今や、何千社もの企業が採用しているOpenES。なんと言っても簡単で、気軽にエントリーシートを提出できるのが魅力です。でも本当のところ、OpenESの正しい書き方を知っていますか?書き方をきちんと学んでいないのにもかかわらず適当に項目を埋めても、いい結果が訪れるわけがありません。
ということで今回は、OpenESの正しい書き方についてまとめてみました。これを読めば、どんな人でもきっと素晴らしいエントリーシートを提出できるはずです!
・OpenESの書き方の前に…基礎知識まとめ
正しい書き方を学ぶ前に、OpenESに関する基礎情報を総ざらいしておきましょう。まだOpenESを提出したり入力したことがない人は、とりあえずここで基礎知識を仕入れておくだけで、これからの就活が少し簡単になるはずです。
-リクナビが運営するシステム
そもそもOpenESとは、リクナビが運営しているエントリーシートの提出システムです。よって、リクナビに登録していない企業にはOpenESを利用してエントリーすることはできません。しかし、OpenESに登録してある企業へは非常に簡単にエントリー&ES提出が可能です。
「時間がかかる」「めんどくさい」があたりまえだったエントリーシートの基準を変えた、画期的なシステムです。
-ネット上で作成・提出できる
なんといっても1番の魅力は、「記入・作成から企業提出までインターネット上で完結できる」というところでしょう。手書きESは1文字でも間違えたら最初からやり直しですが、OpenESならそんなことはありません。
また、いちいち封筒に入れて、郵送ルールを調べて郵便局へ駆け込む必要もありません。クリックひとつで企業へエントリーシートを出せるのも、精神的にかなり楽ですよね。
-時短・簡単!
エントリーシートは、とにかく時間がかかるものでした。しかし、OpenESなら「手書きESの半分の時間」で提出出来ます!なんなら、通学時間や5~10分のスキマ時間を上手く利用して少しずつ執筆を進められるので、時間が無い就活生にはかなり嬉しいですよね。
就活の1番のポイントは、「どれだけ手間をカットし、効率よく準備を進められるか?」ということ。これならES対策の時間をカットし、面接対策などに時間を回せるのです!
-コピペして送信できる
企業ごとに内容を変えるとしても、自己PRやガクチカなど共通する内容はいくつかありますよね。これが全部手書きだと、1字1句きれいな字で書き写さないといけません。それはあまりにも時間のロスです!
しかしOpenESなら、共通ポイントをコピペすればたった数秒で完了です。もちろんコピペする部分を間違えるなどミスには注意しないといけませんが、圧倒的に時短になるので就活生には嬉しいポイントです。
-印刷代を節約できる
意外と就活生の悩みの種なのが、「写真の印刷代がかかる!」ということ。証明写真もそうですし、ガクチカなどに使う思い出の写真もいちいち印刷すると結構な手間ですしお金もかかります。
ですが、OpenESならその心配はありません。データさえパソコンやスマホに入れておけば、何回もそのデータを使えるのでかなり印刷代は節約出来ます。もちろん、郵送代もかかりませんから、ただでさえお金が無い就活生の財政事情を守ってくれるありがたい味方です。
・OpenESの書き方で気をつけるポイント
次にご紹介するのは、OpenESを実際に書く時に気をつけるべきポイントです。どんなに簡単にエントリーシートが出せるツールだと言っても、適当に書いたら受かるものも受かりません。具体的にどんなポイントを頭に入れておけば良いエントリーシートが書けるのか、ここで学んでおきましょう!
-簡潔にわかりやすく書く
これは一般的なエントリーシートでも言えることですが、とにかくシンプル・簡潔に書くことが大切です。中には文章は長ければ長いほど評価されると勘違いしている人も多いですが、逆です。自分が言いたいことを短い文章で簡潔にまとめた方が、好印象を持たれます。
特に、「~であるから、~と思い、~なので…」と一文をダラダラ長く書いてしまう人は要注意です。文節で1度文章を細かく区切ってみて、ダラダラ文章から卒業してみてください!
