エントリーシートには、たくさんの提出方法があります。企業ごとによってその方法は異なりますが、全部の方法を知っておいて損はないでしょう。事前にしっかり知識を入れていれば、もしもの時も余裕を持って対応できるはずです。
ということで今回は、エントリーシートの提出方法にはどんなものがあるのか、そしてどんなポイントに気をつければいいのかについてまとめていきます。これを読めば、誰でもエントリーシートをスムーズに提出することができるはずです!ぜひ見ていってください。
・エントリーシートの提出方法って何があるの?
-説明会前に郵送
まずは郵送タイプ。その中でも、説明会の参加前に郵送することを要求してくる企業があります。こういう場合は、一般的に「説明会に参加する時点でエントリー者の数を抑えたい」という傾向にあります。エントリー自体するかどうかもわからないのに、エントリーシートを書くのは億劫だと思う人も多いですが、こういうタイプは人気企業に多いのもまた正解です。手持ちの駒を増やしたいなら、少し面倒でも説明会前に郵送するケースも覚えておきましょう。
-説明会後に郵送
次は、説明会後に郵送を指定されるパターンです。説明会の最後に書式や送付先を教えてくれるタイプが多いようです。エントリー数を事前に抑えるほどの人気企業ではないけれど、わざわざ説明会に出向いてくれるほどの熱意を持った学生を採用したいと考えている企業が、このパターンを選択する傾向にあります。
このパターンのよいところは、説明会で得た情報をそのままエントリーシートに投影できるところです。どんな人材イメージを求めているのか、2時間ほどのプレゼンを聞けば嫌でもわかるはず!
-説明会で手渡し
説明会に参加した時、受付でエントリーシートを同時に提出する場合もあります。クリエイティブな企業に多く、ただ文書を綺麗に書くだけではなく絵や写真を使って個性をアピールすることを求めてくることが多いです。また、だからといって全員通過するわけではなく、質の良いものを提出しなければ余裕でお祈りされるので油断は禁物です。
まだ企業そのものについて知っていることは少ないですから、自分らしさが伝わるような工夫を施すよう努力しましょう。
-面接時に手渡し
説明会を終えたあと、面接と同時にエントリーシート選考も行うパターンです。大企業には少なく、どちらかというと面接選考を重視するベンチャー企業などに多いようです。他のパターンに比べてエントリーシートの出来を重要視しない企業が多く、あくまでオプションとしてエントリーシート提出を求める傾向があります。
重要事項の記載もれはアウトなので、個性を重視する時間があったら、基本部分を確認するために使った方がいいでしょう。
-その場で書く
意外と多いのが、その場でエントリーシートを書くパターンです。説明会参加時に書く場合もありますし、「エントリーシート選考」自体が企業のもとに出向いて行われるケースもあります。あるいは、面接選考と同時開催される場合も。
自分で好きな分だけ時間を使って書けるのと違って、指定された時間以内に全部の欄を全部埋めなければいけないので、学生の真価が問われます。文字の綺麗さは重視されないことが多いので、あまり気にする必要はありません。
-メールで送付
エントリーシートを一括でふるいにかけなけらばならない大企業は、メールでの提出がスタンダードなようです。手書きとは違ってコピペが可能なのでかける時間は少なくて済みますが、ケアレスミスが目立ちやすいのも特徴です。
また、気軽にたくさんの企業に提出しやすいぶん、自分らしさを文章上で表さなければなりません。念入りな準備と確認が必須な方法でもあります。
・エントリーシートの提出方法で気をつけること~郵送編~
-期限は厳守、なるべく早く出す
ではここから、郵送で提出するタイプのエントリーシートについてまとめていきます。まず、郵送するなら期限は厳守です。これが一番大事!どんなに手の込んだエントリーシートを作っても、期限に間に合わなければ意味はありません。何が起こるか分からないので、期限ギリギリに出すのではなく、余裕を持って用意しましょう。
