例文30個付き!役員面接で逆質問する際のポイントを徹底解説

面接

面接の最終段階として行われることが多い役員面接。確実に内定をゲットするためには入念な準備が必要ですが、最後に行う逆質問に関しては面接対策を怠る学生も多くいます。

役員面接での逆質問は、役員に自分の良さをアピールできる最後のチャンスです。面接そのものは盛り上がらなかったが、逆質問で役員を唸らせて内定をゲットした学生も珍しくありません。本記事では、役員面接で逆質問を行う際のポイントを例文付きで紹介します。効果的な逆質問をして、面接で役員から内定を勝ち取りましょう!

逆質問に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

【質問一覧付き】逆質問で面接官の心と内定を獲得するテクニック解説

1-1役員面接で逆質問する際のポイント

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「相互理解のため、どんなことでも質問してください」と面接で役員に言われることも多い逆質問。しかし、それを鵜呑みにするのは厳禁です。面接で行われる質問に、意図のないものは存在しないからです役員にありきたりな逆質問をしてしまったり、「特にありません」と答えてしまうと内定は遠のくでしょう。

役員面接では、スキルや能力よりも「会社の社風、業務内容、理念にマッチした学生であるか?」を役員にチェックされていますそれを踏まえ、面接で役員に逆質問する際は以下の3つのポイントを意識しましょう。

1-2マッチング度をアピールしよう

役員面接で逆質問を行う場合、まずは企業とのマッチング度を強力にアピールすることが大切です。スキルや能力は一定以上あると認められているはずなので、後は「この会社に入社して働きたい!」という熱意が役員に伝われば高評価を得られます。面接で役員にマッチング度をアピールするためには、以下のような逆質問を行いましょう。

・「入社するとなった場合、事前に勉強したほうがいい知識はありますか?」と学習意欲を見せる

・「○○の事業に携わりたいのですが、どうすれば関われるでしょうか?」と上昇意欲を見せる

・「入社する上で、覚悟するべきことはありますか?」とネガティブな要素もあえて受け入れる姿勢も見せる

このような逆質問で意欲をしっかりアピールすることができれば、「採用したら積極的に仕事をこなしてくれるだろう」と面接の場で役員に信用してもらうことができます。

1-3仮説を述べたうえで質問しよう

面接で役員に気になることを質問したい、という場合は仮説を述べたうえで逆質問を行うと効果的です。

この会社の仕事で大変そうなところは○○と感じたのですが、合っているでしょうか?

・中長期的な事業計画はどのようなものでしょうか?僕は○○であると思っています。

・この会社の最大の強みは○○だと思っていますが、間違いないでしょうか?

このように役員に逆質問を行うと、「企業や仕事に対して十分に調査を行っている」ことをアピールできます。「入社するならば、事業や社風について一定の知識を事前に得てほしい」と役員は考えているので、仮説を述べたうえでの逆質問は「この学生なら、採用しても会社の方針に沿った行動を取ってくれる」という安心感につながります。ただし、事前にしっかりした下準備を行わないと、逆質問の効果は出ないので注意しましょう。

1-4メッセージをそれとなく伝えよう

自信の経歴に自身があるなら、逆質問の中に自信を売り込むためのメッセージを織り込んでみましょう。

・○○の資格を保有しているのですが、仕事の中で生かすことはできますか?

・○○のスキルをアピールしてきましたが、御社の業務でどのように役立つでしょうか?

あまり自分をPRしないことが美徳とされる日本社会ですが、外資系企業など「もっとアクティブで攻めの姿勢を持った人材が欲しい」という企業もいます。そのような場合は、面接で役員に積極的に自分を売りこめるような逆質問を試みましょう。ただし、一歩間違えると自信過剰と評価されるので、会社の雰囲気や役員の様子をみながら逆質問を行いましょう。

2-1役員面接で逆質問するために必要な準備

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面接で逆質問を対策する際は、入念な下調べと準備が何より大切です。特に役員面接での場では、会社や業務に対する一定以上の知識が前提なので、ありきたりな逆質問だと「入社意欲が乏しい」と面接の場で判断されてしまいます。何人もの社員を見てきた役員をうならせるような逆質問をするため、インプットはしっかり行いましょう。他の学生と差をつけ役員から評価されるためには、以下のような準備が必要です。

