「リファラル採用の報酬ってどう決めたらいいの?」と悩む経営者の方は多いのではないでしょうか。
確かに社員紹介制度を奨励するためにはリファラル採用の報酬の設定が必要です。しかし設定の仕方にはコツがあることをご存知だったでしょうか。
今回の記事では、
- リファラル採用の報酬を決める際のコツ
- リファラル採用の報酬設定のダメな例
- リファラル採用の報酬をお金以外で設定する方法
などについて紹介していきます。
リファラル採用の報酬の決め方
次にリファラル採用の報酬の設定方法について見ていきましょう。
リファラル採用の報酬の設定方法は以下の4点を軸に考えていきます。
- リファラル採用で重視する点
- リファラル採用の紹介者をどこで評価するのか
- リファラル採用の報酬を誰に与えるのか
- リファラル採用の報酬の中身
それでは上記4点について解説していきます。
1リファラル採用で重視する点
リファラル採用を行う際に重視する点をまず最初に決めましょう。
- 社員が会社に紹介する人の数
- 紹介された人が採用に結びつく数
- リファラル採用で採用された社員が会社に一定期間定着する数
など、どの数を増やしたいのかを考えてリファラル採用の報酬を設定する必要があります。これが曖昧だとリファラル採用で重視する点に適切な報酬設定をすることができません。
2リファラル採用の紹介者をどこで評価するのか
先ほどの「リファラル採用で重視する点」にもつながりますが、どの時点でリファラル採用の紹介者を評価するのかも重要なポイントです。
例えば、社員が会社に紹介する人の数が重要なポイントならば、紹介をした段階で報酬を設定していきます。もし紹介された人が採用に結びつく数を重視するならば紹介された社員が採用された段階での報酬設定をしましょう。
3リファラル採用の報酬を誰に与えるのか
後ほども触れますがリファラル採用の報酬を誰に与えるかも大切なポイントです。紹介者だけに限定するのか、部署単位でリファラル採用の紹介者数の目標設定をしてチーム全体に報酬を与えるのかなど会社それぞれの状況で変えていきましょう。
4リファラル採用の報酬の中身
こちらも最後に具体的に触れていきますが、リファラル採用の報酬は必ずしもお金でなくても構いません。むしろお金よりも与えやすい報酬を設定することで、報酬を受け取るハードルが下がり、気軽にリファラル採用を行えるようになることでリファラル採用が活性化する場合も多いのです。
大金を報酬として設定するから優秀な人材を紹介して内定に繋げて欲しいというのが会社側の本心かもしれませんが、そのような高いハードルは社員にとってはリファラル採用がしにくい要因となります。
リファラル採用の報酬設定をする際の注意点
次にリファラル採用の報酬設定をする際の注意点について見ていきましょう。単純にリファラル採用の報酬を高額にすればリファラル採用が活性化するというわけではありません。以下の点に気をつけた上でリファラル採用の報酬設定を行なっていきましょう。
その注意点とは、
- リファラル採用の紹介される側にも報酬を設定する
- リファラル採用の報酬は社員個人に与えるのか部署全体に与えるのかを考える
- 報酬を与えるタイミングを会社の状況によって変える
の3点です。この点について詳しく見ていきましょう。
1リファラル採用の紹介される側にも報酬を設定する
リファラル採用を活性化させるためには、紹介した社員だけではなくて紹介された社員にも報酬を与えるということを考えていきましょう。紹介される側にも何かしらのメリットがなければ、リファラル採用の声かけに応えにくいものです。
2リファラル採用の報酬は社員個人に与えるのか部署全体に与えるのかを考える
リファラル採用を活性化させるためには、会社によってリファラル採用の報酬を紹介者個人に与えるのか、部署全体に与えるのかを分別することが大切です。
例えば、人脈が広い社員が多い、個人でリファラル採用の声かけをしていくことができる社員が多い場合にはリファラル採用の報酬は個人に与えても活性化していきます。
しかし、リファラル採用で紹介できる人が多い人と少ない人の偏りが多い場合には、前者はリファラル採用を頑張ることができても後者はリファラル採用にモチベーションが上がりません。
部署全体にリファラル採用の報酬を分配することによって、「自分もリファラル採用の勧誘を頑張ろう」と社員全体が積極的になることができる可能性があります。
3報酬を与えるタイミングを会社の状況によって変える
会社によってはリファラル採用の報酬を与えるタイミングを変えていく必要がある場合も。
具体的に言えば、紹介数が多くても採用者まで繋がるマッチングが悪ければ採用した時点での報酬授与、紹介数が少ない場合には紹介をした時点で報酬を授与するといったふうに分けていく必要があります。
リファラル採用の報酬制度がうまく機能しない例
次にリファラル採用の報酬制度がうまく機能しない例を2点ご紹介していきましょう。もし現在リファラル採用の報酬制度が活性化していない場合は当てはまる可能性が高いです。
リファラル採用の報酬制度がうまく機能しない理由としては、
- リファラル採用の報酬があるからこそ知人を紹介しづらいと社員が考えている
- リファラル採用が「自分のためにもなる」と考えられていない
上記2点について詳しく見ていきましょう。
1リファラル採用の報酬があるからこそ知人を紹介しづらいと社員が考えている
リファラル採用の難しいところは報酬があるからといって簡単に知人・友人を紹介することができないということです。なぜなら知人・友人を自社に勧誘することによって報酬をもらえたとしてもその会社が将来的にどうなろうとも知人・友人を引き込んだ自分に責任が生じると考えてしまうからです。
この問題を解決させるためにはまず社員自身が自分の会社を心から信頼して、「この会社ならば自分も責任を持って知人を紹介できる」と考えてもらうことです。
2リファラル採用が「自分のためにもなる」と考えられていない
本来、会社にとって有益な人材が入社することは会社のためだけではなく、将来的には社員自身のためにもなることです。しかしそれは経営者目線の俯瞰的な考え方であり、社員からするとリファラル採用のメリットを報酬がもらえるということのみに感じてしまうことも。
いくらリファラル採用の報酬が高額であろうとも、面倒な勧誘活動や手続きのことを考えると積極的になれないということは当然のことです。
この問題を解決するためには経営者側が社員側にリファラル採用の重要性や会社が発展することが将来的には社員のためにもなるのだということをしっかりと説いていく必要があります。
リファラル採用の報酬はお金じゃない場合もある
リファラル採用の報酬はお金(インセンティブ)以外に設定した方が社員が積極的にリファラル採用に取り組んでくれる場合もあります。
具体的にお金以外の報酬を挙げると、
- 紹介者を会社の人事的な評価制度で評価する
- 有給休暇を1人紹介あたり◯日間増やす
- 会社から食費を◯円まで支給する
といったような報酬を設定することができます。リファラル採用の失敗パターンとしては紹介された人が会社に採用された段階で◯万円支給といった比較的にハードルがヘビーなものが多いです。もっとライトに1人紹介すると採用に繋がらなくてもちょっとした報酬を授与するといった報酬の方がリファラル採用が活性化することが多いのです。
まとめ
今回の記事では、リファラル採用の報酬の設定方法や、リファラル採用の報酬を設定する際の注意点、お金以外の報酬などについて詳しく解説をしていきました。
優秀な人材が集まる企業ほどリファラル採用で優秀な人材を集めていくことができます。しかし報酬制度によってはうまく機能しないということもありますので、今回の記事を参考にしながらリファラル採用を活発にしてきましょう。
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