コロナウイルスによって日本社会は大きな打撃を受けていますが、影響を受けているのは就活も同様です。20卒の中には「3月に急遽、内定取り消しになってしまった」「入社してすぐに就職先が倒産してしまった」といった方もいるほど。そのような影響は20卒就活生に留まらず、21卒・22卒にも及ぼされるのではないか、と分析されています。
今回は、コロナが21卒の就活にどのような影響を及ぼすのかについて詳しく解説をしつつ、コロナの影響を受けた企業の意向やコロナ禍において就活生はどう立ち回ればいいのかなどについてもお話をしていきます。
22卒就活に対するコロナの影響6選!
それでは早速、22卒就活に対するコロナの影響について解説していきましょう。コロナが及ぼした就活への影響は以下の通りです。
②21卒の就活遅れが22卒の就活遅れを呼ぶ
③就活のオンライン化が進む
④就活イベントが延期・中止となる
⑤就活のプロセスが簡易化する
⑥日本経済が落ち込み、就活状況が冷え込む
それでは、それぞれの影響について詳しく見ていきましょう。
①売り手市場から買い手市場への移行
1つ目に挙げる22卒就活に対するコロナの影響は「売り手市場から買い手市場へ移行する」ということである。ここ数年間の就活においては、基本的に就活生が有利な売り手市場が続いていました。しかし上記でも述べた通り、企業の業績悪化などを原因として採用枠が減少するという可能性は十分にあるのです。採用枠が減れば当然の如く有効求人倍率も低下するため、就活生にとって採用の間口は狭くなるでしょう。
②21卒の就活遅れが22卒の就活遅れを呼ぶ
2つ目に挙げる22卒就活に対するコロナの影響は「21卒の就活遅れが22卒の就活遅れを呼ぶ」ということである。ここ最近では3月時点で内定を獲得するといったような就活生もいることから就活の早期化が発生していました。しかし、本年度においては内定を獲得する難易度も上がっており、その分、就活を終えるタイミングが遅くなる就活生も増えるでしょう。ヘタをすれば21卒学生の就活が来年度に持ち越されるという可能性もあります。そうなった場合、22卒の就活にも影響が出てくるのです。
③就活のオンライン化が進む
3つ目に挙げる22卒就活に対するコロナの影響は「就活のオンライン化が進む」ということである。近年では録画面接やWEB面接、オンライン説明会などオンライン上で就活イベントや選考がおこなわれるというケースも増加していました。
コロナウイルスによって濃厚接触が禁止されている今だからこそ、オンラインを活用して就活を進めようという企業も多く、今後オンライン上で就活を進める機会も増えてくるでしょう。
④就活イベントが延期・中止となる
4つ目に挙げる22卒就活に対するコロナの影響は「就活イベントが延期・中止となる」ということである。上記の通り、コロナウイルスによってリモートワーク・テレワークに移行している企業も多い中で、集団が集まって説明を受けるといったようなイベントは開催することができません。そこで、直前になって就活関連イベントを延期・中止とする企業も増えています。
⑤就活のプロセスが簡易化する
5つ目に挙げる22卒就活に対するコロナの影響は「就活のプロセスが簡易化する」ということである。先ほど就活のオンライン化が進むということを述べましたが、同様に筆記試験・面接なども可能な限り省略・オンライン化が進むという可能性があります。特に学生のグループディスカッションやグループワークなど、初期段階の選考が省略されるということは考えられます。ただ集団面接は多くの就活生の中から企業が理想とする人材を選定する機会として利用されていたため、同様の役割として書類選考がさらに厳しくなるという可能性もあるでしょう。
⑥日本経済が落ち込み、就活が冷え込む
6つ目に挙げる22卒就活に対するコロナの影響は「日本経済が落ち込み、就活状況が冷え込む」ということである。コロナウイルスは就活だけに留まらず、世界経済全体に深い傷を与えました。コロナ倒産という言葉も生まれるように、世界中の有名企業すらも破産手続きをおこなっているという知らせが次々と届きます。このような状態は2008年に発生したリーマンショックを彷彿とさせるほど。経済への深刻な打撃は企業にも影響を与え、不況の状態の中で採用枠を狭めるということは前述の通りです。
コロナ影響下の企業 就活への意向は?
さて、ここまで22卒の就活に対するコロナの影響について解説してきました。実際にコロナ影響下の企業は就活に対してどのような意向を示しているのでしょうか。
2020年3月末におこなわれた株式会社ベネッセi-キャリアによる企業アンケート調査によると、以下のような結果となりました。
採用計画に変更なし | 採用計画を後ろ倒しにする | 新卒採用を実施しない | 採用計画を前倒しにする |
58.4% | 28.4% | 9.5% | 3.7% |
上記のように見てみると「新卒採用を実施しない」と考えているのは、全体の1割程度。その他の企業においては就活の前倒し・後ろ倒しをするところもありますが「採用計画に変更なし」と考えている企業が6割程度あることがわかりました。
21卒就活生 コロナ禍での対策2選
さて、ここまで22卒の就活に対するコロナの影響について解説してきました。読んでいただいた就活生のみなさんは深刻な気持ちになったかもしれません。しかし就活生だけでなくすべての人が同じ状況下にいるということを忘れてはいけません。就活をする上で全員が同じスタートラインを立っているのです。本記事では最後に21卒の学生がコロナ禍でどのような対策をすればいいのかについて詳しく述べていくことにします。その対策とは以下の通りです。
②早めに就活へのアクションを起こす
就活における軸をしっかりと持つ
1つ目に挙げるコロナ禍での対策は「就活における軸をしっかりと持つ」ということです。先ほども述べた通り、全員が同じスタートラインなのであれば、就活の間口は狭いとしても優れた人材が内定を獲得するということに変わりはありません。就活の基本である「軸」をしっかりと持ち、自信を持って就活を進められるようにしましょう。
早めに就活へのアクションを起こす
2つ目に挙げるコロナ禍での対策は「早めに就活へのアクションを起こす」ということです。先ほどの調査によると、就活の時期を前倒し・後ろ倒しにしようとする企業も多いです。そのため、どのようなタイミングで選考がおこなわれても対応できるように準備を進めていくということが重要です。
まとめ
今回は、コロナが21卒の就活にどのような影響を及ぼすのかについて詳しく解説をしつつ、コロナの影響を受けた企業の意向やコロナ禍において就活生はどう立ち回ればいいのかなどについてもお話をしていきました。
今世紀最大の世界的災難であるコロナウイルス。その影響は間違いなく就活生1人1人に及ぼされます。そこで本記事で紹介したような対策を取ることによってうまく立ち回る必要があるでしょう。就活生それぞれが諦めず社会に出ることによって、コロナがもたらした経済危機を支えることができるはずです。
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