自己分析を効率よく行うための無料ツールとその使い方

自己分析

就活生が実際に就活を始めようとした時、まず最初に自己分析をする人が非常に多いです。これは大学やネットなどで「まずは自己分析からはじめよう」みたいなことを言われたりすることが要因ではないかと思います。確かに自己分析は大切です。しかし、いきなり自己分析をやろうと思ってもなかなか出来るものではありません。今回は自己分析のやり方がわからない就活生のために無料で自己分析ができるツールの紹介と、就活に役立つ自己分析のやり方を解説していきたいと思います。

自己分析をツールを使わずに行うのはかなり大変

自己分析を一人でやるのは結構大変

就活を進めるうえで自己分析は非常に重要になってきます。しかし、どのように自己分析をしたら良いかわからないという就活生も多いのではないでしょうか。

まず、自分一人で自己分析をするのはかなり大変です。だからといって友人や親に「私ってどんな人?」って聞いても主観が入るためなかなか有効なアドバイスはもらえないでしょう。

もし、仮に一人で自己分析をするのであれば大学時代から小学校時代までに起こったエピソードを全て書き出して就活に使えるものとそうでないものに分けて整理することで自己分析がある程度できますしかし、どんなエピソードが就活に有効で何が非有効なのかを判断するのはある程度就活事情に詳しい人からのアドバイスが必須となります

自己分析は「私はこういう性格です。だから御社でこんな貢献ができます」みたいな形に落とし込む必要があります。

自己分析は重要ではありますがあまり時間をかけすぎるのも非効率です。もしなかなか進まないようであれば無料の自己分析ツールもあるので利用してみると良いでしょう。

企業研究と業界研究をすることで自己分析もできてしまう

自己分析を効率よく行うためには企業研究と業界研究をとことんすることで自分の性格を知る事ができます。具体的には2社から3社ほどの企業を徹底的に調べて良いと思った部分と、そうでない部分をキーワードで書きだし共通点を整理するという方法です。例えば「海外で働けるのは魅力」、「20代でも裁量を与えられてガツガツ仕事が出来るのは魅力」とか「仕事内容は合っているけれど業界3位なので1位が気になる」、「上場していないのが気になる」など内容は何でも良いのでとにかく調べつくして良い点と気になる点をキーワードで洗い出してみましょう。そうすることで自分はこういう会社で働きたいと思っているんだというものがわかってきて企業選びの軸がはっきりしてきます。ここまで出来れば自己分析はほぼ完了と思っても良いでしょう。

業界研究も同様に2つか3つの業界に絞って行う事で自分に向いている業界が見えてきます。

まずは自己分析を無料のツールを使ってやってみる

無料ツールにはどんなものがあるのか

どうしても上手く自己分析ができないという方は無料の自己分析ツールを使ってみると良いでしょう。自己分析ツールを実際に行う際には直感で答えることを必ず徹底しましょう答えを操作してしまうと正しい判定がされない事が多いです。これは実際の選考で行われる適性検査でも同様のことが言えます。

多くの就活生が実際に利用している無料の自己分析ツールには大体4つにわけられます。詳しくは次頁で解説しますが、タイプ別に分けられ「芸術家タイプ」などかなり内面的な部分を診断してくれるものや「積極型/内向型」など日常の性格を判定してくれるもの、またあなたに向いている職業などを診断してくれるものまでいくつかの種類に分かれます。

就活生がよく使う無料の自己分析ツールとは

自己分析を行うことができるツールには無料のものと有料のものがありますが、就活の自己分析は無料のツールで十分だと思います。就活生が比較的良く使う自己分析ツール4選を紹介します。

エニアグラムとは

エニアグラムは人間が生まれつき持っている資質を9つのタイプに分類したものです。

9つのタイプのどれに当てはまるかを診断し、それぞれの思考や行動と強みや苦手なことがわかります。つまり、どのタイプに当てはまるかがわかれば、ある局面で自分がどのように考えてどんな行動を取るかがわかります。

