で団体優勝することができました。
キャプテンとしてチームを1つにまとめる責任感は部員たちからも評価されており、今では私の強みになっています。」といったようなものが挙げられます。
責任感が自己満足ではなく周囲から評価されている実績のあるものであるとアピールできると、より企業側の信頼度を上げる場合があります。
「もし、御社に入社しましたら・・・」と入社後のアピールをする
自己PRで責任感を推す文章において、責任感に関するエピソードの結果まで書くことができたら、自己PRの文章の締めとして「もし、御社に入社しましたら」と入社後のアピールをしましょう。
例えば、「もし御社に入社しましたら、チームや仲間の声をその都度聞いて1つにまとめることができるこの責任感を活かして、1つ1つの仕事に関して一丸となって貢献していけるようにがんばりたいです。」といったようなものが挙げられます。
もしこの際に、企業のどのような事業で責任感をどのように活かしたいか、貢献していきたいかなど、より詳しい仕事内容と絡めると、自己PRの1つとなる場合があります。
自己PRで責任感を推す5つの注意点
ここからは、自己PRの責任感を推す文章を書く際の注意点を、以下の5つをピックアップして解説していきます。
・自分が主体となったエピソードでなければアピールできない
・1人で物事を抱え込んで、孤立してしまうタイプと思われる場合がある
・社会人としての常識を守れるとアピールしていると、評価が下がる
・責任感をアピールする人は非常に多い事を意識する
頑固で融通の利かない人物と思われるので注意
自己PRにおいて責任感を推す文章を書く際の注意点の1つとして挙げられるのが、責任感が強いと自己PRするあまり、頑固で融通の利かない人物だと思われてしまう場合があるということです。
先程も少し触れましたが、自己PRの責任感をはじめ、どの長所もいき過ぎてしまうと短所になる可能性を秘めています。
責任感の強さは、時として自分のやり方や考え方が強すぎて、それを周りに無意識的であれ、意図的であれ強要してしまっている場合があります。
そうなってしまっては責任感の強さを自己PRしても、逆効果になってしまいます。
ですので、そうならないように、先程のテニスの例文のように周りと常にコミュニケーションを取りながら独りよがりにならない責任感を自己PRすることが必要です。
自分が主体となったエピソードでなければアピールできない
自己PRにおいて責任感を推す文章を書く際の注意点の1つとして挙げられるのが、就活生自身が主体となったエピソードでなければアピールできないことです。
周りの人と同様に自分が責任を持って同じことをしたというだけでは、せっかくの責任感の強さが自己PRするどころか多くの中の1人という立場になってしまい、かえってインパクトもなくなり影も薄くなってしまいます。
ですので責任感はじめ自己PRをする際には、その名の通り自己PRですので、就活生自身が主体となったエピソードで自己PRをするようにしましょう。
1人で物事を抱え込んで、孤立してしまうタイプと思われる場合がある
自己PRにおいて責任感を推す文章を書く際の注意点の1つとして挙げられるのが、責任感が強すぎるあまり1人で物事を抱え込んでしまい、結果として孤立してしまうタイプだと思われてしまう場合があるということです。
これも先程解説した責任感に関するデメリットの1つで、人によっては性格上、責任感の強さから自分で何とかしなくてはという意識が先立ってしまっている場合もあります。
そうなってしまうと、周りに相談しづらい状況が生まれ、結果として1人で抱え込んで悩んだり孤立してしまう可能性があります。
そうならないように、この場合にも周りとの調和を強調するような自己PRの仕方で責任感をアピールすると、企業側からそうした捉え方をされにくくなります。
社会人としての常識を守れるとアピールしていると、評価が下がる
自己PRにおいて責任感を推す文章を書く際の注意点の1つとして挙げられるのが、社会人としての常識を守れるとアピールしていると、時として評価が下がる場合があるということです。
例えば分かりやすい例として、遅刻しないので責任感が強い、期限までにきっちりと仕事をやり遂げるなど、社会人として当たり前のことを責任感があるということで自己PRしても、企業側からしてみればそれは当然のことで評価をしてもらえなかったり、時として評価が下がってしまう場合もあります。
ですので、自己PRで責任感を推す際には、自分の長所などがきっかけの責任感など、就活生自身にしかないものを責任感に繋げるといいでしょう。
責任感をアピールする人は非常に多い事を意識する
自己PRにおいて責任感を推す文章を書く際の注意点の1つとして挙げられるのが、責任感を自己PRする就活生がとても多いということを意識しておく必要があるということです。
就活の自己PRなどに用いられる王道の言葉として、責任感やムードメーカーなどは、多くの就活生が使う可能性が高いのが現状です。
ですので同じ責任感などで自己PRを書く際には、周りの就活生と差をつけるためにも就活生自身の体験したエピソソードや、そこから養った責任感の活かし方などで差をつける必要があります。
そこからどのようにその責任感をその企業で活かせるか、そうしたことまで自己PRすることでも差をつけることができる場合もあります。
自己PRで責任感を推すには注意点を知ってES通過を目指そう
自己PRで責任感を推す際には、ただ単に書くだけでなくその注意点やポイントを抑えて書くことが大切です。
特にエントリーシートでの自己PRは、志望動機などと同等の評価対象である場合もありますので、その先の段階に繋げるためにも手を抜くことなくしっかりと自己PRを書くことをおすすめします。
就活生のオンリー1の責任感で、周りの就活生に差をつけましょう。
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