そもそもエントリーシート(ES)や履歴書などの訂正は、書き直すのが鉄則です。ビジネスマナーの常識であり、訂正がマイナスに作用することも可能性としてはあるからです。まずは、その点を踏まえておきましょう。しかしながら、時と場合によっては、エントリーシート(ES)や履歴書を訂正することもあるでしょう。ここでは、訂正の仕方についてご紹介いたします。
1.エントリーシート(ES)や履歴書を訂正する場合とはどのようなとき?
書き直しが鉄則とはいえ、やむを得ない事情で、エントリーシート(ES)や履歴書を訂正する場合もあります。では、どのようなケースが該当するのでしょうか?何でもかんでも訂正印で対処するほど、訂正印は万能ではありません。その点は注意してください。
①書き直す時間がない場合と対処法
やむを得ない事情で書き直す時間がない場合は仕方がありません。出さないよりは出した方がいいのは言うまでもありません。期限は守らなければなりません。そのためには、できれば、準備は余裕を持ってエントリーシート(ES)や履歴書の作成を開始しましょう。
②エントリーシート(ES)や履歴書の替えがない場合と対処法
エントリーシート(ES)や履歴書をパソコンなどからダウンロードするのではなく、企業から直接受け取るケースもあります。再度、入手するのが困難な場合で訂正が発生した場合です。その場合は、事前にコピーをしておくことを忘れてはいけません。エントリーシート(ES)や履歴書の替えが無いわけですから、コピーしておくことが重要です。
2.エントリーシート(ES)や履歴書の訂正方法
繰り返しになりますが、基本的には書き直しが鉄則です。しかしながら、訂正しなければどうしようもない場合は、訂正印で対処しましょう。エントリーシート(ES)や履歴書の間違いを訂正する方法は下記の手順になります。
①間違った箇所に二重線を引く(フリーハンドはNG・定規使用)
訂正箇所:ボーリング部 ⇒ 訂正箇所:ボウリング部
②二重線を引いた場所に訂正印を押す(中央に訂正印・シャチハタは不可)
訂正箇所:ボーリング部 ⇒ 訂正箇所ボウリング部
③その上に、書き直しの文字を書く
訂正箇所:ボーリング部 ⇒ 訂正箇所:ボウリング部
私はボーリング部に所属しています。部活では、主将を務めて・・・・・・ |
3.エントリーシート(ES)や履歴書の訂正は何箇所まで?
基本的に、エントリーシート(ES)や履歴書の訂正が発生したら、書き直しますが、ケースにはよっては、訂正印で対処できなくもありません。しかしながら、ものごとには限度や許容範囲があります。企業によりますが、常識的に考えて、何箇所も訂正するのは見た目がよくありません。いくらエントリーシート(ES)や履歴書の内容が良くても、誤字脱字だらけ、訂正だらけでは、アピールにはありません。
あなたが企業側だったとしたら、どのような感情を抱くでしょうか?「いいかげんな学生だな」「うちのエントリーシート(ES)は適当に書いたんだろう」そう思うのが自然です。せいぜい、エントリーシート(ES)や履歴書の訂正は一箇所、ないし二箇所までです。
サイトによっては、三箇所までや絶対不可と記載されていますが、ルールはありません。受け手次第だからです。鉄則は、書き直す。マイナスにならないからです。銀行や役所の書類でも訂正印を押すことは少なくありません。ただし、就活は選考がかかっていますから、極力マイナス要素は排除しておきたいところでもあります。
4.エントリーシート(ES)や履歴書の訂正にあとで気づいた場合
よくあることですが、エントリーシート(ES)や履歴書を急いで作成したあとに、読み返すと訂正が見つかります。そのときは気が付かなかったけれど、冷静に確認してみると訂正が見つかってしまった。その場合はどうすればよいのでしょうか?方法は大きく二つあります。
職種にもよりますが、一箇所の訂正印だけで、落とす企業の方が少ないのではないかと思います。ミスはない方がいいでしょうが、人物評価が高ければ、企業に必要と見なされれば選考は進みます。なぜならば、エントリーシート(ES)や履歴書の訂正は、注意すれば防げるからです。
一方、人間性や学生時代にどう過ごしたかは、一朝一夕では変えられません。ときには、細かいことに惑わされない気持ちも必要なときもあります。
①面接の際に伝える
面接の際に、口頭でお詫びと訂正をしましょう。仮にマイナス評価になったとしても、面接で挽回すればいいのです。人間誰でもミスはします。もちろん、ミスはないに越したことははありません。ただし、それを引きずるよりも、面接官に誠実に伝えて、ミスを訂正することで、前に進みましょう。
②メールや電話で伝える
ミスが気になってしょうがない、という学生もいると思います。その場合は、連絡するのも一つです。気になってしまい、他の選考にも影響が出るくらいなら事前に解消しておきましょう。案外、杞憂に終わることもありますが、自分にとっての悪玉の目は早めに摘み取っておきましょう。また、住所や電話番号などの致命的なミスは、連絡時の不都合にもなり、あなたに不利益を及ぼしかねませんので、速やかに連絡しましょう。
5.エントリーシート(ES)や履歴書の訂正の注意点
エントリーシート(ES)や履歴書の訂正の注意点もあります。ミスは傷口が浅いうちに、自ら対処することが望ましいでしょう。傷口が広がって、処置のしようがないことにならないように注意してください。また、そもそも訂正が発生しないようなエントリーシート(ES)や履歴書の作成を目指すことも忘れてはいけません。
①言い訳がましい
ミスは認めることが大切です。言い訳がましい問答は無用です。新卒で入社してくるのに、明らかに自分のミスで言い訳をするのは悪い印象しか残りません。新卒だからこそ、素直に訂正をして謝罪することは肝心です。
②事前にミスを防ぐ
エントリーシート(ES)や履歴書のストックを多めに持って置けば、書き直しができます。さらに時間的余裕を持つことです。確認も怠らないことも重要であり、自分だけではなく第三者にも見てもらうとよいでしょう。最後に下書きをしてから、清書すれば間違いなくミスは減ります。
エントリーシート(ES)の訂正印は使用してもOK?
人間は注意してもミスをしてしまいます。エントリーシート(ES)や履歴書は書き直すことを推奨しますが、ここでは訂正の仕方についてご紹介しました。訂正印が決定打にはならない企業もあれば、マナーを厳しくみる企業なら致命傷にもなります。しかしながら、それがどの企業で、どの人かはわかりません。あくまでも、エントリーシート(ES)や履歴書の訂正は最終手段を考えておくことが懸命です。
疑心暗鬼になるくらいなら、訂正ではなく書き直した方がベターでしょう。選考に進めば問題はありませんが、落ちた場合が問題なのです、人間は何かと理由を求めます。基本的に選考に落ちた理由は教えてくれません。仮に、面接の内容が悪くも、「エントリーシート(ES)や履歴書の間違えが原因だ」と考えたくなるのは心情なのです。
エントリーシート(ES)も履歴書も企業に提出ラブレターです。心をこめて、慎重に下記進めましょう。
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