建設コンサルタントとは?3つの魅力や今後の動向、人気会社ランキング7選も紹介!

コンサルティング

建設コンサルタントは、一般の生活者には直接関わることが少ない仕事ですので、仕事内容を知らない人も多い職業です。

今回は、まだ一般的に馴染みの薄い建設コンサルタントの仕事内容や、人気会社のランキングなどを紹介します。

建設コンサルタントが気になる!

「建設コンサルタント」と言う名称を初めて耳にした方も多いことでしょう。

経営コンサルタントや、営業コンサルタントなどは、一般的にも浸透し仕事の内容も何となく思い浮かべることが出来るのではないでしょうか。

「コンサルタント」とは、専門知識と経験をもとにクライアントの課題を解決するための、相談・アドバイスをおこなう職業の全般を指します。

コンサルタントの意味が解っても、建設コンサルタントは仕事内容をイメージするのが難しい職業かも知れません。

まだ馴染みの薄い気になる仕事「建設コンサルタント」を詳しく解説していきますので、就活の参考にぜひ最後までご覧ください。

建設コンサルタントの仕事について

コンサルタントとは、クライアントから依頼された課題の解決策を提示する職業で、様々な分野のコンサルタント業があります。

建設コンサルタントは、建設業へのアドバイザー的な役割を担っており日本標準産業分類によると、専門の知識を持った専門職で土木建築関連のサービス業とされています。

「建設」と言う名前から、実際に現場で工事を行うイメージがありますが、土木作業員や建築士のように建築物を造る仕事ではありません。

では、建設コンサルタントの仕事内容は、一体どのような仕事なのか詳しく解説して行きます。

建設コンサルタントの仕事内容

建設コンサルタントとの仕事内容は、建設事業主から依頼を受け、建設に必要な事前調査、設計計画、施工管理、事業計画の作成など、建設に関わる全てを担う仕事です。

具体的には、建設予定地の地質調査を行い、建築物の構造・規模を計算して企画を提案し、工期スケジュールを組む事などが主な仕事になります。

設計計画には、建設物のデザインや機能性の検討をはじめとする多様な要素が含まれますので、解決すべき課題が存在したり突発的な問題の発生もあります。
そのため建設事業の目的を達成するために専門技術知識を駆使して最良の結果を導き出すことも仕事内容に含まれます。

建設コンサルタントの活躍の場は?

建設コンサルタントの活躍の場は、建設コンサルタント会社、シンクタンク、技術研究所などになります。

コンサルタント会社は、国土交通省の建設コンサルタント登録規定に基づき国土交通省に登録された企業で、20の部門に分かれています。

「河川・砂防および海岸」「港湾および空港」「電力土木」「道路」「鉄道」など事業部門は様々ですので、自分が希望する活躍の場を選ぶと良いでしょう。

下記が20部門になります。

  • 河川・砂防および海岸
  • 港湾および空港
  • 電力土木
  • 道路
  • 鉄道
  • 上水道および工業用水道
  • 下水道
  • 農業土木
  • 森林土木
  • 水産土木
  • 造園
  • 都市計画および国土計画
  • 地質
  • 土質および基礎
  • 鋼構造およびコンクリート
  • トンネル
  • 施工計画・施工設備および積算
  • 建設環境
  • 建設機械
  • 電気・電子

建設コンサルタントの社員の一日

建設コンサルタントになると、どのようなスケジュールで仕事をして行くのか疑問に思う人も多いことでしょう。

建設コンサルタントは、クライアントとの打ち合わせや現場の視察など外出の機会が多く、デスクワークだけとは限りません。

公共工事などは出張も多く、クライアントとなる行政担当者の予定に合わせたスケジュールになることが多いようです。

それでは、一般的な建設コンサルタントの社員の一日を見て行きましょう。

  • 9:00 出社 案件ごとの打ち合わせ、連絡事項確認
  • 9:30 データ収集し分析、調査報告書作成
  • 12:00 昼食
  • 13:00 クライアント会社へ訪問、事業計画について協議
  • 15:00 建設予定に訪問、現場調査・視察
  • 18:00 帰社

