お祈りメール。就活生なら、1度は聞いたことがある名前ですよね。でもお祈りメールとは何か、しっかりと説明できますか?今回は、そんなお祈りメールについて見ていきます。まだ就職活動を始めたばかりの人でも、この記事を読めばだいたいの知識はつくはず!まずはこれを読んでおけば、不安が少し無くなるはずです。
お祈りメールとは何を指すのか、正しい対処方法は何なのか…。その他、代表的なQ&Aも集めてみました。ここまで読めば、もう心配はいりません。少しでも気になったら、ぜひ読んでくださいね。
・そもそもお祈りメールとは何なの?
それではまず、お祈りメールとは何を指し示す言葉なのか見ていきます。基本的な就活用語は、就活初心者の頃に調べておいた方がいいですよ。
–不採用通知のこと
お祈りメールとは、ストレートに言えば不採用通知のことです。企業の新卒採用にエントリーして選考を受けたあと、企業から送られてきます。どんなに有能な人材でも、不採用通知を1回も受け取ったことがない人はあまりいません。ですから、就活生なら1度は目にすることでしょう。
どんなに頑張って準備をしても、不採用の結果は一瞬でわかります。無念でたまらなくて、お祈りメールをもらった瞬間はフリーズしてしまう人が多いです。就活のつらい記憶のひとつでもあります。
–「~をお祈りします」
なぜ、お祈りメールはお祈りメールと呼ばれるのか?それは、メールの文中にあります。文末の多くに、「○○様のこれからの益々のご発展とご活躍をお祈り申し上げます」「○○様の更なるご活躍を心よりお祈り申し上げております」などと書かれているのです。その文末表現をもじって、「お祈りメール」と表現するようになったのですね。
ただ「不採用通知」と呼ぶよりも、「お祈りメール」と呼んだ方が確かに気持ちが楽になります。少しでも就職活動を楽しく終えられるように、今までの就活生が行ってきた努力のかけらなのかもしれませんね。
–企業によって文面は変わる
お祈りメールの文面は、企業によってマイナーチェンジします。お手本にしているテンプレートが存在している場合もありますが、少しずつ変化があります。
とはいっても、文章構成はだいたい同じです。まず、選考を受けてくれたことに対するお礼を述べ、そのあとに不採用であることを通知します。そして最後に、これからの活躍を祈られておしまい。これが、基本的なスタイルです。
中には企業独自のコメントや、各就活生を励ます激励の言葉が挿入されている場合もあります。こういった企業ごとの違いを、あえて楽しむのも一つの方法です。
–面接でも書類選考でも届く
ある意味当然といえば当然ですが、お祈りメールは面接でも書類選考でも、グループディスカッションでも届きます。筆記テストでも、実技検査でも、なんでもです。就職活動における不採用通知なら、どんな選考内容でも変わらずに「お祈りメール」と表します。
採用通知でなければ、なんでもお祈りメールと呼ぶということです。それはもちろん、文中に「お祈り申し上げます」と書かれていなくても同じです。就活生とは切っても切れない関係にあるということですね。
–就活生にとって天敵
ここまで説明してお分かりになられたと思いますが、お祈りメールは就活生にとって本当に天敵です。今までの頑張りを全部否定されたような気持ちになりますし、モチベーションも下がってしまいます。
毎年お祈りメールを大量に貰うことで疲弊してしまったり、ストレスを過度に感じて体調に異変を感じたりする人がたくさんいます。就活生と近い距離にあるお祈りメール。天敵だと思って、適切に対処する必要があります。
・お祈りメールとは…サイレントお祈りとの違い
次にご紹介するのは、サイレントお祈りです。お祈りメールと名前が似ていますが、いったい何が違うのでしょうか?毎年頭を悩ませるくせものである、サイレントお祈り。就活生なら必ず知っておくべき情報です。
–サイレントお祈りもある
サイレントお祈りとは、その名の通りサイレントでお祈りされるということです。お祈りメールのようにメールで不採用通知が送られることはありません。連絡そのものが来ないのです。まさしく、サイレント。
人によっては、「もしかしたら、もう少し待ったら連絡が来るかも…」と思ってしまいますし、ギリギリまで期待してしまうのが当然。罪深い連絡方法です。お祈りメールも嫌ですが、サイレントお祈りも同じくらい嫌な存在ですよね。
–どちらもつらい
お祈りメールもサイレントお祈りも、どちらも大変です。返事が来るのをやきもきして待っているのも精神的につらいですし、不採用を文書で受け取るのもダメージが大きいでしょう。
不採用通知そのものがつらいものなのですから、当然です。お祈りメールが届いても、サイレントお祈りされても、心は悲しい…。採用されなければ、いずれにしても悲しい。これが世の常なのです。
–サイレントお祈りは準備対策がしづらい
