自信がない!就活でアピールする自己PRがない場合の対処法

自己PR

就活という試練を潜り抜けるうえで避けては通れないのが自己PRです。学生時代の生き方が問われる課題で、「遊んでばっかりだったので特筆するエピソードがない」、「うまく自分の魅力をアピールできない」と悩む学生が数多く生まれます。本記事では自己PR作りに悩んでいる方向けに、作り方やブラッシュアップの仕方を解説します。自己PRでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

1.就活の自己PRでみられているのは人柄

就活という試練を潜り抜けるうえで避けては通れないのが自己PRです。学生時代の生き方が問われる課題で、「遊んでばっかりだったので特筆するエピソードがない」、「うまく自分の魅力をアピールできない」と悩む学生が数多く生まれます。

ですが、あまり難しく考えることは逆効果といえます。自己PRを通して企業が知りたいのは、学生の能力ではなく人柄だからです企業は自己PRのエピソードとそれを語る学生の姿を見て性格や人となりを把握し、企業風土とマッチングした人材であるかを確認します。能力よりも人柄重視で採用する企業もあるため、下手に自分を偽るのはおすすめできません。

本記事では自己PR作りに悩んでいる方向けに、作り方やブラッシュアップの仕方を解説します。自己PRでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

2.これだけはやめよう!就活の自己PRのよくない書き方

まずは、ダメな自己PRの例を見ていきましょう。ダメな自己PRというのは自分の人となりを表現できていない、もしくは最初から自分を偽って作られたエピソードのことです。前者はともかく、後者は品格を疑われるので避けましょう。繰り返しますが、企業が自己PRで見たいのは能力ではなく人となりです。いくつか例を紹介しますので、自分の自己PRがダメな自己PRになってないか確認してみてください。

2-1マイナスからゼロになっただけの自己PR

「文化祭でミスをしましたが挽回するためにがんばりました」「留年しましたが反省し勉学を頑張りました」など、失敗によるマイナスをゼロにしただけの自己PRは控えましょう企業が賃金を払い社員を雇うのは、利益すなわちプラスを生み出してほしいからです。企業にとって失敗によるマイナスを挽回するために頑張るのは当たり前のことで、それだけでは自己PRになりえません。

失敗した経験を自己PRにしたいのなら、マイナスからプラスにもっていく経験が必要です例えば「1年生の時は部活でレギュラーメンバーになれなかったが、努力して2年生の時にレギュラー入りを果たした」、「はじめは成績が低かったが、反省し努力することで学年トップまでになった」などが挙げられます。失敗をばねにマイナスをプラスにした経験なら、近年挫折が少ないとされる普通の学生とは一味違うところをアピールすることができます。

2-2主体性に乏しい自己PR

就活に慣れていない学生がやりがちなのが、主体性に乏しい自己PRです。「所属していたサークルが大会で結果を残した」「バイトしていた店舗の業績が伸びた」など一見良いエピソードに思えますが、その中で自分がどのような取り組みをし何を学んだかが抜けてる学生が数多くいます主体性に乏しいエピソードでは企業が学生の人となりを知ることができませんので悪手です。

学生時代に挙げた成果で自己PRを作りたいなら、主体的に自分がかかわった部分をアピールするといいでしょう。「ムードメーカーとして常に場を盛り上げた」「几帳面な性格で店舗の経営をサポートした」など自分の性格が見えてくるようなアピールならなおよしです。

2-3複数の長所を話そうとする自己PR

自分に自信のない学生がやってしまいがちなのが、複数の長所を一気に話してしまう自己PRです。短い面接の間に最大限のアピールをしたいのはわかりますが、「私はこの経験によって粘り強さ、分析力、フェアプレイの精神を得ました」などと一気に話すと面接官に自分のよさが伝わりにくいです。

自分の性格を聞かれて、あれもこれもと様々な情報を語る人がいるでしょうか。たいていは「○○な性格だよ」と簡潔に答えるはずです。就活の場では緊張し自然体を保てない学生が多くいますが、自然体の中に人となりは現れるのです。

自己PRに自信のない学生は、むしろ一つの長所に的に絞って話をするのが効果的です的を絞ることで、自分の人となりを効果的に面接官に伝えられます。

3.就活の自己PRがない人はまず情報を集めよう

納得のいく自己PRが作れず悩んでいる学生はたくさんいます。そのような方にまず始めてほしいのが、情報を集めることです。応募する会社がどのような人材を求めているのか、どのような会社風土なのかを調べた上で自己PRを作ってください。

なぜなら、同じような自己PRを使いまわして就活を続けている学生は思いのほか多いからです数多くの企業に応募する中で、常に会社の情報を調査して自己PRを変えられる学生はそう多くありません。途中からは手抜きで同じ自己PRを様々な会社に提出し続ける学生も多くいます。

