エントリーシートの自己PRで悩んでいる人は多いのではないでしょうか。そんな時に使えるのが、なんといっても例文です。模範的な自己PRから学べることは、たくさんあります。自分のエントリーシートに足りない部分をたくさん見つけられるので、これ以上ないくらいのお手本になるのです。
ということで今回は、エントリーシートの自己PRの例文をたくさん集めてみました。何をテーマにして書きたいか…そのテーマに分けて例文を紹介していくので、読みやすさもバツグンです。思ったようなエントリーシートが書けなくて困っている人は、ぜひ参考にしてくださいね!
例文の前に…エントリーシート自己PRで大切なことは?
例文を紹介する前に、エントリーシートで自己PRを書くときに気を付けた方がいいポイントをまとめてみました。これを知っておくだけで、基礎が出来ているエントリーシートが書けるか否かが決まります。
具体的に書く
意外と多いのが、「自己PRをあいまいに書いてしまう人」です。「サークルでは、毎日部員と練習を頑張りました」程度のボリューム感で書いてしまう人はいませんか?これでは、採用担当者の印象にも全く残らないので意味がありません。
「いつ」「どこで」「どんな練習を」「どんなふうに頑張ったのか」これに全部答えて文章にまとめるだけで、ボリュームたっぷりの自己PRは完成します。魅力的な自己PRを書きたいけれど、どう書けばいいのか分からない…そんな人は、まず具体的に説明することを心がけてみましょう。
軸を決める
採用担当者の心を掴むエントリーシートとは、ズバリ「自分の軸をきちんと持っている自己PR」が書けているものです。ここで言う軸とは、「アピールするポイントを1つか2つに絞る」ということ。
忍耐力、コミュニケーション能力、真面目さ、体力…。これらすべてを一枚のエントリーシートにまとめてしまうと、伝えたいポイントがバラバラになってしまいます。結果的に、何を言いたいのかよく分からないエントリーシートになってしまいます。自分をより印象付けるためにも、自分のアピールポイントとなる軸は少なめに設定しましょう。
まず結論を書く
エントリーシートの鉄則として、「結論を先に書くこと」が挙げられます。先に「私のアピールポイントは◯◯です!」と述べておき、そのあとに具体的なエピソードを述べて、最終的にこれからの展望を述べる。この形式に沿って書くと、採用担当者もストレスなくスルスルと文章を追うことができます。
文章構成に関してはこの構成を踏襲して、自分だけのオリジナリティは具体的なエピソードで出すようにしてください。
パワーワードを入れる
就活は、個性を出したもの勝ちです。採用担当者に名前を覚えてもらうためには、フックとなる何かが必要です。そこで役に立つのが、ズバリパワーワード。キャッチフレーズと言ってもいいかもしれません。クスリと笑えるようなフレーズがあると、ついつい頭に残りますよね。
「私は、よく掃除機のような人間だと言われます。」など、ん?と思うような短いひとことを自己PRの中に挟み込んでおくと、「あの掃除機の子か!」と思い出してもらえるので選考にも少し有利に働くかもしれません。どこにでもあるような普通のエントリーシートを卒業するために、パワーワードはかなりいい仕事をしてくれます!入社後も、このパワーワードをネタにされるという人も少なくないようです。
第三者に見てもらう
エントリーシートは、自分以外の誰かに読んでもらって添削してもらい、ようやく完成するものです。自分一人で執筆していると視野が狭くなってしまいがちですが、第三者の視点を入れることで中身の濃さが一気に増します。
自分では気づかない癖や文章の良くない部分を指摘してくれるかもしれませんし、いいことばかり。大学のキャリアセンターや学校の友人、家族などに積極的にチェックしてもらってください。
エントリーシート自己PR例文~部活・サークル編~
ここからは、実際にエントリーシートの自己PRの例文をテーマ別に見ていきます。まずは、やっている人も多いだろう部活・サークルです。
①リーダーシップ・主体性
全員の希望がなるべく反映されるように適切な判断を行い、練習場所の予約をその度に行うのは責任のある仕事でしたが、部員全員で楽しく練習ができるようにひとつひとつ丁寧に仕事を行いました。
その甲斐あって毎回練習はうまく回り、部員の人間関係も良く、誰一人として退部した部員はいません。自分の仕事を最後まで責任を持って行うことで、周りの人間関係を適切な状態に保つのは、社会人になってからも確実に役に立つ能力だと思います。この能力を活かして、御社の社員となってからも仕事をスムーズにこなしていきたいです。…」
サークルの具体的な活動内容を述べているので、どんな活動をしてきたのか疑問に思うことがありません。エントリーシートの基本的な文章構成に乗っ取って書かれているので分かりやすいですし、これからの展望に繋げるやり方も無理がないのでストレスなく読み進めることができます。
②忍耐力
個人練習は毎日欠かさず、自分の苦手部分がなくなるように徹底的に行います。まず基礎トレーニングを行ってウォームアップし、課題曲の上手く引けない部分を繰り返し練習してから通し練習を行います…」
吹奏楽の経験がない人にはわからない練習の説明を一から行うことで、どんな人でも自分が行ってきた練習内容が理解できるように工夫されています。ただ文章を読むだけで練習内容が目に浮かぶので、「その結果鍛えられた忍耐力」の説得力が増します。具体的に内容を述べたら自己PRの中身が一気に充実するのは、これが理由です。
エントリーシート自己PR例文~学業・留学編~