サイレントお祈りの嫌なところは、採用されたのか不採用だったのか分からないため、今後の選考対策が立てづらいところです。心の中では「早く次の選考対策に入らなきゃ!」と考えているのに、どうしても身に入らない…。就活生あるあるのひとつです。
これが最終面接だった場合は、なおさら身に入らないでしょう。ドキドキして結果を待っていたのに、最終的にサイレントお祈りだった時の絶望感と疲弊感は半端ないです。同じお祈りなら、なるべく早めに伝えて欲しい…と毎年たくさんの就活生たちが嘆いているようです。
–お祈りメールは心臓に悪い
お祈りメールは、「不採用です!!!」と文章でわかりやすく送ってくるため、精神的ダメージが大きいのが難点です。すぐに結果はがわかるので変な期待をしないで済むのが良いところですが、期待を完璧に打ち砕かれるのもなかなかしんどいものです。
お祈りメールが良いか、それともサイレントお祈りの方が良いのか。それは人によって変わりますが、自分の希望が結果に反映されないのがまた辛いところです。
–企業によって変わる
お祈りメールとサイレントお祈り、どちらなのかは企業によってハッキリと分かれます。業種や職種によって傾向があるわけでもなく、完全にばらついています。
実際に選考を受けてみないとその企業がサイレントお祈りなのかどうか分かりませんし、半分運試しみたいなところはあります。ただし、サイレントお祈りの回避方法は存在します。それについては、最後のQ&Aでご紹介するので、気になる人はそちらを見てみてくださいね。
・お祈りメールの正しい対処法とは?
ここからは、お祈りメールが来た時の対処方法についてまとめていきます。どんな方法をとればいいのか、就活初心者にはよく分かりませんよね。でも大丈夫。これを読めば、どんな人でも適切な方法が取れるようになるはずです。
–基本的に返信不要
お祈りメールは、基本的に返信しなくて大丈夫です。なぜなら、企業も返信を期待していないからです。何百人もの人に送信しているかもしれないお祈りメール。わざわざ返信しても、企業によっては迷惑かもしれません。
お祈りメールが来ている時点で、ほぼその企業の縁は切れています。わざわざメールを返信しても、時間の無駄になるケースの方が多いです。特別な事情があるわけじゃないなら、メールをもらった時点でスルーしても問題ありません。
–返信が必要な場合もある
でも、中には返信が必要な特別なケースもあります。それは大きく2つに分かれます。まず、最終面接まで通過した場合。最終面接までパスできる学生はそこまで多くないですし、企業側もある程度顔と名前が一致しています。今まで選考をしてもらったことに対する感謝を言葉にして、返信した方が印象が良いでしょう。
もうひとつのケースは、誰かから紹介してもらって面接を受けた場合です。特に、その企業の社員から紹介してもらった場合は、メンツを崩さないように感謝のメールをした方がいいです。それ以外は特に返信する義理がないので、スルーで大丈夫です!
–イライラし過ぎはだめ!
お祈りメールの鉄則ですが、必要以上にイライラするのはもったいないのでダメです。確かに、お祈りメールを貰うとイライラします。自分の今までの努力を否定された気分になりますし、憤りを感じて当然です。
でも、必要以上にストレスを溜め込みすぎると、体に支障をきたします。健康は、就活で一番大事なもの。もらった直後はショックでも、あまり考え過ぎないで受け流すことも必要です。冷静な判断ができるように、イライラはほどほどにしてくださいね。
–もらって当然
どうしてあまり考え過ぎない方がいいのか。それは簡単。お祈りメールは、もらって当然だからです。就職活動を続けている限り、常に内定を貰え続ける人はそうそういません。どんなに有能な人物でも、お祈りメールはもらいます。
それなのに、「どうしてこんなにお祈りメールばかりもらうんだろう…」と頭を悩ませるのは意味がありませんよね。お祈りメールはもはや友達!くらいの気持ちでいた方が楽です。
–即削除しても大丈夫
お祈りメール、もらったら全部捨てずに保存しておいた方がいいの?と思いがちです。でも、お祈りメールをもらった時点でその企業とはもう縁がないので、即削除しても問題ありません。
ただし、たまに今まで不採用になった企業について面接で尋ねられることもあります。その時のデータ集めのために、一応保存しておくのもありです。データがパンパンで一刻も早く削除しないといけない場合は、遠慮なく削除してもらって大丈夫です!削除したからと言って大事件になることはありません。
・お祈りメールとはなんぞや!必見Q&A
最後に、お祈りメールに関するQ&Aを集めてみました。毎年たくさんの就活生が頭を悩ませる質問を5つ厳選してみたので、あなたが気になる質問もきっと入っているはずです。試しに見てみてくださいね!
