エントリーシート(ES)で尋ねられる長所と短所に、頭を抱えたことはありませんか?
たくさんの企業で聞かれる頻出質問にも関わらず、正しい答え方がいまいち分からないという人も多いでしょう。自分で自分の長所と短所を見つけること自体が難しいですし、どこまでアピールすればいいのかも微妙です。いったい、どんな答え方が一番正しいのでしょうか?
ということで今回は、エントリーシート(ES)の長所と短所で困っている人のために、必見情報を集めてみました。どうして企業は長所と短所を聞いてくるのか?そもそも、どんなことに気を付けて書けばいいのか?具体例も交えながら、長所と短所の疑問点のすべてが解決できるくらい情報を網羅していきます。ぜひ見ていってくださいね。きっと役に立つはずです。
エントリーシートの長所と短所は自己PRの絶好の場
自己分析ができている証拠
企業側は、自己分析がしっかり済んでいる学生を欲しがります。
自分がどんな人間であるか分からなければ、本当に自分がやりたい仕事など分かるはずがないからです。自己分析ができている学生を採用すれば、早期退職も防げますし仕事にも全力で挑んでくれる可能性が高まります。そう考えると、至極まっとうな理由ですよね。
長所と短所が説明できるのは、自己分析が完璧に済んでいることの証明です。自分は真面目に就活を頑張っているぞ!ということをアピールしまくってください。
「よく聞く自己分析ってなに?」と迷ってしまった方は以下の記事もチェックしてみてください。
自分らしさをアピールできる
就活は、自分らしさや個性をアピールしたもの勝ちです。
みんな似たような服装で、似たような経歴を披露し合うのが就活の選考。採用担当者は、そんな中から学生ごとの差や違いを探しだし、より企業に合致した個性を持っている学生を欲しがります。チャンスをつかむためには、やっぱり自分らしさはアピールできるだけアピールした方が良いです。
長所と短所をしっかり説明できれば、あなたの性格のすべてを伝えられたと言っても過言ではないでしょう。自分はどんな人間なのかを、魅力的な長所と短所を使って企業側に伝えてください。
実体験を述べれば説得力UP
もちろん、長所と短所を述べると言ってもただただ「こんなところです!」というだけでは意味がありません。どうして、ここが長所・短所だと思ったのか?それを伝えるためには、説得力のある実体験を交えて説明する必要があります。
人間は何にでも、納得のいく理由を求めます。それは、採用担当者も同じことです。エントリーシート(ES)のスペース上、全部を書くのは難しい場合もあります。スペースが許す限り、実体験を含めた長所と短所を書くようにしましょう。
実体験を含めることは長所、短所を語ること機はもちろん、自己PRなどエントリーシート(ES)全体に共通して言えることです。以下の例文から実体験を踏まえた自己PRもみてみましょう。
自分の短所もしっかり理解している人はオトナ!
長所を書くことは簡単でも、短所を見つけるのは難しいという人もいるでしょう。その逆も然りです。その中でも短所は、自分では認識したくないという人も多いです。でも、自分の悪いところをしっかり認識しているからこそ、大人の代表・社会人になれるのです。
仕事をしていくには、自分の長所だけではなく短所も受け入れて生きていかなければなりません。長所も短所もしっかりと受け止め、度量の大きい人間を目指しましょう!
社会人になっても役に立つ
ここで考えた自分の長所と短所は、社会人になってからも確実に役に立ちます。
「自分はどんな分野だと成長出来るのか?」「どんな仕事に不向きなのか?」
それが分かれば、必要以上に落ち込むこともありませんし、無駄な時間も減らせます。
得意な部分は伸ばし、不得意な部分はできるだけ減らす。それができたら、社会人としての覚悟ができたといっても過言ではないです。就活しながら自分の自信がつくなんて儲けものですね!
エントリーシートの長所と短所って、どう書けばいい?
