ドラッグストアへの就職を目指しているが、志望動機の作り方がわからないと悩む就活生が多いように思えます。実際インターネットでドラッグストアの志望動機を探しても、アルバイト向けの志望動機が多く、就活におけるドラッグストア向け志望動機のベンチマークは少ないように思えます。参考になる記事が少ないため、多くの就活生が悩んでいるようです。
そこで今回は、就活生に向けたドラッグストアの志望動機をご紹介していきたいと思います。志望動機で悩みがちなポイントを詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ドラッグストアの志望動機の書き方
まずはドラッグストア業界を目指す上で欠かせない、3つのポイントについてご紹介します。以下で紹介する3つのポイントを軸に志望動機を考えれば間違いありませんので、ぜひ覚えておきましょう。
①なぜドラッグストア業界を志望するのか
ドラッグストアの志望動機を考える際に重要な1つ目のポイントが、「なぜドラッグストア業界を志望するのか」です。数多ある業界の中から、どうしてドラッグストアへの就職を志望しているのかについては、面接官が最も気になっている部分です。ドラッグストア業界を選択した理由を明確に答えることができなくては、就活の軸が曖昧になってしまうため内定を獲得することは難しいでしょう。まずは面接官を納得させることができる志望理由を考えるべきでしょう。例えば、以下のような志望動機があるでしょう。
・学生時代にドラッグストアでアルバイトしていたから
・人々の生活に欠かすことができないものだから
・自分が病気にかかった時に、助けになったのがドラッグストアだった
上記の一例ように様々な志望動機を描くことができます。なぜドラッグストアを志望しているのか、志望理由ではその部分を精査するようにしましょう。もちろん、特定の業界を志望する理由を述べるためには業界研究は必要不可欠です。志望理由で、他の業界との差別化を説明できるよう、業界研究は念入りに行うようにしましょう。「業界研究のやり方がイマイチわからない」と言う就活生は以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
②なぜそのドラッグストア(企業)でなければならないのか
ドラッグストアの志望動機を考える際に重要な2つ目のポイントが、「なぜそのドラッグストア(企業)でなければならないのか」です。これは数ある業界の中からドラッグストア業界を選択した理由と同様です。数あるドラッグストアの中で、そのドラッグストアを選んだ理由についても面接官は気になっています。なぜなら、就活の軸を持っていない学生の多くは、就職しても早期退職する傾向にあるからです。「どこのドラッグストアでも就職できれば良い」などと考えている就活生を面接官は欲していません。なので、志望理由では「その企業でなければならない理由」を明確に答えられるように準備しておく必要があります。
例えば、以下のような志望理由が有効でしょう。
・経営理念に惹かれた
・ワークライフバランスが整った会社である
・社員の方々の雰囲気が自分に合っている
上記の一例からわかるように、他のドラッグストアとの差別化が図りやすい部分を志望動機に盛り込むと良いでしょう。逆に、福利厚生や給与や業績など数字に囚われた志望動機は弱いです。「そのドラッグストアでなければならない理由」の根底には「自身の感情」が組み込まれていることを確認しましょう。
他のドラッグストアとの差別化をするためには、企業研究が必要不可欠です。企業研究無くして志望動機は完成しません。企業研究がまだ住んでいない方は以下の記事を参考にしつつ、企業研究を並行して行なっていきましょう。
③ドラッグストアでどんな仕事をしたいのか
ドラッグストアの志望動機を考える際に重要な3つ目のポイントが、「ドラッグストアでどんな仕事をしたいのか」です。ドラッグストアと一言で言っても、その業務内容は多岐に渡ります。やりたい仕事ができるからこそ自己実現が達成され、成長できると面接官は考えています。逆に言えば、やりたい仕事のビジョンを持っていない就活生は採用の場で評価されないと言うことです。なので、志望動機ではやりたい仕事を明確にしておき必要があります。
例えば、以下のようなものが良い志望動機になります。
・接客業のアルバイト経験から、接客業務に携わりたい
・アルバイトで鮮度管理をしていた経験から、品出し業務で活躍できる
・ゼミナールで商品開発をしていた経験から、企画経営に携わってみたい
上記の一例のように、志望動機を述べるだけは簡単です。しかし、自分に本当に合っている仕事を見つけるのは非常に難しいです。なので、どんな仕事をしたいのかを考える際には必ず自己分析を行うようにしてください。自己分析を行うことは、就職後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。自己分析のやり方がよくわからない就活生は以下の記事を参考に少しずつ分析に慣れていくことをオススメします。
ドラッグストアの志望動機でアピールすべきポイントは?
