2020年版 IT業界とは?分野や職種を6つを知ってトレンドを把握!

業界研究

IT業界を志望している就活生規模やIT業界の企業数は増加傾向にあります。しかし、IT業界と一口にいっても、企業ごと、そして部署ごとにやっていることは千差万別。なんとなく「IT業界に入りたい」と考えて志望したとしても、選考で志望動機が弱いと見做されてしまったり、入社後にイメージとのギャップを感じてしまったりする可能性があります。

そこで本記事では、IT業界における分野・職種を具体的に解説していく中で、よりIT業界の中身をイメージできるようにしていきます。IT業界を志望しているという方は、最新のIT業界事情を把握するためにも本記事をご一読ください。

IT業界とは?市場規模や現状

まずはIT業界とは何かという根本的な内容から説明をしていきます。知っている方も多いはずですが、ITとは”Information Technology”の略語であり、これを日本語で言うと「情報技術」となります。なんとなくIT業界と言われると「プログラミング」「エンジニアリング」などといったイメージが先行しがちですが、それらは手段であり、IT業界は「情報を扱う技術」を中心に構築されている業界であることを忘れないでください。

日本国内におけるIT業界の市場規模は18兆807億円で、前年比3.4%増。また、2018年からの5年間に、市場規模の年間平均成長率がプラス2.4%を維持すると見込まれているのです。これが何を意味するかと言うと、オリンピック不況なども概算に入れつつ、業界全体としては成長傾向にあると見込まれているということなのです。

たしかにこのご時世、どの業界であったとしてもIT導入を検討しなければなりません。そういった意味でニーズは縮小するどころか増加する可能性の方が高いと言えます。「〇〇テック」という言葉も至る所に溢れており(フィンテック・エドテック・アグリテックなど)、このように従来ITが進出していなかった業界に、ITが導入されていく姿が言葉からも伺えます。

IT業界の3分野

ここまでIT業界の現状と市場規模などについて簡単に説明をしてきました。しかし、上記の説明だけでは、単純にIT業界の将来的な成長が期待できるということしかイメージできなかったのではないでしょうか。将来の展望が明るいというのは縮小していく業界と比べてもうれしいことではありますが、何よりも大事なのは「自分がやりたい仕事がIT業界にあるのか」ということです。

もしイメージしていた仕事が就職した会社や、そもそも業界になければ、後悔する可能性も。こちらでは、IT業界をさらに細かく分類した3分野について紹介していきます。メインとなる3分野は以下の通りです。

1.ソフトウェア
2.ハードウェア
3.情報通信

それぞれの分野について解説をしていきましょう。

ソフトウェア

1つ目に挙げるIT業界の分類は「ソフトウェア」です。ソフトウェア分野では、主にハードウェアを内部で作動させるプログラムの開発をしています。たとえばスマートフォンにおいてiPhone端末をお使いであれば「iOS」、Android端末をお使いであれば「Android」。PCでは「Windows」、「MacOS」などが有名です。また他にも先述のOS下で動作するアプリケーションの開発などもソフトウェア分野の仕事。たとえばMicrosoft Office WordやExcel、Photoshopなどや、スマートフォンアプリなどもソフトウェアと呼ばれるものの1つなのです。以下にソフトウェア分野の代表企業を見ていきましょう。

  • 株式会社富士通アドバンストエンジニアリング
  • 日本オラクル株式会社
  • メッドサポートシステムズ株式会社
  • 株式会社日本デジタル研究所
  • 株式会社ワークスアプリケーションズ

ハードウェア

2つ目に挙げるIT業界の分類は「ハードウェア」です。ソフトウェアが「ハードウェアを内部で作動させるプログラム」である一方、ハードウェアとはソフトウェアを有する電子機器や電子回路など物理的なモノを指しています。たとえば、PCやスマートフォン、ゲームハード(PS4やNintendo Switchなど)。近年では「IoT(Internet of Things)」の技術が進み、エアコンやテレビ、車などもソフトウェアを有する「ハードウェア」というくくりに入ることが増えてきました。ソフトウェアはハードウェアありきの存在であり、ハードウェアのスペックに合わせてソフトウェアが開発されているため、人々の生活基盤を作る意味でもやりがいのある分野だと言えるでしょう。以下にハードウェア分野の代表企業を見ていきましょう。

  • コネクシオ株式会社
  • 日本アイ・ビー・エム株式会社
  • SONY
  • Panasonic
  • HITACHI

情報通信

3つ目に挙げるIT業界の分類は「情報通信」です。情報通信の仕事に関してわかりやすく以下のように分類することができます。

  • 情報の伝達
  • 情報の処理・提供にともなうサービスの提供
  • インターネットに関わるサービスの提供
  • 情報伝達を目的とした情報の加工

具体的に言うと、固定電話・携帯電話のサービス提供、テレビ・ケーブルテレビ・ラジオ放送、インターネット上のウェブサイト運営、ウェブコンテンツ提供、テレビなど放送コンテンツの制作などがこれに当たります。マスメディアなどとも深く関わる情報通信は、メディアコンテンツに関心の高い方におすすめの分野だと言えるでしょう。以下に情報通信分野の代表企業を見ていきましょう。

  • Soft Bank
  • レバレジーズ株式会社
  • Google
  • Microsoft Japan Company
  • 東日本電信電話株式会社

IT業界の3職種

さて、ここまでIT業界のメイン3分野についてお話をしてきました。ここまで読んでいただいた方は、IT業界という大まかな業界分類からさらに一歩進んだ業界知識を得ることができたはずです。ただ、分野の中にもさらに職種分類が存在します。この職種分類を理解していない場合、実際に入りたかった分野に入れたとしても、やりたいことができない可能性もあるのです。そこで本記事の最後に、IT業界の3職種を紹介していきます。以下の職種を参考に、どういった方向性でIT業界に関わっていくのかをイメージしていきましょう。以下がIT業界の3職種です。

1.プログラマー・エンジニア
2.営業
3.コンサルタント

各職種について詳しく見ていきましょう。

プログラマー・エンジニア

プログラマーやエンジニアは同一視されることもありますが、異なる役割を担っています。エンジニアは依頼からシステム設計書の作成をおこなっていきます。その後、プログラマーがシステム設計書をもとにプログラミングをし、実際のシステムを構築していくのです。

営業

営業職は新規クライアント獲得などを目的として他社へ出向き、自社商品や自社の強みなどをアピールするという職種です。プログラマーやエンジニアは技術力が求められますが、営業はプレゼンテーションや一定のITに関する理解、自社商品への理解など、幅広いスキルが求められます。

コンサルタント

最後に紹介するコンサルタントは、IT技術を導入しようと考えている企業などのクライアントに対し、IT分野でのソリューションを提供するなどの役職です。現状分析から課題解決までをおこない、顧客ニーズに沿った解決策の提案を担当しています。

まとめ

本記事では、IT業界における分野・職種を具体的に解説していく中で、よりIT業界の中身をイメージできるようにしていきました。一口にIT業界と言ってもソフトウェアやハードウェアなど扱うモノが違ったり、部署ごとの仕事が大きく異なることがわかりましたね。ぜひ、本記事をきっかけに自分が本当にIT業界を目指したいのかという根本から考えるようにしていただけると幸いです。

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