いつも期限ギリギリになってしまう人は、スケジュール帳に本当の日付けより3~5日間早めに期限を設定して記入するといいでしょう。「まだまだ大丈夫~!」と思っていると、1番大切な時に足元をすくわれてしまうものです。期限だけは慎重に慎重を重ねてください。
-宛名に失礼がないかチェック
郵送するなら、宛名にも気合を入れなければなりません。まず、企業名は略してはいけません!㈱ではなく株式会社と表記しなければなりませんし、番地名も-(ハイフン)で区切るのではなく、〇丁目✕番地…と正式名で書く必要があります。どんなに難しくて長い社名でも、ここは手を抜いてはいけません。
それと同じくらい大事なのが、漢字の書き取りミスです。社名や代表者の名前には、普段使わないような漢字が使われていることもあります。確認を何回もして、点の位置や線の数が本当に正しいかチェックしてください。
-内容は濃く
郵送は、他の提出方法と比較してもたくさんの時間を使って準備できる傾向にあります。そのぶん内容が求められますし、文字も綺麗に書かなければなりません。郵送を指定された時点で、内容にはかなりのクオリティを求められていると考えていいでしょう。もしも絵や写真を使用して個性をアピールすることが課題として提示されているなら、他の人に何度もチェックしてもらって自信作を送るようにしましょう。
のちのちに面接選考を受けなければならない時も、中身が濃いエントリーシートがあれば話も盛り上がるはず。ここでしっかりと時間を使えば、内定がぐっと近づきますよ。
-送付状も忘れずに
郵送する場合は、送付状も忘れてはいけません。送付状とは添え状とも言い、同封する書類について説明した説明書きと挨拶文のようなものです。パソコンでワープロ打ちするのが基本ですが、もしも印刷環境などがない場合は便箋に手書きするのも心がこもっていていいでしょう。
ここで気をつけてほしいのは、宛先が「御中」か「様」なのか確認することです。もしも宛名が企業そのものだった時は前者の「御中」、担当者の個人名だった時は後者の「様」をつけるようにしてください。
ここでは特別個性を出す必要はないので、テンプレートで大丈夫!誤字や誤表記がないようにだけ、気をつけましょう。
-できるだけ郵便局へ行って送る
何度も言いますが、やっぱり期限に間に合うかどうかが1番大切です。自分で切手を貼ってポストに投函する人も多いと思いますが、それだと料金不足で家に戻ってきてしまう場合もあります。それを防ぐ為にも、面倒だとは思いますが郵便局の窓口へ行って送ることを推奨します。
宛名の時点でおかしいところがあった場合も窓口の人が気付いてくれるので、一石二鳥です。少しの手間でたくさんの安心が得られるので、ぜひやってみてください。
・エントリーシートの提出方法で気をつけること~手渡し編~
-クリアファイルや封筒に入れて持ってくる
手渡しをする場合は、エントリーシートを生でピラピラと持ってきてはいけません。おすすめするのは、透明の新品クリアファイル。あるいは未使用の封筒です。綺麗な状態で担当者にエントリーシートを渡せますし、こちらの心持ちも安心ですよね。
大学生協には、手渡し専用の封筒が売っている場合もあるのでそれを購入するのもおすすめです。ちなみに、手渡しする場合は封筒に宛名を書いたり送付状を同封する必要はありません。
-採用担当者から見て正面になるようにする
受付で渡す場合も、面接などで渡す場合も、担当者から見てエントリーシートが正面になるように手渡してください。緊張しているとまごついてしまうかもしれませんが、担当者からしてみればそんなことは関係ありません。しっかり正面に向けて渡してくれれば、丁寧さはきっと伝わります!
-笑顔で手渡す
正面になるように手渡すことも大事ですが、その時の表情と姿勢も忘れてはいけません。自然でやさしい笑顔を意識して、背筋も伸ばして手渡すようにしましょう。どんなに口先で調子のいいことを並べても、表情や仕草にその人の人間性は出るものです。「こんなことで結果は変わらないんじゃないの?」と思いがちですが、意外と担当者はチェックしているものです。気を抜かずに笑顔をキープしましょう!
