大学生活では、脚本から編集までゼロから映画制作を手がけていた岡本さん。当然、就活でも一度は映像系やマスコミ系を検討したものの、市場動向や働き方の現実に違和感を抱き、「コンテンツとして好きだとしても、ファーストキャリアで選ぶ場所ではない」と思い至ります。その後、就活の軸を決めて辿り着いたインターネット広告業界で、岡本さんが感じたフリークアウトの魅力と、その高倍率の選考を突破した秘訣とは?
日本のアドテク業界を牽引してきたフリークアウト
本日はフリークアウト本社にお邪魔しました!
伊藤
岡本さんこんにちは!それではまず、内定先のフリークアウトについて詳しく教えてください。
岡本
フリークアウトは、インターネット広告のリアルタイム取引を日本で初めて事業化して、広告取引を人の手からコンピュータ間の取引に変えていくムーブメントを起こした会社です。現在フリークアウトグループの事業は、広告事業以外に、FintechやHRtech等の新規事業にも広がり、世界18ヶ国で展開し成長を続けています。
僕はそんなフリークアウトグループの中で広告事業を行っている株式会社フリークアウトに配属される予定です。
僕はそんなフリークアウトグループの中で広告事業を行っている株式会社フリークアウトに配属される予定です。
岡本和城
青山学院大学総合政策学部4年
株式会社フリークアウト・ホールディングス19卒内定者
株式会社フリークアウト・ホールディングス19卒内定者
(株式会社フリークアウト 配属予定)
伊藤
なるほど。今の広告業界とその中でフリークアウトが行っている事業について教えてもらえますか?
岡本
広告って一括りにしても市場傾向はバラバラで、テレビみたいな成熟したメディアの場合は総合代理店(電通・博報堂など)がほぼ独占している状態なんですけど、インターネット広告業界にはかなりの数のプレイヤーがいるんです。
伊藤
インターネット業界の方は広告に関して言えば混戦ですよね。
岡本
そう。その領域の中の一つにアドテクノロジー(広告×テクノロジー)っていう分野があって、フリークアウトがポジションを置いているのはそこですね。
▶︎図示で示してくださる岡本さん。
伊藤
なるほど。フリークアウトが扱う広告のジャンルはどのようなものでしょうか。
岡本
主力にしているのはRTB(リアルタイムビッティング)ですね。ユーザーがWebページやアプリの広告枠を開くのとほぼ同時に、そのユーザーの属性や特徴に関するデータを用いて最適な広告を配信する仕組みです。ピーク時は1秒間に35万回もの広告枠の取引を自動的に行っています。
伊藤
普段あまり意識していませんでしたが、そんな技術が使われていたんですね!
学生時代の原体験
伊藤
インターネット広告の会社に入社されますが、学生時代は映画の制作にのめり込んでいたとお聴きしました。
岡本
そうですね(笑) 高校生の時、笑えないほど成績が悪かったんです。周りの友人にはスポーツでも勉強でも何かしら得意な分野があるのに、自分には何もなかった。だから、「これっていう何かが欲しい」っていう思いは少なからずあって。
伊藤
反骨精神があったんですね。
岡本
そんなことを考えていたので、高校2年生の時に自分を表現することに対してスイッチが入ったんです。元々かなりのテレビっ子だったので、それがきっかけで文化祭では映像を撮って披露したこともありました。
伊藤
そこから始まっているんですね。
岡本
原体験はそこですね。それからビデオカメラで旅行の記録を撮影したり、そのデータを編集して遊んだり。漠然と映像に興味が出てきたんです。
伊藤
映画制作の話を就活でもしていたんでしょうか。
岡本
面接で学生時代にしていたことについて聞かれた時は、「メディア系、特に映像に関連する領域の勉強をしていました」とか「映画作って映画祭に流してました」とか。
伊藤
そうなったら「なんでうちの会社に入るの?」とはなりませんでした?
岡本
必ず聞かれます(笑) ただ、その質問を読めていたからこそ志望動機も含め僕自身のことについて話しやすかったです。
伊藤
映画の話をどう志望動機に繋げるのか気になります。その話の前に、少し映画について詳しく聞かせてください!
なぜ映画を作るのか
岡本
僕の所属していた学部には専用のスタジオがあったんです。最低限の編集機材や設備は整っていて、制作したい人は制作できる環境ではあったので。3年生の春頃から始めて完パケまで1年かかったんですけど、使えるものは利用して無い物は借りて、脚本から編集まで自分たちでやってました。
伊藤
なぜ映画を作ろうと思ったんですか?本来は映画を作らなくても卒業はできるわけですよね?