2-2資料を読み込む

会社のことをよく知った上で逆質問を行うには、資料を読んで勉強することが何よりも大切です。しかし、企業のホームページや求人など、誰もが簡単に入手できる情報だけでは内容の薄い逆質問になりがちです。役員面接に進んだなら、以下のような資料も併せて読み込んで逆質問作成の参考にして下さい。

・企業の過去の実績から将来の展望について書かれたアニュアルレポート

・会社の売上高や利益が分かる決算説明会プレゼン資料

・会社が今後力を入れる分野が分かる中長期計画

・会社の業績や将来性を分析した有価証券報告書

これらを網羅したうえで質問を行えば、会社の強みや課題に鋭く切り込んだ質問を面接の場で役員に行えます。今までになかった発見をすることもあるので、可能な限り読み込んで、逆質問作りに生かしましょう。

2-3役員、社長が発信する情報を調べる

役員面接に現れる人物が事前にわかっている場合は、発信している情報を事前に読んで、役員の人物像をつかみましょう。情報を発信することが容易になった昨今、役員は以下のような媒体で情報発信を行っている場合も多いです。

・ツイッター、インスタグラムなどのSNS

・ブログ

・メールマガジン

・書籍

時間があれば、可能な限りチェックして「この人はどのような人材を求めているだろうか?」、「この人が学生に求める逆質問はなんだろうか?」ということをイメージトレーニングしてみましょう。本番まで役員の顔も知らない状態よりも、はるかに面接での逆質問がやりやすくなります。

2-4中長期目標を確認する

会社の中長期目標を軸に逆質問を作成すると、面接の場で「長きに渡って会社に活躍したい」ことをアピール可能です。役員は新卒の学生を雇用することで、中長期目標の達成に貢献できるような人材を育成したいと思っています。面接の場で会社の未来を自分のキャリアと紐付けられる学生は、役員にとって歓迎すべき存在です。

・将来展開される⚪︎⚪︎の事業に貢献できる社員になりたいと思っています。そのためにどんな準備が必要ですか?

・この会社の将来の売り上げ目標を達成するために必要なスキルはなんですか?

・御社が目標としている海外進出の際は、どのような人材を求めていますか?

このように逆質問を行えば、役員から会社の将来を担う幹部構成として期待されるでしょう。ただし、あまりに大きな目標は非現実的と思われるので、入社3〜5年目を想定した逆質問がベストです。

3-1役員面接で行うべき逆質問30例

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情報収集が終われば、実際に面接で使う逆質問の作成に取り掛かりましょう。役員面接の際、役員からどれだけ逆質問が許されるかは当日までわかりません。短い場合は面接の最後に2~3問逆質問が行われて終わり、長い場合は全ての面接時間が逆質問という場合もあります。もしもの場合に備え、10問ほど逆質問を用意するのがベストです。効果的な役員への逆質問のパターンは、以下の3通りとなります。

逆質問の例文に関しては以下の記事も参考にしてください。

面接で困ったら!就活生のための逆質問例文集

https://shukatsuhack.com/561/

3-2仕事に関する質問

無難に役員面接を終わらせたい…という方は仕事に関する逆質問を行いましょう。仕事に関する質問は、面接の場でマイナス評価になり辛く役員も答えやすいというメリットがあります。ただし、大幅な高評価は得づらいので、役員との面接がうまくいかなかったと感じた場合はおすすめできない逆質問です。

①いままで仕事をする中で一番苦労をしたことは何ですか?

②仕事を続ける上で、大切なことは何ですか?

③入社後の配属先はどのように決まりますか?

④入社するまでに準備すべきことは何ですか?

⑤将来的には海外進出も視野に入れていらっしゃるような印象を受けましたが、可能性はありますか?

⑤○○の事業を始めた理由をお聞きしたいです。個人的には○○な理由からではと思っています。

⑥社員の皆様はどのようなこだわりを持って仕事をしていますか?

⑦○○事業は大きな業績を上げている理由は○○と考えていますが、合っているでしょうか?

⑧1日のスケジュールを教えてください。

⑨仕事をするうえでのモチベーションは何ですか?

⑩仕事に取り組むうえで考えるべきポイントは何ですか?