建設コンサルタントの3つの魅力を紹介

建設コンサルタントの仕事内容などを紹介して来ましたが、仕事はやりがいや魅力が無いと長続きしないものです。

建設コンサルタントは、調査・計画から施工管理・維持管理まで、事業者の業務執行を幅広く支援する立場として大きな役割を担い、それだけでも、やりがいのある仕事と言えます。

その中でも、特に建設コンサルタントにしか味わえない3つの仕事の魅力を紹介します。

魅力を知れば、就活の職種の選択肢も広がるかも知れません。

長期的に大きな目標を実現できる

建設コンサルタントが関わる仕事は、完成まで長期スパンかかる仕事も多く、業務に対して努力を重ね継続できる人が向いています。

現地調査から完成までは数十年を要することもあり、建設物が出来上がった時の達成感は格別です。

長期的に大きな目標を実現できる建設コンサルタントは、大きな夢を描きそれを叶えることが出来る、数少ない職業なのかも知れません。

作った物が残り続ける

建設コンサルタントは、道路や公園、ダム、発電所、橋など様々な仕事に携わります。

これらは、人々の生活には欠かせない生活の基盤を支えるもので、永くその土地に残り次世代へ継承されて行く財産となります。

自分の仕事が目に見える形で残るのは、やりがいも感じられる仕事であり魅力でもあります。

人々の生活を守る役割がある

建設コンサルタントは国や地方自治体の仕事に携わる事も多く、これらの仕事は国の安全を確保し、人々の生活を守る役割を担います。

津波を防ぐための防波堤や、ダム、避難経路の道路など、自然災害が多い日本では非常に重要な役割を果たしています。

人々が快適な毎日を過ごせるのは、生活を取り巻く環境が整備されているからであり、そこには建設コンサルタントの仕事が大いに役立っています。

このような事業に関わる事は、通常の仕事では得られない醍醐味になることでしょう。

建設コンサルタントの今後の動向について

建設コンサルタントの今後の動向ですが需要は高い状況です。

需要が高い要因の一つに、自然災害が多い国であることがあります。

地震や水害など自然災害が多く起きたことで、復旧工事の公共事業が増えており津波を防ぐ防波堤や、水害で壊れた橋の修復、崩れた道路の再生など、建設コンサルタントの活躍の場が多岐に渡っています。

また、近年機械化が進んでいますが、建設コンサルタントは専門性が高く建設業の知識だけでなく、クライアントとのコミュニケーション能力も必要となりますので、人間にしか出来ない仕事として活躍できるでしょう。

建設コンサルタントの新卒に人気の会社7選を紹介

建設コンサルタントの新卒に人気の会社7選を紹介します。

会社の特徴や、平均年収、業界ランクなどを詳しく解説していますので、建設コンサルタントの仕事に興味のある人、建設コンサルタントを希望している人は参考にしてください。

会社名 年収 業界ランク

大和ハウス工業株式会社

平均879万円 1位
日本空港ビルデング株式会社 平均647万円 51位
みずほ不動産販売株式会社 平均483万円 8位
東建コーポレーション株式会社 平均591万円 10位
大東建託グループ 平均871万円 4位
パナソニック ホームズ株式会社 平均675万円 9位
野村不動産アーバンネット株式会社 平均504万円 6位

大和ハウス工業株式会社

大和ハウス工業株式会社は、大阪府大阪市北区梅田三丁目に本社を置く住宅総合メーカーです。

1959年にプレハブ住宅(工業化住宅)を日本で初めて世に送り出し、住宅建設の常識を覆しました。

主な事業内容は、住宅の分譲・建築請負、宅地の開発・販売を中心とした住宅事業、店舗・事務所などの事業用建物の建築請負を中心とした商業建築事業のほか、リゾートホテル・ゴルフ場・スポーツクラブの経営を中心としたリゾート・スポーツ施設事業、並びにホームセンター事業など生活基盤産業への総合的な事業展開を行っています。

会社名  大和ハウス工業株式会社
年収  平均879万円
業界ランク 1位

日本空港ビルデング株式会社

日本空港ビルデング株式会社は、羽田空港の旅客ターミナルビルのうち、第1・第2旅客ターミナルビルを建設、管理運営する空港機能施設事業者です。

主な事業内容は、羽田空港第1・第2旅客ターミナルビルのオーナー企業として、旅客ターミナルや駐車場の管理、運営を行うほか、第3旅客ターミナルビルの管理、運営を受託しています。

