就職活動での最終関門は、もちろん面接です。そう最終面接!これを突破すれば、内定が待っています。最終面接を受けるまでには、何度も選考を通過しなければなりません。ようやく、到達した最終面接とは、どのようなものなのでしょうか?ここでは、最終面接に向けて、押さえるべきポイント、注意点などを確認していきます。ここまでくれば、もう内定は目の前です。
1.最終面接とは?
言うまでもなく、内定直前の面接のことです。最終面接を突破すれば、内定です。人によっては、就職活動が終了となります。では、今までの選考とどこが違うのでしょうか?最終面接に至る道のりは、面接以外の選考もあります。まずは、一般的な選考経路を確認してみましょう。
①エントリー
②会社説明会
③書類選考(エントリーシート、履歴書など)
④筆記試験やSPIなど
⑤グループディスカッション・グループワークなど
⑥集団面接
⑦個人面接
⑧最終面接
企業の規模や業界によって異なりますが、上記のような流れで選考は進められます。特に⑦の個人面接は複数回行われることが多いです。最終面接も学生側は個人のケースが多くなります。⑥の集団面接同様、最終面接もグループで実施されることもあります。③~⑥の段階では、まだまだ学生の母数も多いので、どんどん落とされることもあります。エントリー数にもよりますが、落とすための選考といっていいでしょう。
2.最終面接は何が違うのか?
では、最終面接は今までの選考と具体的に何が違うのでしょうか?面接官が最低でも人事部長、一般的には役員クラスです。要するに経営陣が登場します。企業によっては、現場の人が最終面接官ということもありますが、滅多にありません。理由は簡単です。最終選考は、社員にお金を払う立場の人が選考するのが当たり前だからです。最終面接に残っている学生にお金を支払うだけの価値や生産性、将来性などを確かめてきます。
①入社意欲を確認する
最終面接まで進めているということは、逆説的に考えれば、採用しても問題ないと少なくともそれまでの面接官は感じているのです。しかしながら、最終面接でも選考はされます。昔は最終確認の側面がありましたが、現在はシビアに選考することの方が圧倒的に多くなっています。
具体的には、あなたの入社意欲を確認してきます。
学生によっては、最終面接に複数進むこともあります。他の人間が見ても良いと思える人材なら、他の選考も進んでいても不思議ではありません。最終面接では、「この学生に内定を出したら、入社してくれるだろうか」を判断しなければなりません。自分の会社に入社にしてくれそうもない学生に普通は内定は出しませんよね?
ただし、まれに「内定出すけど、いろいろな企業を見て納得して入社してください」という企業もあります。もっとも、このような企業はほとんどありません。それは、最終面接まで進んでいる人材ですから、ある程度の学生だということは保証されているからです。つまり、どの学生でも問題はないわけです。とはいえ、入社してくれるかどうか判然としない学生よりは、確実に入社してくれそうな方に内定を出すのが人情。もちろん、「どうしても君が欲しいから、選んでくれていいよ」と言ってくれる企業もないわけではありません。
②ミスマッチを防ぐ
新卒の3年目までの離職率は、業界によって異なりますが、概ね30%前後です。10%を切る業界もあれば、50%の業界もあります。一概には言えませんが、平均を取ると、30%超となります。つまり、新卒で入社しても、3割は辞めていくのが現実です。理由は様々です。いわゆるブラック企業だったということもあれば、第一志望だった企業や有名企業でも離職は必ずあります。
これだけは、働いてみないとわかりません。環境は選べないからです。環境というのは、業界や企業のことではなく、誰と働くか、誰が上司なのか、人のことです。そういった環境に左右されるのが人間といえます。
それ以外の理由もあります。入社の際に、雇用条件ははっきりしていますし、イメージは湧いても、働いてみて違うこともあるでしょう。
そのようなミスマッチを防ぐために、自社とのマッチング度を確認します。もっとも、最終面接まで進めていれば、ほぼ選考条件はクリアしています。あとは、最終判断者がどの学生を気に入るかだけです。
2.最終面接のポイント
最終面接のポイントは決して「運」だけではありません。もちろん、巡り合わせはあります。これは面接に限ったことではありません。たとえば、お笑いの賞レースでは、審査員がいます。たとえば、7人の審査員がいるとして、多く選ばれた人が優勝します。では、優勝者が一番面白いかはわかりません。面白いことは疑いようがありませんが、一番かは主観によるからです。4対3であれば、4票集めた方が優勝となります。3票の方は、面白くないのか?そんなことはないでしょう。審査員が異なれば、優勝していたかもしれません。
つまり、この部分は相手に委ねざる得ないのです。だからといって、何も準備しないのも問題です。
①原点に戻る
最終面接では、今までの選考過程がすべて面接官の手元にあります。また、場合によっては人事部が誰を推しているかもわかります。とはいえ、最終判断する人が、決めることです。あくまでも、判断材料の一つということです。自らが面接してどう思うかが一番重要になってきます。つまり、話に一貫性を持たせてください。「嘘」「誇張」はすぐにばれます。
道に迷った場合は、改めて地図を確認しましょう。自分はどの地点にいるのか?そして、今までの自己分析や業界分析のおさらいをしてください。
②わからないことがあれば素直に答える
最終面接では、ときに想定外の質問も飛んできます。うまく対応できれば良いのですが、知らなければ答えようのない質問もあります。そういうときに、人間性が出ます。取り繕って、口八丁で乗り切るよりも素直にわからないことを告げることをオススメします。もちろん、答えられないよりは答えられた方がいいに決まっていますが、誠実に対応して内定した人も多くいることも事実です。
3.最終面接での注意点
最終面接に臨む学生のパターンは、大きく二つに分けられます。一つ目は、落ちないという自信に満ち溢れている学生。二つ目は、自信がまったくない学生です。最終面接では、それで採用か不採用か決まってしまいます。ケースバイケースとはいえ、やはり人間はバランスが大切です。特に就職活動は柔軟性や臨機応変さが求められます。できれば、準備をした上で、あとはニュートラルな感覚で臨みましょう。
①まったく緊張していない
新卒の就職活動の選考では、相手の面接官は、確実に年上です。自信を持つことはとても大切なことですが、釈迦に説法にならないように注意してください。あなたが役員クラスで逆の立場だったらどうでしょうか?緊張感のない学生に、自信たっぷりに話されたところで、どう思いますか?表面上は、褒めてくれるかもしれません。しかしながら、人生経験も違います。また、緊張感がないことが、本気度が低いと思われることだってあります。適度な緊張感は何ごとにも必要なのです。好きな人に告白するのに緊張しない人はいません。どうでもいい人であれば、緊張はしないのが人間です。
②極度の緊張
まったく緊張しないのも問題ですが、極度の緊張も考えものです。自信があり過ぎても困りものですが、過度の緊張も避けたいところです。本来の自分が出せていない訳ですから、もったいないです。そのためには、準備して自信をつけましょう。最終面接で落ちるのは、本当に悔しいです。それはみんな同じです。今までの選考が無駄に感じてしまうかもしれません。でも、人生と同じで何でもかんでもうまくはいきません。切り替えが重要です。
これで内定!最終面接への道のまとめ
最終面接まで、進めているということは、自信を持ってください。あとは、最終判断する人の主観です。だからといって、何もしないのは落ちたときの後悔が大きくなります。まずは、最終面接に向けて、原点に立ち返り、ポイントを押さえて、注意すべき点を見直しましょう。最後は自分を信じて、最終面接を受けましょう。
万が一ダメでも、切り替えて前に進みましょう。それが就職活動、人生です。
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