【保存版】就活での自己分析のやり方とうまくいかないときの対処法

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就活を始めるとよく耳にする言葉、「自己分析」。自己分析は、それまで知らなかった自分の一面を認識できたり、それによって自分が目指すべき職業が見えて来たりと、就活を進める上で大切な役割を担います。自己分析がしっかりできていることは、自分が本当に働きたい企業を選ぶ上でとても大切です。今回は、そんな自己分析の意義ややり方についてご紹介します!

【就活に必須!自己分析のやり方①】自己分析はなぜ必要か?

そもそも、自己分析はなぜ必要なのでしょうか?自分は、もう20年以上自分として生きているわけで、今更分析しろと言われてもピンとこない人も多いかもしれません。しかし、普段何気なくしている選択を、自分はどういう基準で決めているのか、明確に答えられる人は少ないと思います。物事を決定するときや、何かをやろうと決心するとき、どういう思考でその行動にたどり着いたのかを分析しておくことは、就活のためだけでなく、今後の人生の中で選択を迫られた時にもきっと役立ちます。

《自己分析で過去の自分の行動の原動力を知る》

「なんとなく」で選んだから、きっかけや原動力なんてわからない、そんな出来事も人生の中にはたくさんありますよね。しかし、そういう些細な出来事や意気込んで決めたわけではない決定の中にも、自分の性格やポリシーが反映されているものです。過去の出来事のきっかけとなった事項を自己分析によって明らかにしていけば、自分はどういうことがきっかけとなって、どういうことを原動力として物事を決めているのか、知ることができます

《分析した情報から自分が働きたい職業を割り出す》

就活を始めようと思っているみなさんの中には、まだ志望職種が決めきれていない方も多いですよね。もちろん、必ずしも1つの職種に絞って就活する必要はまったくありませんが、あまりにもあれこれ手を出すことは良い結果に繋がりません。そこで、自分がこれまでどのようなポリシーで行動してきたのかを自己分析によって明らかにすれば、自分のやりたい職種や働きたい会社の雰囲気などが見えてきます

《分析した情報から自分の長所・短所を割り出す》

就活、特に面接で必須なのが自分の「長所と短所」を知っておくこと。長所や短所が薄っぺらい内容だと、「自分のことがわかっていないな」と判断されてしまいます。普段、生活していて、自分の良いところ悪いところはなんとなくわかっている人が多いですが、具体的に相手に伝わる言葉でそれを表現するのはなかなか難しいことです。自己分析によって過去の自分の行動を整理することで、長所と短所をわかりやすく、相手に伝わる言葉で話せるように準備することが出来ます

《「自分のことはわかっている」という人にこそ自己分析は必要》

これまでの人生、きちんと自分のポリシーを持って生きてきた。自分のことはちゃんとわかっているから、私には自己分析なんて必要ない。そう思っている人もいるのではないでしょうか?このように、「自己分析は本当に必要なのか?」という疑問を持っている人はたくさんいると思います。でも、断言します。

「自分のことはわかっている」と思っている人こそ、改めて自己分析することが必要です。わかっていると思っている人の多くは、「自分の行動の理由をわかっている」のではなく、「自分がなりたい自分像がハッキリしている」のです。なりたい自分、理想の自分がハッキリしているというのは、とても良いことですし、それを就活の軸にすることももちろん出来ます。それがある人はとても強いです。

しかし、それとは別に、これまでの自分が無意識に選択してきた道が何に基づいているのか、もう一度考えるのが自己分析です。分析した結果、過去の自分も常にその「なりたい自分」に向かって行動してきたならば、それが自己分析の結果ですが、それを決めつけて自己分析をしなければ、違う原動力があったことを見逃してしまいます。その小さな発見が、自分が本当に働きたい会社を見つけることや、アピールすべきポイントを見つけることに繋がるかもしれないのです。