「自己主張する傾向がある」、「じっと待つのは好きではない」とか「働くのや学ぶのが好き」などといった傾向がタイプごとに判別されます。

このエニアグラムの特徴は性別や国籍を問わないといわれていますのでGoogleやAmazonなど外資系企業や、海外の企業の研修などでよく使われています。

日本ではあまり聞いたことがない人も多いと思いますが海外ではメジャーな性格診断のツールとなっています。

リクナビ適職診断

リクナビの適職診断はリクナビのサイトに会員登録すれば誰でも受けられます。皆さん自身が普段取っている行動をYESNOで答える形式で質問の数は100問です

意外と質問数が多いと感じたかもしれませんが実際にやってみると5分程度で終わります

このツールで何がわかるのかというと「あなたに向いている仕事」と「あなたの性格的な特徴」です。多くの就活生が一度はやっているものですので一度チャレンジしてみると良いでしょう。

キャリタスQUEST

株式会社ディスコが運営する非常にかんたんな適職診断です。

会員登録をしていなくても21問の質問に答えるだけで、「人間力」「恋愛力」「就活力」についてあなたのタイプや特徴がわかります

さらに会員登録することでより細かい内容を知る事ができます。この自己分析ツールは簡単ですぐにできるという手軽さが一番のメリットなので、参考ツールとして試してみると良いでしょう。

MATCH

MACTHはリクナビの適職診断のマイナビ版と思ってよいでしょう。

マイナビに会員登録すれば受けることができます。ただこれはマイナビ上で出来るのですが開発したのはWEBテストで有名な玉手箱などを作成しているSHL社です。

パーソナリティ診断とバリュー診断の2つで構成されています。

こちらもあなたの性格を分析し、どんな仕事が向いているのかや、あなたに合った社風や価値観を分析してくれます。

自己分析を無料ツールを使って行うときに注意したいこと

自己分析で出た結果は現在のもので半年後には変わることもある

自己分析や適性検査で出る結果は生涯有効かと言うとそうではありません。もし今のあなたが「積極的な性格ではない」という診断結果が出ても実際に仕事をしていく中で積極性が身につき「積極的な性格だ」と結果が変わる事は普通にあります。

一般的にこのような診断結果の有効期限は1年程度と言われています就活の際に自己分析をした時に「私はこういう性格なんだ」と決めつけるのではなく「今の私はこういう性格なんだ」というように「今の私」というところがポイントになってきます。

結果をすべて信用するのではなく参考程度が良い

自己分析の結果は「今の私」という条件付きであなたの性格や、あなたに向いている業界や職種を診断してくれます。それをそのまま鵜呑みにするのではなく本当にやりたいことは何なのかという部分にもっとフォーカスするべきだと思います。

また診断結果も生涯有効なものではなく1年後に受ければまた違った結果が出てくることもあります。またエニアグラムも含め科学的に証明されている自己分析ツールは存在しません心理学者や統計データに基づいたものが多く全ての人に必ず当てはまるという訳ではないので自己分析の補助的なツールと位置づけ参考程度と考えるのが良いでしょう。

(もちろんピッタリ当たっているという人もいるとは思いますが…)

どうせやるなら就活に役立つ自己分析をするべき

どのような方法で自己分析を行うかは別として、自己分析を行う以上は就活に役立つようにしたいです。つまり自己分析のゴールを知り、そこにたどり着くまで自己分析をする必要があるということです。

自己分析のゴールは、「自分はこのような人間です」→「自分は●●な時にやりがいや達成感を得ます」→「だから御社で●●に挑戦して▲▲という成果出したいです」ということを明確に示せることができたときです。

自己分析は今のあなたの性格を知るという目的で行うのではなく、上記のようにあなたの性格や強みを企業でどう活かして貢献していくかということをエントリーシートや面接で企業にアピールすることをゴールにしないとせっかく時間をかけても非効率になってしまいます。

おわりに

自己分析を一人で行うのは大変です。しかし、何のために自己分析を行うのかという目的さえ分かっていれば効率よく行う事ができます。企業研究や業界研究を徹底的に行う事で共通点を見つける方法や、無料の自己分析ツールを使う方法など一番やりやすい方法で行えば良いと思います。ただ必ず意識してほしいポイントはなぜ自己分析をする必要があるのかという目的だけは忘れずに取り組んでください。

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