将来どんな仕事に就くかを決定する上で大きな指標になるOBOG訪問ですが、しっかりと対策・準備はできていますか?OBOG訪問では、質問を通じて企業説明会や座談会だけでは分からない「企業のリアル」を知ることができます。
今回は是非聞いておきたいOBOG訪問での厳選質問例を20個用意しました。参考にしてみてください。
OBOG訪問とは?
そもそもOBOG訪問とは、就職希望先などの企業に所属する自分の大学のOBを訪問することからそう呼ばれています。OBOG訪問の訪問時間は平均して1時間程度で、喫茶店などで行われることが多いです。OBOG訪問は1時間と長時間であること、人事の人間がいないことから、ざっくばらんな質問、会話で有益な企業情報を得ることができます。以下の記事では、OBOG訪問の基礎知識からやり方、就活におけるメリット等まで詳しくご紹介しています。OBOG訪問の基本を確認するためにも、ぜひこちらも参考にしてみてください。
さて、就活において非常に重要な意味をもつOBOG訪問ですが、どのような質問し、どのような情報を得るべきなのでしょうか。確かにOBOG訪問は就職活動において有効な手段ですが、1つ1つの質問を意味あるものにしなければ、自分が本当に知りたい情報は得られません。
今回はOBOG訪問の質問を通じて何を知るべきか、またどんな質問をすれば良いのかをご紹介していきます。ぜひ参考にし、自身の就活のヒントにしていただければと思います。
OBOG訪問の質問を通して何を知るべき?
質問を考える前に、まずはOBOG訪問での質問を通じて「自分は何を知りたいのか」を明確にする必要があります。淡々と質問を作っていては自分が知りたい情報の「軸」が見えてきません。
例えば、「入社してどんな人達と働くことになるか不安」という悩みを持っているのであれば、企業の社員にはどんな人間性を持った人が多いのかを知る必要があります。さらに、その人間性と自分の性格とが一致しているのかを見極める必要もあります。知りたいことを明確化することで、自ずと自分に必要な質問が見えてきます。
OBOG訪問の質問を考える前に以下の例を参考にして、自分が本当に知りたいことは何なのかを具体化していきましょう。
1.社員の人にしか分からない内情や会社の雰囲気
多くの就活生がOBOG訪問の質問を通じて知りたいことの1つが、会社の「雰囲気」や「内情」だと思います。
やはり、働く上で最も大切なのは一緒に働く人達ですよね。どんなに会社の福利厚生や給料が良くても、一緒に働く人達と気が合わなければ仕事に対するモチベーションは上がりません。そういった意味では、会社選びの際には社員の雰囲気や内情を知ることが最も大切と言えますし、もちろんOBOG訪問でもこれは重要なポイントになります。
OBOG訪問で会う社員の方は、長期に渡りその企業に勤めていて会社の内情に詳しい方ですから、会社の雰囲気を聞き出すのは最も有効的な手段だといえるでしょう。OBの方々はインターネットや情報誌では分からない会社のリアルを知っています。質問を通じて上手く情報を聞き出しましょう。
また、会社や社員の雰囲気を掴むためには1人でも多くの社員に社内の雰囲気を尋ねる必要があります。それは雰囲気に関する価値観には個人差があるためです。ですからミスマッチを防ぐためにも、志望度が高い企業へのOBOG訪問では「社内の雰囲気に関する質問」を複数人に積極的に行うようにしましょう。
2.詳しい業務内容
将来どんな職業につくか迷っている学生にとって、会社がどんな業務を行っているのか事前に知ることは非常に大切だと言えます。「こんな業務をしていたなんてイメージと違った」と、入社してから嘆いてもそれは後の祭りです。
納得して入社するためにはやはり業務内容に詳しくなっておく必要があります。説明会や座談会でもこうした会社の業務内容は紹介されますが、より詳細に知りたいのであればやはりOBOG訪問の質問機会に聞いておきましょう。
3.ワークライフバランスやプライベート
近年注目されているワークライフバランスやプライベートの充実さについてもOBOG訪問で知っておくと良いでしょう。
ワークライフバランスやプライベートの充実さについて自社の説明会で悪く言う企業はないと言って良いでしょう。そうしたある意味偏りのある説明会だけで、入社の判断するのは難しいといえます。
「社員のホンネ」からワークライフバランスやプライベートについて聞くには、やはりOBOG訪問が一番良い機会です。ここでの情報は入社後のプライベートとの両立をイメージする糧になりますので忘れずに聞きたいものです。
4.就活で参考になる情報
上記のような会社に関する情報も大切ですが、就職活動全般に関するアドバイスや情報も非常に大切になってきます。
OBの方々は、いわば人生の先輩でもあります。数年前に同じように就職活動をし、その中で勝ち抜いてきた人たちです。また、社会人としても活躍している人たちでもあります。こうした方々の就活に関するアドバイスや情報は非常に参考になるでしょう。中には人事部を経験してきた方もいるかもしれません。
今後の就活を進めるにあたって、事前にOBの方々から就職活動に関する情報を仕入れておけば、より良い就活を行うことができるでしょう。
周りに気軽にきくOBがいない方は就活メンターズに登録してオンラインやチャットで相談して見ましょう。
【ミスマッチを防ごう!】OBOG訪問で聞いておきたい厳選質問例20選!
