就活が不安な学生への処方箋【就活ステージ別】就活の不安と対処法

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就活に対して、初めから自信満々という学生はあまりいません。多かれ少なかれ、どんな学生でも不安を抱くものです。文部科学省の学校基本調査によれば、大学を卒業しても就職できない(あるいはしない)学生が4人に1人いることがわかります。さらに、大学を卒業したから、安定した職に就けるとも限りません。大学生の数は増え続けているからです。

先行きが不透明な中で、今後は、AI(人工知能)による雇用の変化も出てくるでしょう。くわえて、就活後の不安もあります。新卒の3年以内の離職率は、30%を超え、働くこと自体に不安を覚えるかもしれません。就活の不安は、抱え込まずになるべく早く打破するようにしたいものです。不安を抱えたままでは、就活に支障をきたす恐れがあります。賢い対処法をチェックして、自分にとってのベストな就職のチャンスを逃さないようにしましょう。

1,就活開始前の不安と対処法

大学に入学してから卒業までの4年間の集大成といえる就活。卒業と同時に就職を考えている学生にとっては、就活は人生の大きな課題です。昨今の就活は、スケジュールが定まらず、インターンシップが採用に直結するなど、就活前から不安がつきまといます。少しでも、就活の不安を払拭できるよう、事前に不安を解消したいところですね。

(1)漠然とした不安

就活はおおかた、〇年度卒新卒採用開始の合図で一様に幕を開けます。就活開始を目前に控えて、このままの自分で就活に望んでよいのかなど、答えの見えない漠然とした不安に苛まれることもしばしばあります。

「就活がこわい。就活はどんなものだろうか?」「果たして就職できるのだろうか?」

未知の経験を前に、不安は尽きません。ここで重要なことは、このような漠然とした不安を感じているのはあなただけではないということです。基本的には、誰もが初めて臨む新卒採用の就活です。やったことがないことを不安に感じるのは当たり前なのです。条件は同じです。自分だけではないのだから、むやみに心配する必要はないということを認識しましょう。

(2)やりたいことが見つからない不安

大学進学前から将来のビジョンを持っている学生の方が少ないものです。学生の大半は、自分がやりたいことが何なのかよくわからないと思っています。

まずは、多様な選択肢が世の中にあることを知ることから始めてみましょう。業界研究や企業研究と呼ばれるものです。業界研究・企業研究に役立つ情報は、就活関連の書籍をはじめ、インターネットや企業のホームページなどから収集することができます。大学で企業情報に特化したデータベースを契約しているようなら、企業研究に活用できますので、役立ててみましょう。日本の99.7%は中小企業です。知らないことを知ること。インターンシップなどを活用するのも一つです。

(3)どのような準備をすればよいかわからない不安

就活に備えて準備をしたいけれど、何をするべきかわからないという不安もあります。おすすめの準備をご紹介します。それは、「自分を知ること」です。就活では、自己分析や自己理解などと呼びます。就活が始まると、自分のことをアピールしなければなりません。自分自身が、自分のことを理解していないと簡潔に相手に自分のことを伝えるのが難しいでしょう。自己分析のノウハウについての書籍もたくさん出ていますし、大学のセミナーに参加するのも良いでしょう。

2,就活の選考前半での不安と対処法

就活の序盤では、まずはエントリーシートの提出が求められます。これを皮切りに、書類や試験、面接についての不安があります。避けて通れない選考です。物事は段取り7分8分とよくいわれます。それぞれの段階で、適切な準備をすることで対処してきましょう。暗中模索ではなく、視界が開けるように、学生生活を充実させて準備に余念がないようにしましょう。

(1)書類が書けない不安

就活では、手書きでもパソコンでも、書類を書く(入力する)ことが多くなってきます。履歴書やエントリーシートといわれる類のものです。書類が書けない理由は大きく2つあるでしょう。

1つ目は、根本的な文章力。文章力は一朝一夕では身に付きませんので、日頃からのインプット・アウトプットを意識しましょう

2つ目は、記入する内容についてです。内容については、学生時代を振り返ることから始めてみましょう

(2)試験(採用テスト)が不安

就活初期の段階では、試験が課されることが多いです。最近ではWebテストが主流となっていますので、7割くらいはパソコンで受ける試験になるでしょう。

就活において合否の結果が一番わかりやすいのがこの試験です。なぜならば、答えが決まっているからです。試験では、テスト勉強が功をなします。試験は事前に対策することができますので、しっかりと準備をして臨むようにしましょう。時間と労力をかけたことには、必ず結果が伴います。

(3)面接が不安

苦手意識が強い学生が多いのが、面接でしょう。面接は大なり小なり誰でも不安です。

人が人を判断するという不確定な要素が高いのが面接です。企業によって、採用の方向性や方針はありますが、面接は機械的に処理ができません。面接の突破口として場慣れする必要もありますが、ある程度の自己表現ができれば十分突破することができます。新卒にそこまで高度な能力は求められません。伸びしろや可能性を学生時代の活動から探ることしかできないからです。

3,就活の選考後半での不安と対処法

就活のスタートは、一応3月から企業の情報が解禁され、6月から面接開始ということになっています。しかし、インターンシップや経団連に所属していない団体などは、上記のスケジュールに左右されません。選考が進み始めると、もっと切実な不安が襲ってきます。

(1)選考が進まない、内定が出ない不安

選考が調子よく進まないということは、どこかに原因があります。

どの段階での選考が進みにくいのかによって、対処は変わってきます。自分ではわかりにくいものです。悩んだら、一人で抱え込まないことです。他人からの意見に耳を傾け、指摘してもらうといいでしょう。 内定が出なくても、焦らずに基本に戻ることです。

(2)就職できないと感じる不安

就活は内定のスピードや内定の数を競うものではありません。他人の目を気にして、いいかげんな就活にならないようにしましょう。投げやりになったり、問題を先延ばしにして、根本的な解決をしないのは考えものです。日本企業は数万とあるため、新卒を採用する企業は限りなくあります。現に、中小企業の多くは求人倍率割れしており、新卒学生は引く手数多です。粘り強く、取り組むことで、必ず就職することができます。多くの先輩がそれを証明しています。

(3)この就職先に決めて良いのかという不安

今は学生にとっては有利な売り手市場です。新卒の学生は引く手あまたです。

内定を複数もらう学生には別の問題が発生します。どの企業に決めればいいのかということです。仮に内定が1つだったとしても、それで決めてしまっていいのだろうかという不安もあるでしょう。自分の人生なので、最後は自らで判断することをおススメしますが、それまでには第三者の意見も聞きながら、自分なりの決断を下してください。

4,最後に

就活の不安には、漠然としたものから、明確なものまで様々です。ただ、はっきりいえることは、就活に対する不安を持っているのは、自分だけでないこと。さらに就活に限らず、人生や物事には、何にしても不安はつきものだということです。それを認識して、不安を一つ一つ解消していけば、よいのです。

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