就活の軸が見つからない!例文からイメージする「就活の軸」の作り方 

自己分析

「就活の軸」が見つからない場合、例文からイメージして作る方法もあります。

「就活の軸」とは、あなたが働く上で、大切にしたいことや譲れないことだということは何となくわかります。もっと突っ込んで言うならば、あなたの生き方、働き方、考え方そのものなのです。しかしながら、いざ「就活の軸」は何?と問われても答えるのに窮するかもしれません。

ここでは、3つの例文から「就活の軸」の考えた方や作り方をイメージしてもらいたいと思います。「就活の軸」自体は、あなたの中に内包しているものです。3つのSTEPを通して、例文から「就活の軸」をイメージしてみましょう。

「就活の軸」は必ずのように問われますが、簡単に作れるような魔法はありません。「就活の軸」は自分の中からしか生まれません。自分が見たこと、聞いたこと、読んだこと、体験したこと、それがベースになります。

1.就活の軸の回答例Ⅰ

mohamed_hassan / Pixabay

①「ピンポイント」:その企業で実現したいことに基づいた「就活の軸」

 

以下の「就活の軸の例文」は、なぜその企業なのか、ピンポイントで攻める「就活の軸」の展開の仕方です。汎用性はほとんどありませんが、その企業の取り組みや姿勢にフォーカスした極めて精度の高い「就活の軸」です。例文なので、特定の企業名や商品名は記載していませんが、より具体的にするには、その企業の商品などを用いながら、企業に寄せた「就活の軸」を完成させるとよいでしょう。

 

【例文】

私は、既存市場の垣根を越えて、新しい市場を築ける企業で働くということを、就活の軸にしています。貴社は、今まで常識とされていた前提に挑み覆すことで、全く新しいタイプの商品を提供しています。私は小学校から野球を続けています。大学では硬式野球部で、ピッチャーを任されています。そこでは、走り込みを重視した下半身強化の指導が行われてきました。結果が伴わない中、怪我をしてしまい、走り込みをもっとすることだけを支持されました。私は独自に人間工学を学び、指導者に上半身の強化も取り組むことを提案しました。最初は難色を示したコーチや監督でしたが、最終的には私の熱意と裏付けのデータなどの提示に納得し、提案に対する許可を得ることに成功しました。それまでは、ピッチャーが上半身を鍛えて筋力をつけ過ぎることの危惧から部内では、タブーでした。しかし、今では努力が実り、部内でも公認になっています。貴社でも、斬新な戦略を取り入れて、提供価値の種類や大きさを一変させるような、未知のフロンティアを開拓していきたいです。

2.就活の軸の回答例Ⅱ

StartupStockPhotos / Pixabay

①「ビジネス目線」:その業界で実現したいことに基づいた「就活の軸」

以下の「就活の軸の例文」では、事業者向け事業に主眼を置いた展開になっています。企業のほとんどが中小企業であり、いわゆるBtoB企業です。ビジネス目線で、企業を捉えて、自分の体験や実現したいことと擦り合わせるとよいでしょう。また、消費者向け事業(BtoC企業)においても同様のビジネス目線が必要です。その商品が好きであるとか、使用しているからといった理由だけでは、軸としては弱いでしょう。

【例文】

私の就活の軸は、事業者者向け事業に特化した企業で、ものづくりの仕事に関わることです。私の祖父は工場を営んでいました。そこでは、自動車向けの部品を生産しており、企業間での取引を行っていました。幼いころの原体験として、世の中には表面上は現れにくい職業があることを知っていました。大学では、軽音楽サークルに所属しています。担当は、ベースです。鮮やかなメロディを奏でるギターやボーカルに比べて、全く目立ちません。一見すると、ベースの良さは表面化しにくいのです。しかし、曲を演奏する際に、リズム体であるベースやドラムが重要になってきます。目立たないけれど、陰で支える重要な役割なのです。私は貴社のように、商品名や社名こそ前面には出てこないけれど、それを陰で支えるような製品を提供していきたいです。その部品が供給されなければ、重要な商品が世に出てこなくなるほど、重要な責務を担った貴社で働きたいと思っております。

3.就活の軸の回答例Ⅲ

StartupStockPhotos / Pixabay

①「将来の夢」:様々な業界や企業で実現できることに基づいた「就活の軸」

以下の「就活の軸の例文」では、汎用性が高く、どこでも成立しやすい「就活の軸」です。どの仕事も大なり小なり、常にお客様の笑顔のためにあることがほとんどでしょう。汎用性が高いということは、その後の選考では、その中でなぜうちの企業なのかを掘り下げてくるでしょう。そのための理由は、企業ごとに考える必要があります。ピンポイントな企業や業界が定まっていない場合は、回り道をしながら、最終的に企業に合った志望動機を完成させればよいのです。逆にピンポイントに企業や業界が決まっている学生の方が、圧倒的に少なくて当然です。無理して、最初から企業におもねってしまうと、本質を見失いかねません。最初は助走でもいいと思います。助走を付けながら、幅広い視野から徐々にフォーカスしていけばいいのです。

【例文】

私の就活の軸は、付加価値を生み出し、お客様の笑顔を作り出すことです。私は大学に入学して現在まで、日本料理の店でアルバイトに従事してきました。アルバイト先は、割烹料理を出すお店です。そのため、料理を出すタイミングやサービスに高いレベルが要求されます。入店当初は、緊張のあまり、失敗を繰り返していました。接客中もお客様の顔をよく見れていませんでした。店長に相談したところ、ある先輩社員を参考にしなさいと言われたのです。その方の接客は、心からのおもてなしが表面にあらわれていました。おしぼりやお茶を出すタイミングなど常に、お客様に対して先回りした行動をすることにより、顧客の満足度も高まっているようでした。お客様がお帰りの際は、一様に笑顔です。そこから、私も常連客が多いことに着目して、自らお客様ノートを作り、サービス向上に励みました。今では、アルバイトリーダーを任されています。このように、私は仕事においても常に顧客のことを考え、プラスアルファのサービスを与えることにより、笑顔を作っていけるようになりたいです。

例文からイメージする就活の軸の作り方のまとめ

今回は三つのSTEPにより、「就活の軸」を回答例から考える方法をお伝えしました。その他にも、「就活の軸」の考え方はありますが、このように回答例から自分の「就活の軸」を少しづつ想起されるやり方もありだと思います。その際に、注意しなければならないのは、最終的には自分の言葉で綴る、語ることです。そこは見失わないようにしましょう。

①「就活の軸」における欠かせない共通要素

「就活の軸」の三つのステップの中には、例文にも含めた通り、欠かせない共通要素があります。

  • 働く上で譲れないこと
  • 誰に対してどのようなサービスを提供したいか
  • 「就活の軸」を裏付ける根拠の提示(自分の具体的体験)
  • ブレずに一貫性を持つ
  • 自分の判断基準を持つ

 

「就活の軸」は簡単に決まる学生もいれば、考えてもなかなか定まらない学生も多くいます。就活は決まった型があるわけではありません。また、様々なアプローチがあります。一つのやり方にこだわり過ぎず、自分に合った方法を身に着ける柔軟性が重要です。考えがまとまらない、「就活の軸」が定まらない学生は例文を参考にしながら、自分らしさを発揮してください。

コメント

Copied title and URL