1.会社の社風・雰囲気に関する質問
1つ目は会社の社風や雰囲気に関する質問です。
・これからの〇〇業界や御社はどうなっていくと思いますか?
会社のリアルを知るためには、その会社の社風・雰囲気を掴みましょう。入社して良かったと感じたことや、その会社の強みや弱みを聞くと、面接本番でも役に立つ情報が得られます。こうした点が質問の中核になるように心がけて質問を考えましょう。
2.仕事に関する質問
2つ目は仕事に関する質問です。
・やりがいを感じたエピソード、また一番辛かったエピソードを教えてください。
・日々成長するために習慣化、心がけていることはなんですか?
・評価制度について、昇進の基準を教えてください。
仕事に関する質問では、業務におけるプラス面とマイナス面の双方を聞いておくといいでしょう。というのも、仕事には波があるからです。調子が良くうまくいっているときは何も考えずに業務に集中して入れば良いですが、当然調子が悪く何をやってもうまくいかない「スランプ」の時期もやってきます。自分の性格と照らし合わせて、その業務でうまくいかない時も辛抱し続けられるかという面を考えて就活することは大切です。
3.働き方・プライベートに関する質問
3つ目は、ライフワークバランスやプライベートに関する質問です。
・仕事がうまくいかない時のモチベーションの源泉はなんすか?
・社員同士どれくらいの頻度で「飲み」にいきますか?
・直近の目標はなんですか?
プライベートに関する質問はできるだけ詳細に聞くといいでしょう。もちろん業務に関する質問も大切ですが、社会人になってプライベートが充実しているかどうかは仕事にも大きく影響してくることです。プライベートの質問も非常に大切です。OBOG訪問では、できるだけ具体的に質問するようにしましょう。
4.就職活動に関する質問
4つ目は、就職活動全般に関する質問です。
・入社の決め手はなんでしたか?
・面接で重要なポイントはどこだと思いますか?
・ESについて、「学生時代に力を入れたこと」や「志望動機」には何を書きましたか?
OBOG訪問での就職活動についての質問は、社会人からの的確なアドバイスをもらえます。こうした社会人のアドバイスは、必ずや参考になることでしょう。「亀の甲より年の功」と言うことわざがあるように、年上の意見は尊いものです。ぜひ上記の質問の中から1つだけでもピックアップして質問するようにしてください。
5.デメリットについての質問
5つ目は、OBの方が独自に感じる会社のデメリットについての質問です。
・どんな理由で退職される方が多いですか?
・働く中で、ストレスを感じる瞬間はどんな時ですか?
・「もっとこうなればいいのに」と言う改善点はありますか?