【就活に必須!自己分析のやり方②】自己分析の具体的なやり方

では、自己分析とは具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。最終的には、いろいろ模索して自分なりのやり方を見つけて欲しいですが、基本的なやり方をご紹介します。

①とにかく過去の経験を書き出す

まずは、とにかく過去に起こった出来事を書き出します。時間がない人は、中学生くらいから始めても良いですが、まだ余裕がある人はぜひ、生まれたところから始めましょう。もちろん生まれたときのことは記憶がありませんが、ご両親から聞いているエピソードや、写真で見たことを書き出すだけで構いません。そうやって時系列で出来事を書き出し、年表を作ります。

手書きの場合は、まずはメモ用紙に出来事だけ羅列し、全部出し切りますパソコンでやる場合は、となりにエピソードなどを打ち込んでいけるようにエクセル形式のソフトを使うのがオススメです。こんなの書き出しても仕方ないかな、と思うような些細なことでも、思いついたということはあなたにとって何かしらのインパクトがあった経験であるはずなので、除外せずに書きましょう。

② 書き出した経験に対して、なぜそうしたのかを考える

全部出し切ったら、古いものから1つずつ、具体的なエピソードやその時考えたことを書き出していきます。ポイントは、「なぜ」そうしたのか、別の選択肢があった場合は「なぜ」そちらにしなかったのか、とにかく「なぜ」を考えることです。「なぜ」もなにも、楽だからそちらにした。金銭的な理由でそちらにした。ということも、その「楽だったから」「経済的だったから」という点が立派な理由です。省略しないで全部正直に書いていきましょう。

③ 書き出した経験同士の共通点を探す

理由を書き出したら、今度は書き出した経験を、その動機が似ているかどうかという部分で結びつけていって、分類します。共通点がどうしても見つけられないものは、見つけられないもの同士でくくってしまいましょう。

ここで、分類の仕方を1つに限定するのではなく、たとえば「きっかけ」基準で分類したらどうなるか、「結果」基準で分類したらどうなるかなど、いろいろな分類方法を試してみましょう。どんな基準で分類したとき、どんな項目にもっとも多くの出来事が集まるのか、その傾向を見ていけば、自分の行動がなんとなく把握できてきます

④あぶり出した共通点から自分の性格や考え方を整理する

分類ごとにあぶり出した経験の共通点を書き出していきます。ここで書き出された言葉が、自己分析の結果見えたあなたの行動パターンや行動の原動力です。自分がなにを原動力にして行動しているのか、その結果行動するときの自分のやり方の共通点から、それがどんな職種につながるのか、職種まで絞れなくてもどんな方針の会社で働きたいのか、考えてみましょう。

また、この方法で自己分析すれば、良い面だけでなく、自分の欠点もわかるはずです。どういうときにどういう考え方、行動が出来るのが自分の強みで、逆にどういうことに対応できないのが自分の弱みなのか、書き出していきましょう。企業が知りたい長所や短所は、「明るい」「あがり症」など単純な性格の話ではなく、その性格の影響でどういうときにどういうことができるのか/できないのかという部分です。自己分析の結果から、漠然と捉えていた自分の性格について、「その性格だから何が出来て、何が出来ないのか」を整理しましょう。

【就活に必須!自己分析のやり方③】自己分析を始めるべきタイミング

自己分析を始めるのは、早ければ早いほど良いです。なぜなら、気楽な気持ちでできるからです。切羽詰まっているときに先程ご紹介した方法で自己分析しようとすると、決してそんなことはないのですが、時間の無駄のような気がして気が散ってしまうからです。

まだ本格的に就活始めるには早いな、くらいの時期にやっておけば、大らかな気持ちで余裕を持って自己分析することができます。何も、就活に必要な経験しか書き出してはいけないわけでは決してなく、楽しんで自己分析するためにも、どうでもいいと思うようなエピソードも書き出していくと、より楽な気持ちで進めることができます。本当に時間がある人は、写真などを貼りながらやると楽しめるかもしれません。

