近年注目されつつあるリファラル採用にデメリットはあるのでしょうか?

リファラル採用とは、時間やコストがかかるデメリットがある従来の採用方法とは違い、在籍する社員が有望と思われる人材を紹介する制度です。元々アメリカなどで行われてきた採用方法ですが、人材不足に悩む日本企業も取り入れる動きを見せつつあります。しかし、リファラル採用で有能な人材の確保に成功した企業は、そう多くないのが現状です。

今回は、日本でのリファラル採用が抱えている問題、応募者がリファラル採用とうまく付き合う方法を解説します。「そもそもリファラル採用ってなんなの?」という方は、以下の記事をまず参考にして下さい。

リファラル採用の概要とメリット・デメリット

まずは、「そもそもリファラル採用とは何か?」について簡単におさらいしていきましょう。日本ではまだなじみのない採用方法ですが、今後は様々な企業で実施されると予想されています。実際、ビズリーチやメルカリといったベンチャー企業では、リファラル採用が大々的に行われているのです。就職・転職をお考えの方は、選択肢の一つとして頭の中に置いておきましょう。

リファラル採用とは

リファラル採用の「リファラル」とは紹介を意味しており、現役の社員、OB、アルバイトが自社の社風にマッチした人材を企業に推薦する採用方法です推薦と書くと「コネ入社」や「縁故入社」を思い浮かべがちですが、それらとは違い入社が確実に約束されているわけではありません。

推薦後にも選考や試験があり、結果次第では落とされる場合もありますただし、企業の求めるスキルや経歴を持つ社員が推薦されやすいため、内定を得られる可能性は自然と高くなります。推薦した社員には特別報酬が与えられるのが一般的で、数十万円~百万円程度が相場とされています報酬の存在が、社員がリファラル採用に積極的に参加する理由となるのです。

リファラル採用が広がる理由

リファラル採用は、近年になって急速に広がり始めた手法です。主な理由として、人材確保が困難になったことや早期離職の増加が挙げられます

まず、労働人口の減少により、従来の方法では人材の確保が困難になりました。「転職エージェントや展示会に大金をつぎ込んでも誰も応募してこない…」という悩みを抱える企業は珍しくありません。また、働き方のスタンスの変化や売り手市場の到来に伴い、せっかく採用してもすぐにやめてしまう社員も増えました。いずれの問題も、経営陣にとっては頭の痛い問題です。

そのような憂患を一挙に解決してくれる手法として、リファラル採用は期待されています。

リファラル採用のメリット

リファラル採用を行うことで、低コストで人材を確保する事ができます推薦した社員に金銭を払う場合はありますが、エージェントの利用や求人広告の掲示よりもはるかに低コストです。社員全員で行えば、従来よりも速いスピードで人材が集まります。

また、社員の持つネットワークを利用して、より専門性の高いスキルを持つ人材と接触で可能です専門性の高いIT業界では、リファラル採用を積極的に活用する企業が増えつつあります。

自社の社風にマッチングした人材を得やすいのも、リファラル採用の長所です推薦するのが自社の事情に詳しい人間となるため、通常より高いマッチング度を期待できます。入社する社員も、推薦人から会社の詳しい情報を聞いて入社することが可能です。社風になじみやすい人材を集めることで、早期離職を事前に防げます。

リファラル採用のデメリット・問題点

様々な長所を持つ反面、リファラル採用はデメリットも多くあります。まず第一に、採用が失敗に終わった場合、推薦した側の社員にダメージがいきます推薦するほど仲の深い人間のメンツをつぶしたことになり、会社に不信感を抱く可能性も否定できません。

第二のデメリットは、似たようなスキルや性格を持つ社員が集まりやすいという点ですマッチング度を重視しているので当然の事ではありますが、これまでとはまったく違う新しい人材を採用したい場合は不適当な制度になります。同じような人材ばかりになってしまった会社は競争力が落ちてしまい、かえってマイナスです。

最後のデメリットは、推薦した社員が退職した時のモチベーション低下です推薦した当人が辞めてしまった場合、推薦されたほうも呼応して退職してしまうケースが数多くあります。推薦した社員・推薦されて入社した社員の双方が辞めると、会社にとって大きなダメージとなるでしょう。