次に、ドラッグストア向けの志望動機でアピールすべき資質についてご紹介していきます。せっかくの志望動機も的を得た資質をアピールできなくては評価は半減してしまいます。ドラッグストアの志望動機で評価される能力について、ここでしっかりと押さえておきましょう。
接客スキル
ドラッグストアで評価される1つ目の資質が、接客スキルです。ドラッグストアの業務では、接客業務が大半を占めます。なので、接客スキルを持ち合わせていることは大きな武器になります。ドラッグストアへ就職した際には、日用品の説明はもとより、薬の説明を顧客にわかりやすい言葉で行わなければなりません。その際に必要不可欠なものが接客スキルなのです。
学生時代のアルバイト経験から、接客スキルがあることをアピールすることができれば面接官の評価は上がることでしょう。接客スキルについてアピールする際には、困難だった経験とその困難を乗り越えたエピソードを盛り込むとより良い評価になるでしょう。
マネジメント能力
ドラッグストアで評価される2つ目の資質が、マネジメント能力です。店舗を運営するのはもちろん正社員の役目ですから、店舗運営業務に就くことを志望するのであればマネジメント能力のアピールは必至です。マネジメント能力が欠如していると、アルバイトのシフト管理やスタッフの教育すらままなりませんから、面接官もこの資質を重要視しています。
マネジメント能力については役職に就いた経験があればアピールすることができます。部活動・サークル・ゼミナール・アルバイトなど、人を率いた経験を持っていればどんなものでも構いません。ただし、人を率いる上でぶつかった困難と、それを乗り越えたエピソードは用意しておく必要があるでしょう。
薬剤師などの資格
ドラッグストアで評価される3つ目の資質が、資格を有していることです。ドラッグストアで薬を販売するためには、薬剤師の資格が必要です。なので、薬剤師などドラッグストアで必要な資格を持っていることは大きな評価点に繋がります。ただし、ここで注意したいことが資格を持っていることは志望動機に直結しないということです。
資格を所持していることを前面にアピールするのではなく、資格を取ろうと思った動機や資格の勉強をしている中で興味を持ったことを中心に志望動機を作り上げるようにしましょう。
ドラッグストアの志望動機を考える際の3つの注意点
ここでは、エントリーシート(ES)などに志望動機を書く際に気をつけるべき点を3つご紹介します。以下でご紹介するポイントは評価に特に大きく関わることですので、くれぐれもミスが無いように最新の注意を心がけましょう。
誤字脱字に気をつける
注意すべき1つ目のポイントが、誤字脱字をしないことです。これは志望動機に限らず、エントリーシートや履歴書全般に言えることですが、誤字脱字は選考評価を下げる1大対象になってしまいます。せっかく吟味した志望動機も、誤字脱字があっては勿体無いですよね。ですから、誤字脱字をしないように注意しましょう。
なお、以下の記事では誤字脱字を未然に防ぐ方法と、実際に誤字脱字をしてしまった際の対処法をご紹介しています。誤字脱字によって時間を浪費したくない就活生は、こちらの記事も併せて参考にしてみてください。
エントリーシートの誤字は評価に影響する?正しい修正方法を知ろう!
