面接での逆質問はいくつまで大丈夫?注意点やメモの是非についても紹介

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「最後に何か質問はありますか?」と新卒就活の面接で聞かれる逆質問。慌ててしまったり、頭の中が混乱してしまった経験がある学生もいるのではないでしょうか?逆質問も立派な自己アピールのひとつです。。つまり、採用に大いに関わってきます。

それでは、面接の逆質問はいくら用意すればいいのでしょうか?逆質問の回答によっては、合否を左右しかねません。ここでは、逆質問の量と質に焦点をあてて解説していきます。

1.面接での逆質問はいくつ用意すべき?

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逆質問はあなたにとってピンチではありません。むしろチャンスだと捉えましょう。なぜなら「自己PR」や「学生時代に力を入れたこと」などの質問と性質が異なるからです。逆質問は、自由度が高くなります。逆手に取れば、他の学生と差がつきやすい質問と言い換えられます。

以下では逆質問の数の目安をご紹介します。もちろん面接は何があるかわかりませんから臨機応変に対応していきましょう。

 

-逆質問は何個まで大丈夫?

結論から述べますと、いくつあっても問題ありません。中には、質問ばかりの面接もあります。企業研究をして、一つでも多く逆質問できる土台を築いておくことが一番です。とはいえ、100も200も用意する必要はありませんよね?現実的に考えて、そこまで逆質問にとれる時間はありません。目安をあげるのであれば、最低3つ、5~10つあれば安心といった範囲でしょう

本質は、いくつ逆質問を用意すればいいというものでもありません。ゲームではないからです。あなたが本当にその企業のことを調べていくうちに聞きたいことが自然に出てくれば理想です。恋をすれば、相手のことたくさん知りたくなると思いますがそれと同様、企業のことを知るうちに知りたいことが前のめりに溢れ出れば、きっと質問の数も質も変わってくるはずです。

面接の段階ごとに、一次面接と二次面接は3個、最終面接では2個などと明示しているサイトや書籍もありますが、鵜呑みにしてはいけません。なぜならば、面接は機械的に進まないからです。様々なパターンを想定しておくべきでしょう。思い込みや正解を求めることはオススメしません。あくまでも、目安と考えておくことが望ましいと思います。

 

2.面接での逆質問はチャンス!目的別に考える逆質問の例

-企業のことを知りたい意欲をアピールする場合

この企業のことをもっと知りたい!という意欲は、すなわち「志望動機」につながります。志望意欲が高く、その企業への志望度が高いというイメージを抱いてもらう可能性があります。そのためには、ホームページや会社案内以外にも、アンテナを張っておきましょう。上場企業や優良企業であれば、新聞や経済誌にも目を光らせておくとよいでしょう。

そしてこの時、自分の経験や原体験に基づいて質問すると、なぜその質問をするに至ったのか理由が分かり、説得力を持たせた質問ができるのでおすすめです。

      【回答例】
      「先日、日本経済新聞において、御社の社長の記事を拝見しました。将来の東南アジアでの展望、特にフィリピンについての事業展開には大変関心を覚えました。私も短期留学でフィリピンを訪れたことがあるからです。御社では、今後はさらに東南アジアでの将来の展望や具体的なプランなど、お話しいただけれる範囲でお聞きすることはできますでしょうか?」

       

      -自分のことをさらにアピールする場合

      自分のアピールポイントを伝え損ねた場合、逆質問にさりげなく盛り込むこともできます。ダイレクトに伝えるのではなく、逆質問なので、企業方針などどと巧みにからめて、自分のことをアピールしてください。

      【回答例】
      「御社では貿易専門の部署がございますが、私は将来、そちらで働くことが夢です。大学のゼミで貿易について学び、現在は通関士の試験にチャレンジしています。貿易の職種にはどのような能力が求められますでしょうか?」

      下記の記事では、より多くの逆質問の例を紹介しています。面接前にはぜひこちらも参考にしてみてください!

      3.面接で逆質問を用意するメリットとは?

