「新卒面接で自己PRをしないといけないんだけどアピールできる長所がない…」と絶望している就活生の方もいるのではないでしょうか。
確かに「自分の強み」なんて就活を意識する大学3年生くらいからしか考えませんし「これが長所だ!」なんて自信を持って言えることなんてなかなか見つかりませんよね。
今回の記事では自分の長所が見つからない就活生の皆さんに向けて新卒面接の自己PRで評価されているポイント、自分の強みを効果的に伝える流れ、自己PRで押さえておくべきポイントについて解説をしていきます。また「長所がない」という方でも使うことができる強みについても同時に見ていきましょう。
この記事を読めばもう「強みがない」と嘆いている就活生の皆さんも自信を持って「私の強みは〇〇です!」と新卒面接の自己PRタイムでアピールすることができるようになります!
新卒面接の自己PRは「ココ」を見ている
そもそも新卒面接で自己PRをする意味とは何なのでしょうか。こちらでは新卒面接で面接官が評価している自己PRのポイントを解説していきます。
その人の人間性
まず第1にその就活生の人間性です。自分のことをアピールする際にどのようなアピールをするかでその人となりはある程度理解ができるものです。
例えば自己PRをするにあたって過去の客観的評価を交えながら語る人は信頼性が高いと言えます。逆に客観的な成果もなく自分の強みを誇張させてアピールしている就活生は中身がないと取られてしまいます。
このように無意識下で自分のことをどのようにアピールするのかを、自己PRの内容・表情・表現の仕方などで評価しているのです。
会社に入ってからどのように活躍するか
自己PRは自慢大会ではありません。自分の強みを持ってしどのようにその企業で活躍することができるかということを伝える場です。そのため「自分はここがすごいです」というだけのアピールに終わってしまう自己PRはまず評価されません。スタートラインとして「自分の強みは御社ではこのように生かすことができます」ということを伝えるということです。
面接官はそれを聞いてあなたのことを魅力的に思うか、そうは思わないか。そこが新卒面接の自己PRの評価ポイントです。
コミュニケーションスキルがあるか
自己PRをする際に一方的に話すのではなく対話形式で語ることができているとコミュニケーション能力があると評価されるでしょう。
よくある自己PRの失敗例としては作り込んできた自己PR文をただ暗記して喋るだけというもの。その後に追加で自己PRについての質問を投げかけると答えられないという人も多いのです。
暗記ではなく自分の言葉で伝えること、そして一方的なアピールではなく面接官との対話を意識することができれば高い評価がもらえるはずです。
新卒面接で効果的に伝わる自己PRの流れ
次に新卒面接で効果的に伝えることができる自己PRの流れについて見ていきましょう。
まずザックリとその流れを箇条書きで見ると以下の通りです。
- 結論(自分の強み)
- 理由やエピソード
- どのように会社で活かせるか
さて1つずつ分解して見ていきましょう。
結論(自分の強み)
「私の強みは〇〇です。」と最初に強く言い切ることが絶対です。なぜなら自己PRの中で自分の強みを伝えるところが最も大切だからです。
この結論が後になればなるほど面接官からすれば「それで強みは結局何なの?」と思われてしまうだけではなく、聴き漏らされてしまう可能性もあります。
型通りの答え方が嫌いな人もいるかもしれませんが、自分の最も伝えたいことを最初に伝えることは何よりも大切なのです。
理由やエピソード
自分の強みについて伝えた後は、面接官を納得させることができる根拠を述べるようにしましょう。ただ「私の強みは〇〇です。」ということだけを伝えるだけなら何でも言えてしまいます。
自分の強みを理解したのはいつか、それを裏付けるオリジナリティのあるエピソードはあるかなど、根拠付けをしていきましょう。最も信頼が置ける根拠は客観的な成果(表彰をされた、など)です。
どのように会社で活かせるか
自分の強みの根拠で終わってしまう就活生が非常に多いのですが、それだけでは評価のサレようがありません。「自分の強みはこの会社でこのように生かすことができます」といったアピールが必要です。