また、第3ターミナルの運営会社、東京国際空港ターミナル株式会社の筆頭株主であり、成田、中部、関西の各国際空港では、免税店の運営や全国空港の卸売等も行っています。

会社名 日本空港ビルディング株式会社
年収 平均647万円
業界ランク 51位

みずほ不動産販売株式会社

みずほ不動産販売株式会社は、みずほファイナンシャルグループの不動産会社で主な事業内容は、住宅販売、業務用不動産の売買、不動産投資、信託受益権売買、不動産コンサルティング業です。

みずほファイナンシャルグループ各社との連携により、グループが持つ膨大な顧客基盤と行系不動産流通会社ならではの豊富な経験と情報力があり、グループの総合力を活かした顧客獲得力があります。

会社名  みずほ不動産販売株式会社
年収 平均483万円
業界ランク 8位

東建コーポレーション株式会社

東建コーポレーション株式会社は当初、貸店舗建設中心の企業でしたが、その後賃貸アパート・賃貸マンションの建設に転換しました。

土地所有者向けのアパート・マンション経営代行サービスに加え、「ホームメイト」のブランド名で入居仲介サービスのチェーンも展開しています。

これら主力事業のほか、土地所有者向け一般リース建築事業(ブリッジシステム)、住まいのリフォーム事業、市街地再開発型容積率活用事業(ユース)など多岐に渡っています。

会社名 東建コーポレーション株式会社
年収 平均591万円
業界ランク 10位

大東建託グループ

大東建託グループは、賃貸住宅の管理戸数では業界トップを誇り、供給ベースでも業界第2位の大手企業です。

主に自社が建築した賃貸住宅の居室をアパート経営のオーナーから借り上げて、入居者募集(不動産仲介)や建物管理を引受け、その物件から得られる一定収益をオーナーへ支払う「賃貸経営受託システム」をグループのビジネスモデルとしています。

1年間に233,277件の部屋を仲介しテレビCMでお馴染み「いい部屋ネット」の広告効果もあって、業界で10年連続ナンバーワンの仲介件数を誇っています。

会社名 大東建託グループ
年収 平均871万円
業界ランク 4位

パナソニック ホームズ株式会社

パナソニック ホームズ株式会社は、住宅総合メーカーで旧社名はパナホーム株式会社です。

主な事業内容は、戸建住宅・賃貸集合住宅などの建築工事、リフォーム工事の請負および施工、分譲用土地・建物およびマンションの販売、不動産の仲介・賃貸管理、工業化住宅のシステム部材の製造および販売などです。

柱や間仕切壁が少なく済む強構造のため、広々とした大空間やレイアウトを変えやすい間取りなど、家族の成長に合わせた自由性の高い設計が特徴的で「強さと暮らしやすさのNo1になりたい」をテーマに掲げています。

会社名 パナソニックホームズ株式会社
年収 平均675万円
業界ランク 9位

野村不動産アーバンネット株式会社

野村不動産アーバンネットは、2000年に野村不動産から分社・独立しました

主な事業内容は、住宅流通事業、投資用・事業不動産流通事業、新築受託販売事業、保険代理店事業、不動産情報サイト運営事業などです。

2006年10月には、野村不動産グループの持株会社である野村不動産ホールディングスが東証一部上場を果たし、ビジネスフィールドはさらなる広がりを見せています。

また、女性のための住みかえサイト「ノムコムウーマン」や投資用不動産サイト「ノムコムプロ」事業用不動産情報サイト「ノムコムビズ」などを展開し、業界トップクラスのアクセス数を誇るサイトへ成長しています。

会社名 野村不動産アーバンネット株式会社
年収 平均504万円
業界ランク 6位

建設コンサルタントは人々の生活を守るやりがいのある仕事

建設コンサルタントは人々の生活を守るやりがいのある仕事です。

そのため、技術系の資格や実務経験も必要になります。

資格を取得することで就職の可能性は高まりますが、入社後の研修制度がある企業は未経験者でも採用することもあります。

未経験でも諦めず建設コンサルタントをめざしてチャレンジしてみるとよいでしょう。

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