-いつも以上に敬語の使い方などには気をつける
手書きでエントリーシートを書くと、「正しい敬語を使わなきゃ!」と緊張感が自然と出てくるためあまり気にしなくて大丈夫なのですが、OpenESだとそうはいきません。特にスマホで記入していると普段の友達のやり取りかと錯覚してしまい、敬語の使い方が甘くなってしまいがちです。
よって、OpenESは1度パソコン・スマホ上で入力したあと、紙媒体に印刷して読み返してみることをおすすめします。変な敬語や、話し言葉の使用箇所に気付きやすくなります。
-スタンダードな文章構成を使う
OpenESはライバル就活生の数がはね上がるため、変に悪目立ちするエントリーシートを書くと不採用になりがちです。「個性を出す」ことと「周りの人が使っていない文章構成を使う」ことは違います。自分らしさを出すべきなのは、エピソードの具体性。文章構成はなるべくスタンダードなものを使用し、誰が読んでも違和感を覚えない文章を意識しましょう。
「結論」→「具体的なエピソード」→「まとめ」という基本的な文章構成を守り、読みづらい文章を書かないように気を付けてください。
-パワーワードを入れる
基本的な文章構成を守った上で自分らしさをエントリーシートに入れるには、「この子、何?!」と印象が深く刻みつけられるパワーワードを使うことをオススメします。
パワーワードとは、簡単に言うとキャッチコピーのこと。「コツコツ努力することが趣味です」「吸収力が良すぎて周りから驚かれます」など、少しユーモアを混じえた表現を使い、自分を表現します。同じ内容を話していても、「あの子か!」と採用担当者の頭に残りやすくなるのでオススメです!
-「事実」と「理由」を明確に分ける
エントリーシートを書き始めたばかりの人は、どうしても「事実」と「理由」をまぜこぜにして文章を書いてしまいがちです。事実とは、ゼミやサークルで実際に自分が行った功績そのものです。これに対して理由は、「なんでその行動をとったのか?」という根本の部分です。この事実と理由をごちゃまぜにすると、とてもわかりにくい文章になってしまいます。
実際にエントリーシートの文章を書き始める前に、事実と理由に分けて書きたい材料を分類して書いておくと、自分の頭の中で整理がつきます。ぜひやってみて下さい。
・OpenESの書き方で間違えがちなポイント
次にご紹介するのは、毎年たくさんの就活生が間違えてしまうOpenESのポイントです。気を抜いてしまうと、どうしても間違えがち。でも、完璧なエントリーシートが書けないと書類選考通過も夢のまた夢です。たくさんの人が間違えるポイントだけでも予習しておけば、未来の自分の失敗を減らせます。
-ラフな文章で書いてしまう
やっぱり、スマホでエントリーシートを記入すると、ついつい気を抜いてしまいがち。「~みたいな」「~かと思って」など、普段の生活で使いがちな文章表現を使ってしまう人が多発しています。基本的な敬語は出来ていても、細かな文章表現がラフになってしまっては意味がありません。
意外と間違えがちなのは、「ですが」「けれど」というワード。前述した内容を否定したい場合は、「しかし」を使うのが正解です。1度国語辞書を引いてみて、正しい丁寧言葉を学んでみるといいでしょう。
-文字数制限を気にせず書いてしまう
紙媒体でのエントリーシートは、そこまで文字数がハッキリと決められているケースは多くはありません。数文字くらいなら許してもらえたり、そもそもきちんと数えられることも少ないです。しかし、OpenESだとそうはいきません。
文字数を自動的に換算してくれるため、1文字でも文字が多いと送信はできないようになっているシステムです。全体的な文字数を意識しないで執筆すると、あとで痛い目をみることもあります。
-自分語りをしない
エントリーシートあるあるが、「求められてもいない自分語りを始めてしまう」ということ。エントリーシートとは自分の長所を企業にアピールするためにありますから、自分を語らないと始まりません。しかし、必要以上に自分のエピソードをダラダラ話すと、企業側もおなかいっぱいになってしまいます。
自分語りは求められているぶんの「エピソード・理由」だけにとどめて、不必要な部分はカットしてください。
-難解な単語を使わない
難しい言葉を出す=自分の頭の良さをアピールできると勘違いしてしまう人が多いですね。しかし、それは全くのまちがいです。エントリーシートは、どんな業界や職種の人が読んても理解出来る内容にしないといけません。
難しい単語や横文字を使うと気分は高まりますが、企業側からしてみたら「?」かもしれません。現地だと違う意味で使われているかもしれませんし、自分の伝えたいことが伝えられずに終わる可能性もあります。
-「貴社」「貴行」などの使い方を間違える
就活を初めて最初に学ぶのが、この呼び方かもしれません。でも、なんでもかんでも貴社にすればいいわけではありません。銀行に送る場合は「貴行」にしないといけませんし、中には「貴所」など独特の呼び方をする場合もあります。
提出する前に念入りに確認して、正しい呼び方を学んでおくようにしましょう。話し言葉の時と書き言葉の時で文章表現が異なるケースもあるため、事前調査は必須です!
