就職活動での面接で真っ先に聞かれるのが志望動機です。志望動機とは「なぜうちの会社じゃないといけないのか」という会社選びの核であり、ここで差別化ができれば今後の面接を有利に進めることができます。
しかし、時には何十社と受けることもある企業一つ一つの志望動機を考えることは難しく、同じ志望動機を使いまわして選考を受けてしまう学生も数多くいます。本記事では、そんなときにゼロから志望動機を作る方法を解説しますのでぜひ参考にしてください。
1.就活での良い志望動機、よくない志望動機の基準
まずは、就活において良い志望動機、良くない志望動機とはなにかを書いていきます。志望動機とは簡単そうでじつは奥が深い課題であり、面接官に効果的にアピールできていない学生がたくさんいます。志望動機を作る前に、「何が効果的な志望動機なのか」を知りましょう。
1-1この企業ではないとだめ!という理由があるか
志望動機で最も重要な要素は、自分はこの企業じゃなければだめ!という熱意を面接官に伝えられるかどうかです。学生とのミスマッチを防ぐため、企業は「学生が本当に自分の会社に入社したいか」を常に気にしています。「休みもそこそこあって給料もそこそこいいので応募しました」という志望動機を書く学生もいますが、それが正直な志望理由であっても確実に落とされるでしょう。
ただし、熱意といってもただここで働きたい!という意思を示すだけでは足りません。効果的に熱意を伝えるには、その企業のことを詳しく知る必要があります。その企業の事業内容はもちろん、歴史や経営理念なども調べて、それに沿った志望動機を作っていきましょう。
1-2会社と自分を結びつけるポイントがあるか
その会社と自分を結びつける接点も併せて伝えられるか、も重要なポイントです。企業は採用活動を始める前に、「採用したい理想の学生」のイメージを作っています。それを説明会などでそれとなく学生に伝えますので、それをもとに接点を作っていきましょう。人柄を重視する企業であれば自身の人柄が企業の理想に合致することをアピール、能力を重視する企業なら自身の能力が企業の理想に合致することをアピールするなど柔軟に対応していけば高い評価を得られます。
1-3入社したらどうしたいか?というビジョンがあるか
自分が入社したら会社で成し遂げたいこと、達成したい目標を伝えれば志望動機の評価は満点となるはずです。企業は利益を求める組織なので、学生が入社してどのように貢献してくれるのか?を知りたがっています。なので、それに対する答えを用意している学生を高く評価します。自分なりの答えでもいいので、入社してからのビジョンをしっかりもちましょう。
2.就活での志望動機がない学生がまず準備すべきもの
志望動機の完成度を高めるには、事前の準備をしっかり行う必要があります。数十社受けていると手を抜きがちですが、手を抜いた志望動機というのは面接官にすぐ見抜かれるのでやめましょう。準備すべきものを書き出しますので、慌てずに揃えましょう。
2-1職種、業種の志望理由
銀行なら銀行への就職を志す理由、営業職なら営業職を志す理由をしっかり用意しましょう。「楽そうだから」、「給料が高そうだったから」などのあいまいな理由はNGです。自分の人生の生き方、体験したこと、感じたことをもとに書きましょう。
2-2応募する会社の情報
応募する会社の情報は丹念に集める必要があります。説明会で多少聞いた程度の情報しかない場合、すぐにバレてしまい落されてしまいます。OBOG訪問、会社ホームページを入念にチェック、過去の求人広告から求める人物像を確認するなどしてディープな話ができるようにしましょう。
2-3自己分析
自分の適性を自己分析で知っておくことは何より重要です。自己PRで使うのもちろん、面接での様々な質問に答えるためにも必要です。自分をPRするポイントは3つほど用意しておくと余裕が出ます。自己分析をしっかり行い、様々な角度から自分の長所を探しましょう。
2-4将来の目標
内定をもらった後のキャリアパスは深く考えていない学生も多いので、しっかり作り上げれば大きな武器になります。青写真程度でもいいので用意しておきましょう。OBOG訪問などで会社の実情を細かく聞いておけばしっかりキャリアパスを練ることができます。
3.就活もこれで安心!就活での志望動機がない学生がゼロから作る方法
準備がしっかりできたら、実際に志望動機を作っていきましょう。材料を当てはめていくパズルのようなもので、慣れていけば短時間で作ることもできます。志望動機を聞いた面接官が質問してくることも予測して、しっかり答えを返せるようにしましょう。
3-1結論をはじめに書く
「なぜこの企業で働きたいのか」という結論は最も大事です。結論から離さずだらだらと話してしまう学生もいますが絶対にやめましょう。ユニークな結論を作れば、面接官の意表をつくこともできます。「私がこの企業を志望する理由は○○です。なぜなら~」という始まり方がもっともポピュラーです。
3-2なぜその結論に至ったかを書く
次に、結論に至るまでの経緯を説明します。「御社での活動を通して○○を実現したいからです。」という書き出しが多くみられます。自分の人生経験を踏まえて書くと深みが増すので、「学生生活の中で○○なことに興味をもち、仕事にしたいと思っていました」などを書き足すとよりいいです。
3-3志望する企業ではないとダメな理由を書く
「この企業ではないとだめな理由」は志望動機の中でもコアな部分です。作りこまれていないと、「別の企業でもいいのでは」と面接官に思われてしまうので注意しましょう。「数々の○○な企業の中でも御社は○○な特徴を持ち、自分の希望によりマッチすると思い志望しました」という書き出しなら問題ありません。ただし、給料や休日を理由にするのは逆効果なのでやめましょう。
3-4企業で活かせる自分のスキル、特徴を書く
企業の利益に貢献できる自分のスキル、特徴はどんどんアピールしていきましょう。「自分には○○な特徴があります。御社で働く際はこれをいかして○○な事に生かしていきます」と書けばわかりやすいです。情熱だけではなく、会社で即戦力になれる能力を持っていることを面接官がはっきりわかるようにしましょう。
3-5入社したらどのように会社に貢献するかを書く
最後に、入社したらどのようなキャリアパスを描くのかを書いていきましょう。「採用していただけましたら、○○な事で会社に貢献し、○○を目指し頑張ってまいります」という言い方で〆れば効果的です。あまりに大ぶろしきを広げると突っ込まれるので、今後3年間の目標など限定したキャリアパスを作りましょう。
3-6プレゼン形式で練習する
志望動機が完成したら、あとは練習して本番でミスのないようにしましょう。
人は語っている声の声量や立ち振る舞いで印象が変わるので、志望動機を頑張って作ったけど緊張してうまく語れなかった…ということがないようにしましょう。
4.まとめ
いかがでしたか?能力やスキルを最重視する欧米の企業と違い、志望動機や人となりを日本企業は重視します。経歴が多少劣っていても、しっかりとした志望動機を発表することができれば他者より優位に立てるので頑張りましょう。
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