次は、大学やそれに準じる学校に在籍していたなら誰でもエピソードがあるはずの学業です。一番個性が出しやすいとも言われているのが、この学業!留学経験も自分らしさをたっぷり出してしまいましょう。
①コミュニケーション能力
勉強は非常に難しくとても困りましたが、現地で出来たカナダ人の◯◯という友人に英語の発音や難しくて理解できない単語の意味を教えてもらい、よりコミュニケーション能力を高めることが出来ました。…」
コミュニケーション能力という軸をしっかりと据えて具体的なエピソードを披露しているので、矢継ぎ早に様々なエピソードを話しても頭が混乱しません。また、先にアピールポイントを述べているので分かりやすさもバツグンです。
②根気強さ
予備校に入学し、学校と家の往復の日々が続きました。毎日勉強づけの生活は非常に大変でしたが、変わらない一つの目標「◯◯大学合格」のために、遊びもほとんど我慢して勉強を頑張りました。1日最低12時間は机に向かって勉強し、教科書→問題集→解答の反復学習をひたすら続けました。…」
浪人を決めた過程が手に取るように伝わりますし、実際に行った勉強内容も具体的に述べられているので、とても分かりやすいです。数字を出して勉強時間を述べているので、つらかった浪人生活とそれを経て得た忍耐力の素晴らしさがとてもよく伝わります。これなら面接でまた一から勉強方法について説明しなくていいですし、採用担当者もあなたの頑張りをよく理解してくれると思います。
エントリーシート自己PR例文~アルバイト編~
ここからは、バイトをテーマにした時の例文集です。一番身近な社会経験ですから、効果的な自己PRができれば企業側もすごく食いつくテーマです。
①協調性
私は、前もって行動し、その要望を叶えられるように心がけています。必要に応じて袋を追加したり、お釣りを崩すことを先に提案したり、お客様の気持ちを考えながら行動します。…」
ただアルバイトで頑張ったことを述べるだけではなく、「いつからそのアルバイトを始めたのか」「具体的にどんなお客様を対応したのか」など、採用担当者が気になるポイントを事前にカバーしておくのがポイントです。いざ面接に進んだ時に面倒な質問に時間を割かれることがないので、本当に自分がアピールしたいことをたっぷり話せるのです。
②責任感
受け持った当時彼女は数学の点数が伸び悩んでおり、科目そのものに対して苦手意識を持っていました。そこで私はまず中学1年生のテキストから解かせるようにし、次第に難易度をあげたテキストと問題集を使って、生徒の自信を付けさせることからはじめました。二週間続けた結果、基本的な数学の知識が抜け落ちていただけという事実が判明し、次のテストからはメキメキと点数が上がっていきました。…」
塾講師のアルバイトで受け持っていた生徒の特長を具体的に述べることで、自分が果たした成果をわかりやすく伝えることができます。ついつい端折ってしまいがちな部分ですが、ここを具体的に述べるとイメージがさらに鮮明になります。面倒くさがらずに、細かい部分まで説明してください。
エントリーシート自己PR例文~その他の活動~
最後に、これらのテーマのどこにも属さない例文をご紹介します。これなら、他の誰とも中身が被らないかもしれません!
①真面目
その中でも一番大変だったのが、◯◯という資格です。細かい数字やデータを覚えなければならなかったので、勉強時間を確保するのが大変でした。でも資格取得のために、私は携帯アプリに暗記事項を入れて、学校の移動時間に勉強するよう工夫しました。…」
資格取得も、エントリーシートの自己PRに非常に役立つテーマの一つです。今まで取った資格の中で一番大変だったエピソードをかいつまんで話すことでより分かりやすいですし、「他の資格の話」を面接本番で話せるのでエピソードの準備もしやすくなります。「どうやって資格を取得したのか」はとても分かりやすい成功体験なので、採用担当者もスムーズに読んでくれるでしょう。
②集中力
でも、ただ闇雲に練習を重ねるのではなく、映像を撮影して自分を客観的に観察するようになったら、一気に上手になりました。失敗する理由がわかったことで、効果的な練習が重ねられるようになったからだと分析しています。…」
ただ「趣味はスケートボード」と述べるだけでは具体的な内容が分かりませんが、こういう説明ならどんな人でも意味が理解できます。失敗経験から成功経験に結びつける文章構成も大変分かりやすく、ついつい引き込まれるような内容です。
特に学業もアルバイトも頑張ってこなかった人は、こういった趣味や特技でエントリーシートの自己PRを書くことも可能です。自分にしか書けない内容なら、そのテーマにタブーはありません。自分の個性が伝わりやすいテーマを、見つけてみてくださいね。
おわりに
さて、いかがだったでしょうか。エントリーシートの自己PRは、しっかりとお手本を参考にして執筆すれば、どんな人でも素晴らしいものが書けるはずです。今回紹介した例文のような自己PRが書ければ、志望通りの企業から無事に内定をもらうのもそう遠い未来ではないかもしれません。
ただダラダラと長い文章を書いたからと言って、高評価を得られるわけではないのがエントリーシート。コツを掴んで、評価されやすい自己PRを意識して書くことが求められます。今回のポイントを参考にして、内定ゲットできそうな自己PRが書けるように練習してみてください。書いたら書いた分だけ、魅力的な自己PRが近づいてくるはずですよ!
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