LINE内定者が実践した、自分をポートフォリオで語る就活法

内定者インタビュー

メディアのライターや動画コンテンツのディレクターを始め10以上の顔を持つ、法政大学キャリアデザイン学部4年の永田紗也さん。多忙を極めた永田さんですが、自身の経歴を説明することが苦手だったと振り返ります。キラーエピソードが10個以上あった永田さんが語る、一目で自分の経歴が全部伝わるアピール法と、サービス企画職内定の秘訣とは?

複数の活動掛け持ち、手一杯だった3年夏

伊藤
今日はよろしくお願いいたします。LINE株式会社(以下「LINE」)のサービス企画職に内定されたんですよね。就活はかなり早くにスタートしたんでしょうか?

永田
就活のスタートは本選考を受け始めた時だと思っているので12月ですね。インターンが解禁した6月にはどうしようかなと思いましたけど、夏のインターンに本当に行ってなくて。

伊藤
意外でした!どうして夏のインターンは参加しなかったんですか?

永田
ゼミの活動と、インターンと、メディアのライターと、ハンドメイドが好きだったので自分でアクセサリーを売ったり、知り合いのECブランドでデザイナーをしていたりで忙しくて、サマーインターンは3〜4社、1日か2日開催のものしか行ってなくて。

伊藤
ゼミにインターンにライターにハンドメイド・・・すごいですね。この資料も作ったんですか?

永田
はい、この資料は就活でも使っていました。細かく説明するのが苦手だったので、実際にこれまでの活動実績を見て欲しくて。結局やりたいことをやってきたことが、内定の秘訣になったと思います。

伊藤
やりたいと思ったことをやっていたんですね。本当にすごい数ですね。

永田
ゼミではカシオとプロジェクトを進めてそのリーダーを勤めたり、もともと文章読むのが好きなのもあってファッションマガジンでライターをやったり、動画を作ったり、色々していました。
ライターとしてインタビューをする永田さん

ライターとしてインタビューをする永田さん

周りより1つ年上。焦りが後押ししてくれた

伊藤
2年の終わりは8個くらい掛け持ちしてますね。どうしてそんなに行動できるんでしょうか?

永田
私浪人しているんですけど、このままじゃ自分は皆より1個年上だし劣ってるって思ったので。何か1つでも多く、皆より出来ることを身に付けないとって焦りから、色々始めました。

伊藤
そんな思いが後押ししてくれたんですね。

永田
親から言われて中高一貫校を受験して。エスカレーターでそれなりの進学校に行けば、それなりの大学に行けるって思ってたのに、そうではなくて。

伊藤
その経験がターニングポイントだったんでしょうか。

永田
かもしれないですね。面接で挫折経験は?って聞かれる時、ありきたりかなって思いつつも、浪人の時ですって言ってました。
LINE内定者の永田紗也さん

伊藤
それで1年生からいろんな活動を始めたんですね。

永田
資格取った方がいいかな?って焦りがあって秘書検取ってみたりして。そろそろバイトしなきゃって思った時に、居酒屋でバイトするよりは好きなことをやった方が糧になるのかなって思って、インターンを始めました。

伊藤
やるなら身になることをしようって思ったんですね。

永田
このまま皆と同じでいたら、また高校生の時みたいに落ちぶれるなって思ったので。周りよりも珍しいことをやらないと危ういぞ、自分。って思って。

人の縁が仕事を呼んだ

伊藤
インターンやその他のお仕事はどのようなきっかけで始めるんでしょうか。

永田
人が多いところには積極的に行ったと思います。サークルに2つ入ってたんですけど、先輩や先生づてに人が集まるところに呼んでもらったり、そこで今までの活動紹介して気に入って貰えたりして。あとはそこで知り合った方が一緒に働かない? って言ってくれたり。
ライターとしてインタビューをする永田さん

ライターとしてインタビューをする永田さん

伊藤
動いていることで新しいお仕事が入って来たりもするんですね!それにしても仕事が途切れなかったんですね。

永田
長くやってると、どうしてもルーティーンになってくるじゃないですか。そうすると新しい刺激が欲しくなったりして。ライターをやった後は編集を多く入れてみたり、その後は動画をやったりみたいな。

伊藤
紗也さんが作った動画が300万再生突破してましたもんね・・・!

永田
ありがとうございます(笑)。新しい活動始めても前のものを辞める訳ではないので、どんどん忙しくなるんですけどね。
動画に載せることもあった永田さん作のアクセサリー。

動画に載せることもあったアクセサリー。永田さん作

対策を重ねた面接

伊藤
具体的にどんなエピソードを面接で話していたんでしょうか。

永田
なんでやったの?とか、どうやって見つけたの?も聞かれますし、忙しかった時期はどうやりくりしたの?とか、なんで次の活動にどんどん行くのか?とか、色々。

伊藤
なぜやったのか、どうして次々活動するのかは説明できなきゃいけないですよね。

永田
活動をする理由はさっきの説明をしてました。忙しい時のやりくりの仕方は、学校でも仕事を進めたり、移動時間は記事を書いたり、夜寝る前にハンドメイドを作ったり、っていう。

言葉ではなくビジュアルで伝える

伊藤
ひたすら隙間時間を活用していたんですね。こんなに活動していて、何から伝えようか迷いませんか?