将来働くことを考える上で、デメリットに関する質問も大切な要素になるでしょう。
企業説明会では多くの場合、入社に際したメリット面しか説明してもらえません。また、人事の方にデメリットを聞くことも選考に響きそうで気が引けますよね。
そこで有効なのがOBOG訪問です。OBOG訪問は通常カフェなどで行われるため、人事の目がありません。ですから、OBの方はざっくばらんに質問を受け付けてくれますし、就活生側としても質問しやすい環境です。入社に際してのデメリットを聞くには非常に良い機会だと言えます。企業とのミスマッチを防ぐためには、入社後に「こんな悪い面があったなんて」と後悔しうるタネを事前に摘んでおく必要があります。ですから、OBOG訪問では企業の良い面ばかりだけではなく、悪い面も聞くと参考になるかもしれません。
ただ、デメリットに関する質問はナイーブな話に繋がり、相手を不快な気持ちにさせてしまう可能性もありますから、聞き方や伝え方には細心の注意を払いましょう。
OBOG訪問で質問する前に注意しておくこと
ここまではOBOG訪問で知るべき情報について紹介してきました。次はOBOG訪問の質問を作成する際に、注意すべき点を紹介します。
良い質問をするためには、事前準備が欠かせません。いきなり質問を考えるのではなく、下記の注意点を留意して作成するようにしてください。
1.聞きたい質問に優先順位をつけておく
OBOG訪問に臨む前に、質問を聞きたい順に優先順位をつけておくことをしましょう。OBOG訪問では、座談会などと比べれば多めに時間が設けられていることが多いですが、話の盛り上がり具合によってはなかなか質問が進まないことがあります。
自分が本当に知りたかったことに関する質問を後回しにしてしまうと、結局聞けずじまいになり、帰り道で後悔することになります。そうならないためにも、上記の「OBOG訪問の質問を通じて何を知るべき?」から自分が本当に知りたい情報は何かを精査して、その順列通りに質問を組むようにしましょう。
2.想定される回答への追加質問を用意する
2つ目の注意点としては、想定される回答への追加質問を用意することです。これは非常に大切なテクニックで、面接本番での逆質問等でも使える有効な手段です。
就活をしていると、しばしば「会話とは言葉のキャッチボールである」と言う言葉を耳にすると思います。これは、「相手の返答を受け取り、それに対する適切な返答をする」ことです。つまり、「質問→回答→次の質問→回答(etc…)」という流れは会話ではないと言うことです。それはいわば尋問と同じです。
ですので、「質問→回答→それに対する質問→回答」のように1つの質問で一連の会話が成り立つようにしましょう。そのためには事前に想定される回答への追加質問を考えておく必要があります。こう返ってきたらこう返す、とある程度想定しておくと自分の本当に欲しい回答を得られやすくなります。
また、こうすることは「逆に君はどう思う?」と言われた時にすぐ対応ができるため、一度で二度美味しい、面接でも非常に役に立つテクニックなのです。
3.リマインドメールで事前に聞きたい質問を共有しておく
アポイントを取れてOBOG訪問してもらえることになったら、確認のためにも会う前日にリマインドメールを相手に送るようにしましょう。さらにこの時のポイントとして、当日に聞きたい質問をリマインドメール内に記載しておくことをオススメします。
事前にメールで聞きたい質問をお互いに共有しておくことで、相手は就活当時のことを思い出す時間が出来ますし、普段の仕事について振り返る余裕も生まれます。そういった点では、リマインドメールで質問をシェアするのはとても気が利いた配慮といえますし、当日のOBOG訪問がスムーズに進むでしょう。また、自分側も一番気になる質問を聞き逃さずにすむため、双方にとってメリットがあります。
更にここで注意しておきたいのが、大前提として最低限のメールのマナーを守って送るということ。以下の記事では、OBOG訪問におけるメール術を参考例文を交えた形で詳しく紹介しています。ぜひ確認してみてください。
OBOG訪問のNG質問例4選
次にOBOG訪問で避けるべき質問敗例をご紹介します。
OBOG訪問では、「ざっくばらんに質問していいよ」といわれることが多いですが、その中にも聞くと失敗する質問もあります。「ざっくばらんに」とは、あくまで常識的な質問が前提です。
決して「企業にとって不都合だと思われることを聞くな」という訳ではありませんし、むしろOBOG訪問では、入社後のギャップをなくすため会社の嫌なところを進んで聞いておく必要があります。ではどういった内容がNGなのでしょうか。ここで質問してはいけない例を踏まえつつ、確認していきましょう。
