「就活の自己PRってどんなことを言えばいいの?」「自分の強みと同じ自己PRの例文がない」とお悩みの就活生は多いはずです。
確かに就活自体が初めての就活生の場合には、どのように自己PRを伝えれば評価されやすいのかは分かりませんよね。それに自己PRでアピールする強みは人それぞれ。なかなか自分の自己PRと合致した例文が見つからなくて参考にできないという人もいるでしょう。
そこで今回の記事では就活の自己PRでアピールしていくべき資質を10種類、例文とともに詳しく解説をしていきます。また自己PRをより魅力的に伝えるポイントについても例文付きで詳しく解説をしていきます。
自己PRで伝えるべきこととは
まず最初に自己PRで伝えるべきことについて考えていきましょう。ほとんどの企業がESでも選考でも自己PRを求めてきますが、そもそもなぜ自己PRを求められるのでしょうか。それは簡単で企業側が就活生の強みと、企業に入ることに対してのメリットを知りたいからです。
「この就活生にはどのような強みがあるのだろうか」「自社に入社することでその強みをどのように生かしてくれるのだろうか」といった期待を込めて自己PRを聞かれています。このように言えば鋭い就活生のみなさんは自己PRでは自分の強みを生かして会社にどのように貢献できるかをアピールすべきということが分かりますよね。
自己PRを聞かれてただ自分の得意なことや実績をアピールするだけの自己PRはNGですよ。自己PR以外の質問なども同じですが常に企業側からの質問の意図・目的をしっかりと汲み取った上で答えられるようにしましょう。
自己PRでアピールすべき資質10選と例文
それではこちらで自己PRの際にアピールしていくと評価されやすい資質と、その資質を最大限にアピールすることができる例文を1つずつ解説していきましょう。10の資質の中で自分に当てはまりそうな資質を見て、自分なりにESや選考で使用することができるようにアレンジをしていってくださいね。
1リーダーシップ
どのような企業でも求められるのがリーダーシップです。もちろん新人のうちはリーダーシップを発揮する機会は少なくなりますが、企業に勤めてキャリアを積んでいき将来的にリーダーとして活躍することができる人材を企業は常に求めています。
「そうは言っても周りを引っ張っていくことなんてできない」と感じている就活生の方もいるはず。そんな場合でもリーダーを務めた経験があればそれをアピールすることができるのです。企業がリーダーシップを持った人材を欲しているのは何も全員がリーダーシップを発揮してほしいからではありません。
リーダーとなる人材の方が少数派なのだから、そういう意味ではみんながリーダーシップを持っている必要はないのです。しかし、リーダーシップやリーダー経験が重視されるのは、リーダー経験があるとリーダーの下で働く際にもリーダーを重んじる力がついているからです。リーダーも大事ですが、リーダーの心情を理解できるメンバーも大事。だからこそ、リーダーシップやリーダー経験を持った人材が求められているのです。
2スケジュール力
スケジュールを立てる力、計画を立てる力は社会に出ると非常に大切な力となります。なぜなら社会に出ると学生時代以上に多くの人や会社と関わり、連携をして1つの物事を推進していく必要があるからです。
どのように小さな仕事であっても俯瞰的に見れば大きな仕事やプロジェクトに繋がっており、1人1人が与えられた仕事を責任を持って進めなければ全体が遅れてしまう場合があります。このようなことがないようにスケジュールをしっかりと遂行する力が社会人になると益々求められるようになります。
3実行力
実行力といえば、決めたことを行動に移すことができる力のことです。社会人になっても意外と実行力を持っていない人も多く、企業としては実行力があってとにかく挑戦していくことができるメンタルを持った人材を欲しています。
特に技術革新が起こっている現代では、これまでの経験では予測することができない未来が待っています。そんな中で引き腰にならずに積極的にやるべきことを行動に移すことができる人は、企業にとってとても貴重な存在です。自分のこれまでの人生を思い返して実行力・行動力をアピールすることができるエピソードがあればそのエピソードを根拠にしながら自己PRで実行力を主張していくとよいでしょう。
4共感力
共感力とは、常に相手の立場に立って相手が考えていることや感じていることを理解することができる力のことです。社会は自分1人で動いているわけではありません。常に他の社員とともに動いているものなので、一緒に働く同僚たちや営業先の会社の人、もしくはクライアントや顧客など様々な相手の気持ちに寄り添って理解をすることが求められます。
どのような職業であってもビジネスの対象が存在して成り立っているということを考えれば共感すべき相手がいない仕事などはありません。共感力は全ての人に必要ですが、特に共感力が強い人は将来的にメンターや新人教育の役割につく可能性もあり、キャリアの可能性を広げていくことができます。そのような人の気持ちがわかる人材を企業も求めています。
5コミュニケーション能力
もはや自己PRでコミュニケーション能力をアピールするのはありふれていると考えている就活生の方もいるのではないでしょうか。しかし、多くの人が自己PRでアピールしてきた資質だからこそとても大切な資質であるということが分かるのです。
コミュニケーション能力は人とのやり取りを通して1つの仕事をやり遂げる会社の中では必須と言える力ですし、自己PRであえて言わなくても前提として求められるものです。しかしコミュニケーション能力を持っている人が多いかと言えば実はそういうわけでもありません。そこであなたが本当にコミュニケーション能力を持っていると断言できるのであれば面接官を納得させることができる、あなたのコミュニケーション能力を証明できるエピソードをアピールしていきましょう。それも会社に貢献できるという観点でのアピールです。次のエピソードを参考にしてみてください。
