グループディスカッションでは、参加者には、それぞれ「役割」が求められます。

社会人として、世の中に出たときに、「自分は社会に対して一体、どう貢献できるか」を考える必要があります。学校でも、家庭でも、同様に自分の役割は何かを自然に問いながら生きています。キャリアの理論でも、役割は重要視されています。

同じように、就活におけるグループディスカッションでも、「役割」を遂行して、選考を乗り切りましょう。その際には、背伸びせず自分の「役割」に徹することが大切になってきます。

1.グループディスカッションでの「役割」とは?

グループディスカッションでの「役割」には、主に①司会、②書記、③タイムキーパー、④発表者があります。グループの人数は選考を受ける企業によって異なるでしょう。「役割」によって、有利不利があるのではないか、などといったことで悩むこともあるでしょう。以下では、グループディスカッションの各「役割」の解説をしていきます。

①司会

司会の役割は、グループディスカッションにおける議論の中で、論点の整理や方向性の明確化などを行います。グループディスカッション全体を回すための客観性も意識して、議論の活性化を図る上で重要な「役割」です。グループ全体が見えていることで下記のような「役割」があります。

  • 最初に、自己紹介を行うなど、議論の口火を切る
  • 目指すべきゴールの設定を行う
  • 議論の方向性や軌道修正などを行う
  • 発言者のバランスを確認する
  • 議論をまとめて整理する

②書記

書記の役割は、メモなどをすることにより、文字で議論の記録をします。発言力には、自信がないけれど、議論の整理で貢献できる人に向いているでしょう。グループ全体を影で支えることになります。議論を俯瞰したり、意見のまとめを可視化して、整理することが「役割」です。具体的には、下記のような「役割」があります。

  • 議論全体を文字としてまとめる
  • 議論で出た内容の共通点や対立軸などを書き出す
  • まとめた意見をもとに、論点整理のアドバイスなどを行う
  • 発表者が最終的な結論を述べやすいようにまとめる

③タイムキーパー

タイムキーパーの役割は、グループディスカッションの時間を管理することです。時計は必須アイテムです。自らの発言や議論などに夢中になって、時間管理ができなれば、タイムキーパーは務まりません。人数によっては、司会者や書記が兼ねることもあります。時間管理以外にも、下記のような「役割」を担うこともあります。

  • 持ち時間の中で、自己紹介、議論、まとめなど必要な時間を考える
  • それぞれの時間に応じて、発言や議論に区切りをつける
  • 議論が盛り上がり過ぎたときなどに、時間をきちんと制御する
  • 自らも発言しながら、最後のまとめの時間を取るなど、常に時間を意識する

④発表者

グループディスカッションでは、最後にグループごとに発表する機会が設けられているケースもあります。発表者の「役割」は、決められた時間の中で、自分のグループの議論について、発表することです。場合によっては、全員で発表することもあります。つまり、全員が発表者の「役割」を担うということになります。発表の際には、以下の点を注意しましょう。

  • グループを代表して発表する場合は、声の大きさや表情など基本的な部分に気を付ける
  • 決められた発表時間を守る(持ち時間を超過しない・時間を余らせ過ぎない)
  • 発表時間の内容と時間のペース配分を意識する
  • グループ内で、「結論」「結論に至ったプロセス」「結論が導き出された論拠」など発表の準備を行う

2.グループディスカッションでの「役割」の決め方

グループディスカッションで「役割」によって、大きな有利不利はありません。それよりも、自分が任された「役割」を全うしてグループに貢献することです。その際に、「役割」をどうやって決めるかという問題があります。同じグループのそれぞれの学生のタイプを見極める必要があります。そのグループの中で、自分はどの「役割」が適切なのかの判断をしましょう。

①グループディスカッションでは、自分が得意な「役割」をこなそう!

グループディスカッションでは、背伸びをせずに、自分が得意な「役割」をこなしましょう企業によって、グループディスカッションでの採点基準の比重は異なりますが、無理をして、得意ではない「役割」を担う必要はありません。共通する採点基準には、グループディスカッションにおいて、「議論に貢献できているか」、「議論が活発であるか」があります。自分が参加するグループで、自分がどの「役割」であれば、チームに貢献できるかを優先しましょう。

②グループディスカッションで「役割」がなくても通過可能か?