岡本
アウトプットの実感が欲しかったんです。座学で映像産業のお金の動きやプロジェクトの進め方の講義は受けていたんですけど、やっぱり手を動かさないとつまらないと思ってしまうタイプなので。
伊藤
なるほど。インプットだけではなくてアウトプットする環境を自分から作ったわけですね。
岡本
そう。それでゼミ内で話が挙がった時に「監督やります!」って言って、学内・学外から学生やプロを集めて。
伊藤
学ぶだけではなくて何かを作ってみたい、という思いがあったんですね。
活動の中での気づきが映画のテーマに
伊藤
映画のテーマはどのようなものだったんでしょうか。
岡本
「自分の気づかないところでも、人との出会いに支えられている」っていうのは、テーマとして強く意識していました。
▶︎岡本さんが制作した映画『空蝉の夕』の冒頭シーン
伊藤
これまでも人との繋がりを強く感じていたのですか?
岡本
そうですね。例えば、長期インターンをしていた映画会社での出会いは特別なものでした。学生の自分に貴重な経験を沢山させて頂いてて、脚本の相談などでもお世話になっていたんです。そういったところでも人との繋がりに支えられていましたね。
伊藤
インターン先での発見もテーマに繋がっているんですね。
岡本
映画制作も演出部(監督やカメラマンなど)と制作部(プロデューサーやキャスティングなど)の連携が全てで、各所が助け合ってプロジェクトを進めるんです。自分が大切にしたいのはこれだって思えたので、映画にもその要素を落とし込みました。
▶︎撮影予定日が雨で延期となるも、スタッフやキャストに頼み込んで追加撮影までした思い入れのあるシーン
就活でアピールした「人を巻き込む」力
伊藤
就活のときにはどのようにそれらの経験を話したのでしょうか。
岡本
必ず話していたのは「組織づくり」についてですね。ここはかなり苦労していた部分なので。
伊藤
映画を作る上で組織づくりは大切ですもんね。
岡本
かなり難しかったです(笑) 映像畑の出身ではないので、技術も経験もゼロ。そんな中で「この役割をお願いします」「この仕事をお願いします」ってタスクを振って、モチベーションも管理してって、すごく骨が折れる。
伊藤
その困難をどう克服したのか聞かれそうですね。
岡本
まさにそうですね。それを自分はどう解決したのかという話に繋げました。映画制作の他にもイベントの運営やブライダルのアルバイトなどをしていたんですが、そこに共通して重要なのが「人を巻き込むこと」だったので、それをまとめて話していました。
▶︎制作現場の様子
伊藤
実際にどのような工夫をしてマネジメントをしていたのですか?
岡本
チームマネジメントは下手くそだったので、最初の方は課題が発生してからの場当たり的な対処ばかりになってしまったんですが、自分の熱量は高く保って背中で引っ張ることだけは徹底していましたね。
伊藤
どんな仕事でも1番上の人が最も熱量を持っているというか。
岡本
そうです。それでも自分とメンバーとのモチベーションの格差をなるべく解消して、全体で足並み揃えて取り組むためにはどうすればいいかを考えて。例え一つのタスクを自分で処理する方が早かったとしても、なるべくメンバーに振ることで参加している感覚を共有して当事者にさせるのが大事だったり。
伊藤
それは確かにかなり大事ですよね。
岡本
全員がモチベーション高く仕事をしているわけではないので、脚本の細かな修整もその都度全体に相談して進捗を共有したり、「この要素は就活でアピールになるよ」って分かりやすいメリットを提示したり工夫していましたね。
映画制作に惹かれた僕がフリークアウトに行く理由
伊藤
それでは、そもそもなぜインターネット広告業界を見始めたんでしょうか。
岡本
業界を絞り始めたのが4年生の1月。初めはテレビや映画関連の業界を見ていたんですが、インターンを通してこっちにも興味が向いて。
▶︎オフィスで働く岡本さん
伊藤
映画制作に没頭していたなら、まずそれに関連する業界を見るのは自然ですよね。
岡本
ただ、若くして裁量を求める自分のファーストキャリアのチョイスとしては旨味が少ないなと思ったんです。 例えば、テレビは歴史の古い業界なのでキャリアパスの慣習が固い側面があるんです。「AD→ディレクター→プロデューサー」のように、下積みから全体管理の役職に就くまでにかなりの時間を要します。
伊藤
そうだったんですね!映画も同じでしょうか?
岡本
国内映画市場も難しいですね。これまでは内需ベースで成長してきた市場なんですけど、予算規模や製作環境の他に言語や文化の壁もあって、海外展開に苦戦して伸び悩んでいます。すると、上が詰まっているので経験の少ない若手の居場所が少なくなってしまう。
伊藤
それがきっかけで、他の業界にも目を向けることになったんですね。
岡本
はい。そこで映像に関連して興味を持っていた広告領域を見るようになって。その中でも市場の将来性を考えて、インターネット広告に決めました。国内広告市場の約6.4兆円のうち、成長傾向にあるのはインターネット広告だけだったので。
伊藤
ファーストキャリアとしてインターネット広告を選んだ背景には、そんな理由があったんですね!
裁量の本質と組織づくり
岡本
中でも、フリークアウトが扱う運用型広告の市場は昨年比27%成長と伸びが著しい。市場全体の伸びでどこも人手不足になっている上、市場の変化で積み重ねた経験もすぐに陳腐化しそうだなと。それなら若手にも比較的早くチャンスが回ってきそうですよね。
伊藤
確かに!市場の成長スピードが裁量権にかなり影響しそうですね!