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      逆質問はこれほど自由度の高い質問はほかにありません。また、企業もどのような質問が来るのか期待しています。会社説明会でも質問が活発だと、話す人事側もやる気が出るものです。より熱意が強い学生に入社してもらいたいからです。残念な質問もありますが、準備を怠らず好印象を与えられる質問を用意しましょう。ここでは、面接での逆質問をいくつか用意するメリットを紹介します。

      -鋭い質問をすれば評価される可能性がある

      他の質問もある程度、骨子は準備しますが、逆質問とは性質が異なります。逆質問は、読んで字のごとく、あなたに主導権があります。企業研究して、するどい質問をすれば、面接官が感心することだってあります。

      -何を質問するか自分で操作できる

      何でも聞いていいわけですから、いくつ質問を用意しておいてもいいわけです。内容も自分で決められます。もちろん、いくつという量も問題ですが、質も問われることは言うまでもありませんね。完全に自由ですから、逆質問というチャンスを逃すのは非常にもったいないです。

      -アピールの絶好のチャンス

      言い忘れたこと、アピールしたかったけれど、聞かれなかったことがあると思います。その際のアピールの絶好の機会の場です。無理やり押し込むのは避けたいところですが、機転を利かせて、うまく伝えられれば占めたものです。

      -熱意を具体的に伝えられる

      基本的に面接は、一人の学生に割ける時間は限られています。逆質問の時間では、その企業で何がしたいのか、なぜしたいのかを具体的に伝えることができ、熱意を伝えることができるかもしれません。そして、ここで他の学生と差がつけられます

      面接官も本気で採用活動を行っています。具体的な熱意が人を動かすこともありますから、逆質問は最大限活用していきましょう。

      4.面接で逆質問をする際の注意点

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      -自分との関連性がある逆質問を吟味しよう

      逆質問で、陥りやすい罠として、「逆質問〇選」などのサイトや書籍に頼り過ぎることです。今はインターネットが発達していますので、いつでもどこでも誰でも簡単に情報を入手することができる時代です。企業側もそれは百も承知です。つまり、安易な道は危険な道かもしれません。参考にすることは別にかまいませんが、そうではなくその企業と自分との関連性や理由を重視してください。

      企業はあなたの個性を求めています。正しいやり方で個性をぶつけて不採用だとしても、それは企業とマッチしなかっただけです。だからこそ、企業は「壁を乗り越えた経験」や「挫折経験」「大変だったこと」を聞きます。

      逆質問で聞く際に避けたい注意点は、例えば下記のような項目です。

      • 調べてわかることは聞かない
      • 漠然とした抽象的な質問
      • 逆に詳細で細かすぎる質問
      • 面接官への個人的な質問は控える
      • 福利厚生面ばかり質問してしまう
      • 同じ質問をする

      -メモを取り出す時はひとこと確認を!

      事前にリストアップしていた逆質問の内容を確認したり、質問への返答を忘れないようにする為に、面接中にメモを取り出したい気持ちは非常に分かります。もちろん、面接中にメモを取ることも見ることも禁止にしている企業はほぼありません。

      しかし、メモを取り出す前にひとこと「メモを手にしながら質問しても構いませんか?」と軽く尋ねるだけで、随分と受ける印象は違います。社会人になっても、仕事をする上で確認を取ることは非常に大切な事です。就活においても、相手がどう感じるかを想像して行動しましょう。

      -逆質問がない事態は絶対に避ける!

      最後に一番大切なことをお伝えしておきますが、「ここまでで何か聞きたい事はありますか?」と尋ねられた際に「特にないです」と答えるのは絶対に避けましょう。

      これまでにもお伝えした通り、逆質問は生の会社の情報を直接聞けるだけでなく、自己アピールに繋げられる大きなチャンスです。この機会を最大限に使うことをおすすめします。

      ただ、それでも逆質問が思いつかず悩む場合もあると思います。下記の記事で、逆質問がない時に参考になる情報をご紹介しています。こちらをぜひご参考ください!

      まとめ

      逆質問はいくつ用意すればいいのか、正解はありません。しかしながら、いくつか事前に用意しておく方がメリットが多いことが理解できたのではないでしょうか。就職活動では、準備はしますが、これほど準備が功を奏す質問もありません。自分で聞きたいことを事前に考える時間もあれば、内容も精査できます。

      逆質問は、最後に聞かれるケースも多く、内定が近づくにつれて聞かれる傾向が高くなります。企業にとっても、その学生の志望度を測る絶好の機会です。ピンチをチャンスに変えて、最後に好印象を与えてください。

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