1.ネットで調べればわかる質問
1つ目の質問失敗例として、ネットで調べればわかることを聞くことが挙げられます。これは本選考の面接での逆質問でも同じことが言えますが、ネットで調べればわかることを尋ねるのは就活全般においてNGとされています。
例えば「御社の強みはなんですか?」などです。もちろん、ネットで調べても企業の強み・弱みがわからないのであればOBOG訪問で聞いても問題はないでしょう。しかし、ネットで調べればわかるのに企業の強み・弱みについて質問をしてしまうと、それは単なる勉強不足です。どうしても質問したい場合には、「御社の強みは〇〇だと思うのですが、間違いはありませんか?」というような質問の仕方にすると、「私は企業研究をしてきました」というアピールになり良いでしょう。
ネットでわかる質問を避けるためにも、OBOG訪問を行う際には入念に企業研究を行いましょう。
2.給与や福利厚生に関する質問
2つ目の質問失敗例として、給料や福利厚生に関することを聞くことが挙げられます。中には、「給料とか福利厚生について気になったりしない?」と向こうから話題提供してくださるOBの方もいますが、こちらから給与や福利厚生に関する話題を振ることは避けた方が無難です。というのも、なかには給与について話すことを快く思わないOBの方もいらっしゃるからです。
どうしても知りたいのであれば、「会社の待遇には満足していますか?」などと会社の待遇面から給与や福利厚生に誘導するようにしましょう。
OBの方に「給料のことばかり聞いてきて何だこの学生は」と思われないように質問のマナーをわきまえるようにしましょう。
3.質問の意図がよめない質問
3つ目の質問失敗例として、質問の目的がわからない質問が挙げられます。これもOBOG訪問に限らず、本選考での逆質問や座談会での質問についても言えることです。たまに「その質問で何を知りたいの?」と思える質問をする就活生がいます。こうした就活生の多くは、質問をすることに夢中になっていて、真に知りたいことが明確になっていないことが多いです。
例えば、「御社では〇〇という事業を行なっていますが、どうお考えですか?」などの質問です。一見、的を得た質問のように思えますが、「それを聞いてあなたの就活にどんな影響があるの?」と思われてしまいます。こうした質問を企業研究の一環で聞いたつもりが、「どういう意図で聞いたの?」と言われると、途端に答えに戸惑ってしまう就活生は非常に多いです。
ですから、質問の意図が読めない質問は控えるようにしましょう。質問をする場合は、その質問を通じて自分は何を知りたいのか、また自分の就活にどう影響があるのかを考えて質問をするようにしましょう。
4.連続したネガティブな質問
4つ目の質問失敗例として、連続してネガティブな質問をすることが挙げられます。企業を深く知るためにはデメリットについての質問は大切ですが、連続してネガティブな質問をすることは控えましょう。あまりにネガティブな発言ばかりをしていると、OBの方に「ネガティブな質問ばかりだけど、本当に当社への入社志望があるのか?」と思われてしまいます。
例えば、「社員の方々の悪い点はありますか?」や「入社して後悔したことはありますか?」などです。こうした質問をしたいのであれば、肯定的な部分を踏まえて質問するようにしましょう。上記例で言えば、「社員の方々に共通する資質と改善点はありますか?」や「入社してよかったこと、悪かったことをそれぞれ教えてください」などです。
ネガティブな質問ばかりされると、OBの方も良い気分にはなりませんし、半信半疑になってしまいます。ネガティブ質問をする際はポジティブな部分を踏まえて質問するように工夫しましょう。
まとめ
OBOG訪問における質問の意義と具体例を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
OBOG訪問する企業を受けるにせよ受けないにせよ、ここで良い質問をすることで就職活動を優位に進めることができます。と言うのも、仮に縁がなかった場合にもその業界や企業のことを知ることで自分の進むべき方向性が明確化するからです。
ぜひ時間をかけて有益な質問を作るためにも、今からOBOG訪問への対策を進めてみてはいかがでしょうか。
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◼︎OBOG訪問の情報をもっと知りたい方にオススメの、就活Hack厳選OBOG訪問ノウハウ記事はこちら
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