応募者側から見たリファラル採用のデメリット・注意点

次に、応募者がリファラル制度を利用する際のデメリット・注意点も紹介しましょう。推薦された、というのはうれしい出来事ですが、うまく活用できない場合は時間を浪費しただけで終わってしまいます。デメリットをしっかりと把握し、損をしないように立ち回ってください。

リファラル採用の不確実性

まず、「リファラル採用で推薦=100%採用」というわけでは決してないことを改めて確認しましょう

確実な採用が約束されている、コネ採用や縁故採用とは違います。採用されたと思い込んで、引越しをしたり現職をやめたりすると思わぬトラブルに見舞われるでしょう。通常の選考と同じように、ESの書き方や面接での受け答えなどの対策はしっかり行いましょう。

リファラル採用の制度作りの甘さ

リファラル制度は日本では新しい概念なので、企業の制度作りがいまだに未熟な点に注意が必要です

社員への制度説明が不十分であったり、採用時に支払う報酬の額が決まっていなかったりする場合があります。報奨金目的による、不誠実な推薦が行われる可能性も否定できません。リファラル採用を利用する際は、概要や過去の実績をしっかり確認しましょう。また、よほど信頼する人物からの推薦でない限り、全幅の信頼を置くのはやめましょう。

リファラル採用による志望動機の希薄化

リファラル制度を利用して入社した場合、「なぜ自分はこの会社で働くのか」という点が希薄になる場合があります

動機付けが不十分な場合、ささいな問題でモチベーションが下がり早期退職する恐れもあるのです。紹介してくれた人が退職したため、自身も退職するというトラブルも報告されています。リファラル採用で入社する場合は、志望動機はしっかりと考えましょう。ブレない芯があれば、環境が変化しても対応できます。

応募者が リファラル採用のデメリットを回避する方法

応募者がリファラル採用とうまく付き合うには、「リスクを取らずに慎重に行動する」のが一番です以下のような方法で、デメリットをうまく回避しましょう。リファラル採用を成功させる方法は、以下の記事でも解説されています。

応募先のリファラル採用制度を調査・研究する

リファラル制度で推薦されたら、まずは制度そのものを調査しましょう例えば、

  • 何年前から行われているか
  • 何人の採用に推薦したか
  • 早期離職者はいるか
  • 推薦した社員に支払われる報酬はいくらか

などを調べれば、その企業でのリファラル採用制度の実態がはっきりします。推薦してくれた人間に、実情を詳しく聞いて見るのもおすすめです。

運用実績がない場合や離職者が多い場合、思い切って推薦を断る事も検討しましょう企業とは対等な立場でいたいことをアピールすれば、強引に勧誘されることもなくります。制度に振り回されることの無いよう、情報はしっかりと集めましょう。

志望動機の明確化

前述しましたが、推薦されて入社する場合は志望動機の明確化はしっかり行いましょうリファラル採用に依存した志望動機は危険です。推薦者に業務の実態を聞き、会社で働く際のイメージを深めるのも重要となります。

強固な志望動機があれば、トラブルがあっても動じません。会社で働くのはあくまで自分、という意識を持ち続けましょう。

自分だけのスキルを磨く

リファラル採用を積極的に行いたい方は、どの企業でも戦力になれるようスキルを磨きましょう

能力の高い人材を雇用するのがリファラル採用のキモなので、スキルを高めれば自然と機会が巡ってきます。制度に利用されるのではなく、逆に利用する立場に立つことを目指しましょう。スキルだけでなく、自分を推薦してくれそうな人間と出会うための、人脈作りも重要です。

まとめ

問題の多いリファラル採用ですが、現在は「MyRefer」や「Refcome」などのツールが開発されており、精度が向上しつつあります。今後は、このようなツールを使ったリファラル採用が一般的になるでしょう。

 

 

 

将来的には、人工知能を活用することにより、リファラル採用が社員登用の大半を占める時代も訪れるかもしれません。しかし、どんな制度も最終的には人のためにある物。リファラル採用を利用する際は、メリット・デメリットをしっかり把握し、会社、社員、学生皆がwin-winな関係になりましょう!

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