結論ファーストで書く
注意すべき2つ目のポイントが、志望動機は結論から書き始めると言うことです。志望動機は多くの場合、400字前後の文字数制限を課せられることが多いです。この限られた文字数の中で、できる限りわかりやすい文章に仕上げなくてはなりません。
結論から始まる志望動機は、「この志望動機では〇〇について書いているんだな」と面接官から見て非常にわかりやすい文章になります。逆に、結論が冒頭に書かれていない志望動機は何について書かれているのかが捉えづらいため、面接官の評価が下がってしまいます。
ですから、ドラッグストアの志望動機を書く際にも必ず結論から書き始めるように注意して書くようにしましょう。
他のドラッグストアを批判しない
注意すべき3つ目のポイントは、決して他のドラックストアを批判してはいけないと言うことです。いかなる状況下でも、他の企業の悪口を言うことはご法度です。志望しているドラッグストアを褒めるために、他のドラッグストアと比較することも望ましくありません。
他企業を批判すると、面接官は「この就活生、他の企業の選考では自社の悪口を言っているんだろうな」と感じてしまいます。基本的に、他社を悪く言う行動は内定を遠ざけると覚えておいてください。
どうしても比較をしたい場合には、「もちろん〇〇(他企業)にも〇〇といった良い部分はありますが、それでも御社の〇〇の方が私には魅力的でした」などと言う表現に置き換えるようにしましょう。
【例文】ドラッグストアの志望動機とポイント
ここではドラッグストア向け志望動機の例文をご紹介します。ぜひこちらを参考に自身の志望動機の作成に取り掛かってみてください。
【例文①】接客経験をアピール
例文①でのポイント
この例文でのポイントは以下の3つに集約されます。
①結論から書き始めている
②自身の経験を踏まえている
③入社後に就きたい仕事について言及できている
【例文②】自身の原体験を伝える
例文①でのポイント
この例文でのポイントは以下の3つに集約されます。
①結論から書き始めている
②その企業でなくてはならない理由(経験)を踏まえている
③入社後にどのようにして企業に貢献したいかが言及できている
〜Q&A〜ドラッグストアの志望動機について
最後に、ドラッグストアの志望動機を考える上で就活生が悩みがちな疑問についてお答えしていきます。
【Q.1】志望動機が見つからない…
最も多い悩みが志望動機が見つからないということではないでしょうか。ドラッグストアに就職したいと思い立ったものの、明確な理由が見つからないと言う就活生は非常に多いです。このような悩みに陥った学生は、今一度業界について考えてみるべきだと言えます。仮にぼんやりと志望した業界から内定を獲得することができても、就職後に早期退職してしまうリスクがあります。
志望動機が見つからない際の万能薬はOBOG訪問です。OBOG訪問を行うことで、それまで知る機会のなかった様々な業界を知ることができます。「ドラッグストア業界を志望していたが、実は〇〇業界の方が自分には向いていそうだ」といった気付きの機会になるかもしれません。ですから、志望する業界に少しでも不安要素がある学生は、OBOG訪問を積極的に行なっていきましょう。
OBOG訪問で使えるアプリやサイトについて以下の記事でまとめています。ぜひこの機会にOBOG訪問を行なってみてはいかがでしょうか。その行動で人生が変わりますよ。
【2019年度版】OBOG訪問がラクになるおすすめ最新アプリとサイト14選!
【Q.2】接客未経験だけど大丈夫?
ドラッグストアへの就職を目指しているが、これまで接客業に携わったことがないと悩む学生の方もいるでしょう。しかし、接客経験が無くとも全く問題ないと言えます。確かに、接客経験を志望動機に盛り込むことで志望動機が書きやすくなるのは事実です。しかし、接客経験の有無が直接評価の対象になるわけではありません。
接客経験があっても、具体的な接客経験が述べられていなければ内定獲得は困難です。逆に、接客経験が無くとも入社後の強い意志(ビジョン)を面接官にぶつけることができれば内定を獲得することができます。
接客経験がないことは決してデメリットにはならないので安心しましょう。
【Q.3】薬剤師・登録販売者などの資格を一切いない持っていないけど大丈夫?
ドラッグストアの志望動機を作る上で、資格を持っていないことに不安を覚える方もいるでしょう。しかし、資格は選考評価に全く影響しないと考えて良いでしょう。
確かに、薬剤師などの資格を持っていれば、入社後に様々なフィールドで活躍できる即戦力となりえます。しかし、企業は新卒学生に即戦力となることを求めてはいません。多くの場合は、自社の教育で一から人材を作り上げていきます。そのため、入社前に資格を持っているかどうかはほぼ関係ないと言っていいでしょう。
資格を持っていないことに引け目を取らず、自信を持って選考に挑むようにしましょう。
まとめ
今回はドラッグストア向けの志望動機についてご紹介してきました。いかがだったでしょうか。
少子高齢化社会である日本でのドラッグストアの需要は確実に高まってきています。多くのドラックストアが全国展開を進めており、今後もドラッグストア業界の競争は激化することが予想されます。こうした流れを受け、志望動機でもひときわ大切になってくるのが前述した「なぜそのドラッグストアでなければならないのか」と言うこと。この質問は面接でも終始問われることになるでしょう。面接の場で問われた際に躊躇なく答えることができるよう、余裕を持って志望動機を固めていくことをオススメします。
最後に志望動機を考える際に重要になるものは、①業界研究 ②企業研究 ③自己分析の3つであることを再確認しておきましょう。
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