グループディスカッションでは、「役割」がなくても、選考の通過は可能です。グループのチームワークなども選考の対象になっているからです。チームとしてそれぞれが「役割」をこなして、活発な議論になっていれば、全員で通過することもあります。逆に、「役割」をうまくこなせずに、グループ自体に活気がなく、議論が活発ではなければ、全員選考に落ちることもあるでしょう。個々人が「役割」を全うして、「役割」がない学生もグループの中で、サポートに回って、チーム力が活性化されれば、問題はありません。

3.役割につけなかった場合に意識すべきこと

「この役割をやろう!」と事前に決めておいても、他の人に取られてしまったりして、自分の思い通りにいかないことも多々あります。その場合に大切なのは、「役割に付けなかった…」と落ち込むのではなく、前向きに目の前のディスカッションに参加すること。

ここでは、グループディスカッションの役割につけなかった人が気をつけるべきポイントを5つピックアップしてまとめてみました。

‐人の役割を横取りしない

ついついやってしまいがちですが、誰かの役割を勝手に奪って進めるのはご法度です。横取りされた側は困惑しますし、そもそもそんな対応をする学生を企業側は取りたいと思いません。

「なにかの役割にハマらないと評価されない!」というのは、まったくの嘘。もっと言えば、場の空気を乱すような人の方が評価されません。自分のことばかり考えていると、高評価は夢のまた夢です。

‐全体の発言のバランスを見る

役割につけなかった人の特権が、「ディスカッション全体を冷静に見ることが出来る」ということです。もしかしたら、1人のメンバーがずっと発言していて、他の人は黙っているだけ…というシチュエーションになっているかもしれません。

誰か嫌な気持ちになっている人はいないかチェックするのは、役割が与えられていない人の大切な仕事です。

‐議論がズレていないかチェック

役割を与えられている人は、ついつい自分の役割に熱中してしまうので、議論がズレていることに気付かないケースが多いです。元々の議題と違うことを話していないか、ルール違反の答えになっていないか…。それを冷静な視点でチェックできるのも、役割がない人たちの特権です。

本当なら司会進行役などが行うべき役割ですが、進行することに手いっぱいでそこまで頭が回っていない人が多いです。議論が円滑に進むように、気を使ってみましょう。

‐他のメンバーがそれぞれの役割を果たしているか見る

議論が進んでいくと、タイムキーパーが時間を測るのを忘れてしまったり、進行役が周りを忘れて好きにしゃべりまくったりしてしまいます。白熱すればしたぶんだけ、周りが見えなくなってしまうのです。

そんな時に、「ちゃんと時間測れてますか?」「そろそろほかのメンバーの意見を聞いてみてはいかがでしょうか?」と助け舟を出してあげてみましょう。ディスカッション全体を見渡せている!と、高評価がもらえるはずです。

‐焦って無駄な発言をしないようにする

どの就活サイトを見てみても、グループディスカッションでは何かの役割につくべき!と書いてあります。よって、何の役割にもつけないとかなり焦りますよね。

でも、だからと言って焦って適当な発言を何度も繰り返してしまったり、不必要な意見を述べてしまうと議論の流れを止めてしまいます。この「議論の流れ」を、採用担当者はよくチェックしています。つまりは「その場の空気を読めるかどうか」を見ているわけですから、社会人の適応能力を試されているのです。

自分自身のアピールに躍起になるのではなく、グループディスカッションそのものがうまく進むように、メンバー全員が内定をもらえるように、広い心で取り組むことが大切です。

4.グループディスカッションで「役割」を全うして突破しよう!

グループディスカッションの「役割」が決まったら、以下の二点を意識しましょう。一点目は、自分の「役割」に徹することです。二点目は、「役割」をやり遂げながら、周囲と協力することです。以下、その理由を具体的にみてみましょう。

①自分の「役割」に徹する

前述したとおり、主な「役割」を任された場合は、自分の「役割」を最後まで全うしましょう。書記なのに、発言がまとめられていない、タイムキーパーなのに、時間の管理ができていないなど、「役割」がこなせていないとマイナスになります

また、たとえ具体的な「役割」がなくても、議論の全体の雰囲気を捉えながら、積極的にアイデアを出したり、ムードメーカーの役目をするなど、自分の特性を活かしてください。

②「役割」をやり遂げながら、周囲と協力する

自らの「役割」をやり遂げるとともに、周囲と協力することも肝心です。喧々諤々と意見を交わすことは悪くありません。しかしながら、自分の我を通し過ぎたり、一人だけ浮いてしまうなどしてしまうと、グループ全体の雰囲気が悪くなります。そのような状況に陥ってしまうと、グループ全員が落ちてしまうこともあります。

グループディスカッションでは、自らの「役割」を十分意識しながら、周囲と協力して、全員で通過するくらいの気持ちを持って臨みましょう。

グループディスカッションの役割まとめ

グループディスカッションの選考を乗り切るためには、「役割」の果たすべき役目をしっかり把握しましょう。それを踏まえて、自分が担えそうな「役割」を選びましょう。背伸びしない等身大の自分で「役割」分担を決めてください。「役割」が決まれば、任された範囲は必ず遂行することです。たとえ、具体的な「役割」がなくても、サポートに回ったり、積極的に発言をしていけば問題はありません。社会の中でも、後方支援は大切な「役割」です。最後はグループと協力しながら、議論を進めていきましょう。「役割」を全うし、周囲と協力して、議論発展させていければ、グループディスカッションは突破できます。

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