そのため会社が求める人物像、会社の特色などの情報を集めて自己PRを作成するとそれだけでも優位に立てます。様々な媒体から情報を集め、自己PR作りに役立てましょう。

3-1 企業ホームぺージ、求人広告、求人票

多くの学生が見ているようで見ていないのが、企業のホームページや求人広告などです。ホームページを少し見ただけで終わってしまう学生も数多くいるので、会社から学生に向けて発信されたすべての媒体に目を通すだけで差をつけられます。

求める人物像、先輩社員紹介ページはとくに重要です求める人物像を把握してから自己PRを作るだけで説得力はまるで違ってきますし、先輩社員紹介ページは企業が求める人材の具体像が見えてきます。母校OBなどアポを取れる先輩社員なら連絡を取り合うのも効果的です。

上記のように企業のホームページや求人広告、求人票を活用して業界・企業について調べることを、それぞれ業界研究・企業研究と言います。研究方法やどういったメリットがあるのかについて、詳しい内容は以下の記事を参考にしてみてください。

3-2 企業説明会・合同説明会

多くの学生がはじめて企業情報に触れることの多い説明会ですが、他人と差をつける自己PRを作りたいなら事前に知ることのできる情報は知っておきましょう。その上で目の前にいる社員にしか聞けない情報を聞けるように準備するのが望ましいですネットや広告には乗っていない社員の本音を反映させれば、効果的な自己PRにぐっと近づけます。

効果的な質問ができれば、その場にいる社員の評価も上がることが多いです。多くの学生は意識していませんが、説明会や展示会でも学生の品定めはされています。自己PRにつながる有益な情報を集めつつ、社員の評価を高める一石二鳥を狙いましょう。

「説明会に参加する意味はないんじゃないの?」と考えている方は以下の記事を参考にしてみてください。説明会をどうやって企業研究に活かすかを解説しています。企業研究ができていなければ自己PRを書くことはできません

3-3 OBOG訪問

企業の情報を集めることに関して、OBOG訪問以上に効果的な方法はありません。説明会や展示会などではなかなか言えない企業のリアルな実態や本当に欲しい人材などディープな話を聞くことができ自己PRのブラッシュアップに活かせます大学ではOBOG訪問がしやすいよう卒業生の進路をデータとして保管しているので、自分の応募する企業にOBがいたらすぐに連絡を取りましょう。

ただし、OBによっては説明会や展示会以上に品定めがされる場合もあるのでその点においては注意が必要です。有益な情報を得たはいいが、言動や態度でOBの気を害してしまった…ということがないようにしましょう。

「OBOG訪問のやり方がわからない」「OBOG訪問という言葉は知ってるけどやったことがない」という方もいるかと思います。そういった方は以下の記事も併せて参考にしてみてください。

4.就活での自己PRのネタがない人は棚卸がおすすめ

自己PRを作るための情報を集め終わったら、実際に作っていきましょう。自己PRを作る方法は様々な方法がありますが、もっともおすすめなのが自身の経験を深堀りしていく「棚卸」の手法です。企業から集めた情報と、自分の今までの経験を合わせた最高の自己PRを作りましょう!

4-1学生時代取り組んできたことを「すべて」書く

まずは4年間の学生生活の中で取り組んできたことをすべて書きましょう。初めは大したことなどしていないように思いがちですが、書き出してみると様々な体験をしているのがはっきりとわかります。成果を挙げたかどうかは気にせず、自分が体験したことをすべて書くつもりで取り組みましょう。

4-2取り組んできたことを細かく分析する

書き出しが終わったら、体験の一つ一つを細かく分析していきましょう。体験を通して感じたこと、成長したこと、知ったことなどを書き出していき、「自分なりに頑張って取り組んだと言える」体験を厳選していきます。

「自分なりに頑張った」といえる経験はさらに分析していき、複数の経験で発揮されている自分の長所・行動・心理の動きがないか探してきましょう。例えば、「ボランティア活動に精を出した」「募金活動を行った」なら困っている人を放っておけないという長所が見えてきます。「アルバイトを4年間継続した」「資格を取得した」なら何事にもコツコツと取り組む性格がわかります。このようにして見えてくる自分の長所が、自己PRでアピールすべきポイントとなります。

4-3自分の長所を自己PRとしてまとめる

自分の長所がわかったら、それを自己PRとして実際にまとめていきます。事前に集めた企業の情報や求める人物像を考慮して書くとさらに効果的です。例えば努力することを重要視する企業なら、コツコツと努力することやあきらめずに挑戦したエピソードを盛り込んだ自己PRを作れば面接官から高い評価を得られます。

自己PRを作成するときは以下の5つのポイントを押さえれば完成度が高まります。

  1. どんなことに取り組んだのか?
  2. なぜ取り組んだのか?
  3. 取り組む中でどのような問題があったのか?
  4. 問題解決のためにどのように工夫したのか?
  5. その結果どうなったのか?