・OpenESの書き方Q&A
最後にお届けするのは、OpenESを書く上でどんな事に気をつければいいのかの質問集です。何かわからないことがあった時、なかなか誰かに質問する機会はありません、。毎年たくさんの就活生が悩んでいる悩みをここで紹介するので、これから出るであろう疑問をじぜんに潰せるということです。ここでは、5つの代表的な質問をお届けします。
-どんな画像を添付すればいい?
ガクチカや自己アピールには、好きな画像を添付することができます。モラルを守っていればなんでもいいですが、ガチガチに真面目な写真よりも少し遊び心が入った画像の方が企業が喜ぶケースが多いです。普段の生活で出すような自然な笑顔や、友達と一緒に楽しそうに笑っている写真が喜ばれるようです。
なぜ企業は画像を欲しがるのか?それは、面接では見られない普段の顔が見たいからです。常識の範囲内で、そういう画像を選んてみてください。
-写真の説明文はどうする?
OpenESの写真には、説明文を付ける箇所があります。ここも、シンプルでわかりやすい文章を書くようにしましょう。サークル活動やゼミの活動内容を表す画像を貼った場合、具体的にどんな活動をしているのか述べるといいでしょう。
自分では意味が理解できていても、はじめてその画像を見る人は全貌が分からないケースが多いです。「誰が・何をしている画像なのか」をストレートに述べましょう。
-普通のESと違う部分はなに?
OpenESが普通のエントリーシートと違う決定的な部分は、「文章内容だけで評価される」ということでしょう。手書きのエントリーシートは文字の綺麗さや大きさからもあなたの人間性を想像することが出来ますが、デジタルESのOpenESはそうはいきません。
エントリーシートの文章内容だけで戦わないといけないということです。シンプルでわかりやすく、でも企業に伝えたいアピールポイントは漏れなく書かないといけません。エントリーシートの充実度をごまかせない!という内容勝負なところは、まさにOpenESの特徴と言えるでしょう。
-書き方がわからない!
そもそもエントリーシートを書いたことがなくて、どうやって執筆すればいいのかわからない人もいますよね。そういう人は、あまり難しく考えすぎずに「エントリーシートの書き方」をまず学ぶべきです。
1から書き方を知りたい人は、まず学校のキャリアセンターで質問してみることをオススメします。文章をかたちづくる材料部分の作り方から推敲方法まで、先生たちが優しく教えてくれるはずです。OpenESに挑む前に、エントリーシートの基礎情報をはじめに頭に入れるようにしましょう!
-業種によって書き方は変えるべき?
業種や職種が変わったら、エントリーシートの内容は変えるべきです。しかし、これはOpenESに限った話ではありません。普通の手書きのエントリーシートでも、志望動機やガクチカで取り上げるエピソードをマイナーチェンジくるのは当たり前のテクニックです。
そもそも、エントリーシートはその企業一つ一つに合わせて送るラブレターのようなもの。使い回しはなるべく控えるのがルールです。その方が、丁寧に書いている感が伝わりますし好印象です!
・おわりに
さて、いかがだったでしょうか。OpenESをまだ送ったことがない人も、そうでない人も、今回の記事をきっかけに正しい書き方を覚えていただけたら幸いです。普通のエントリーシートとOpenES、両方を上手く書きこなしてこそ本物の就活生と呼べます。
内容勝負のOpenESで企業に評価されてこそ、自分の自信もつくというものです。シンプルでわかりやすい文章に自分らしさを詰め込んで、第1志望の企業から内定が貰えるように頑張ってくださいね!正しい情報を頭に入れておけば、いざというときに役に立つはずですよ。
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