インテリア業界に就職を考えている人は、まず志望動機を執筆しなければなりません。でも、もちろん適当に書いてしまったらダメです。内定をゲットするためには、ポイントを押さえた志望動機を書いて本選考に挑む必要があります。それが、理想的な就活の第一歩です。
でも、就活を始めたばかりの人はいまいち書き方が分からないかもしれませんよね。そんな人のために、今回はインテリア業界の志望動機で大切なことをまとめてみました。業界の紹介、具体的なポイント、お手本例文にダメ例文…。内容はとっても盛りだくさんです。
これを読めば、きっとどんな人でも魅力的な志望動機が書けるようになるはずです。どんなポイントに気を付ければいいのか一つずつチェックして、自分らしさたっぷりの志望動機を書いてみましょう!インテリアに興味がある人はもちろん、そうでない人も、とりあえず見ていってくださいね。
・志望動機の前に…インテリア業界ってどんな仕事があるの?どんな業界?
志望動機を書く前に、インテリア業界はどんな業界なのか?具体的にどんな仕事をするのか?について、ひとつずつ見ていきたいと思います。業界理解は、大事な志望動機準備のひとつです。手を抜かずに、きちんとチェックしましょう!
–家具・雑貨の販売
インテリア業界が扱う商材は、家具やインテリア雑貨です。業種は基本的に二つに分かれており、そのうちの一つが販売業です。デザインや国産・海外産、機能性など、重視するポイントはお客様によって異なりますから、それぞれのニーズによって販売する商品の特徴は変わってきます。ですから販売の方法も、店舗によって変わってくるのが当然です。
また、店舗販売に加えて、現在はオンライン販売もメインとなってきています。よりたくさんのお客様がスムーズに商品を買えるように、いろんなサービスを提供しています。
–家具・雑貨の開発
インテリア業界のもう一つの業種は、開発業です。お客様が欲しいと思うような商品を開発するには、綿密なアンケートやデータ調査が必要です。その時々のトレンドを掴みながら、どんな商品が一番受けるのか試行錯誤して開発を進めます。
現在はリフォーム・イノベーションへの関心の強さから、インテリア商品の新しいニーズが誕生しています。企業の可能性を広げるためにも、商品開発が担う仕事の責任は大きいです。そのぶん、やりがいのある仕事でもあります。
–近年はグローバル化も
インテリア業界で最近目立っているのは、IKEAをはじめとした海外のインテリア企業ではないでしょうか。日本にはないおしゃれなデザインが人気で、幅広い世代から支持を集めています。これと同じように、日本の国産インテリア企業も海外に商品を輸出しています。
日本人とは違うニーズを考えながら商品販売を行うので大変ですが、企業の活躍の幅が広がるいい機会となっています。これから日本でインテリア業界が下火になった時のために、今から先手を打って対策を始めている企業は数多いです。
–必要必需品のため、安定したニーズがいる
家具を購入したことがない人はいませんよね。生きていく上で絶対に欠かせない必要必需品なので、今までもこれからもニーズが安定している業界でもあります。少子化によってニーズの縮小化は懸念されていますが、それでも一定数の需要があるのは心強いですよね。
また、家具・雑貨は確かに必需品ですが、商品によって金額に差が出ることも特徴です。大型の物から手のひらの上に乗るサイズのものまで、その金額はさまざま。どんな商品に力を入れていくかで企業の営業利益もまったく変わってくるので、頭を使うポイントでもあります。
–使いやすさ+αが重視されるように
昔はお客様の思い描く理想形が画一化されていたので、「理想的な商品」の形をスムーズに思い浮かべることができましたが、現在はそうはいきません。日本人のライフスタイルが多様化してきたので、商品に求める部分がバラエティ化していっています。
使いやすさは当然ですが、そこに+αするものは人によって変わってきます。おしゃれなデザインがいいのか、値段が安い方がいいのか、それとも高級感がある方がいいのか、環境に配慮したものがいいのか、福祉に対応しているものがいいのか…。さまざまな声に耳を傾けていくことが求められています。
・インテリア業界の志望動機で大切なのは、ココ!
ここからは、インテリア業界の志望動機で大切なポイントを具体的に見ていきましょう。コツさえ掴めばスルスル書けるのが志望動機。まずはそのコツを吸収していきましょう!
