就活は、これから先少なくとも数年、長い人は数十年、自分が働く会社を決める機会です。自分の人生にとって大事な局面の一つであることは間違いないですよね。
しかし、大部分の人は、就活を「めんどくさい」「やりたくない」と思ってしまいます。特に、始めてしまえばやることも見つかって進められるものですが、はじめの一歩を踏み出すときが一番「めんどくささ」に負けてしまうときではないでしょうか?そして、この記事を読んでいるみなさんは「めんどくさいからやりたくない」人たちではなく、「ちゃんとやりたいのにめんどくさい」ことで悩んでいる人たちだと思います。
今回はそんなみなさんのために、めんどくさくても取り組みやすい、就活のはじめの一歩の例をご紹介します。
なぜ就活がめんどくさいのか?
就活って、なぜめんどくさいのでしょうか?
例えばわたしは、「働く」ということが好きでこれまでたくさんのアルバイトをしてきました。働きたい業種や職種が定まる前から、「働きたい」という思いだけはありました。にもかかわらず、その「働く」ための場所を探す就活は、とってもめんどくさいと思っていました。
「働きたい」と思っている人にとってすらめんどくさいのですから、「働かなきゃ」という思いを持っている人にとって就活がめんどくさいのは当たり前のことですよね。
例えば、黒染めするのがめんどくさい、毎日スーツを着るのがめんどくさい、説明会や面接会場に足を運ぶのがめんどくさい、ウェブテストの準備がめんどくさい・・・。めんどくさいことを数えればキリがありません。
やりたいことが見つからないのに、やりたくもないテストを受けて、スーツを着て、自分が働きたい会社を選びながら、会社にも自分を選んでもらわなければならない。これが、就活がめんどくさいと思ってしまう一番の理由だと思います。
就活に「やり方」なんてない!
就活って、決められたやり方があって、みんなそれに沿って動いていると思っていませんか?もちろん、多くの人が辿る王道のスケジュールがあることも事実ですが、就活を終えた人の話を聞くと、本当に10人いたら10通りの就活の仕方があることがわかります。
みんなと同じようにやらなきゃいけない、解禁したから始めなきゃいけない、という風に考えると、就活はどんどんめんどくさくなります。
先輩の「インターンに何社も行った」「エントリーシートを100社出した」というような武勇伝を聞いて、憂鬱な気持ちになっていませんか?でも、100社出せる人は出せるし、出せない人は出せないのです。5社しか出さずに内定をもらう人だっています。100社出した人にとって、100社にエントリーしたことは必然だったでしょう。その人は、要領がよく、複数のタスクを同時にこなせる能力を持った人です。でも、それをならってあなたも100社出す必要は無いのです。エントリー自体を絞って、1社に時間をかけた方がうまくいくタイプの人もいるからです。自分のエネルギーと、能力と相談してできる範囲でやれば良いのです。
また、就活はやってみて初めてわかることがあります。就活にはおもしろいことも意外とあるということです。ただ、ギリギリに始めるとそのおもしろさを楽しむ余裕がないだけです。例えば、何社か説明会に行けば必ず会社の色が見えます。進行している人事のお姉さんのプレゼンが驚くほど上手だったり、逆につまらない学校の授業みたいに魅力がなかったり。「人」に注目して心の中でツッコミを入れるだけで、説明会を少し楽しむことができます。わたしは、説明会に限らず面接もすべてこの方法で乗り切りました。人間観察をすると冷静になれるし、おもしろいからです。
就活をめんどくさいと思わずに、始められることから始めてみる
座談会などに参加すると、先輩社員さんから「大変だと思うけど、絶対に今しか経験できないことだから、頑張って。」というようなことを言われます。言われた当時は、そんなの綺麗事だ!と思っていましたが、いざ自分の就活が終わると、本当にその通りだと思うようになりました。
めんどくさくても、ちゃんとやりたいと思っているなら、今のモチベーションで始められることから少しずつ始めていくべきです。以下に、めんどくさい、やる気が出ないときでも少しの踏ん張りで始められることを紹介していきます。
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やる気が出ないうちにやっておけること
気軽な気持ちで自己分析してみる
