面接の自己紹介で何を話そうか迷う・・・という就活生の方も多いと思います。自己紹介は就活だけではなく初対面の人に自分を知ってもらう際には必ずするものです。学生生活でも飲み会などではじめて会う人にも自己紹介しますよね。その時、自分を知ってもらう事と好印象を持ってもらう事を意識すると思います。そしてその場を和ませられれば更に良いですよね。就活の自己紹介も目的は同じです。しかし面接は選考の場ですので飲み会のようにフランクな自己紹介はNGですが自己紹介をする目的は同じです。では実際に就活の面接での自己紹介で気をつけたいことや、評価を上げるポイントについて解説していきたいと思います。
就活の面接での第一印象は自己紹介で決まる
印象を良くするためのマナーや身だしなみとは
就活の面接では、自己紹介をしてから着席するというのがお決まりのパターンです。この自己紹介は面接官とあなたとはじめて顔を合わせる場面ですのでマナーや身だしなみで評価を落すことが無いようにしましょう。
気をつけるべきポイントは実にシンプルです。まずは元気よくハキハキと面接官の目を見て自己紹介をすること。あとは、男性はネクタイが曲がっていないか、女性はストッキングが伝線しないかなどは面接会場に着く前に確認しておきましょう。またアクセサリーは全て外していくのが無難です。面接時の身だしなみは評価を上げるというより下げない事がポイントです。
自己紹介で話す適切な時間は1分以内
自己紹介で面接官にアピールしたいことがたくさんあるという方も多いと思います。
ただ話すぎはマイナス評価になります。面接の自己紹介の目安は45秒~1分以内が理想です。実際に面接官がストップウォッチを持って図っている訳ではないのですが、このくらいの時間が面接官にとって一番違和感のない時間です。長すぎるのも良くないですし、短すぎるのもよくないのです。面接日の前日までに自己紹介で話そうと思っている内容が実際どのくらいの時間で話せているのかを確認して、長すぎる場合は要約するなどして調整しましょう。
その際に、早口で無理やり1分以内に収めるというのはNGです。聞き取りやすい速さで話すことも大切です。
また短すぎる場合は付け加える必要がありますが、45秒~1分は意外と短いので内容を少し肉付けする程度で45秒〜1分にすることができます。文字数にして250文字~300文字がちょうどよい目安になります。
就活面接の自己紹介で伝えるべき内容とは
自己紹介と自己PRの違い
自己紹介と自己PRの違いを理解している就活生は意外と少ないのですが、面接官もしっかりと区別がついていないという企業が存在するのも事実です。
一般的に、自己紹介では基礎プロフィールである「大学」「学部」「学科」「氏名」と、あなたの事を印象付ける内容を話すというものです。印象付ける内容は「大学で何を学んでいるか」「サークルやボランティア活動」「アルバイト経験」「趣味や性格に関わる事」・・・などの中から面接官にあなたの事を一番印象付けられる内容を話すというものです。
一方で自己PRはあなたの強みをエピソードとともに話し、それが入社後にどう活かせるかという部分まで話すというものです。
つまり、自己紹介で基礎プロフィールを伝えた後に自己PRを話したら1分以内で話すことは難しい訳です。自己紹介は面接官にあなたの事を知ってもらい、印象付けることを目的にすると良いと思います。
1分間の自己紹介で伝えたい内容
基礎プロフィールは誰でも構成は同じになります。差をつけるのはあなたのことを印象付ける部分です。
自己紹介のイメージとしては以下のようになります
あなたの事を面接官に印象付ける内容
本日は面接の機会を頂きありがとうございます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
この中で面接官に印象を与える部分にあなたのオリジナルな内容が入るわけでそこで差がつくということになります。
では「どんな内容で差をつけたら良いのか?」と悩んでしまう就活生の方も多いと思います。
一番良いのは企業が求めている人物像と自分の経験や性格の親和性の一番高いものをチョイスして話すことです。そうすると、より面接官の印象に残ります。
面接とは関係ありませんが日常生活に例えてみると、酷暑のなかスポーツをして水分が欲しい人に対して「スポーツドリンクを2本買ってしまったので1本どうですか」とアピールすればとても印象に残るといったような感じです。
