就活の問いに関する定番といえば、学生時代に頑張ってきたこと、すなわちガクチカでしょう。履歴書やエントリーシートなどの書類から、面接に至るまで、必ず聞かれるといっても過言ではありません。

ガクチカ(学生時代頑張ったこと)は、「自己PR」、「志望動機」と並んだ鉄板の質問なのです。学生にとっては、この3本の矢がないと、就活を切り抜けるのは、容易いことではないでしょう。ここでは、ガクチカ(学生時代頑張ったこと)から学んだことを、どのように伝えるかに焦点を絞ってお伝えします。

企業はなぜガクチカ(学生時代頑張ったこと)で学んだことを問うのか?

まず、就活において、企業はなぜガクチカ(学生時代頑張ったこと)を問うのでしょうか?また、そこからの学びも合わせて聞いてくるのはなぜでしょうか?学生側からすれば、こうした定型的な質問はシステマチックに感じるかもしれません。

就活をしていれば、一度は必ず遭遇するガクチカ(学生時代頑張ったこと)や自己PRという質問。それは企業が学生のことを知るための手段に他なりません。人は見た目が9割とはいっても、本質は目には見えません。また、テストと違って数値化することは難しいものです。企業は学生のことを知るために、あらゆる方法を駆使します。

とりわけ、ガクチカ(学生時代頑張ったこと)を問う意図は、以下の3点に集約できるのではないでしょうか。

理由①経験から人物像を把握するため

企業は学生のことを全く知りません。そのため、より具体的な内容を通して、学生の人物像を知ろうとします。ガクチカ(学生時代頑張ったこと)は、今までどのような道のりを歩んできたのかを知る手がかりとして有効です。学生の経験、特に大学時代、何に力を入れてきたのかを聞くことで、企業側は、リアルな人物像を想像することができるでしょう。

経験を挙げる際には、学業、アルバイト、部活・サークル、ゼミ、留学やボランティアなどが多く挙げられます。また、全部を頑張った学生もいることでしょう。ただし、「一番」と問われれば、一つに絞る必要があります。全てを総括して、例えば「主体性を育むことに一番力をいれてきた」と伝える方法もあります。

いずれにしても、企業は経験の事実をただ知りたいわけではありません。そこから、掘り下げて、経験から学生の人物像を把握しようとします。最初の着地点は、「ガクチカ(学生時代頑張ったこと)で学んだこと」になるでしょう。

理由②人物像から人材レベルを評価するため

続いて、企業は「ガクチカ(学生時代頑張ったこと)」からその人物の人間性をどんどん掘り下げていきます。そこから何を学んだかという最初の着地点に到達します。その過程の中であぶり出された人物像、つまり人間性や人柄、スキルや考え方、タイプなどを評価します。シビアな言い方になれば、人材のレベルを見極めます。

企業によって求めるレベルの高さは異なります。選考によっても変わるでしょう。1次面接と最終面接では、面接官が違いますので、至極当然のことです。

理由③人材レベルから自社とのマッチングを図るため

最後に、企業はそのガクチカ(学生時代頑張ったこと)から表出した人材レベルと自社とのマッチングを図ります。最終面接で落とされることもありますが、ここまでくれば、企業が求める人物像にはマッチしていることの方が高いでしょう。しかしながら、採用人数には限りがありますので、時の運やご縁なども介在します。つまり、自分自身ではコントロールできない部分ですから、自信を無くす必要はありません。

あなたが今までガクチカ(学生時代頑張ったこと)の経験から学んできたように、それを糧に現実を直視して、切り替えるしかありません。

ガクチカで学んだことに盛り込むべき点

企業がガクチカ(学生時代頑張ったこと)で学んだことを聞いてくる意図がわかれば、何を伝えるべきかを考えることができます。問われているのは、事実の羅列ではありませんし、何を経験したかでもありません

目的は、学生の本質を探るためです。そのためには、以下の3点が欠かせないポイントになってきます。ある企業のエントリーシートでは、以下のような知りたいポイントを順番に書かせる方式があったりします。

問1:学生時代に一番力を入れてきたのは、何ですか?

問2:あなたはなぜそれに取り組んだのですか?