6忍耐力
忍耐力は他の言い方をすれば「目標達成まで諦めずに頑張ることができる資質」とも言うことができます。
間違ったことをいつまでも我慢して続けているのはいけませんが、1度これと決めたことをどれだけ辛くても続けていくことができる力はとても重要なものです。なぜなら、社会人でも我慢強さを持つ人が極端に少ないからです。自分のこれまでの経験の中に目標を達成するために諦めずに取り組んだというエピソードがあればそれをアピールしていきましょう。
忍耐力については、以下の記事で別途詳しくご紹介しています。忍耐力を売りに就活、面接突破を考えている方こちらの記事も併せて参考にしてみてください。
7チームワーク
チームワークとは、会社という集団の力を使って1人ではできないことを成し遂げるために必要な力のことです。どれだけ能力があろうとも1人でしか仕事をすることができない人には大きな仕事を成し遂げることはできません。人一倍以上の能力がなくても多くの人々と協調して1つのことを成し遂げようとする人が結果的に大きな仕事を成し遂げることができるようになるのです。
このような観点からチームワークはとても大切であり、チームワークを持った人が1人でもいれば職場の関係を強くすることもできるのです。チームワーク力がある人とコミュニケーションを取れる人が混同されることもありますが、チームワークとは積極的に集団で仕事をしようとする力や感覚のことです。
8柔軟性
柔軟性とは、予測していたこと以外の事態が起こったとしても臨機応変に対応して平常化することができる力のことです。他にも固定観念にとらわれることなく常に新しいことを受容していくことができる力であるとも言えます。
以前は新しい分野の事業に関わる会社で求められがちなことでしたが、近年では技術革新やグローバル化のあおりで広い業界でこの柔軟性を持った人材が必要とされています。
9積極性
積極性とは、失敗やリスクなどを省みずにフットワーク軽くどのようなことでも挑戦していくことができる力のことです。なんのスキルも実績もない新入社員にとってはこの積極性が実は一番大切です。
なぜなら、知らないことがあって当たり前、できないことがあって当たり前というラインに立ち、それでも主体的に仕事に関わっていく気持ちが尽きないバイタリティがあればすぐに即戦力となることができるからです。
10責任感
責任感とは、自分がやるべきことに対して責任を持ってやり通す力のことです。上記の積極性同様、責任感は実績やスキルがなくてもアピールすることができる資質の一つです。新人の場合には失敗はあって当然、わからないことがあって当然です。新人の責任とは失敗したら伝える、わからないことがあれば聞くということです。これをなかなかできない人もいますが、企業としては責任感を持って失敗や質問を申し出てほしいと考えています。
またそれだけではありません。新人と言えど与えられた仕事は大きく見れば会社全体の大きな仕事に繋がっていくもの。その仕事がどれだけ小さなものであろうとも責任を持ってやり通すということが大切です。責任感は様々な視点から求められている資質です。もし資質をアピールできるエピソードがあればそれを根拠にして自己PRでアピールしていきましょう。
自己PRの強みが決まらないなら自分史の作成を
上記では自己PRでアピールすべき10の資質についてご紹介してきました。もちろん、自己PRでアピールできる強みは上記で挙げたもの以外にも数多くあります。
「どの強みが一番自分に合っているのだろう」と悩んでいる就活生の方は、まずは自分史の作成から始めてみてはいかがでしょうか。自分史とは、自己分析の方法の一つで、過去に自分がしてきた意思決定を振り返ることで、自身の強みを見つける方法です。
以下の記事では自分史の作り方についてご紹介しています。ぜひ、こちらの記事を参考に自分史の作成に取り組んでみてください。
自己PRをより魅力的に見せるための書き方とその例文
次に自己PRをより魅力的に見せるための書き方とその例文について解説をしていきます。
自己PRは大きく分けて3段構成にすると伝わりやすくなります。その3つの構成とは、
- 結論(自分の強み)
- 結論を裏付けるエピソード
- 会社で自分の強みをどのように生かすことができるか
という構成です。それでは1つずつ構成を説明していきましょう。
最初に結論
最も大切なことは、自己PRのはじめに結論を持ってくるということです。(上記の例文では結論を省略しています。)
「自己PRをしてください」という質問は「自分の強みを聞かせてください」ということなので、最初に「自分の強み」を答える必要があります。
具体的なエピソード
自己PRでアピールした「自分の強み」を証明する具体的なエピソードも大切です。むしろ「自分の強み」が被ったとしても話すエピソードが印象的であれば自己PRは成功だとも言えます。どうしても資質の部分は人の特性を抽象化させたものなので被ってしまうことがあります。しかしエピソードはその人だけが体験できることなので具体的なエピソードを話してオリジナリティを出すことは大切です。
どのように仕事で活かすことができるか
最後に大切なのが「どのように自分の強みを仕事で生かすことができるか」ということです。どれだけすごい強みを持っていてもそれをどう活用できるかを言わなければ押しの弱い自己PRとなってしまいます。自分の有用性や会社にどのように貢献できるかを伝えるためにも最後に「どのように自分の強みを仕事で生かすことができるか」をアピールしましょう。
まとめ
今回の記事では就活の自己PRでアピールしていくべき資質を10種類、例文とともに詳しく解説をしていきました。また、自己PRをより魅力的に伝えるポイントについても例文付きで解説をしていきました。自己PRで伝えるべき強みとエピソード、そして会社での生かし方を考えたらうまくつなぎ合わせて伝わりやすい自己PRにしていきましょう。
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