つまり自己紹介は企業ごとにアレンジし、第一印象で面接官を引き付けるためには企業の求める人物像を知っておく必要があります。
企業研究と自己分析をしながら自己紹介を作り上げていくという方法がオススメです。
就活面接の自己紹介で気をつけたい3つのポイント
ポイント①:伝えたい内容を1つに絞る
あれもこれもと話していると1分では話せませんし、面接官に何を伝えたいのかもわかりません。自己紹介はあなたを印象付ける場であると考えれば、大テーマを一つに絞ってそこから枝をつけていくのが最も良い方法だと思います。広く浅くではなく1つのテーマに対して深掘りしていく方が説得力が増します。そういった観点で自己紹介を考えていくと良いでしょう。
ポイント②:抽象的な表現は避ける
自己紹介で抽象的な表現を使うのは控えたいです。「周りの人の意見を聞く事ができる」とか「協調性がある」といったようなものです。協調性があると言われても具体的に何をしてきて、何が根拠で協調性があると言っているのかが見えてこないと説得力に欠けます。
「〇〇的」とか「〇〇性」という抽象表現は自己紹介の時には使わないようにしましょう。
またキャッチコピーについても注意が必要です。粘り強い性格ということを「私はゴムのような人間です」というように伝える就活生がいますが、面接官によって評価が分かれます。
企業研究をしっかりしたうえで、こういった表現を受け入れてくれる企業風土であるという確信が持てない限り控えた方が無難です。
ポイント③:丸暗記して挑むのはNG
面接の自己紹介の内容が完成すると、その文章を暗記しようと頑張る就活生がいます。必死に考えて、やっと納得がいく自己紹介が出来上がった訳ですから暗記したい気持ちもわかります。しかし、丸暗記をして面接に挑むことはやめましょう。暗記は面接官に見破られてしまいますし、棒読み口調になりやすいです。また1分の文章を暗記したのに面接官に簡潔に30秒で自己紹介をして下さいと言われた時に頭が真っ白になってしまうという事もあります。「1分で話しましょう」と言うのはあくまでも企業から時間の指定がない事が前提なのです。
完成した自己紹介を読み返し、伝えたいことは何なのかを整理しそのキーワードを暗記して面接の時に自分の言葉でしっかりと伝えることが一番大切です。
就活の面接で差をつける自己紹介とは
印象に残る言葉を入れる
自己紹介で印象に残る言葉を入れることも大切です。その際に気をつけたいのが数字で根拠を示せる内容や、エントリーシートと整合性があり根拠が示せる内容でないと評価を得ることはできません。
例えば「私の趣味はマラソンです。走ることも応援することも好きで、東京マラソンには過去3回出場し、全て完走しています。今年は〇時間で自己記録を更新できました」とか「私の家ではトイプードルを飼っていて、毎朝散歩に連れていっています。そのおかげで朝型の生活リズムになり大学の課題は朝集中してやるようにしています」などという内容です。夜より朝の方が夜より集中力が増すというのは科学的に証明されているのでトイプードルの散歩から集中力の高い朝に課題をやるという合理的な内容から学業の話をすると自己紹介として印象に残る内容になるのです。
決して印象に残る言葉なら何でも良いという訳ではないので誤解の無いようにしてください。
入社するという意志を示す
評価が同じ就活生が複数いた場合に、内定を出したら入社してくれそうな人に内定を出すという企業も多いです。全国平均で内定辞退率が60%を超える現在の就活市場において、内定を出しても入社してくれないと意味がないわけです。だからこそ、内定を獲得する為には入社の熱意を伝える必要があるのです。例えば「現在5社から内定を頂いておりますが、御社の結果に関わらず本日で就職活動を終了します」などと言えば、面接官に熱意が伝わります。自己紹介で面接官の心を掴むことが出来れば面接を優位に進められる可能性が高まります。熱意を示すことも忘れずに自己紹介をしてみて下さい。
おわりに
このように面接の最初に行われる自己紹介は第一印象を決めるため位置づけとしては重要です。しかし、上記で解説したように評価を下げない為に気をつける事と、評価を上げるためのポイントさえ理解できれば対策にはそれほど時間は掛かりません。企業研究をしっかりとしてその企業で高評価をもらえる自己紹介をすることが大切です。自己紹介においても企業理解が出来ている人と出来ていない人では差がつきます。企業研究と自己分析をしながら自己紹介で何を話すかを考えていくと良いでしょう。
コメント