3-3意欲やスキルをアピールするための質問

面接そのものがうまくいかなかったので挽回したい!という方は意欲やスキルをアピールできるような質問を行いましょう。特に意欲は働く際に重要な要素となるので、面接で内定を得る最後の決め手になる可能性があります。ただし、一つ間違うと役員に大言壮語と見られ、面接の場で軽薄な印象を与えてしまうので逆質問の際に注意しましょう。

①私の得意なことは○○ですが仕事上ではどのように活かせますか?

②○○の資格を保有していますが、御社の役に立てますか?

③将来的には○○の事業に携わりたいと考えております。それに参加するために必要なことは何ですか?

④達成すべき目標の決め方について知りたいです。数字以外にも評価されるポイントはありますか?

⑤妊娠・出産後も御社で働き続けたいと考えております。女性が働く環境についてはどのようにお考えですか?(女性の場合)

⑥一刻も早くひとり立ちして御社に貢献したいと考えています。そのために必要なことは何ですか?

⑦入社後、すぐ結果を出すような社員はどのような成果を挙げていますか?参考にしたいです。

⑧ゆくゆくは御社で大きな責任を果たすポジションにつきたいです。どのような評価基準、昇進制度がありますか?

⑨新入社員のうちにやっておくべきことはなんですか?

⑩御社で活躍するために必要なスキルや素質は何ですか?自分も取得できるよう努力したいです。

3-4社風に関する質問

会社の内情を詳しく知りたい!という方は役員面接で社風に関する逆質問を行ってみましょう。役員面接まで進めば、ある程度踏み込んだ質問に関しても答えてくれる可能性は高いです。ただし、役員にも答えたくない質問というのはあるので、面接の場で不愉快に思われるような逆質問は避けましょう。

①他部署の方々とも積極的に関わりたいですが、そのような社風はありますか?

②御社の○○という理念ですが、私は○○という風に解釈しています。しかし、○○という点がいまだに理解ができていないので教えていただきたいです。

③御社の魅力は○○であると聞いておりますが、面接官の方々はどのようにお考えですか?

④御社の社風が感じられたエピソードはありますか?

⑤社員の方々はどのように交流されていますか?

⑥活躍されている社員の方はどのような長所をもっていますか?

⑦提案をしたい場合、どのように行えば受け入れやすいですか?

⑧御社の社風はどのように成立しましたか?

⑨会社理念が特徴的ですが、どのようにして作られましたか?

⑩会社の社風に馴染む人材になるにはどうしたらいいですか?

4-1これだけはNG!役員面接で行うべきではない逆質問

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最後に、役員面接で行うべきではない逆質問を確認しましょう。役員は「ある程度のスキルと会社に対する理解」を持っている前提で学生との面接に臨みます。逆質問から期待値に達していないと判断されると、最終面接であっても役員に容赦なく落とされるので注意しましょう。

NG質問に関しては、以下の記事もおすすめです。

【聞いたらダメ!】面接でタブーの質問一覧!評価を上げる質問も解説

4-2福利厚生、労働条件に関する質問

・休日は何日ありますか?

・福利厚生はどんなものがありますか?

・残業したくないのでが、残業時間はどれぐらいありますか?

福利厚生、労働条件に関することは、誰しもが知りたいと思っています。しかし、仕事に対する熱意や情熱が疑われるような逆質問は面接で避けるのが無難です。

4-3ネガティブな質問

・会社の業績が悪いのは気になります。

・離職率が高いのはなぜですか?

どんな企業にも、聞かれたくない質問はあります。志望度にもよりますが、面接官が困ってしまうようなネガティブな逆質問は、面接の場ではやめましょう。

4-4調べればすぐに分かるような質問

・社員数は何人ですか?

・本年度の売り上げはいくらですか?

・どのような事業内容ですか?

ホームページ、求人票を見ればすぐ分かるような逆質問は面接の場では絶対にやめましょう。会社に対する志望度が低いと判断され、内定から遠ざかってしまいます。役員面接の前に、資料をしっかり読み逆質問を作りましょう。

5-1まとめ

面接に現れる役員は、新入社員採用のキャスティングボードを握っている重要人物である場合がほとんどです。マイナス評価にならないようにするのはもちろん、調べ上げた情報を活用して、面接で積極的に逆質問すれば内定へとつながります。役員、と書くと萎縮してしまう方もいますが、役員面接に呼ばれるということは一定のスキルがあると認められた証拠です。焦らず、リラックスして面接での逆質問を行いましょう!

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