介護職の就活の際にどのように志望動機を考えればいいか困っている方は少なくありません。
そこで今回は介護職の就活で内定獲得に近づくことができる志望動機の考え方について詳しく解説をしていきます。この記事を読めば、介護職を目指す際の志望動機をしっかりと考えられるようになりますよ!
新卒・未経験者が知っておきたい、介護職の志望動機の書き方
まず最初に介護職の志望動機を考える際のポイント2つについて詳しく見ていきましょう。
1なぜ介護職を目指すのか
まず最初に介護職の志望動機を考える上で最も大切な「なぜ介護職を目指すのか」についてを熟考していきましょう。
あなたはなぜ介護職を目指したいのでしょうか。なぜ介護現場で働きたいと考えているのでしょうか。それが介護現場で働き始める際には最も大切なことなのです。
例えば以下のような志望理由が多いでしょう。
どのような理由であっても構いませんが、介護職は言われている通りかなりハードな仕事でもあります。そのため「なんとなくなりたい」といったような理由ではなれません。
自分がなぜ介護職に就きたいのかという志望動機を深くまで掘り下げていきましょう。
2なぜその介護施設・介護サービスで働きたいのか
介護職での就活も他の企業と同じく、介護施設や介護サービス1社ずつに就職活動を行なっていかなければなりません。
老人ホーム一つとっても日本には12,570施設(2016年時点)あり、それぞれに特徴があるはずです。その数え切れないほどの施設からなぜこの介護施設を選んだのか、それは就活生に内定を渡すかどうかという判断の中で人事担当にとってはたいへん重要な要素になのです。
就活先を選ぶ際には以下のような観点に注目しながら自身に適した介護施設・サービスを見つけるようにしましょう。
- 研修制度があるかどうか
- 自分がイメージする在所者数・スタッフ数か
- スキルアップのための支援制度があるかどうか
- 施設の運営方針などに共感することができるか
- 立地条件が自分に適しているかどうか
- 自分が関わりたい介護の仕事があるかどうか
このような観点から志望先の介護施設・介護サービスを探すことで志望動機を述べる際にも筋の通った理由を述べることができるようになります。
それぞれの企業の志望動機を考える際のポイントを以下の記事で詳しくご紹介しています。こちらも併せて参考にしてみてください。
介護職の志望動機は仕事の種類でも変える!
また介護職といっても一括りにすることはできません。介護職の仕事は様々にあり、それぞれで役割が違います。
つまり志望動機もその職場によって異なってくる場合があるのです。
介護職の種類をいくつか挙げると、
- 老人ホーム介護師
- デイサービス介護師
- ホームヘルパー
- ケアマネジャー
などがあります。それぞれの種類の特徴について見ていきましょう。
老人ホーム介護士
老人ホームとは介護の必要な高齢者に対して食事から健康管理、介護や家事などのサービスを介護師が提供する施設のことです。高齢者によって必要なサポートが異なるため、高齢者一人一人に合わせて提供する内容が異なります。
老人ホームの中にも「住宅型」と呼ばれる基本的に高齢者が自立して生活をする施設と、介護付きと呼ばれる介護スタッフによる介護サービスが提供される施設があります。
デイサービス介護士
デイサービスは「通所介護」とも呼ばれ、介護の必要な高齢者が日帰りで介護施設に行くことができる施設のことです。このデイサービスの意味としては様々なデイサービス利用者との交流の中で孤独感や運動不足の解消、そして家族の介護負担の軽減などが挙げられます。
ホームヘルパー
ホームヘルパーは介護が必要な人の自宅まで派遣され、介護者のニーズに合わせた介護サービスや家事などといったサービスを提供し、日常生活に生じている支障を解消するという役割のことです。老人ホームやデイサービスなどに通所しない、できない介護者を担当するのがホームヘルパーです。
ケアマネジャー
ケアマネジャーは介護保険制度を活用して介護・支援を必要としている人が自立した生活を送ることができるようになるために支援をする役割のことです。直接介護をするわけではありませんが、介護保険を利用することで介護・支援を必要としている人の金銭面などをサポートすることができます。
介護職の志望動機でアピールしたい4つのスキル
次に介護職の志望動機を考える際にアピールしていきたいスキルについて解説をしていきましょう。
1体力
一つ目は何と言っても体力です。介護職は「介護離れ」という言葉が表している通り体力的にハードな仕事です。そのような職場でもしっかりとやっていくことができる体力は必須です。
例えばスポーツをやっていたということや、力仕事関係のアルバイトをしていたということであればそれを志望動機の中でアピールしていきましょう。
2介護経験
介護職に就く以前に介護の経験があったのならば非常に有利です。
例えば家族の中に介護が必要な人がいて、その人の介護をしていたということ。もしくは福祉系の学校で介護体験をしたということなど。このような経験があれば介護のかってもある程度理解をしています。また介護を経験した上で志望しているということは、「いざ介護職に就いてから嫌になる」という可能性もかなり低いです。
そのため就活先の施設としてはかなり重宝する人材として映ることでしょう。
3コミュニケーションスキル
介護はただ日常生活を支援することだけではありません。
高齢者は普段、家にこもりがちでコミュニケーションを取る機会が少なく、会話訓練などを行うという意味でも、精神衛生を良くするという意味でもコミュニケーションをしっかり取っていく必要があります。
4介護職に関する資格
介護職に関連する資格をすでに取得しているのであればそれは是非志望動機でアピールをしていきましょう。
介護職に関する公的資格・民間資格はいくつかありますが例えば、
- 介護事務
- 介護支援専門員
- 介護福祉士
- 介護福祉実務者研修
- 介護職員初任者研修
などがそれに当たります。このような資格をすでに取得済みであるならば「介護スキルがある」と見なされる可能性が高いため、内定獲得の確率がかなり上がります。
【ケース別例文】介護職の面接・履歴書での志望動機
最後に介護職の面接・履歴書での志望動機の例文をこちらで紹介していきます。
1介護施設の経営方針に共感した際の志望動機
私は貴施設の掲げていらっしゃる「〇〇」という経営方針に深く共感し、こちらの施設で介護士として勤務をしたいと考えるようになりました。この経営方針は私が介護士をする上での理想であり、その理想がぴったりと当てはまるこちらの介護施設で私は役に立てると考えています。貴施設の支援・研修制度を通して介護士としての技術を磨き、成長していきたいと願っております。
2昔から介護職に興味があった際の志望動機
私が介護士として働きたい理由は祖父を介護した経験からでした。介護生活は非常に苦労を要するものでしたが、祖父の笑顔だけを支えにして亡くなるまで介護を続けることができました。そしてこの経験を通して私は介護が好きなのだと気づくことができました。そのため私は介護士として貴施設で働きたいと考えています。
詳しい履歴書の志望動機の書き方については以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
今回の記事では、介護職の志望動機を考える際のポイントについて詳しく解説をしていきました。
大切なのは「なぜ介護職に就きたいのか」「どうしてその施設で働きたいのか」ということです。自己分析を進め、この2点について深く考えていきましょう。
コメント