–コミュニケーション能力
インテリア業界の中でも販売業をメインに仕事をしていきたいと考えているなら、コミュニケーション能力は必須です。インテリア業界はたくさんの企業が勝負し合っているので、お客様を気持ちよいおもてなしでお迎えするのも大事なサービスの一つです。
そもそも販売業は、「商品の魅力を言葉で表現し、購買意欲を高めて、無事に購入までこぎつける」というのが一連の流れ。お客様をその気にさせる話術と、適切な商品知識が必須です。よって、コミュニケーション能力があることも志望動機でアピールした方がいいのです。
–新しいものを学ぼうとする意欲
インテリア業界は、その時々の世界的な流行やトレンドに左右されます。凝り固まった古い考えでは、お客様の心を掴み続ける商品は提供できません。毎日毎日新しい考えやアイディアにアンテナを張り巡らせる、フレッシュな姿勢が大切です。
志望動機でも、この心意気が伝わるような文章を書きましょう。学業や部活動、サークルでの経験を述べながら、「今の現状に満足せず、次々にチャレンジし続けることが好き」と伝えてください。面接に進んだ時、話が広がりやすくなりますよ。
–インテリア愛
もちろんですが、インテリアそのものが好き!という気持ちもしっかり伝えましょう。「特にインテリアに興味はないけれど、なんとなく働きやすそうだから受けました」という学生よりも、「インテリアが大好きで、絶対にこの業界に入りたくて受けました!」と言う学生の方が魅力的に映るはずです。
普段からどんなインテリアが好きなのか、いざ入社したらどんな商品開発や企画に挑戦してみたいのか…。熱く志望動機でも語れば、インテリア愛および入社意欲が伝わりやすいと思います。
–なぜインテリア業界を選んだのか
インテリア業界を選んだ理由が説明できないと、「何のためにうちを受けに来たの?」と言われておしまいでしょう。「インテリアが好きだから!」でももちろんいいですし、「インテリア業界を通して大切なことに気付いた」というエピソードでもいいです。採用担当者が納得できる実体験を使いながら、わかりやすい理由を述べましょう。
インテリア業界は、その人の趣味が現れやすい業界です。だからこそ、「なぜこの業界に興味を持ったか」をきちんと説明できなければ意味がないのです。
–なぜこの企業を選んだのか
インテリア業界とひとくちに言っても、その中にはたくさんの企業が存在します。その企業を選んだ理由をきちんと説明できなければ、採用担当者の心を掴むことは出来ません。何十社・何百社とある企業の中からどうしてここを選んだのか?内定がもらえる志望動機ともらえない志望動機の違いは、ココにあります。
とはいっても、適当な理由を書いたのではダメです。その企業にしかない特徴を調べる必要があるので、しっかり企業研究も行ってくださいね。
・インテリア業界の志望動機おすすめ模範例文
それではここから、インテリア業界のお手本志望動機の例文をご紹介していきます。まだ志望動機を書いたことがない人は、まずこれを読んでコツを掴んでいってください。
私が御社を志望させて頂いた理由は、「日本の魅力的なインテリアを、世界に届ける」というメッセージに感銘を受けたからです。説明会に参加させて頂いた時にこの言葉を聞き、入社意欲が一気に増しました。なぜなら私は、普段からよくインテリア用品店に通うほどもともとインテリアに興味があったからです。そして、日本の素晴らしい技術を世界に広める仕事がしたい、ということを軸に就活を進めているからです。
その理由は、インターンで日本の職人さんが制作した家具の売れ行きをさらに上げるためにアイディアを出し合い、購買意欲を高める企画を提案し、実際にその企画を実行するプロジェクトを行ったからです。
私の予想をはるかに超えて、現在埋もれてしまっている日本の技術はたくさんありました。インターンを通して、それが日本の課題だと気が付きました。そして、素晴らしい家具をもっと世界に広めるために、インテリア業界に属する企業がグローバル化を進めて、努力する必要があると考えました。よって、御社に入社すれば私の希望が達成できると考え、今回志望させて頂きました。
御社に入社したあとは、もともと得意な英語やプレゼン能力を使って、各国のニーズに合った家具を提案・販売できるスキルを身に付けていきたいです。そして、日本の少子化が進んだ近い未来でも、御社が日本社会の中で存在感を示し続けることができるように、仕事に励んでいきたいです。
この志望動機のいいところは、インテリア業界に興味を持った理由と、その企業ならではの特徴に関心を持った理由の2つがしっかり述べられているからです。グローバル化に力を入れていきたい理由を、インターンで得た経験を使いながら分かりやすく説明できています。
