エントリーシートを出さないと、就活は始まりませんよね。でも、エントリーシートは文章だけで成立するわけではありません。写真も、とても重要な役割を果たしてくれるのです。でも、就活のエントリーシート用の写真に隠されているルールについてあなたはしっかり認識しているでしょうか?本命の企業の選考を受ける前に一度きちんと写真について学んでみた方が、きっといい結果が出るはずです。ということで今回は、エントリーシートの写真に関する疑問点が全部なくなるような情報をまとめてみました。
エントリーシートの写真に必要なポイント5選
①本人確認ができるような写真
そもそも、どうしてエントリーシートに写真を付けるのでしょうか。それは、いざ選考が進んだ時にきちんと本人確認ができるようにするためです。エントリーシートを提出した人物と面接を受けに来た人物が同一人物でなければなりません。その確認作業の一環として、エントリーシートには写真を貼付しているのです。
またもう一つの目的として、エントリーシートを一目見ただけでその学生の人物像がイメージしやすくなることが挙げられます。学生の性格や長所・短所を文章のみからイメージするのは、どうやっても限界があります。そのため、写真の力を借りてイメージを補おうとしているのです。
②表情は明るい微笑み
必須条件として、表情は微笑んでいなければなりません。明るい表情の写真からは、自然とほがらかな印象を受けますし、親しみやすさを感じます。ガチガチでこわばった表情や、怒っているような怖い表情をしていたら、書類審査を通過できるとは思えないですよね。まずエントリーシートで認められるためには、優しくて明るい笑顔が必要なのです。
まず、採用担当者の目線で考えてみましょう。限られた採用枠の中でできるだけ才能ある人材を採るのが、彼らの仕事です。暗い人より明るい人を採用したいに決まっています。採用率をなるべく高めるために、周りから好印象な表情ができるように努力しましょう!
③画面が暗くならないよう気をつける
表情が明るくなるように気を付けても、写真の画面全体が暗くなってしまっては意味がありません。エントリーシートは提出されたものを並べた状態で確認することが多いので、あまりにも画面の明るさが暗いと悪目立ちしてしまいます。
写真を確認する側からしても、暗すぎると本人確認がしづらくなるので非常に迷惑です。選考をスムーズに進ませるために、最低限の気づかいはしましょう。
④提出から3ヶ月以内に撮ったものを使う
正式書類の写真の明確なルールとして、撮影3か月以内の写真を使うことが挙げられます。何度も言うように、エントリーシートの写真は本人確認のために使用されます。それなのに数年前の写真をエントリーシートに使ってしまったら、顔や雰囲気が現在と大きく変わってしまっているので意味がありません。
もちろん3か月以内の写真でも、もしビジュアルに大きな変化があった場合は最新の写真を用意する必要があります。大事なのは、本人であることを確認できるかどうか。これを肝に銘じておいてください。くれぐれも「昔の写真でもどうせバレないし良いだろう」は禁物です。
⑤髪色は黒、メイクは薄く
男女ともに、髪色は黒にしましょう。女子の場合は多少のこげ茶でも許される場合もありますが、地毛でない場合は黒髪のままにしておいた方が安心です。清潔感をアピールして好印象を与えた方が選考に通りやすいので、迷っているならそちらをおすすめします。
また、女子はメイクも薄めにしましょう。派手なメイクは、採用担当者に威圧感を与えてしまいます。親近感のある明るさをアピールするには、最低限の薄いメイクが必須です。普段しているオシャレは就活中は我慢して、受かりやすい写真を用意しましょう。
そもそも就活を始めるにあたって髪型には最新の注意を払わなければなりません。エントリーシートの写真向けの髪型だけでなく、選考に受かる髪型・髪色をしっかりと理解できているでしょうか?少しでも不安に思った方は以下の記事も参考にしてみてください。
エントリーシートの写真はいつ撮るのが良い?