だからといって、遅ければ間に合わないということでは決してありません。もう、面接が始まってしまったけど今からでも自己分析したい。そういう人はたくさんいます。就活中は、企業研究などで忙しいですが、時間はたっぷりあります。たとえば面接と面接の間の待ち時間。3時間くらい開いていれば、移動に時間がかかったとしても最低でも1時間くらいは時間が取れるでしょう。その隙間時間の繰り返しで、自己分析を進めてみてください。今からでも、絶対に間に合います。

【就活に必須!自己分析のやり方④】自己分析で得た自分象を元に自己PRを書く方法

では、いよいよ自己分析を就活に役立ててみましょう。エントリーシートや面接のときに必要な、自己PRを自己分析の結果から考えるという作業です。自己分析で得られた自分の行動パターンや思考パターンから、長所を考えましたよね。そこをヒントにして、自己PRを考える流れを紹介していきます。

  1. 書き出した長所の中から自分が一番重要視したいと思う長所と、その長所が導き出されたエピソードを書き出します。
  2. その長所が具体的にどういったことに役立つのかを書き出します。
  3. ①と②で書き出した内容を元に「自分にはこういう長所があるから、こういう行動を取ることが出来る」というPRの軸となる部分を決めます。
  4. その軸を自分なりの言葉で肉付けしていきます。
  5. ①のエピソードを添えます。このとき、エピソードの中身を詳しく述べるのではなく、何をしたか、その結果どうなったかの二点に集中するようにし、長くなりすぎないように意識してください。

このような流れで自己PRを作っていきます。最後に、完成した自己PRは必ず誰かに読んでもらいましょう。自分の願望が入りすぎて、盛りすぎた内容になっていたり、逆に謙遜しすぎている内容になっていないか、客観的な目で確かめてもらいましょう。先輩や就活経験者でなくても、仲の良い友達などでも構いません。自分のことをよくわかってくれている人に、一度読んでもらいましょう。

【就活に必須!自己分析のやり方⑤】自己分析がなかなか進まないときの対処法

ここまで、自己分析の大切さを紹介してきましたが、いざ始めてみるとなかなか進まない人も多いと思います。そんなときの対処法を少しだけ紹介していきます。

①「就活のため」と思うのをやめる

就活中は、何もかも「就活のため」に行動しているような気がしてきますよね。「自己分析」なんて堅い言葉を使うと、なんだか気が重くなりますが、自分の人生の忘れていることを振り返ると思えば、時間がある時なら楽しんでやることができます。小さい頃や中学・高校時代のエピソードを思い出すことは、「就活」ということを忘れれば楽しいものです。

②形から入る

形から入るとやる気が出るタイプの人は、自己分析用にかっこいいノートを買ってみたり、パソコンが好きな人はエクセルで先にテンプレートを作ってみたりすると、楽しくなってくるかもしれません。就活が終わった後も、読み返すとふっと笑えるような自己分析ノートを作りましょう。

③写真を見返しながらやる

小さい時の写真は手元にない人も多いかもしれませんが、学生時代以降の出来事は、SNSにアップしている写真やスマートフォンのデータフォルダに入っている写真を見ながらやると楽しくなってきます。以前使っていた携帯やスマホが手元にある人は、久しぶりに電源を入れてデータフォルダを覗いてみましょう。また、SNSにコメントと一緒に写真をアップしている人は、それを読み返しながらやるのも良いでしょう。読み返すのに没頭して時間がかかってしまうかもしれませんが(笑)。楽しんでやるのが一番のポイントです。

おわりに

いかがでしたか?この記事を読んで、「自己分析なんてしなくても大丈夫」、「そんな時間ない」と思っている人が、少しでも減ってくれれば幸いです。就活は、これから少なくとも数年、長い人は数十年、働く場を決める大切な時です。みなさんが自分をしっかり見つめ返して、本当の自分を知ってから企業選びができることを祈っています!

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