問3:その中であなた自身が工夫したことは何ですか?

問4:そこからあなたが得たことや学んだことは何ですか?

①どんな目的意識を持って取り組んだのか

物事には何でも目的意識というものが肝心でしょう。

例えば、ただ漫然とお金を稼ぐために、アルバイトをするよりも、留学資金を貯めるため、社会性を養うためなど、何かしらの目的意識があった方が人は頑張れるものです。仮に最初は受け身で始めたことだったとしても、あなたの考え方次第で世界は変わります。なぜならば、自分の考えは、自分で育てることができるからです。

目標や夢など何でもかまいません。ガクチカ(学生時代頑張ったこと)の中で、目的意識を持って取り組んでいることを盛り込んでみましょう。面接官はそこから、掘り下げていき、まずは学生の思考や行動特性を知ろうとすることでしょう。

②どのような工夫をして取り組んだのか

頑張ったことには、自分なりの工夫も盛り込みましょう。何も大きな出来事ではなくても結構です。むしろ、学生でそこまで大きな工夫がある方がレアだと思います。些細なことでも、あなたが実際にした工夫ならいいのです。

何かに真剣に打ち込めば、大抵、誰しも壁にぶち当たったり、挫折を経験します。そこから、どのように乗り越えたのか、そこにあなたの工夫を垣間見ることができるかもしれません。

③その経験から何を学んだのか

最後はやはり、「ガクチカ(学生時代頑張ったこと)から得た学び」ということになります。

②で述べたように、力を注ぎ、頑張ってきた経験には試練がつきものです。その壁を乗り越えた経験があれば、そこには大きな学びがあります。なぜならば、人は便利さや快適さから学ぶことはあまりありません。むしろ、不便さや不自由さ、困難から多くのことを学びます

その学びを企業も知りたいのです。生きているうちは、一生学ぶということです。学ぶことを止めたら、人間はその時点で成長がストップしてしまうからです。企業に入社してからも、学び続ける人間なのかも、そこから見えてくることでしょう。

【ガクチカ別】学生時代頑張ったことで学んだことの例文

DarkWorkX / Pixabay

ガクチカ(学生時代頑張ったこと)で「学んだこと」をテーマに、アルバイト、部活、ゼミを例にとってみました。その他の話題もあるでしょうが、多くの学生が大学時代に経験している3つを今回はピックアップした例文集です。「ガクチカ(学生時代頑張ったこと)で学んだことに盛り込むべき点」を意識しながら、最終的には自分なりの文章を是非完成させてください。

①アルバイト編

私はチームワークを意識しながら、居酒屋のアルバイトに一番力を入れてきました。大学入学後から、現在まで3年間続けています。居酒屋のアルバイトでは、ホールを担当しています。オープニングスタッフとして一からお客様と関わることになったため、常連客を増やすことを目標に掲げてきました。

当初は、全員が不慣れな状況が続き、スタッフのミスが続きました。どうしたら改善できるかを考えた際に、私はホールとキッチンのコミュケーション不足に原因があることに気がつきました。大衆居酒屋では、週末にお客様が集中します。そういった時こそ、ホールとキッチンの連携が欠かせません。

コミュケーション不足の解消のために、ホールとキッチン全員が共有できるノートを作成しました。そうすることで、普段からの関係性もよくなり、シフトの交代時の引き続きも円滑になりました。今では、現在でも続くエリア内でも人気の店になっています。課題を明らかにして解決に向かう行動力がいかに大切かを学びました。

「ガクチカにアルバイト経験のことを書いてもいいの?」と悩んだり、「アルバイトなんてどの学生もやってるし差がつかないんじゃないの」と諦めてしまっている就活生の方も多いかと思います。しかし、ポイントさえ押さえることができていれば、アルバイトも立派なガクチカ(学生時代頑張ったこと)になります。では、どういったポイントに気をつけて書けば良いのでしょうか。以下の記事で詳しくご紹介していきます。