エントリーシートの写真を撮影するタイミングに悩む方もいるかと思います。ですからここではエントリーシートの写真を撮影する時期についてご紹介します。
写真は2月までに撮っておこう
単刀直入に言えば、2月までにとっておく必要があります。3月に入ると一斉に就職活動が解禁されるため、エントリーの都度写真が必要になります。その際にまだ写真が手元にないと選考にエントリーすることすらできません。「エントリーができず、結局企業の選考を受けることができないかった」、「写真がないから就職活動解禁に出遅れてしまった」などといったことにならないためにも、遅くとも2月までにはとっておくようにしましょう。
ただし、2月は混雑する
上記で、2月までに写真をとっておくようにとご紹介しましたが、実際に2月になってから取ろうとすると、写真館の予約がいっぱいで撮ることができないといった事態になりかねません。そうならないためにも、できるだけ余裕を持って撮影に挑みましょう。特にスケジュール管理がずさんな人は要注意です。
写真を2度撮る場合もある
人によっては、エントリーシート用の写真を2回撮ることになる場合もあります。それは、夏のインターンなどに参加を考えている人です。夏のインターン選考用のエントリーシートと本選考用のエントリーシート、それぞれに写真が必要になります。
「夏のインターンで使用した写真を使えばいいんじゃないの?」と考える方もいるかもしれませんが、基本的に証明写真の有効期限は3ヶ月以内とされています。ですから、夏のインターン用の写真は初夏のうちに、本選考用の写真は2月までにとっておくようにしましょう。
「勝てる」エントリーシート写真の撮影方法5選
①写真館で撮影する
とにかく選考に通りやすい写真を撮影するには、写真館で撮影することをおすすめします。写真館でプロのカメラマンに撮影してもらうと、仕上がりがまったく違います。プロのカメラマンにとってもらったものとそうでないものだと、面接官に与える印象が180度変わってきます。
ポイントは、写真館の場合には撮影後に仕上がりを加工できることです。肌も綺麗に映るよう調整してくれますし、表情が柔らかくなるように様々な手を尽くしてくれます。また、撮影時に表情指導をしてくれるのもポイントです。
芸能経験でもない限り、みんなカメラに撮られることは慣れていません。でも、プロが逐一表情のレクチャーをしてくれれば思い通りの写真が撮れるはずです。中には専用のプロヘアメイクさんを用意している写真館もありますし、安定のクオリティの写真が撮りたいなら迷わず写真館で撮影しましょう。
ただ、デメリットもあります。それは、費用がかさむことと予約を取るのが大変だということです。プロの仕事を受けるわけですから、それ相応の金額はかかります。それに、就活期間中はたくさんの学生が写真を撮りに来ますから、予約を取るのも一苦労です。でも、そんなデメリットがある分、撮影できた写真のクオリティは申し分ありません。
②姿勢を正してから撮る
姿勢が良い人は、それだけで好印象を持ってもらえる傾向があります。背筋をまっすぐに伸ばした姿は自信たっぷりに見えますし、責任感のある人間だと思ってもらえます。同じ人間でも、猫背で背中が曲がってしまっていたら一気に印象はがた落ち。せっかくなら、上げられる印象は全部上げておきましょう。
姿勢を正す練習を常日頃からやっておくと、面接の時にも役に立ちます。就活生にとって、良い姿勢は自分の評価を一気に上げてくれる魔法のようなものです。練習しておけば絶対に、いざという時に自分を助けてくれます。騙されたと思って、ぜひやってみてください。
③企業によっては私服でもOK
基本的に就活はスーツで行うものですが、クリエイティブ系の企業を受ける場合は私服で撮影しても問題ありません。あえて自由で柔軟な姿勢を見せることで、社風に自分の人間性が合致していることをアピールするのもアリです。
自由度が高いベンチャー企業などを受ける場合に好印象を与えることが出来る可能性があります。事前に情報を集めた上で判断することが必要ですが、確実に他の学生に差を付けられるポイントです。内定をゲットできるきっかけになってくれるかもしれません!
ただし、銀行などのフォーマルさを求める業界に写真を提出する場合には必ずスーツで写真を撮るようにしましょう。基本はスーツがベターだということをお忘れなく。
④あごを引き過ぎない
エントリーシートの写真であるあるなのが、きりっとした表情を作ろうとしすぎてあごを引きすぎてしまい、怖い表情になってしまうことです。上目遣いもやり過ぎるとにらみ顔に見えてしまうように、なにごともほどほどが良いのです。あごは少し頷くくらいにとどめて、怖い顔にならないように調整しましょう。
写真は、表情がすべてです。自分が思ったような表情を作れるように、ほどよいあごの引き方を意識してみてください!
⑤前髪はなるべく上げる
人間は、隠しごとが前髪に表れると言われています。何か隠し事や秘密がある人は、無意識に前髪を使って顔の表情が読み取れないようにするのです。よって、前髪が長くて顔の表情が読み取れない人は、就活でもあまり良い評価を与えられません。
女子はヘアピンを使ってしっかりと前髪を分けて、男子はワックスなどを使って前髪を立たせてみましょう。たかが前髪くらい…と思うかもしれませんが、この小さな工夫で人の心は動くものです。それくらい、写真が持つ情報量は少ないもの。自分が伝えられる情報でできるだけ良い印象を持ってもらえるように、できる準備は全部やっておくようにしましょう。
エントリーシートは写真だけでなく、内容にもこだわろう!
ここまでエントリーシートの写真の撮影方法についてご紹介してきました。しかし、エントリーシートで最も大切なのは何と言っても内容です。どんなに写真の写りが良くても中身のないエントリーシートでは選考通過は難しいでしょう。
エントリーシートの書き方はしっかりと理解できていますか?もしエントリーシートの内容に少しでも自信がないようであれば以下の記事も併せて参考にしてみてください。
エントリーシートQ&A~写真~
服装は何にすればいい?