岡本
規模も成長も大きい業界は限られている。伸び悩む業界では、上が辞めない限り若手にバッターボックスが回ってこない。本当に裁量の大きなポジションにつけるかどうかを知るには、ここを見る必要があると思います。
伊藤
どの企業も裁量権をうたいますが、市場規模もわかっていると説得力が出ますね!
岡本
それに加えて、一緒に仕事をしたいと思える優秀な社員が多いのが魅力的でした。フリークアウトはプロダクトベンダーなので、セールス・エンジニアが連携して商品改善のPDCAを回していくことが求められます。これって映画制作の演出部・制作部の連携にそっくりで、組織づくりに興味があった自分が求めていた環境だったんです。
伊藤
それだけ優秀なメンバーと仕事ができるんですね!組織を動かす力が身につきそうです。
国内外への自由な事業展開
岡本
今、アドテク業界って垂直統合が進んでいて。代理店側・メディア側のプレイヤーそれぞれがアドテク企業を吸収して成長するのがトレンドなんですけど、フリークアウトはその流れに飲まれずに独自のポジションを貫いているんです。
伊藤
独自のポジションを確立できているからこそ、自由度高く動き回れる会社なんですね。
岡本
そうそう。比較的縛られずにスピード感のある挑戦ができる。国内では統合の流れがある中で、フリークアウトは早い時期から海外展開に力を入れていて。海外オフィスは15拠点以上あって、グループ全体で600人を超える社員の半分以上が海外なんですけど、業界内でここまで外への意識が強い会社はあまりないんじゃないかな。
(※2019月1月のインタビュー時点の拠点マップ)
伊藤
海外にも支社があったんですね!
岡本
国内外で信頼を得ている技術力とトレンドを予測して先回りの事業展開ができるこの会社なら、チャンスが溢れてそうだなっていうのはありましたね。
選考において評価される要素
伊藤
ではそんな岡本さんが、選考を通して何を評価されてフリークアウトに内定できたんでしょうか。
岡本
ビジネス職の選考の中で「JOB」と呼ばれる内定直結型インターンがあるのですが、どの内定者もそこでの評価が決め手になっていたと思います。
伊藤
「JOB」ですか!社員の方が学生のワークを見つつ評価するんですか?
岡本
2〜3日間缶詰で課題に向き合って、各グループに社員が1人ついて評価するんです。そこで、与えられた課題に対して全体の構造を掴むスピードと分析の精度の高さは評価していただけましたね。
伊藤
俯瞰的に物事を捉えて把握して行く力と言うことですか?
岡本
そうですね。歴史的な背景も含めて業界全体の構造を把握する力や、異なる業界の分析からもヒントを得てビジネスを練っていく力が求められる課題だったので。
▶︎JOB会場になるフリークアウト・ホールディングスのオフィス
伊藤
すでに混戦のアドテク業界では、全体像を掴んでここなら勝てるっていうところに勝負を仕掛ける必要がありますもんね。後輩に何かアドバイスはありますか?
岡本
JOBには全国から優秀な学生が学年問わず集まります。それに臆せず自分の得意とすることでしっかりとチームに貢献するのがベストだと思います。
伊藤
岡本さんの場合はどのような点で勝負をしたのでしょうか。
岡本
僕は特にチームマネジメントを意識しながら取り組んでいました。それこそ、人一倍動いて信頼を得たり、仕事を上手く分担して議論に巻き込んだり。そうやって自分の個性をしっかりとアピールして、それが会社の求める要素にマッチしていれば評価されるはずです。
就活生へ、自信を持って自分を表現しよう
伊藤
就活を終えて、何か感じたことはありますか?
岡本
どの選考でも自信を持って自分を売り込むことが鍵だなって思いましたね。後輩の就活相談に乗ることも多いんですが、学生って自己評価が低い人が多い気がしたんです。「自分はこんな人間です。こんなことができます。」って自分の言葉で伝えられる人が少ないなって。
伊藤
大きなことを語れないといけない、と思い込んでいる学生も多いですもんね。
岡本
まさにその通りで、だからこそ面接で自信のなさが出てしまっているな、と。話を盛ってみたり媚を売ったりせずに、自分自身を素直に表現すればいいと思います。別にスキルは求められていないので。
伊藤
素直に自分を出して、その上でマッチする会社を探すということですね。今後のビジョンはありますか?
岡本
入社1年目では史上最速のマネージャー就任を目指しています。組織のマネジメントをしたり、事業やチームづくりの手触り感があるポジションで経験を積みたいと思っています。
伊藤
映画制作から一貫して組織づくりにこだわっているんですね。
岡本
はい。そのためにフリークアウトへの入社を決めたので、そこにはこだわり続けます。
伊藤
フリークアウトでの挑戦、応援しています!本日はありがとうございました。
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