②部活編

自分には何ができるかを常に意識したプレーを心がけて、硬式野球部の活動に力を入れています。小学1年生から野球を始め、中学・高校はスポーツ推薦で入学するほど、野球に打ち込みました。ポジションは主にピッチャーで、打順もクリーンナップを任されており、常にチームの中心として勝利に貢献してきました。高校では甲子園を目指していましたが、残念ながらあと一歩のところで届きませんでした。

大学でも野球を続けていますが、高校までと違い、レベルの高さに圧倒されました。大学では、野球人生で初めてレギュラーメンバーになっていません。百人近い部員が在籍しており、春になれば優秀な新入生が全国から集まります。一度は野球を辞める決心でいましたが、自問自答した結果、ここで逃げてはいけないという結論に至りました。ここで辞めたら、この先の人生で挫折した際にも、逃げてしまうと思ったからです。

そこからは、チームにとって自分は何ができるかを考えて行動しています。ピッチャー経験を活かし、バッティングピッチャーを志願し、裏方でチームを支えています。現状から逃げるのではなく、自分を活かすための方法を考えて行動することで打破できることがあることを学びました。

③ゼミ編

大学ではゼミ活動に力を入れています。1年生から刑法のゼミに所属しており、現在は、卒論のテーマを考えています。刑法のゼミに所属した理由は、将来警察官として活躍したい夢があるからです。柔道有段者であり、日本の治安維持のために、貢献したいと思っています。ゼミでは、1か月ごとに、過去の判例を検討して、集団討論や発表を行ってきました。刑法には、興味があったのですが、発表やディスカッションには慣れていないため、当初は苦労しました。

柔道一筋で、体力には自信があましたが、柔道の経験がゼミでは役立ちませんでした。悩んでいた頃、担当の先生に相談しました。すると、先生から「柔道では試合で勝つために、頭で考えて、練習をしてきたはずだ」と言われました。確かに思い返してみると、苦手な相手を研究するために、毎日柔道ノートを欠かさずに書いていました。そのときには、何が自分に足りないのか考えながら、柔道に打ち込んでいたのです。

ゼミの苦手な分野も同じことだと思えるようになってからは、発表の際には準備に時間をかけ、想定問答などもイメージしました。討論には、まずは積極的に発言するようにしました。そうしたことで、準備したことが少しずつ実を結び、自信につながりました。ゼミを通じて、今までの自分の経験をいかに活かすかという視点の転換方法を考えられるようになりました。

④学業

大学で学んだこと、いわゆる学業についても「ガクチカ(学生時代頑張ったこと)」に盛り込むことができます。学業についての「ガクチカ(学生時代頑張ったこと)」例文は以下の記事で詳しくご紹介しています。こちらを参考にしてみてください。

⑤その他

ガクチカ(学生時代頑張ったこと)に書くことは十人十色です。上記でご紹介したもの以外にも、趣味や留学を書くこともできます。以下の記事では留学に関するガクチカ(学生時代頑張ったこと)などを例文とともにご紹介しています。そのほかにも人事の評価ポイントについても詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。

ガクチカから学んだことについてのガクチカの書き方と注意点は?

geralt / Pixabay

ここまで、企業がガクチカを問う理由やガクチカに盛り込むべき要素について例文とともにご紹介してきました。しかし、これだけの情報ではいざガクチカを描こうと思っても書くことができないと思います。それは、まだガクチカの書き方や注意点を抑えることができていないからです。

以下の記事でガクチカを書く際の書き方や注意点について詳細にご紹介しています。こちらの記事を見ることで、この機会にガクチカのイロハをマスターしてしまいましょう!

まとめ

就活では、「ガクチカ(学生時代頑張ったこと)」は必ず聞かれると言っても過言ではありません。その中では、企業の質問には意図があります。面接では、さらにそこから掘り下げて、学生の人物像に迫りながら、学生の特性や企業との相性などをつぶさに確認してきます。

ポイントを押さえながら、まずは長めに文章を作成してみましょう。短い文章を長くすることより、長い文章を短くすることの方が簡単だからです。さらに、様々なことに思いを巡らすことで、面接などの掘り下げをされた際にも役に立つかもしれません。最初から長文を書くことが苦手な学生は、箇条書きなどから始めてもかまいません。ただし、その経験であった色々なことを細かく思い出しましょう。

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