「どうして、たくさんあるインテリア企業の中から、ココを選んだのか?」面接でしつこく聞かれないためにも、ここで詳しく語っておきましょう。
また、最後に入社後自分はどうしていきたいかについて述べているのもポイントです。未来に明るい希望を持っている学生は、採用担当者にとって非常に魅力的です。この子を採用すれば、社会にフレッシュな空気が流れるかも?と思わせるのがコツです。キラキラした学生の雰囲気を、文章から醸し出しましょう。
・インテリア業界の志望動機ダメダメ例文
最後に、絶対に選考に通らないと断言できる、志望動機のダメダメ例文をご紹介します。どんなに書き方が分からなくても、これを参考にしてはいけません。冷静に、「どこがダメなのか?」「どこを直せば良くなるのか?」について考えてみましょう。
➀
私が御社を志望した理由は、学生時代に御社の系列店でアルバイトしていたからです。1年ほど働かせて頂いたのですが、そこで指導して頂いた社員さんが非常に優しく、緊張していた私もリラックスして働くことが出来た記憶が残っています。
まず最初に教えていただいたのは、あいさつの大切さについてです。お客様を出迎える最初のあいさつが出来ていなければ、店員を名乗る資格はないと教えられました。毎日のようにあいさつの練習台になっていただいて、とても助かりました。この他にも、アルバイトに大切なことをたくさん教えていただきました。
ここで経験した思い出はとても印象深く、ここと同じ環境で就職したいと強く思うようになりました。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。
この志望動機のダメな理由は、「ただ自分のアルバイトの経験談を話しているだけだから」です。系列店のアルバイトを志望動機にするのは結構ですが、そのためには「その経験から、インテリア業界にさらに興味を持ち、もっと責任のある社員の立場で自分の力を試したいと考えた」などと繋げなければなりません。このままだと、志望動機と言うよりもガクチカに近いです。
②
私が御社を志望した理由は、インテリア用品に凝るのが趣味だからです。自分の部屋やリビングを住みやすく、可愛らしくインテリアするのが好きで、小さい頃から家具や雑貨を見るのが好きでした。その中でも御社のインテリア用品はかわいいだけではなく非常に使いやすく、好きなブランドが多かったです。
御社に入社したら、そんなインテリア用品の知識がさらに深められると思い、志望させて頂きました。かわいくて使いやすいインテリア用品の近くで働けたら、夢のようです。大好きなインテリア業界で力いっぱい頑張りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。。
この志望動機のダメな部分は、なんといっても「お客様目線から抜けきれていない」ところです。商品の好きな部分を述べて、それを志望理由にしても、「それならこれからも良いお客様でいてくださいね」と思われてしまいます。入社の理由には少しそぐわないです。
その企業の商品愛を志望動機に使うなら、「この魅力を更に日本中に広める仕事がしたい」などと繋げるといいでしょう。社会人になるということは、その企業の業績を担うということ。学生気分やお客様気分が抜ききっていない文章を書くと一発でダメ判定を食らうので、注意しましょう。「ビジネス目線」で執筆することを忘れてはいけません。
・おわりに
さて、いかがだったでしょうか。インテリア業界で就職したいと考えている人の助けに少しでもなったら、こちらとしては嬉しいです。志望動機は、就活準備の中でもかなり大変な作業です。企業のことを調べながら自己分析も進めないといけませんし、つらいですよね。書いても書いても正解が分かりませんし、本当に大変だと思います。
でも、今回紹介したようなポイントに気を付けて行動すれば、魅力的な志望動機を誰でも書けるようになります。コツさえ理解すれば本当にカンタンに書けるようになるので、あまり不安にならないでくださいね。「自分には出来ない…」と考えるのはダメです。
志望通りの企業からきっちりと内定がもらえるように、みなさんも志望動機作りに全力を出してみてくださいね。頑張った分だけ、きっといい結果が付いてきます。みなさんがいい結果をゲットできるように、心から応援しています!
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