長所と短所は表裏一体
では、エントリーシート(ES)の長所と短所はどうやって書けば企業に良い印象を持ってもらえるのでしょうか。まず、長所と短所は表裏一体。見方を変えれば、長所も短所になりえるのです。その逆も言えます。
ですから、あまりに長所と短所の2つがかけ離れすぎているとよくありません。共通させる部分は、「人との接し方」でも「真面目さ」でも何でもいいです。長所は「強調性があること」と言っているのに、短所で「体力がないこと」と言ってしまうと…一貫性がなくて微妙な自己アピールになってしまいます。
長所はそのまま素直に
長所に関しては、「自分はこの分野が得意だ!」ということを素直に述べてください。あまり深読みしなくて大丈夫なので、そのままアピールしてください。
長所は、普通に言うだけで好印象が与えられる内容です。その中身が具体的にどんなものであっても、変わりません。考えすぎずに、自分らしさが伝わる長所を説明してみましょう。
短所は「見方を変えれば長所になる」ことを
これに対して、短所はそのまま素直に言ってはいけません。
短所は、普通に言えばネガティブな内容です。でも、学生のネガティブな部分を積極的に聞きたい担当者はおそらくいないでしょう。耳あたりの良い短所を述べるには、「見方を変えれば長所とも言える短所」を選ぶことが求められます。
でも、どんな表現をすればそんな短所を説明できるのか?と疑問に思いますよね。安心してください。このあとに、そのまま使うこともできるおすすめの長所・短所を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
基本的にポジティブな内容を
ついつい自分のことを語る時、自虐的な内容を言ってしまう人がいます。でも、これはあまりよくありません。就活の自己アピールは、聞いていて気持ちの良いポジティブな内容でなければなりません。
短所を語る時はもちろん、長所でも明るくて前向きな内容を語れるように心がけてください。
端的に、ハッキリと!
これはエントリーシート(ES)すべてに言えることですが、冗長な表現は避けることが大切です。
ダラダラと説明すると頭に入ってきませんし、せっかくのアピール内容が印象に残りづらくなってしまいます。とにかくシンプルイズベスト。伝えたいことだけがハッキリと伝わるように、端的な表現を意識してください。
出てこなかったらこれ!伝わりやすいエントリーシートの長所5選
何を書けばいいのか分からなくなった時のために、使いやすい具体例を紹介します。まずは、自分らしさが伝わりやすい長所です。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーションスキルの高さは、どんな企業でも使えるオールマイティな長所です。一人だけで出来る仕事はありません。規模は違えども、人間とコミュニケーションを取りながら行うのが仕事であり、社会人の必須条件です。
普段からサークルやゼミでリーダーの役割を担っていたらそれを例に出せばいいですし、友人と乗り越えた困難があればそれを話すのもいいでしょう。いずれにしても、自分のコミュニケーション能力の高さをアピールできることには違いありません。コミュニケーション能力が高い学生を、いらないと考える企業はありませんよ!
アクティブ
普段からキャンプをしたり、旅に出かけたりするなど、身体を動かしてアクティブに活動するのが好きな人はそれを長所に変えられます。毎日のように各所を飛び回ることになる営業職志望の人などは、かなり有効な自己アピールになると思います。
入社してからもバンバン身体を動かして頑張りたい!という気持ちを伝えるためには、体力があること・行動範囲が広いこと・フットワークが軽いことを伝えなければなりません。面接選考まで進んだ時に、この長所から趣味の話に発展させることもできますし、かなりお役立ちなテーマです。もちろん、インドア派な人は嘘をつく必要はありませんよ!自分らしい特徴でアピールしましょう。
人の気持ちを察せられる
コミュニケーションスキルが高いことも大事ですが、いろんな人とすぐに仲良くなれることだけが偉いわけではありません。会話をしている人が何を考えているか、相手に寄り添って考えて行動できることも素晴らしい能力です。
人々の先頭に立って、グイグイと人の輪を広げていく人も重要ですが、もう既にある人の輪を大切にして、円滑な人間関係を維持し続けることも同じくらい重要なのです。他の企業との関係を円満に保つのも大事な仕事だからです。人の気持ちを察しながら行動できることは、意外と学生が見落としがちなセールスポイント。具体例も入れ込みながら正しくアピールできれば、好印象間違いなしです!