一般的に、服装はリクルートスーツが推奨されていますので、おそらくほとんどの学生がスーツを着用して撮影すると思われます。よって、自由度の高さを評価する社風のある企業でもなければ、スーツ以外の服装で写真に写ると悪目立ちしてしまいます。一般的な企業を受けるのならば、リクルートスーツを着用して撮影しておけば間違いはありません。
もちろん、スーツ自体が汚れていたりシワシワになっていると、評価は下がります。シャツの細かな部分まで、見ている人は見ています。きちんと身だしなみを整えたうえで撮影に臨んでくださいね。
サイズはどのくらい?
エントリーシートの写真推奨サイズは、タテ4cm×ヨコ3cmです。写真館でサイズを聞かれた場合は、そう答えておけばあとあと困ることはないでしょう。中には、その規定サイズよりも小さめの写真を求めてくる企業もあります(正方形など)。ですが大は小を兼ねるので、そのような場合のために小さめのサイズを別途注文する必要はありません。規定サイズの写真をカットすればよいのです。
企業によってはさまざまな注文をしてくる場合がありますが、基本的にはタテ4cm×ヨコ3cmサイズがあれば問題はありません。変に考えすぎて無駄に注文しすぎないように、気を付けましょう!
撮影後の下準備は?
エントリーシートに写真を貼り付ける場合、ノリを使って貼付します。ですが、何かトラブルがあってピラピラと写真がはがれてしまう場合もあります。そのためにやっておくべき下準備が、「写真の裏に自分の名前と大学名を書く」ということです。
これをやっておけば、もし写真がはがれてしまっても誰のエントリーシートに貼ってあったものなのか一目瞭然です。予想外のことが起きるのが就活の現場。採用担当者ができるだけスムーズに選考を進められるためにも、事前に準備をしておけばその心遣いが企業にも伝わるはずです。
中にはこの下準備をエントリーシート提出前のルールとして規定している企業もありますが、そうでない企業もたくさんあります。言われる前に行動して、他の学生と差を付けましょう。
スピード写真じゃダメなの?
時間がなくてなかなか予定をあけられなかったり、予算の関係上写真館で写真を撮ることが難しい人もたくさんいると思います。そういう人は、もちろんスピード写真でも大丈夫です。でも、やはりクオリティは格段に下がることを覚悟しておきましょう。それは即ち、選考の通過率に影響するということも留めておきましょう。
また、企業の中には「スピード写真で写真を撮影した学生は落とす」というルールを設けているところもあります。企業にとっては、自分の会社の選考のために時間を使ってくれたこと自体に喜びを感じる傾向があります。そう考えると、やはりスピード写真はかなりリスキーな選択だと考えざるを得ないでしょう。
スピード写真でも明るい表情や姿勢の良さをキープできれば問題ありませんが、それ相応のクオリティを自分で作りださないといけない!ということは覚えておきましょう。
エントリーシートをデータで送る時はどうする?
デジタル化が進んでいる現在、エントリーシートもデータで送信することがあります。そういった場合使えるのが、写真館で撮影した時にオプションで購入できる写真データを使う方法です。別途料金を払えばCD-Rなどでデータを渡してくれるので、それをパソコンで読み込めばOKです。
写真館で撮影しない場合はそういったデータはもらえませんので、スピード写真で撮影した写真を自分でデータ化して読み込む必要があります。一度データを作っておけば、複数の企業にエントリーシートを送る時にとても役に立つので、やり方は一度確認しておきましょう。
何枚くらい印刷すればいい?
エントリーシートは基本的に、〆切が集中する時期が決まっています。そのため、写真は十分すぎるくらい用意しておかないといざという時に写真が切れてしまって困ってしまうかもしれません。
常に家に10~20枚ほどのストックがあるように、随時追加注文・追加撮影しておくことをおすすめします。たくさん家に予備があれば気持ちの余裕にも繋がりますし、トラブルにもすぐ対処できます。ストックは、あるに越したことありません。きちんと毎日予備が何枚あるか確認して、補充することを忘れないようにしましょう!
エントリーシートに使用する写真のまとめ
さて、いかがだったでしょうか。エントリーシートと写真は、切っても切れない関係にあるくらい大事なものです。所詮写真…と思っても、いざという時に選考通過の手助けをしてくれるのは写真だったりします。手を抜くと、あとで痛い目を見てしまうかもしれません。
しっかり情報を調べて準備をすれば、誰でも万全な状態で挑めるのが写真です。もちろん、特別な知識がなくたって問題ありません。今回紹介した情報を参考にして、選考に受かるような素敵な写真が撮影できるように願っています!
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