永田
ESにインターンの欄があるじゃないですか。そこに、これまでの経歴ですって感じでこのポートフォリオのURLを載せていました。
永田さんのポートフォリオ

伊藤
School、Internship、Writer、Designerのカテゴリーがありますね!すごい、全ての活動がこのページで見れるんですね。
永田さんのポートフォリオ

Schoolタブを押すとゼミの活動内容が表示される

永田
面接でもポートフォリオなどを見せて説明していました。言葉で説明するのは下手なので、せっかく作った記事やHPがいっぱいあったので、ポートフォリオにまとめて見せつつ説明するっていう工夫はしてましたね。

伊藤
せっかく作ったものがあるなら面接でも見せた方が興味を引けそうですよね。

永田
こういうのが作れますっていうと「凄いね、可愛いね」って言って貰えて、話も弾むみたいな。あと興味を持ってもらえて色々質問してもらえました。

就活で推した行動力

伊藤
こういう風にまとめると、改めてすごい行動してるなってわかりますよね。

永田
考えるより先に行動していたので、行動力がありますとか、好奇心があります、みたいにアピールしてはいました。

伊藤
行動量はそれを物語ってますもんね。

永田
これだけ色々やってきたので納得してもらいやすくて。確かにね、納得だよって言って貰えたのは良かったですね。

伊藤

やって来たことを示すのも重要だと分かりました。

雑誌を作りたいという思いを軸に

伊藤
色々活動した中で、LINEを見始めたのはどうしてだったんでしょうか。

永田
元々女性向けの雑誌を作りたくて、ファッションマガジンでライターをやったりしていたんです。女子高出身だし、女の子しかいないサークルに入ってたのもあって。
ライターの仕事でインタビューをする永田さん

ライターの仕事でインタビューをする永田さん

伊藤
ずっと雑誌に興味があったんですね。

永田
でも、出版社の雑誌の編集では今後生計を立てて行けるか怪しいし、Webメディアでもいいかなって思ったんですけど、潰れていくメディアを目の前で見たのもあって、それはちょっと違うと思って。

伊藤
女性誌は競争が激しいですもんね。

永田
今流行りのメディアもスマートフォンだと見にくいし、もっといい形は絶対あるはずなのに、どうして皆やらないんだろう?って考えて。せっかく就活するし、自分がやろうって思ったことをずっと言ってました。

伊藤
LINEでそのような仕事ができるんでしょうか?

永田
LINEには「LINEMOOK」という、好きな媒体のLINE公式アカウントを友だち登録することで、LINE上で無料で読めるスマホメディアがあるんです。 縦スクロール読みに最適
化されている雑誌のようなメディアなんですけど、これが本当にそれやりたかった、ぴったりじゃんって思ったんですよ。
LINEMOOKで配信されている「Steal me!」

LINEMOOKで配信されている「Steal me!」

伊藤
こんな可愛い記事が無料で読めるなんて驚きです。移動時間にぴったりですね!

永田
他の会社ではやってなかったので、LINEに入ってこの仕事を出来たらいいよなって思って。最初からそこに配属されるかわからないですけど、そのために頑張れるなって。

伊藤
自分のやりたいことをまさにLINEがやっていたんですね。

永田
既存のものとは違うビデュアル型の雑誌を展開したいし、メディアだけがある会社ではなくて、メディアにとらわれずサービスを多く持ってる会社がいいし、LINEはニュース配信の事業も展開しているのでってことを志望動機にしていました。

伊藤

志望動機がかなり具体的だったんですね。

LINE内定の理由はやりたいことへの愛

伊藤

LINEに内定できた秘訣は何だったと思いますか?

永田
個人の見解ですけど、これがやりたい!っていう愛が強かったのかなって。あとは仕事上人をまとめることも多いらしいので、人当たりが良さそうっていうことは大切みたいです。
ゼミの仲間との一枚

ゼミの仲間との一枚

伊藤
やりたいことに対する愛もあるし、今まで人を巻き込んで仕事をしてきましたもんね。

永田
同期も、長期のインターンをやってたことがあるとか、自分で事業を持ってるとか、起業しましたとか、留学経験があるとか、そういう人が多かったです。

伊藤
何かに全力で取り組んでいる人が多いんですね。

永田
多くの社員が中途入社で、新卒も「やりたいです」以上のことが求められていると感じます。
永田さんが作ったiPhoneケース

永田さんが作ったiPhoneケース

伊藤
LINEを目指すならプロダクトを作るのも重要になりますね。

永田
たとえ未経験でも、1週間だけやってみましたみたいな人は、やってない人より魅力的じゃないですか。なのでやってみたってことも大事になると思います。

伊藤
それはインターンなど専門的なことじゃないとだめですかね?

永田
Youtuberやってますって人もいたので、それ以外でもいいとは思います。サークルとかでも良いですけど、中心人物だったとか、一から何かを作りましたっていう方が言う内容も濃くなりますし。

伊藤
そうですよね。実行力が証明できますもんね!

過去振り返りと、やりたいことの明確化が重要

伊藤
LINEを目指す後輩に何かアドバイスはありますか?

永田
やりたい事を出来れば明確にした方がいいと思います。あとはユーザー視点に立ってるかどうかを考えるといいと思います。
永田さんが面接で使用した企画書

面接で使用した企画書

永田
インターン経験があるなら、消費者の意見を反映させたか?とか、何がやりがいだったのか?っていうのを考えた方がいいかなと。あと、サービス企画職は企画書が必要だと思うので、つくり慣れておくといいと思います。

伊藤
企画書も必要だったんですね。詳しくありがとうございます!

永田
LINEは本当にいろんな人がいる会社なので、今やりたいことをとりあえずやってみて、就活を頑張って欲しいと思います。

伊藤
すごく参考になりました。本日はありがとうございました!
そんな永田紗也さんが12月14日イベントに登壇します!

コメント

Copied title and URL