「総合商社を受けるなら一般職と総合職のどっちが良いの?」
「総合職の方が活躍してるイメージがあるけど、一般職のメリットは?」
など、総合商社の一般職について気になっているという方は少なくないようです。たしかに、総合商社と言われてイメージしやすいのは総合職の方ですが、一般職にしかないメリットや魅力がたくさんあるのです。
今回の記事では、総合商社の一般職の内容や受けるべき理由、デメリットなどについて詳しく解説をしていきます。また、一般職を目指そうという方が身につけておくべきスキルについても説明していくため、ぜひご一読ください。
総合商社の一般職ってどんな仕事?
まずは総合商社の一般職がどのような仕事なのかについて詳しく見ていきましょう。一般職は、会社によっては「アシスタント」と呼称しているところもあることからわかる通り、総合職のサポートがメインの仕事です。たとえば、以下のような仕事があります。
・他国へ輸出する際の通関手続き
・銀行への為替手形買取依頼・信頼状発行依頼
・入金や支払いなど
このように事務作業が多い総合職の一般職ですが、海外の業者と連絡を取ったり、決済処理をしたり、メーカーへの納品依頼を出したり…やるべき仕事が幅広いのです。特に総合商社は海外とのやりとりが多いだけにトラブル発生が日常茶飯事。そのため緊急を要する事務手続きに追われることも多いです。
総合商社の一般職を受けるべき3つの理由
さて、上記の説明だけでは「なんだか総合商社の一般職って大変そう…」と思われるかもしれませんが、そんな大変さ以上に魅力がたくさんあるのがこの仕事なのです。こちらでは、総合商社の一般職を受けるべき理由について3点ご紹介しましょう。その理由とは以下の3つです。
・全国転勤などの心配がない
・高給な場合が多い
それぞれ詳しく説明していきましょう。
フレキシブルな働き方が可能
1つ目に紹介する総合商社の一般職を受けるべき理由は「フレキシブルな働き方が可能」ということです。総合商社の一般職は、実はテレワークの導入率が高いということで知られています。たしかに事務作業で使用する書類などは近年、ペーパーレス化していますし、ほとんどの場合、ZoomやSkypeなどを駆使すればできてしまう仕事が多いのです。こういった観点から、総合商社の一般職は働きやすいと考えられています。
全国転勤などの心配がない
2つ目に紹介する総合商社の一般職を受けるべき理由は「全国転勤などの心配がない」ということです。基本的に総合商社の一般職はエリア勤務となっているケースが多いのです。そのため、希望エリアに配属された場合、転勤願いなどを出さない以上、よほどのことがなければ全国転勤をしなくても良いのです。
高給な場合が多い
3つ目に紹介する総合商社の一般職を受けるべき理由は「高給な場合が多い」ということです。一般職といえばさまざまな会社に存在しますが、総合商社の一般職は基本的にほかの職種の一般職と比べても平均給与が高いと言われています。
通常、一般職の初任給といえば200〜350万円程度が妥当だと言われていますが、総合商社の一般職の場合には初任給で300〜400万円程度であると言われています。30代になると、一般職であっても年収600万円を目指すことも可能。総合商社自体、平均給与が高いため、一般職の給与も高給であることが多いのです。
総合商社の一般職のデメリット2選
さて、ここまで総合商社の一般職を受けるべき理由について紹介してきました。ここまで読んでいただいた方は「一般職を受けてみようかな」と心が揺らぎ始めているのではないでしょうか。しかし、デメリットを知った上で受けるかどうか判断しなければ、入社後に思ってもみなかったトラブルに巻き込まれ、後悔してしまう可能性もあるのです。そこで、こちらでは総合商社 一般職のデメリットについても紹介していきます。デメリットは以下の通りです。
・人間関係がギクシャクしている職場もある
それぞれ見ていきましょう。
残業が多い
1つ目に挙げる総合商社における一般職のデメリットは「残業が多い」ということです。先ほども言った通り、総合商社というのはトラブルが多い業界であるため、緊急案件が入ってくることも日常茶飯事です。それに海外の場合には時差があるため、帰宅時間に「明日までに〇〇を出荷してほしい」などといった連絡が来ることもあります。このようなことが日常的にある総合商社の一般職は、残業が多いと考えても良いでしょう。
人間関係がギクシャクしている職場もある
2つ目に挙げる総合商社における一般職のデメリットは「人間関係がギクシャクしている職場もある」ということです。これは会社にもよることですが、忙しい職場が多いため、人間関係が円滑でない会社も多いのです。インターンなどに参加する中で、できるだけその会社の雰囲気を掴み取れるようにすることがおすすめです。
総合商社の一般職に求められるスキル3選
さて、ここまで総合商社の一般職を受けるべき理由とデメリットについて詳しく話してきました。メリットとデメリットを天秤にかけた結果、「総合商社の一般職を受けたい!」と思った方も少なくないでしょう。
そこで本記事の最後に、総合商社の一般職に求められるスキルを3つ厳選して紹介します。そのスキルとは以下の通りです。
・国際的な視点
・コミュニケーション能力
上記3点について、詳しく解説していきましょう。
英語力
1つ目に挙げる総合商社の一般職に求められるスキルは「英語力」です。前述の通り、総合商社の一般職は海外企業とのビジネスメールなどをする機会(<strong>貿易実務</strong>)も多く、英語力が求められます。TOEIC730点以上が足切り点とする企業もあるくらいで、英語力を強みとしたいのであれば800点以上を目指すことが望まれます。
国際的な視点
2つ目に挙げる総合商社の一般職に求められるスキルは「国際的な視点」です。総合商社自体が貿易に関わる業務をおこなっていることだけあり、海外に目を向け、世界情勢を俯瞰できるような視点を持てることが望まれます。国内への関心が特に強いという方は、国内業務をおこなっている総合商社の一般職を目指すという選択肢もあります。
コミュニケーション能力
3つ目に挙げる総合商社の一般職に求められるスキルは「コミュニケーション能力」です。一般職はいわば、各部署の総合職や相手企業との架け橋のような仕事をおこないます。時にはメールで、時には電話でコミュニケーションを円滑に取ることができ、関係構築ができる力が望まれます。正確な事務仕事が前提の上で、コミュニケーションコストが低いと思われるような一般職になれることが理想的です。
まとめ
今回の記事では、総合商社の一般職の内容や受けるべき理由、デメリットなどについて詳しく解説をしていきました。一般職は、総合職に比べると働き方に自由が効くこと、エリア勤務が多いことなど魅力がたくさんあることがわかりましたね。また、一般職を目指そうという方が身につけておくべきスキルについても抑えました。ぜひ本記事を読んで、総合商社の一般職に興味を持ったという方は、スキル習得に励んでいきましょう!
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