・エントリーシートの提出方法で気をつけること~その場で書く編~
-志望動機etc代表的な質問は事前に準備しておく
その場でエントリーシートをまるごと書かなければならない場合、1から書くことを考える時間はありません。企業によってはカンニングペーパーを用意してもOKな場合はありますが、それでも代表的な質問は事前に考えておかなければなりません。志望動機やガクチカ(学生時代に力を入れたこと)はもちろんのこと、趣味や特技、卒論・研究内容、就活の軸などはかなり念入りに作りこんでおきましょう。「自分を漢字で表すとしたら?」「自分をものに例えるなら…」なども意外と頻出質問なので、考えておくとあとが楽でしょう。
エントリーシートの質問は、8割方は似たような質問が出されます。準備出来る部分は準備しておけば、心の余裕にも繋がります。スキマ時間などを利用して、できるだけたくさんの質問について考えておくといいでしょう。
-文字はそこまで丁寧じゃなくてOK
少ない時間内で書くことを強制しているのは企業側なので、「そんなに綺麗な字で書けない」のは十分理解しています。ですから、「時間内に書き終わることを重視するあまり文字が汚くなった…」と落ち込む必要はありません。
出された課題は、みんな同じ。みんな同じように汚い字で書いています。無駄に落ち込むことはせずに、内容重視でいきましょう。どんなに綺麗な字で書いていても、内容が伴っていなければ意味はありませんよ!
-できるだけ早めに会場に到着しておく
場合によっては、早めに着いた人からエントリーシートの記入を許可してくれる企業もあります。記入許可とまではいかなくても、説明や準備期間を他の人よりも多くとってくれる場合は十分考えられます。そもそも時間内に到着できなければ選考参加も出来なくなるかもしれませんし、できるだけ早く会場に到着できるようにしておきましょう。
ギリギリの到着になるとついつい気持ちも焦ってしまいますし、普段では考えられないようなミスをしてしまう可能性もあります。余裕を持って記入できるように、30分前を目安に最寄り駅に到着できるよう行動しましょう。
-筆記用具は忘れない
普段の選考では、筆記用具を使わないことも多々あります。でも、その場で書くエントリーシート選考で筆記用具を忘れてしまったらすべての終わりです。会場で借りられることもありますが、正直に言って担当者の心象は良くないでしょう。そのせいで心が落ち着かずにミスを重ねてしまうのも嫌ですし、防げるミスは事前に防ぎましょう。
シャープペンシル、えんぴつ、シャープペンシルの芯、消しゴム、黒ボールペンは必須アイテムです。これさえあれば、エントリーシート選考はきっとなんとかなります。念入りに、明日使う持ち物をチェックしてください。ちなみに、前日に普段と違うカバンを使っていた場合は、忘れ物をする人が多いようです!
・エントリーシートの提出方法で気をつけること~メール送付編~
-誤字に注意
メールでエントリーシートを送る場合は、何より誤字脱字に注意しましょう。手書きや絵、写真による個性アピールができないぶん、単純な表記ミスが非常に目立ちます。自分では気付けないようなミスもあるので、友達や家族、キャリアセンターの先生などに確認してもらってケアレスミスをゼロにできるよう努力しましょう。
せっかく良い内容を書いたのに、誤字脱字のせいで落とされたら後悔してもしきれませんよね…。最後の最後まで確認は忘れないようにしてください!
-「御社」「御所」などコピペミスがないように
メール送付でやってしまいがちなのが、前回送付した企業のコピペを再利用することで起きてしまう表記ミスです。「御所」と表記しなければならないところを、以前「御社」を使っていた文面をコピペしたために、間違えて「御社」と書いて送信してしまった…など。
たくさんの企業にまとめて送信できるお手軽さはメール送信の良いところですが、こういったミスもつきもの。以前の文面をコピペする場合は、代名詞などの使い方がその企業に適しているかチェックしましょう。
-通信環境のよいところで
場合によっては、「自分では送信出来ていたつもりでも、ちゃんと送れていなかった…」ということもあります。通信環境が悪いところで送信すると、起こりうるケースなようです。
心配な場合は、学校やカフェなど安定して利用できるネット環境下で送信しておくと安心です。
・おわりに
さて、いかがだったでしょうか。「エントリーシートの提出」と言っても、たくさんの方法が存在することをわかっていただけたかと思います。まだ数個の方法しか経験していなくても大丈夫です。ここで気をつけるポイントをしっかりと学び、次に生かせればそれで良いのです。
これから選考をスムーズに進めるためにも、エントリーシートをまずパスすることが就活には大事です。渾身の作を届けるためにも、適切な方法で提出できるように丁寧にチェックしてくださいね。
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