–お祈りメールをもらうとショックを受ける
お祈りメールをもらったのにニコニコしていられる人の方が、少ないです。ショックを受けること自体は、まったく問題ありません。問題なのは、お祈りメールをひとつもらっただけでずっと悩み続けてしまうケースです。お祈りメールをもらったならもらったで仕方ない!と割り切って、次の選考対策に力を入れる。このスイッチの切り替え方が大切なのです。
後ろを向いてうじうじ後悔し続けても、意味はありません。前を向いて、なにくそ!と今できることに全力を注ぐ。後悔を忘れて、未来だけを向く!その勇気が、就活生には必要です。
–サイレントお祈りの回避方法は?
精神を消耗させるサイレントお祈りは、できるだけ事前に回避したいものです。おすすめなのは、面接の時点で結果の通知方法について質問することです。「今回の結果は、メールで通知されますか?」「この結果の通知方法は何なのでしょうか?」と前もって質問しておくと、あとで不安な気持ちに襲われなくて済みます。
また、「一週間後には結果が通知されますか?」「今回の結果は、いつごろ知らされますか?」など、通知時期についても尋ねておくとGOODです。不安の種は、前もって摘んでおけば安心ですね。
–お祈りメールがなかなか来ない
通知方法はメールだと言っていたのに、なかなかメールが来ない…。もしかしてサイレントお祈りに変更した?と不安になりがちです。でも、こういう場合は遠慮せずに企業に連絡して大丈夫です。
もしかしたら、企業側にも何か問題が起こっているのかもしれません。急に内定者から辞退されたり、来年度の予算が変更になったり…。その内情は私たちには分からないので、質問するしかありません。電話だと質問しづらいと思うので、メールをおすすめします。正しいルールを守って、きちんと丁寧に質問すればきっと答えてくれます。安心してくださいね!
–お祈りメールの名前が間違っていた
お祈りメールの文面に書いてある自分の名前が、他の人の名前になっていた…。この場合、本当に自分宛のお祈りメールなのか不安になりますよね。ただの表記ミスなのか、それともほかの就活生と連絡が入れ違いになってしまったのか…。でも、ずっとそういうモヤモヤを抱え込んでいても意味はありません。気になったら、とにかく企業に確認をとってください。
「きっとこれはただの表記ミスだな!」と自分で勝手に判断してしまうと、もしかしたら大きなミスに繋がってしまうかもしれません。メールでいいので、しっかり担当者に質問してください。
–不満な点を企業に伝えてもいい?
ストレートに言うと、やめた方がいいでしょう。なぜかと言うと、結果の不満を企業側に伝えたとしても、おそらく返事は返ってこないからです。不採用になった学生が企業に不満をぶつけても、企業側に答える義務はありません。
もしかしたら答えてくれるかもしれませんが、それはただその企業とのマッチングが合わなかっただけです。ダメだった企業のことはスパッと忘れて、次の企業の準備に入った方が未来につながりますよ。
・おわりに
さて、いかがだったでしょうか。お祈りメールとは何なのかよくわかっていなかった人も、これで疑問が完全になくなったのではないでしょうか。お祈りメールと縁を切るのは、就活生にはきっと難しいでしょう。そのくらい、大切な存在です。
いざという時の対処方法やQ&Aまでカバーしたのですから、もうみんな大丈夫です。最初はみんな怖くてお祈りメールにブルブルしていますが、慣れればなんてことありません。今回の記事をきっかけにして、就活へのモチベーションをぐっと上げてみてくださいね。みなさんの就活が上手くいくように、応援しています!
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