面接官にうまく伝わるよう、エピソードとしてわかりやすい自己PRを心がけましょう。

4-3就活で自己PRがない人は共通するキーワードを探してみよう

取り組んだことの分析ができたら、次はそれぞれの分析結果から浮かびあがる長所に共通するキーワードを探していきましょう。ここでいうキーワードとは以下のようなことを指します。

  1. アルバイトは接客業をしている
  2. ゼミナールではメンバーをまとめる役に就いている
  3. 留学生の友人が沢山いる

この3つに共通している長所は何でしょうか。人それぞれ違うかもしれませんが「人と関わることが好き、もしくは他人の立場に立って考えることができる」ということが挙げられます。このように共通するキーワードごとに分析結果をまとめていくことで、自然とあなたの長所が明確になっていくでしょう。3つ以上の共通点が浮かび上がるキーワードであれば、それはまぎれもないあなたの長所だと言えるでしょう。上記のように共通するキーワードをまとめていくことで徐々に自己PRは見つかるでしょう。

また、3つの共通点を持つことでこれらを志望理由や自身の強みに繋げることもできます。上記の例で言えば以下のように自己PR・志望理由・強みをまとめることができるでしょう。

自己PR:相手の立場に立って物事を考えられる点である。(②)

志望理由:人と接する仕事がしたい。(①)

強み:誰とでも隔てなく関わり合える(③)

上記のように、面接では一貫性を持つことが大切です。共通するキーワードを探すことで一貫性を持って面接に挑めるため、一石二鳥だと言えます。

4-4自己PRのパターンをいくつか作る

ここまでくれば自己PRは完成ですが、できれば自己PRは3つほど作るといいでしょう様々な企業の選考を受ける就活では、一つの自己PRだけでは不足です。棚卸の手法を繰り返し、自分の長所を再度発見して自己PRを作りましょう。

5.就活の自己PRに自信がない場合のブラッシュアップ法

最後に、自己PRをより洗練したものにするブラッシュアップ法を解説します。自己PRは実際に披露するまで完成度がわからないことも多く、なかなか自身が持てない学生も多いです。そのような時は、粗削りな自己PRを推敲しブラッシュアップすれば完成度も高まり自信もつきます。ブラッシュアップを行い自己PRをより完璧なものにしましょう!

5-1就活の自己PRの成果には数字を盛り込む

自己PRがいまいち抽象的で伝わりにくい…と思ったら数字を盛り込んでみましょう「毎日練習したおかげで大会で優勝しました」よりも、「毎日3時間の練習と1時間の筋トレを行い大会で優勝しました」のように数字を盛り込めばエピソードに具体性が出ます。

5-2就活の自己PRでは伝え方にも気を配ろう

自己PRそのものが優れていても、それを伝える方法が稚拙だとうまく伝わりません。自己PRを暗記して家で繰り返し練習しましょう。録音して、一本調子になっていないかや結論からうまく言えているかなどを確認するとより洗練された自己PRになります。

5-3出来上がった就活の自己PRを添削してもらう

出来上がった自己PRを誰にも見せずに使っていませんか?自己PRは他人に添削してもらうのが必須です自分では気づかなかった欠点を知り、修正することが可能になります。添削してもらうのは友達や家族でもいいですが、就活のプロである大学のキャリアセンターの職員に見てもらうのが一番効果的です。

6.就活の自己PRがない人は分析方法を再確認してみよう

誰にでも自己PRはある

自己PRがないと悩んでいる就活生は多いと思いますが、本当に自分に自己PRできるようなことは1つもないのでしょうか。そんな方はほとんどいないでしょう。誰にでも得意なこと、不得意なことはあります。例えば、中学・高校時代に始めた部活であったり、趣味や友人との談笑など、その場面場面で輝くことができるあなたらしさは必ずあるはずです。

ですから、多くの就活生はPRできることが全くないわけではなく、自分の強みや特徴に気づいていないだけというパターンに当てはまります。

ガクチカや自己紹介と混合しない

ではなぜ、自身の強みや特徴に気づくことができないのでしょうか。それは、自己PRを自己紹介ないしはガクチカと混合してしまっているからです。その結果、「ガクチカにこのネタを使ってしまったから自己PRで話すことがないな」といったように悩んでしまうのです。

もし、「ガクチカや自己紹介と自己PRの違いがイマイチわからない」というようであれば、以下の記事を参考にしてみてください。これらの違いについて詳しくご紹介しています。

7.まとめ

いかがでしたか?自己PRは多くの就活生が悩む課題ですが、ほかの人のものと比べるよりも、自分のオリジナルの自己PRを作ったほうが面接官の胸に響きます。情報をしっかり集め自身の経歴をもとに自己PRを作り、ブラッシュアップさせて就活に挑んでください!

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