わたしは、自分が就活しているとき、「自己分析」という言葉が嫌いでした。なんだか堅いし、どうやればいいかもわからないし、自分のことなんて分析しなくてもわかっていると思っていたからです。でも、面接に進むと本当にいろいろなことを聞かれるので、「あのとき、どういう思いでそれを選んで、なぜ成し遂げられたのか」というロジックをあらかじめ考えておいた方がすんなり言葉が出てくるということを思い知りました。
自己分析という言葉は堅いですが、自分史を振り返ると思えば、やってみると意外と楽しいです。長編の漫画や小説の内容を整理するときみたいに、自分の年表を作ってみれば良いのです。せっかくなので0歳から始めるとおもしろいですよ。
生まれたとき、もちろん覚えていないけど、へその緒が首に巻きついて大変だったらしい。あのとき、どうしてサッカークラブに入って、どうして辞めてしまったのか。どうして中学からは野球に転向したのか。妹弟が生まれたときどう思ったか。姉や兄の姿を見てどう思っていたか。1年生の時は頑張っていた勉強を、どうして2年生ではサボってしまったのか。・・・・
こうやってひとつひとつ思い出していくと、忘れてしまっていた小さな出来事も思い出してきて、「あぁ、そんなこともあったなぁ」とニヤニヤしてしまいます。就活のため、と思うと憂鬱になるかもしれませんが、自分がどんな人間で、どういうときにどう思うのかを考える機会だと思えば気が楽になるし、楽しんですることができます。
過去のエントリーシートを読んでみる
もう一つ、気軽にできることがあります。エントリーシートをとにかく読んでみることです。現代では、就活を終えた先輩が居なくても、本なんて買わなくても、様々なサイトで無料でエントリーシートを読むことができます。
「参考にしよう」と思うとまた憂鬱になってしまうので、暇つぶしくらいに考えて時間のあるときに読んでみてください。特に「学生時代頑張ったこと(ガクチカ)」は、変わったアルバイトをしている人や、変わったスポーツに取り組んで居た人、かと思えばなんでもないような出来事を膨らませておもしろく書いている人、本当に様々でおもしろいです。
もし行きたい会社や業界が決まっているのであれば、自分の行きたい業界のエントリーシートと他業界のエントリーシートを比べてみてもおもしろいです。会社によっては突飛な質問が並んでいるところもあって、そういった会社のエントリーシートは本当に読んでいるだけでおもしろいです。本格的に書き始める前に過去のエントリーシートを読んでおくことは、いざ自分が書くときに必ず助けになります。
報酬がもらえる説明会に参加してみる
わたしが実際に踏み出したはじめの一歩は、この「報酬がもらえる説明会」でした。正直、お金が欲しくて参加しました。不純な動機ですね。ですが行ってみると、就活の雰囲気が味わえるし、知らなかった企業のことが知れるし、なにより「なんとなく名前を知っているからエントリーしてみようかな」くらいに考えていた会社の実際の雰囲気を見ることができます。
また、企業ごとにわかれているブースを時間ごとに回っていくようなものが多いので、時間が経つにつれて企業間で聴衆の数に明らかに差がではじめます。その人数を見れば、「悪い会社じゃなさそうだけど聴衆が少ない」、コスパの良い企業を見極めることもできます。
めんどくさい、やる気が出ないなら、「報酬目的」で説明会に参加してみましょう。このような説明会は、早めの時期に行われていて、卒業年度に関係なく参加できるものが多いので私服OK、茶髪OKのものが多いのも、就活を億劫に思っている人にとっては魅力です。
おわりに
いかがでしたか??
就活がどうしてもめんどくさい、億劫だと思っていても、「就活のため」と思わずに楽しめることは楽しんで取り組めば、いつのまにかなんとなく気分が乗ってくるものです。
就活のために何かをするのが馬鹿馬鹿しいと思うなら、たとえ就活がなくても、自分のためになることをすれば良いのです。それは必ず自分の一部になるし、結果的に就活の役に立ちます。
わたしは就活がものすごく楽しかったとは思いませんが、就活中の出会いや友達の温かさには感謝しているし、やってよかったと思っています。偶然意気投合した見ず知らずの就活生と今も交流が続いていたり、就活中良くしてくれた友達や先輩との仲がこれまで以上に深まったり。就活は、決して嫌なことだけではありません。
みなさんに素敵な出会いがあることを願っています!
また就活をさらに楽しくするためにはOBOG訪問を行う事をオススメします。周りにOBがいないと悩んでいる方は
メンターズというサービスを使ってOBに内定までサポートしてもらいましょう。
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