面接での自己PRはあなたの強みを伝える非常に重要な質問です。この「自己PR」は面接だけではなくESでも頻出のテーマです。なぜ企業はこんなに皆さんの自己PRを聞きたがるのでしょうか。その企業の意図を徹底的に調べて企業が求める内容を話すことで評価の高い自己PRが完成します。また、面接で自己PRを話すときはESに書いた内容と整合性を持たせる必要があります。アピールする内容を1つに絞り、エピソードを交えて説得力を持たせるようにしましょう。そしてあなたの強みをその会社でどう発揮していくかまで伝える必要があります。面接で自己PRをどう伝えたら良いか悩んでいる学生の方は参考にしてみて下さい。
【就活で自己PRを面接で話す時に意識したいこと①】自己PRと自己紹介の違い
面接でほぼ必ずと言っていいほど聞かれる定番の質問の中に「自己紹介」と「自己PR」があります。就活生の中にはこの2つは同じものだと誤解をしている学生がいますが実際には全く別物です。この違いを理解しないと面接での高評価は望めません。では何が違うのかを解説をしていきます。
自己紹介は自分を紹介するもの
自己紹介は相手に自分を知ってもらうためのものです。要は初対面の人に対して挨拶をするようなイメージです。相手に興味を持ってもらえるように自己紹介をしていきましょう。
氏名、所属、経歴、趣味や経歴などをいれておくことが多いです。
自己PRは自分を売り込むもの
自己PRは自分の強みを伝え、その強みを入社後にどのように活かしていくかを具体的なエピソードとともに簡潔に話すことが求められます。その際に一つのエピソードをグッと掘り下げていくと説得力が増し、相手に伝わりやすくなります。
このように自己紹介と自己PRは全く別物だという事を理解しておいて下さい。
【就活で自己PRを面接で話す時に意識したいこと②】自己PRがPRにならないと意味がない
就活で自己PRを話すときに一番重要なことは何だと思いますか?
それは貴方の自己PRが、企業が求めているPRと合致しているかです。例えばあなたが数学が苦手で数学の家庭教師を探していたとします。そこに3人の人がエントリーしてきました。
Aさん・・・私は早稲田大学の文学部に推薦入試で合格しました。当初偏差値は45前後だったのですが1日5時間の受験勉強で現役合格することが出来ました。
Bさん・・・私は数学の教員免許を持つ社会人です。卒業して10年近くたちますが大学時代は数学科で幾何学について学んでおり、研究に勤しみ大学を首席で卒業しました。
Cさん・・・私は予備校で5年間数学の講師をしております。中堅私大から東大を目指す受験生に数学の指導をしております。毎年東大の合格者数を10名以上出しております。
料金が同じであればあなたなら誰に頼みますか?
まずAさんは数学について一切触れられていません。次にBさんは数学を学んでいた事は書かれていますが現在の指導力は未知数です。それに対してCさんは数学指導の経験や実績が書かれているので普通であればCさんを選ぶでしょう。
このケースではあなたが求めている人物像は数学の指導をしてくれる人です。そこに一番当てはまるのがCさんだからCさんに依頼するとなるわけです。Aさんが偏差値45から早稲田大学に現役合格したのも立派ですし、Bさんも主席で大学を卒業した優秀な方で、しかも数学の教員免許も持っています。しかし、10年間数学から離れています。いくら自己PRが立派でもあなたが求めているものを満たしていないと意味がないのです。
就活の面接も同じです。企業の求めている人物像でなければ、どんなに素晴らしい自己PRを面接で回答しても評価されないという訳です。
【就活で自己PRを面接で話す時に意識したいこと③】評価を落さない自己PRにするには
ではどのようにしたら企業の求める自己PRを話すことが出来るのでしょうか。答えは、その企業についてとことん調べるしかありません。企業のHPや会社案内を隅々まで見たり、会社説明会やOB訪問で確認したり、ネットで調べたり・・・。とにかく調べつくしましょう。
では、そもそも企業はなぜ自己PRを聞いてくるのでしょうか?
面接で聞かれるという事は必ず企業側に意図がある訳です。その意図は上記でも書いた通り「会社が欲しい人材」かどうかを確認する為です。数学の家庭教師を探しているのに文学部で数学の力が未知数の人は欲しい人材とは言えないわけです。
会社で活躍する為の能力を持っているか、その根拠となる具体的なエピソードは何か、その強みが会社で活躍するのに十分なのかという点を人事は面接で確認したいわけです。
その際の答え方として、「結論(強み)→理由となる根拠→具体的なエピソード→まとめ」という構成で話すと説得力もあり相手に伝わりやすくなります。いわゆるPREP法です。
面接で人事から「○○さんの自己PRをお願いします」と聞かれても、実は「○○さんの強みが当社で発揮できる自己PRを具体例と共に教えて下さい」と聞かれているものと解釈するべきでしょう。
このように企業の質問の意図を理解して回答することで評価を上げる事が出来ます。裏を返せば企業の意図が理解できていないとどんなに立派な自己PRでも評価を下げてしまうという事です。
【就活で自己prを面接で話す時に意識したいこと④】ネットにある例文を引用するのはNG
今では就活情報がネットにあふれています。恐らく多くの就活生が就活で自己PRを考える際にネットで検索する機会があると思います。そんな時に例文付きで書いてあるサイトを少し加工した程度でコピペしてしまうことはやめましょう。就活において一番重要なのは「企業理解と業界研究」です。その企業が求めているものとあなたの実体験が完全に一致した例文などありません。ネットの情報は自己PRのポイントなどを理解する程度にしましょう。
大手企業や人気企業から内定を獲得する学生の多くは就活を始める時期が早いです。それだけ準備に費やす時間が多いため、自己PRの精度も高くなっています。
ポイントを押えて企業に評価される自己PRを自力で書けるようになる事が内定への近道です。
【就活で自己PRを面接で話す時に意識したいこと⑤】伝え方も大事。回答時間にも注意すべき
面接で自己PRを話すときに気を付けたいこととして回答時間もあげられます。
とにかく話が長いという就活生がよくいるのですが、特に指示のない場合は1分程度で回答するのが理想です。長くても2分以内が限度でしょう。実際に3分も自己PRを話す学生がいますが面接官はほとんど聞いていないものと思って下さい。「ダラダラと長く話す学生=要約する力がない」という評価になってしまうのです。
何を聞かれても1分で話すことが出来るようにしておくためには練習が必要です。しゃべりすぎの傾向がある人ほど体内時計の1分の感覚が正しく認識されていません。
スマホのタイマー機能を使うなどして実際に1分でしゃべれるまで繰り返し練習をしておきましょう。そうすることで1分間がどのくらいか体が覚えてきます。
せっかく、企業が求めている自己PRを話せても、話が長ければ評価を落してしまいます。それはもったいない事なので1分で話せるようにしっかり準備をしておきましょう。
おわりに
自己PRは自分の強みや入社の熱意を会社に伝える場面です。複数内定を獲得する学生は自分の強みを単に伝えるのではなく、企業が求めている人物像とは何かをとことん分析し企業の視点に沿って自己PRをしています。ここができているかどうかで評価が大きくわかれます。自己PRに限らず面接で聞かれる質問には必ず企業側の何かしらの意図がある訳です。
志望している企業を詳しく研究するには現役の社会人に質問することをオススメします。
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