これがない場合には面接官たちに「自分がどのように活躍できるのか」についての想像を任せてしまうこととなり非常にもったいないです。
しっかりと自分でその企業に貢献できる内容を提案して、自分を売り込みましょう。
新卒面接で押さえるべき自己PRのポイント
新卒面接で押さえておきたい自己PRのポイントについても見ていきましょう。
自己PRをするのは、「自己PRタイム」だけじゃない
まず多くの人が勘違いしているのは「自己PRのときだけが自分をアピールする時間」だということです。これは大きな誤解です。
自己PRタイムは最も自由に自分をアピールすることができる時間ですが、言い方によっては「自分の短所」を述べる際にだって自己PRはできるのです。
そのため自己PRタイムでは1つだけのことをアピールし、他のことに関しては他の質問の際に伝えるといったイメージを持ちましょう。
面接練習は繰り返し行い、暗記じゃなくて「自分の言葉」で伝える
「自己PR文を暗記して言う」というだけなら練習がほとんどいらない人もいるはず。しかし大事なのは何度も自己PRを伝える練習を繰り返して最終的には自分の言葉で伝えられるようにすることです。
練習は「何度も繰り返し言う」という方法もありますし、イメージトレーニングも効果が高いです。頭に馴染まなければ自分の言葉で伝わらず棒読みになってしまいますので注意をしましょう。
自己PRはできるだけ会社とのマッチングを意識して
自己PRを行う際にはその会社の求める人物像などとマッチすることを意識して言うようにしましょう。会社としては自分の会社が求める人物像を持つ新入社員を採用したいと考えているからです。
全く同じになるようにコピーする必要はもちろんありませんが、求める人物像と自分の強みの共通項を探してその点を強調させるというのは有効です。
新卒面接の自己PRで使える長所一覧
最後に「長所がない」という方でも使うことができる強みについて見ていきます。
- 協調性
- コミュニケーションスキル
- 向上心
- 誠実さ
- 責任感
- 我慢強さ
協調性
協調性についてはサークルなどの集団に所属している限り、確実にアピールすることができる強みです。そして企業としても全ての人材に求めたいのが協調性。自分の中で協調性を押し出せそうなエピソードを私生活の中で見つけてアピールをしていきましょう。
コミュニケーションスキル
誰ともコミュニケーションを取っていない人はいません。ポイントは「人と関わる際にどのようなことを意識してコミュニケーションを取っているか」を伝えるということです。自分が人との関わりの際に大切にしていることをアピールしつつ伝えればコミュニケーションスキルは多くの人がアピールできる強みです。
向上心
向上心についてもほとんどの人がアピールすることができるはず。もしこれまで向上心を持って取り組んだことがなかったという人であれば、未来志向で企業に入った時に叶えたい夢について語るということでも構いません。
誠実さ・責任感
誠実さや責任感は人として必ず求められることであり、アピールすることも比較的に簡単です。例えば責任感を持って何かを行なったということであればそれも「誠実さ」もしくは「責任感」に入るでしょう。過去を振り返ってみてそのように自分の誠実さ、責任感が発揮されることがなかったかイメージしてみましょう。
我慢強さ
我慢強さについてもかなりアピールのしやすい内容となっているはず。これまで続けてきた部活動やサークルなどで「我慢強さ」を発揮したというエピソードはないでしょうか。長く何かを続けているものがある場合には「1つのものにこだわる姿勢」などを伝えてもいいでしょう。
まとめ
今回の記事では自分の長所が見つからない就活生の皆さんに向けて新卒面接の自己PRで評価されているポイント、自分の強みを効果的に伝える流れ、自己PRで押さえておくべきポイントについて解説をしていきました。
自分の自己PRをすでに考えているという方は解説した事項を参考にしながら、より自分の自己PRを魅力的に伝えられるように再構築してみてください。
また「長所がない」という方は最後に紹介した「新卒面接の自己PRで使える長所一覧」を見て、自分に当てはまりそうなものをオリジナリティのある強みに昇華させていきましょう。
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