【商社とメーカーの違い】2業種で働いたアラサーが仕事と年収を暴露

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商社やメーカー志望の就活生のみなさん、こんにちは!現在は就活アドバイザーとして働いている私が最も就活生に聞かれるのが「商社とメーカーって具体的に何が違うのですか?」という質問です。

なるほど、私のように商社とメーカーで働いた経験がなければ、特に社会経験の少ない就活生の方々では言語化して説明するということは難しいかもしれないですね。

そこで今回の記事では、商社とメーカーについての説明をしつつ、その2業種の違いを具体的に解説していきます。また後半では商社とメーカーがなぜ混同されるのかについてや年収の違いなどについてもご説明していきます。商社やメーカー志望の就活生の方であれば必見ですよ。

商社とメーカー、それ全然違いますよ

まず最初に結論をはっきりと申し上げておきましょう。メーカーと商社は全くの別物です。 あえて共通項を述べるとすると製品を販売するということだけです。

後ほど詳しくその違いについて詳しく見ていきますので、まずは商社とメーカーが全然違うものであるということを分かっておいてください。

商社とは

商社とは何かについて簡単に言えば、その名前の通り「商売をする会社」ということになります。それは当たり前すぎますし、 他の会社も商売をしていますので、これだけではざっくりとしすぎていると思うのですが、もっと具体的に言えば投資事業とトレーディング事業を行っている会社だと考えてください。

また、 商社は2種類存在します。1つは総合商社というもので、もう1つは専門商社と呼ばれているものです。総合商社と専門商社も同様に扱うには違いが大きいため、こちらも後ほどじっくりと見ていきましょう。

まずは先ほど名前を挙げた投資事業とトレーディング事業について詳しくご説明をしていきます。

トレーディング事業

トレーディング事業とは、商社がどこかから仕入れてきた商品を他の企業や個人に売るという仕事です。具体的なイメージとしてよく使われるのは、 Amazon や楽天市場といったような通販サイト。

 Amazon や楽天市場は基本的に出品をする業者へ個人とその商品を購入する顧客の間に立って、いわゆる中間マージンによって利益を得ている職業です。

商社もこれと同じで、どこか他の国や地域から仕入れたものを他の国や地域に売るという過程で生まれる利益を得ています。そのためこの事業のことをトレーディングと呼んでいるのです。 

投資事業

商社がもう一つ行っているのは投資事業と呼ばれるものです。これはその名前の通り、他の会社に対して投資を行って、投資をした金額に応じて利益をもらうというところから利益を得る仕事となります。

具体的に言えば株への投資や不動産売買、他にも起業したばかりの小規模な会社や出資を求めている会社に対する投資。 これらもすべて投資先が成功すればするほど利益を得ることができるということになります。 

総合商社と専門商社の違い

ところで総合商社と専門商社はどのように違うのでしょうか。その答えは「総合」「専門」と冠する2文字にあります。

総合商社を代表とする三菱商事。こちらの企業はこのような例えられ方をしています。

「ラーメンからロケットまで」

その言葉の通り、1つの企業が扱う商品は多岐に渡っています。そして、これはほとんどの総合商社に当てはまる言葉でもあります。

一方で専門商社は、特定のメーカー商品を専門的に販売したり、総合商社では扱うことのできない小さな市場の商品を扱ったりしています。

そのため、総合商社と専門商社では全く仕事の規模が異なると考えてよいでしょう。

メーカーとは

次にメーカーの仕事内容について詳しく見ていきましょう。 メーカーの方がその名前から仕事内容をイメージしやすいかと思いますが、顧客に売るための製品を自社で開発している会社のことを一般的にメーカーと呼んでいます。

そのため開発している製品によって「自動車メーカー」や「食品メーカー」などといったような呼ばれ方をして分別されていることが多いです。同じメーカーというくくりでも何を作るかによって明らかにやっていることは異なるため、メーカー業界というのは非常に幅広い世界です。

また、 メーカーの中にも、 素材をより加工しやすいようにする素材メーカーがあったり、素材メーカーが製造した素材を一般的な顧客が利用できるようにする加工メーカーもしくは組み立てメーカーと呼ばれるものが存在しています。

現在私たちが住んでいる日本の国内総生産(GDP)のうち20%はメーカーが生んでいるため、日本にとってメーカーとは非常に欠かすことができないものなのです。 

商社とメーカーの違い

さて上記で商社とメーカーについて分けてご説明をしてきました。すでに商社とメーカーのはっきりとした違いがご理解いただけたという方も多いでしょう。こちらではその答え合わせとして、商社とメーカーの違いについて4つに分けて解説をしていきます。

ビジネスモデルの違い

1つ目にご紹介する商社とメーカーの違いは「ビジネスモデルの違い」です。 先ほどの話をまとめると、商社は他のメーカーが作った製品を購買者である個人や企業に売ったり、投資事業を行ったりして利益を得ています。またメーカーは自社で仕入れた素材などを使用して、さらに製品としての素材を作ったり、1つの完成品としての製品を作ったりして販売をしています。

明らかに違うのは自社製品を自社で製造しているかどうかということになります。もちろんこの違いに優劣はなく、誰だ行っている事業が異なるということを理解しておきましょう。

営業方法の違い

2つ目にご紹介する商社とメーカーの違いは「営業方法の違い」です。 この違いが商社とメーカーをはっきりと分る部分なのですが、商社は自分の会社で製品を作っているわけではないため、メーカーに対して新たな製品を開発するように企画したり、より顧客ニーズに合う製品を国内外から探して来たりするという必要があります。

一方でメーカーの場合は自社製品を販売するため、素材などを他のメーカーから仕入れることはあったとしても基本的には自社で開発・営業を行うということになります。 

募集している職種の違い

3つ目にご紹介する商社とメーカーの違いは「募集している職種の違い」です。商社の場合は基本的には総合職であったり、一般職であったりを採用しています。そのため文系は理系などの区別をあまり行わずに募集することが多いようです。一方でメーカーは商社と同じく総合職や一般職を募集するものの、総合職の方では事務職系の仕事を担当する人と、開発系の仕事を担当する人で募集枠が分かれています。

商社とメーカーが混同される理由

就活生の質問を受けていると商社とメーカーが混同される理由についてわかってきました。その理由とは、近年、商社のように顧客ニーズのある製品をトレーニングして販売しているメーカーが増えているということです。

ある意味商社としての機能も持ったメーカーが増えているため、例外的な仕事をしているメーカーを見て商社とメーカーの違いがわからなくなるという就活生が増えているようです。そのため、商社とメーカーの違いがはっきりとわからないという方は、見方を変えれば就活における企業研究や業界研究をしっかりとされているということができます。

商社とメーカーの年収の違い

さて、気になる商社とメーカーの年収の違いですが、一概には言えないのですが商社の方が平均年収が高いと言われています。例えば代表的な総合商社である三井物産は、平均年収が1,200万円となっています。 一方で、水産メーカーとして有名な日本水産は、平均年収が807万円となっています。他にも色々と比べて見る必要がありますが一般的なところで言うと商社の方が年収が高いということができるでしょう。

まとめ

今回の記事では、商社とメーカーについての説明をしつつ、その2業種の違いを具体的に解説しつつ、後半では商社とメーカーがなぜ混同されるのかについてや年収の違いなどについてもご説明していきました。

商社とメーカーの違いについてははっきりとご理解いただけたのではないでしょうか。自分が本当にやりたい仕事、得意なことを活かせる仕事は商社とメーカーかどちらなのでしょうか。しっかりと自己分析を進めて考えていきましょう。

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