決断が早い
ビジネスはスピードが大事。クヨクヨと迷っていると、勝機はいとも簡単に逃げていきます。「ここぞ!」という時に正しい決断を下せるかどうかは、社会人として大切な能力になります。決断力は、努力ではどうにもならない場合が多いです。だからこそ、自己アピールになり得ます。
ディスカッションや会議がなかなかまとまらない時に、突破口として良いアイディアを提供できたり、全員の意見が合致しない時に代替案を考えつけたり…。そういうスキルも、「決断を早く出す」という能力の一つと言えます。おそらくあまり人と被らないので、自分の個性を主張できますよ!ぜひやってみましょう。
論理的に考えられる
ものごとをロジカルに考え、合理的な判断ができる学生はとても貴重です。社会人になってからもできない人はたくさんいます。感情的に話を進めても、上手くいかないのが社会人のコミュニケーション。条件を並べて、今の時点で断言できる内容をしっかりと把握する立場の人間がいないと、交渉はうまくいきません。
学生のうちから論理的に話ができる!これを長所に据えれば、担当者の興味もグッとあなたに引きつけられるでしょう。
迷ったらこれ!長所に言い換えやすいエントリーシートの短所5選
判断に迷いやすい(慎重)
見方を変えれば長所にもなる、素晴らしい短所を最後に紹介していきたいと思います。
決断が遅い、判断にいつも迷う…。自分では短所でしかないと思っても、実は「慎重に行動できる」という長所になるのです。
無茶はせずに、可能な範囲で自分ができることを探す。一番良いタイミングを探す。そのために待ち続けられる人は、実はそう多くはありません。グイグイと積極的に迅速な判断ができるのも良いですが、それだけではうまくいかないのが社会。胸を張れる短所なので、堂々とエントリーシート(ES)に記入しましょう。
おおざっぱ(おおらか)
おおざっぱだと周りからよく言われる…として、コンプレックスに感じている人もいるのではないでしょうか。でも、細かいことに気持ちが回らない人は、おおらかな性格だとも言えます。
常に周りのことを気にしながら、細やかな行動や対処ができることも大切です。でも、そんな人ばかりじゃ周りも疲れてしまいます。細かいことは気にせずに、広い視野でものごとを考えられるのは立派なポイント。そういう性格の人が、ムードメーカーとして周りから愛されるのです。
飽きっぽい(好奇心旺盛)
何をするにしても続かず、とにかく飽きっぽい。そんな人は、逆に言えば好奇心旺盛な人だと言えます。仕事は、ずっと同じことを続けていればいいわけではありません。いろんなことに関心のある人が一人いれば、事業内容に幅が広がってきます。企業の活躍の範囲を、どんどんスケールアップしていくことができます。
社会は、目まぐるしく変わっていくものです。時代の変化に合わせて新しいアイディアを出せる人材は、とても貴重です。ひとつのことに夢中になれるのも才能ですが、とにかくいろんなものに興味が持てるのも素晴らしい才能。幅の広い特徴として、良い印象を持ってもらえるはずです。
自己主張をしない(落ち着いている)
自分の希望を主張しなかったり、周りの意見に合わせることが多かったり…。それだけだとただのコンプレックスだと思う人も多いですが、社内の人間がみんな自己主張の激しい人だったらどうでしょうか。意見もまとまらないですし、良い仕事ができるとは思えません。
もちろん、適宜自分の意見を述べることは必要です。でも、あまり自己主張をしないで周りの空気を読める人は、集団行動の中で必要な存在なのです。周りのことを気にしながら落ち着いた行動ができる人は、社会人になってからも評価されますよ。
能天気(楽天家)
細かいことを気にしない性格は、場合によっては能天気と呼ばれることがあります。でも、このストレス社会でその考え方はかなりレアで、ありがたがられます。言い方を変えれば、それは楽天家、ポジティブだということ。いつでも前向きな気持ちで仕事に取り組める人は早期退職の心配もありませんし、いつもフレッシュな気持ちで頑張ってくれることを期待してくれるでしょう。
周りの空気がピリピリしている時、場をほぐすのは楽天家の人たち。凝り固まった企画や計画を魅力的に変えるようなアイディアを出すのも、楽天家の人たちです。唯一無二の個性をアピールしてみましょう!
おわりに
さて、いかがだったでしょうか。エントリーシート(ES)の短所と長所がなかなか書けなくて困っていた人も、これをきっかけにしてスラスラと書けるようになるのではないでしょうか。最初はどうやって書けばいいのかわからない人も、コツを掴めば意外と簡単だったりします。
自分のことをしっかり理解できていれば、誰でも思い通りの内容が書けるのがエントリーシート(ES)の長所と短所。今回紹介したポイントを参考にして、冷静に文章を紡いでいけばきっと大丈夫です。志望通りの企業から内定をゲットできるように、エントリーシート(ES)作成を頑張ってくださいね。うまくいきますように!
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